ネズミの飼い犬

 中学校のときにアメリカの教育番組のセサミストリートが流行って、クラスの友達は、やれエルモだとか、クッキーモンスターが可愛いだとか言ってキャラクターのついたグッズを集めていたが、私にはみんなの言う可愛さがまったくわからなかった。
 同様に、ウォルトディズニーのミッキーマウスが好きな人も多いようだけど、私は嫌いで、あのネズミのいったいどこが可愛いのかわからない。もっとも、ディズニーのキャラクターが全部嫌なのではなくて、二足歩行していないリスとかウサギとかは可愛いと思う。特にバンビは子供の頃から大好きで、映画を見て、絵本も持っていたし、最近廉価版のDVDも買った。
 ミッキーマウスについて奇妙に思うのは、ネズミのくせにプルートという名前の犬を飼っていることである。それでいて、同じイヌ科のグーフィー(たぶんオオカミ?)は、あと足で立ち服を着て、ミッキーと同様、人間らしく振舞っている。
 しかし、この問題はミッキーマウスだけにとどまらない。オランダのイラストレーター、ディック・ブルーナが生み出したうさぎのうさこちゃん(ミッフィー)は、単純な線と明るい色ですっきりとした可愛らしさが描かれていて、ミッキーマウスのようなどぎつさがまったくないから好きなのだけれど、このうさぎもやっぱりスナッフィーという犬を飼っていて、ほめたり叱ったり、飼い主然としている。
 さらにエスカレートすると、パンも犬を飼うようになる。友人が子供にアンパンマンのビデオを貸してくれたのだけれど、「うさぎくん」とか「ねこちゃん」といったそのままの名前を付けられた動物のキャラクターが、服を着て靴を履いて幼稚園に行って、人間の子供のように振舞っている中で、チーズというアンパンマンの犬だけが、二足歩行こそ許されているものの、服も着ていないし「わんわん」としか言えない普通の犬である。もっとも正確には、チーズはジャムおじさん(人間)の飼い犬かもしれないけれど。
 ところで、猫を飼うネズミとか、猫を飼うウサギというのはいまだ見たことがないと思うのだけれど、私が見過ごしているだけなのかしらん。


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