さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

年に一度の…

2008-04-01 | 日常生活

 今日は「花冷え」という言葉がぴったり、咲いた桜の花も縮こまるような、そんな肌寒い一日でした。日頃、留守がちで、両親の為に何かをしてあげるなんて滅多にない私達ですが、今日は年に一度の親孝行day(?)、お昼に私の両親を誘って、お花見がてら食事に出掛けました。

 今日行ったのは、「梶川」という名古屋ではちょっと知られた和食のお店。席数がたった九席しかないので、予約を取ることがとても難しいのです。非常に手の込んだお料理で美味しいが故に、三ヶ月先しか予約が取れないこのお店、三ヶ月先の予定がなかなかたたない私達には、行くこと自体が至難の業。ですが、今回はいつも行き慣れた名古屋のお客様が自ら予約してくださり、名古屋にいる間に運良くちょうど四席を確保することが出来ました。

 サロンからは歩いて行くことの出来る距離とあって、お昼にサロンを抜け出し、両親と一緒にお店へ。今月のメニューは、桜のお花をあしらい、春らしい食材を使った逸品ばかり。ひと品食べるごとに、「あ~、美味しかった。もう終わっちゃったのね。」と思わず口に出してしまうような、そんな品々が続きます。母が、「和食って芸術ね。」と溜息と共に呟いたひと言が、今日のお料理を象徴しているようです。メニューの一端をご紹介すると、最後のデザートは木の芽のアイスクリームに桜とリキュールのジュレがかかったものでした。

 お食事を終え、桜並木の下を歩きながら帰路へ。満開の桜の下の両親と河村の後ろ姿を見ながら、幸福なような、淋しいような、なんだかちょっぴりしんみりしてしまったのでした。

     20080401

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