もちろん有名なのは『ルパン三世』シリーズの次元大介役ですが、私などはロ―ドショ―番組で吹き替えの洋画を観て育った世代なので、個人的にはそちらのイメージの方が強かった。
ジェ―ムズ・コバ―ンとかアンソニー・クインとか。
私はマカロニ・ウェスタンが大好きでしたので、ロ―ドショ―番組でマカロニ・ウェスタンが放送される度に食い入るように観ていました。小林さんは『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』の悪役、ジャン・マリア・ボロンテの声を演じていました。
あれは良かったですねえ。
特に『夕陽のガンマン』では、主演のクリント・イ―ストウッドが山田康雄さん、リ―・ヴァン・クリ―フが納谷悟朗さんでしたから、図らずも『ルパン三世』のメンバーが勢揃いしていたんですね。
こういうことって、子供の頃は妙に楽しいんですよね。
マカロニ・ウェスタンならば『続・荒野の用心棒』の主演、ブランコ・ネロも小林さんでした。
本当に、懐かしくも楽しい思い出です。
晩年は声が小さくなってしまって、しゃがれた上に滑舌も悪くなってしまって、聴いていてとても辛かった。
引退を聞いたときは、なにかホッとしたのを憶えています。
そうですか、逝ってしまわれましたか……。
悲しいですが、でも
感謝でお送りしたいと思います。
小林清志さん。あなたの渋い、素敵な低音ヴォイスには、沢山沢山楽しませていただきました。
心よりの感謝と称賛と、哀悼を込めて、
合掌。