水琴窟を満足したあとは走水唯一のコンビニに寄り、おやつを調達。
結婚してから3食きちんと食べなくなった。なのに体重は急増した。57㎏くらいだったのが、63,4kgをさまよう始末。環境や生活リズムがかわったのと親の目もなくなり、だらけが出たのとコロナ禍の影響もあるだろうか。
特に休日は、もはや朝と昼がくっついて昼間は一食の場合が多い。
パンの売り場を見たら、レモンケーキのパンがあったので何となく珍しい感じがして購入した。
観音崎を目指す。途中雨が降ってきた。ずっと優れない天気だったが、ちょうど観音崎ボードウォークの終点あたりで傘を差さずにはいられない感じになった。
しかし、そのまま歩を進め、観音崎レストハウスに到着。ここはずっと変わらないな。海の方に歩き、ちょうど正面に観音崎ホテルが望める場所のベンチに腰掛けた。ずっと歩き通しで少々疲れた。雨も止んだので軽食を取るべく、先ほど購入したレモンケーキを開けた。一口二口食べたところで正面の観音崎ホテルをぼんやり見つめながら、今日はこのまま泊っていけたら楽だな~などと考えいたところ、事は起きた。
突然左耳のすぐそばで、『バサッ』という大きな音がして、茶色い羽毛の塊が疾風の如く飛んできた。それと同時に左手にあったレモンケーキが前方地面に叩き落された。一瞬放心。目の前に砂の付いた無残なおやつ、その先にトンビの姿。やられた~。そこからは、もう自分のおやつに飛び掛かるトンビとカラスの喧騒から逃れることしか出来なかった。
思えば迂闊にも私の頭上はもちろん背後もガラ空きの状態。格好の餌食となってしまった。トンビの脅威は里山歩きの会で聞かされていたのに。天気も悪く、鳥の気配にもあまり気づかなかったため、すっかり油断してしまった。もっと山を背にして座ればよかったのかもしれないが、それはそれで茂みの中に何やら動物の気配がしてちょっと気持ち悪かった。
一度取られてしまえば、相手は野生、羽に鋭い嘴、爪もある。何も出来ない。おやつもなくなり、、、諦めるしかない。
ふと周りを見れば、海辺に家族連れがいたが、この事態に気づいた感の人はいないようだった。他人は見ていないものだ。
大分切なくなりながら、今回の素朴なウォークは、終わった。
帰りはバスで帰った。