旅ゆけば

拙い旅の記録とひとりごと

気付き

2020-12-09 00:00:00 | 日記
私は婚活してなんとか結婚したわけだが、今思えば本当にちゃんと取り組んでいたと言い切れないところもあるとは思っている。他人と比べることではないのだが、多分人によっては複数の結婚相談所に入会し、パーティーにたくさん参加し、県外でもお見合いしに行ったりするだろう。本当に大変だと思う。私はそこまではしなかった。(やったら多分疲弊して精神的にやられる。)が、しかし何しろ長くかかったし、終盤はなるべく休日のどちらか一日は活動するようにしていたので、それなりにお見合いやパーティーに行ったりしていた。
まぁ殆ど残念な結果に終わっていた訳だが、特にパーティーについては、そもそも参加者が寂しい、何回か行くといつも顔を合わせる人が決まってきて気まずい、などがあってやるせない思いをしたものだ。
そしてどこからともなく聞こえてくる「いい男女はもうとっくに結婚していて、残っているのはそれなりの人達だ(人格否定的ニュアンス)」という内容の言葉は全くやる気をなくして絶望的な気分にさせるには十分な救いの無さであった。これって婚活している自分も終わってるけど、活動している相手の異性もろくなのいないよと言われている訳で、よく考えてみればどこをどう調べてそう言うのか、根拠のない中傷、偏見なのだ。
だけど、このような無責任に放たれた言葉の力は侮れなくて、本当に挫けそうになってしまう事も多々あった。(多少当てはまっているパターンもあるかなぁと思えるので。)
自分もそうだか、来る相手もダメならもう探す意味ないじゃないか、、そんな気持ちになってますますテンションの落ちた状態でのパーティー参加になったりしていた。
私が婚活終盤に所属していた相談所は、割と地味(堅実と言いたいが)っぽい雰囲気があったし、そこが開催するパーティーも良心的な料金ではあったが、開催場所などが市の産業センターの会議室だったりとそんな感じが多かった。そもそも派手なところなど行ったところで存在が消えるだけだったが。

そんなやるせない活動の中、気付きがあった。
その日、私はいつも通り半分の期待も持ち得ないような心持ちでパーティー会場に向かっていた。場所は横須賀市の産業交流プラザ。汐入に着くと何やら周りに人が多い。それもちょうど壮年期に当たるような男性が多い。しかも皆交流プラザに向かっている。私は一瞬今日のパーティーは沢山の参加者がいるのかな!とにわかに勇気付けられた。世の中には結婚しようと取り組んでいる男性がこんなにいるのだ(この田舎にも)!
そんな気持ちで建物内に入っていく。
しかししばらくするとどうも群衆の行き先が違うのである。

横須賀市の産業交流プラザのある建物は上部が横須賀芸術劇場になっている。壮年の男性達は今日そこで行われる某アイドルのコンサートホールに向かうところだったのだ。
見ればグッズ売り場が設けられ、会場入口周辺には長蛇の列が。。。

私はその光景を見た時、がっかりしたと同時に呆れてしまった。(全く何やってるんだか・・・)と。
相手探しに一番適した時期にジャニーズのコンサートなどに行っていた自分が言うのも何だが、と言うかそんな自分だったから言える事でもあるのだが、またこれは全くの偏見で私の勝手な推測、想像にしか過ぎないのだが、どうしても思ってしまったのが、いい歳こいてそんなものを慰みにしている独り者の○○かな男性集団、と見てしまったのだ。
実際は彼女持ち、既婚者、若者様々な人達がいたのだろうが、多分、一部は、私の想像にそう対して違わない人達もいるんじゃないかと思ってしまった。そのさらにほんの一部の人達だけでも現実の方にやる気を出してくれたら、婚活がもう少し良いものになるんじゃないか等と思ってしまった。偶像に夢中になっている間にもどんどん歳は取るんだよ、後に何が残るというのか。。。
でもこの事でひとつ気付きがあった。
少なくとも時間やお金をかけて、ある意味恥をしのんで婚活に参加している人達はまだやる気のある現実を受け止めている人達なのだと。語弊があるのは承知だが、はっきり言うとこんな所に並んでいる人達よりはマシなのだ。
もっと真摯に対応しよう。
今まで自分を棚に上げて彼らを見ている事が少なからずあった。それはおかしいという事に気付いたのだ。
彼らは、少なくとも将来のことを考え、結婚を見据えて活動している人達なのだ。(場所によっては良からぬ事を企む輩やサクラはいると思うが。)

この気付きは、活動において少なからずプラスになった。
何か変わる時のきっかけは、ほんの些細な事なのかもしれない。
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