今度は新着レースの第二弾、襟やラペットなどの服飾小物をUPしました。今回も美しいもの変わったもの、珍しいもの、色々入荷しております。どうぞひとつひとつじっくりご覧いただければと思います。
この19世紀のニードルポイントレースのラペット、 19世紀のニードルポイントレースで製品になったものも珍しいのですが、これは特にザクロの模様も興味深い独特のデザインです。模様ばかりに目が奪われがちですが、その緻密な仕事ぶりはやはり当時の仕事ならでは。隅から隅までじっくり見ていただきたいレースです。
久し振りに18世紀のブリュッセルのラペットが入荷しました。その不思議な植物模様や糸の細さ、グランドの緻密さ、18世紀のレースは何ともいえない素朴な魅力がありますね。この時代のボビンレースを探していらっしゃった方にはおすすめ。18世紀のレースは数少ないです。
19世紀のアランソンの襟、もしくはカフス。ボーダーのアランソンでも数少ないのに、製品になったアイテムはなかなか出会わないもののひとつ。ガーランドの模様と裾に連なるお花模様が可憐な雰囲気です。このまま額装しても可愛いですよ。
こんな大振りなホニトンの襟は初めてです!というか、これほどレベルの高いホニトンに出会うことが皆無なので、今までこういった物はほとんど仕入れたことがありません。どうしてもレースのカタログ本やコレクターの間では、イタリアやフランス、ベルギーのレースに比べてイギリスのレースは軽く見られがちですが、これを見て、「ホニトンだって凄い!」と認識を新たにしました。
実物を見ていただけないのが残念。このポワンドガーズの襟はポワンドガーズの中でも極めて繊細!まるでガラス細工のような雰囲気のレースです。グランドの細かさを見ると、「当時の人はいったい何を考えながらレースを作っていたのかしら?」 と思えてきます。
シャンティイレース の中でも、こうしたミニマムなタイはあまり見ないアイテム。シルク製のシャンティイはどうしても傷みやすいレースなのですが、このレースは大変良好な状態。ディスプレイにも良し、実際に身に着けることも出来ますよ。首にくるくるっと巻いて小さなブローチで留めても素敵だと思います。
タティングレースのアイテムもいつも探しているもののひとつ。タティングレースの襟です。こうしたモチーフをひとつひとつ糸で結んでつないでいくタティングは1850年代に糸をつなげて作っていく技法が考案される前の技法です。古いタティング特有の雰囲気が魅力です。いったいどんなドレスに付いていたのでしょうね。
これはホワイトワークの襟とカフスの組み合わせ、ドレスに着けられる前の状態ですので、デッドストックだったものと思われます。その立体的で緻密な手刺繍は、お針子さんがいたこの時代でしかありえない仕事ぶり。 これも実際にルーペでご覧いただきたいもののひとつです。