バハ西軍終結の時

　残った僅かな西軍の砦となってたバハムート最後の数区画がついにロシアの爆撃と大砲撃で火の海に包まれ、とうとうその最後の時が訪れた。

　サミットのタイミングでこれが起きたのはまあ、神の采配と言うか必然的結果と言うものだろう。何をどう抜かそうが陥落したものは陥落でしたのであって敗北を認めたかどうかなどもう何の関係もない。西軍イルミはただただ排除された。

　世界はそれを見た。それで充分という事だ。ロシア側にはもう兵の犠牲を出す考えもない。イルミがこれ以上の悪事を為すなら殲滅するのみということだ。

　既に制裁行動からは多くの国々が外れ、尖兵にされかけてたポーランドですらそこには従わない。ロシア資産の簒奪行為にはそれ以上の西側資産の没収で応じるのみであり、根拠のない非難宣言は世界の大半が認めておらず、今の状態ではもはや負け犬の遠吠えでしかない。

　全ての実力行使可能な攻撃力を失った西軍イルミに起こせる奇跡はもはや何一つない。

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