11日振りに自宅へ帰ってきました!久し振りに家に帰ってくることが出来て、とても嬉しいです。さて、昨日は、いつもと同じように銀座でお昼を食べ、ちょっぴり銀座をブラブラ。いつもと同じように銀座通りを歩いていましたら、私の大好きな花、青紫のあじさいの大群に目を奪われました。
実は、このあじさい、銀座のミキモト前に植えられた季節のディスプレイ。ここはクリスマスシーズンの美しいツリーが有名ですが、春先にはいちめんすずらんが植わっていましたし、たびたびこうして私達の目を楽しませてくれます。そして、そのかたわらにミキモトの創始者・御木本幸吉の生誕150年を記念した「永遠のThe Parl King」展を開催している案内が。まだ養殖技術の無かったヴィクトリアンのシードパールジュエリーを扱っている私は、以前から御木本幸吉の真珠養殖の偉業に興味があり、早速この展示会を見るべくミキモトに飛び込みました。
ミキモト本店に足を踏み入れるのはこれが初めて。1階のパールのジュエリー売り場や2階のブライダルジュエリー売り場、VIPのためのプライベートサロンを通り過ぎ、6階のホールへとエレベーターで向かいます。そして、会場になっていた6階は、ほとんど人のいない静かな空間に、御木本幸吉の生涯とその仕事に関しての展示がされていました。
何よりも目を惹いたのは、帯留めが様々なジュエリーに変化するミキモトの代表作ともいえる「矢車」の展示。これは1937年のパリ万博に出品されたもので、普段はミキモトの本拠地である三重県志摩の真珠博物館に収められているものです。前々から「実物が見たいなぁ。」と思っていたのですが、昨年は確かパリの国立自然博物館に貸し出されていたはず。ちゃんと日本に戻ってきていたのですね。
この帯留め、ブローチやリング、ドレスクリップや髪飾り、と12種類にも変化するという日本人の英知を感じさせる逸品。実物は繊細な細工と、その和を感じさせるデザインが本当に本当に美しいのです。他にも、明治や大正の御木本製ジュエリー(帯留めや髪飾りなど和装に合うように作られた素敵なジュエリーばかりです。)や当時のカタログなど興味深い資料が展示されています。この銀座での展示は24日まで、その後はミキモト名古屋店、ミキモト梅田店でも同様な展示が行われるようです。詳しくはこちら。
ミキモトで明治・大正のジュエリーにため息をついた後は、すぐ側の書店、教文館の上のカフェへ。4階にある「カフェきょうぶんかん」はお客様から教えていただいた銀座の隠れ場ともいうべき空間です。銀座通りを見下ろす絶妙な空間にありながらリーズナブルなコーヒーのお値段と素朴で美味しいお菓子がお気に入り、昭和8年(1933年)に竣工された古いビルという点もポイントです。銀座通りでなく、松屋通りのエントランスから入り、古びた階段を上っていくのが昭和初期にタイムトリップするようでおすすめです。
こんな風に銀座で遊び、信州で遊んで、ようやく名古屋に帰ってきました。しっかり「心の洗濯」をしてきましたので、明日からはまたお仕事に立ち返りたいと思っています。