愛のつるし一回転飛行機

けん玉姉のけん玉普及活動日記。
2008年秋、転移性乳がん患者となる。
病気のこと、日々の生活なども。

そして、気になる請求金額は?【あやしい老健体験記 その9】

2010年03月03日 | 認知症介護
11/7。姑をあやしい老健「X」から連れ帰る途中、スーパーに寄って姑の好きな巻き寿司を買った。
久しぶりに我が家へ帰った姑は、落ち着いてはいなかったが(レビー小体型認知症の症状はそんなものだ。自分の家であっても自分の家に帰った気にはならないらしい)私たちはとりあえずホッとした。ほんとに悪どい事務長だったが、スタッフは普通のそれなりの対応をしていてくれたようで、特に姑に変わった様子はなかった。問題は解決してないけど、元の生活に一旦戻して、次の受け入れ先をじっくり探せばいい。次は絶対に間違いないところを・・・と言うか、「X」でなければどこでもいい。これは力になってくれた市議さんも言ってた。
「私もいろいろな方から『どこの施設がいい?』って聞かれるんですけどね、立場上あそこがいい、ここがいい、とはなかなか言えないんです。だけどね、『X』はやめておきなさい、『X』以外ならどこでもいいわよ、って言ってるんですよ」

そう、あんなに最低な施設はそこらじゅうにあるわけないし、あったら困る。ただ、空きがある施設が見つからない。これはほんとに入所介護の必要な年寄りを抱える家族が一番困っている現状だ。人気の高い施設は特に空いてない。何百人待ち、なんてところもある。そこまで人気が高くなくても、空いてない。

当面、前に利用していたデイサービスに再度行かせてもらえるよう、頼んだ。


さて、姑を連れ帰った翌朝、電話が鳴った。
Nパパがあちこち入院先を探して電話を掛けていた病院の一つ、佐伯区のG病院からだった。
ここは一度、満床のため断られていたが、Nパパの必死の訴えが病院側を動かしたのだろう。
姑の認知症の悪い状態、私の病状、経済的問題、老健「X」でのひどい対応・・・これらを電話でひたすら訴え続けた結果、G病院が緊急入院に応じてくれることになったのだ。

私たちはすぐに準備をして姑をG病院に連れて行った。
病院に着くと、院長が診察室から出てきて迎えてくれた。
問診は短い時間だったが要領を得ていて、今まで出会った誰よりも姑のレビーの症状を的確に言い当て、私たちはびっくりだった。
あっという間にレントゲン撮影や検査をして、即入院が決まり、入院申し込みの手続きをすることになった。手際の良さも、説明の丁寧さも、病院の清潔さもとても気に入った。

姑は我が家に帰ったのは一晩だけ。翌日からG病院の介護型病床(認知症対応)の入院患者となった。
この日午後、私は自分の抗がん剤治療も受けに行った。何ともあわただしい・・・

さらに夕方、老健「X」からの封書が届いた。
入所の料金の請求書だった。

・請求書の内容
21年11月2日~21年11月17日

税込合計金額         54,249円

<内訳>
一部負担金  16日分     17,661円
食費     16日分@390   6,240円 
おやつ代   16日分@100   1,600円
日用品代   16日分@170   2,720円
教養娯楽費  16日分@100   1,600円
居住費    16日分@320   5,120円
洗濯代            13,808円
つなぎレンタル11日分@500   5,500円
 
・・・私たちはほっと胸をなでおろした。
食費も居住費も第2段階の金額にしてある。
第4段階の金額を請求して、二重取りをしようとしたんだろうけど、結局してこなかった。
やはり広島市に告発して、指導に入ってもらったことが功を奏したようである。
多分、行政指導が入った時点でもう事務長としては白旗だったんだろうけど、それでも出鱈目を言ったり脅したりして何とか高額を請求できないかと企んだことは失敗に終わったようだ。

洗濯代の内訳も気になると言えば気になるが、明らかにしたところで高々数千円をどうこう言うだけのことになりそうだし、もうこれ以上かかわりたくないので、目をつぶり、請求金額そのままを払い込むことにした。
広島市の方にもこれで落着したことを報告し、あらためて今回のできごと一部始終をレポートにして送り、このような施設にもっと改善を、と意見を加え、大団円。


これで、あやしい老健との対決体験記、おしまい!!


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
全部読んだ (暮維持 飛衛郎)
2010-03-04 05:59:34
 お疲れっしたぁ~~。
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お疲れさまでした。 (コラーゲン)
2010-03-04 11:38:16
実は、今までの経緯をずっと読ませていただいていました。だから、ちょっと安心しました。
読んでいるだけの私ですら、驚いているのだから、本当に大変だったと思います。
お姑様も、いい病院とのご縁ができてよかったですね。管理人さんもご心労は並々でないものがあったと思います。お体をお大事に一息ついて下さいね。お疲れさまでした。
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大変でしたね (綾子)
2010-03-04 13:28:10
全部読ませていただきました。本当に大変でしたね。
その施設全体が悪いというより、その事務長が一人で大暴れしているという印象でした。働いている職員さんもさぞかし苦労してらっしゃることでしょう。困ったものですね。
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大変でしたね (現在進行形)
2010-04-02 15:58:48
実は…現在、私も似たような状況にあり、解決策を探して検索中にこちらにたどり着きました。

私は、おじいちゃんが病院に入院しており、施設内で骨折、肺炎、拘束服(つなぎみたいな服)、ミキサー食、おしっこ用の管や、謎の手の包帯など、家族に一切連絡や報告もありません。

なぜ報告がなかったのか尋ねただけなのですが、それ以降院長先生や看護婦さんからの無視や文句を言われるようになりました。

骨折するまでは、普通のご飯を食べていましたし、
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現在進行形さんへ ()
2010-04-13 23:23:26
コメントありがとうございます。
返事が遅くなりすみません。
おじいちゃんも大変ですね!!
病院側に直接働きかけるより、役所で病院の管轄部署がありますから、そういうところへ相談されたほうが効果的だと思います。
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