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3ヶ月ぶりのごろ~ん

 ここ最近になって、ようやく、みゆちゃんがリラックスした素振りを見せるようになってくれた。ふくちゃんが来てから3ヶ月、長くかかったものだと思う。
 猫同士の関係は、割合に早いうちから打ち解けて、仲良く遊んだり一緒に寝たりしていたのだが、みゆちゃんは人に対してなんだかそっけなくなってしまっていた。以前なら、手を伸ばせば後ろ足で立ち上がって顔を擦り付けてきたり、背中を撫でると、しっぽをピンと立てて応じたりしていたのに、撫でようとしても、身体をかがめて、私の手からするりと逃げていってしまう。遊びに関しても、自分でひもをくわえて持ってきて、にゃー、遊ぼう、と催促するみゆちゃんだったのに、私の方から遊びに誘ってみても、気が乗らない様子だった。
 鳥を手乗りにしようと思ったら、一羽で飼わなければならない、二羽で飼えば鳥同士が仲良くなってしまって、人にはあまりなつかないからだという話を聞いたことがある。それとおんなじで、みゆちゃんも、猫の友達ができたから、もう人とは遊ばなくてもよくなってしまったのかもしれないと思った。それでみゆちゃんが楽しいのなら、とは思うけれど、やっぱり寂しかった。
 それが数日前から、椅子に座っている私の横にやってきて、顔を見上げながら小さく「なあ」と言ってみたり、机の上に登ってきてそこに座り、何か言いたそうな目をしてじっとこっちを見ていたりするので、ああ、みゆちゃんは、子猫のふくちゃんに遠慮してずっと我慢していたけれど、やっぱり自分も前のように遊びたくなったんだと思って、ひもなんかをおおっぴらに振り回すとすぐにふくちゃんが飛んできて邪魔をするから、机の上でこっそり、折り紙で作った小さな小箱にどんぐりを入れてころころ動かすと、まだまだ控えめだけど、小箱に前足を突っ込んで遊び出した。
 自分のほうから遊ぼうといってきてくれるのは、本当に久しぶりのことである。それに続いて、前のように甘えるようにもなった。立ち上がって私の手に顔をこすりつけてくれるし、背中をとんとんと叩くとしっぽをぴんと立てて、さらには、ごろりとお腹を出してじゅうたんの上に寝転がった。そういう仕草をするのは、3ヶ月ぶりのことだった。正確に言うと、たとえば寝室とか、ふくちゃんがいない部屋ではごろんをすることもあったけど、ふくちゃんと同じ部屋にいて、人にそこまで無防備に甘えるのは、初めてだったのである。
 みゆちゃんの中でどういう変化があったのか、お姉さんの役ばかりするのはもういやになったのか、それともふくちゃんのほうがだんだん大人になってきたから、もう子猫だと思って遠慮する必要はないと思ったのか。のどを鳴らすごろごろ音はまだ戻ってきていないから、はやく前の通りのみゆちゃんになって、懐かしい音を聞かせてほしい。
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うれしいですね (さつき)
2009-02-07 15:37:18
みゆちゃんが、千夏さんに甘えて来る感じ、なんか一緒に嬉しくなりました。
彼女は彼女なりに思うところがあるのでしょう。

ふくちゃんとの生活もだんだん慣れて、自分のペースもわかってきたのかな?

猫って、微妙なところにこだわる感じがします。

過去に病気の猫を一部屋に入れたことがありますが、ちー坊は気配で、近づかないし、私に自立した風をみせることがありました。

ご近所猫のM君は、家に来ても喉を鳴らしてましたが、飼い主のお兄ちゃんが結婚して、独立したら、とたんに、喉を鳴らさなくなりましたよ。
情愛の表現はしてくれますが、なんだかゴロゴロ喉を鳴らされないのって、寂しいですよね。

みゆちゃんも、少しずつ自分を取り戻してきて、千夏母さんに甘えても良いのだという実感がもどってきたのだろうと思うので、また、喉を鳴らしてくれる日も近いのかな。
 
 
 
Unknown (千夏)
2009-02-09 02:25:41
さつきさん、どうもありがとうございます。

猫って、気にしていなさそうで、とても繊細ですよね。環境の変化にすごく敏感だし…

ところでみゆちゃんは、あれから、ごろごろ音もでましたよ!
ごろ~んとして、なでなでしてあげたら、ごろごろごろ…
ついでに、私の足を蹴ったり噛んだり、そういうのも3ヶ月ぶりだったので、イタタと思いながらも嬉しかったです。
 
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