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あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

痛い生活その後 〔15〕 「煮詰まっちゃいましたねぇ・・・」

2017-10-24 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
●心和む花束
今回は内容がイマイチなので、せめて癒やしの花束を載せてみました。
めったにいただけないけれど、とっても私好みの花束をくださる方がいます。

トルコキキョウとピンクの実のジョイント。添えられたペンペン草風の脇役に技あり

昨年いただいた花束があまりに気に入って、デスクトップ画像にしているのを見て、上の花束をくださったというわけ。こちらはラナンキュラスのオレンジバージョンで、明るい笑い声が聞こえてくるよう 

すっかり秋ですね。いつものベンチに桜の葉が落ちていました。 

ブロック注射の行程は15回にわたって続きました。

私のやっかいな腰痛の原因箇所を特定するためのブロック注射で、
特定できれば治療の計画が立てられるというもの。
原因が特定できなければ手立てが見つかりません。
もう手術はNoと思っていたのですが、
このころは我ながら腰痛の不便さと痛さに疲れ、手術したいと思うほどでした。
覚悟を決めて歓迎しているというのに、肝心な箇所が判らない。

こんなにあれこれ試してみてもダメなら、
医師から匙を投げられても仕方ないのですが、
担当医は何とか見つけ出そうと、あらゆる可能性を片っ端から試してくれます。
こんなに熱心に探り出してくれる先生はいるのだろうか。
いつの間にか、
「先生ッ!今回はすごく効きましたぁ~」と報告する自分を夢見るのでした。
あまりによい反応がない状態に困惑さらには恐縮していまう私に、
「これが(私の)仕事ですから・・・」
そりゃそうだけど・・・それにしても・・・と、改めてその熱意に感謝でした。

12回目のブロック注射のとき、
「なかなか(原因箇所が)特定できないから、今回は神経根の神経にも少し刺します。
 ちょっと痛いかもしれません。」と言われた私、
受診前に計った血圧が、診察が終わったら一気に30も上がっていました。
緊張による血圧の反応ってほんとうに正直。

さてくだんの注射はと言えば、これが痛いのなのって。
いくら注射に強い私とは言え思わず「イタタ、あッ、痛いッ、イタッ」
左足の付け根をスポンと輪切りにし、
輪切りの中心からスキーのストックを足先に向かって差し込まれているみたい。
 “あぁ、かわいそうな私” 

【ブロック注射】
1)神経根ブロック注射  やや良い程度→すぐ状態戻る
2)神経根ブロック注射 やや良い程度→すぐ状態戻る
3)神経根高周波熱凝固治療 
  非常に良くなり、連続3㎞歩行可能になるが、3週間後デパートでの不規則歩行のあと、翌日から悪化→元に戻る
4)神経根高周波熱凝固治療
  治療後帰宅してベランダで激しく転倒、肋骨をベランダシンクで強打。肋骨2箇所を骨折。肋骨は1か月半後に痛み消え完治するも、状態は変わらず。
5)椎間関節ブロック注射  改善せず
6)神経根ブロック注射 (強)  改善せず
7)仙腸関節ブロック注射   最初は楽に歩行、そのうちときどき静止立位困難に。
8)神経根ブロック注射 (強) 歩行1㎞前後で痛み、10分程の静止立位で痛み。状態後退。
9)硬膜外ブロック注射   改善せず
11)椎間関節ブロック注射(第3-4関節)  改善せず
12)神経根ブロック注射(強)  (神経根に直接刺す。最も痛かった! キャイン)
13)椎間板造影ブロック注射(第3と4の間) 静止立位・間欠跛行ともやや楽ながらすぐ戻る
14)椎間板造影ブロック注射(第4と5の間)  
  直後~夜まで腰部中央に強い痛み。翌日は静止立位歩行共に楽に感じ、腰が軽い。間欠跛行はあるが、間隔広くなる。3日後から元に戻り、数日後から痛み強くなる
15)椎間関節ブロック注射(第4-5関節) 静止立位、間欠歩行かなり楽。まもなく戻る

何をやっても状態に改善の兆しが見られない私の報告に、医師は静かに言いました。
「煮詰まっちゃいましたねぇ・・・・」
私ならため息混じりに言うところを、静かに、ひたすら静かに。

そこで、ペイン注射をやってみて欲しいと依頼すると、以下のような状況でした。
【ペイン注射】
1》硬膜外ペイン注射 (第4-5関節)   翌日やや良好だったが、2、3日で元に戻る
2》硬膜外ペイン注射 (上記よりもっと上の関節) 翌日やや良好だったが、2、3日で元に戻る
あぁ、結局何をやっても良くならないなぁ~。
やっかいな腰痛ってこんなにたいへんなものなの?
 
2回目のペインの結果報告をすると、医師から思いがけない提案がありました。

痛い生活その後 〔14〕 あぁ、なんとやっかいな・・・

2017-09-25 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
◎街角の緑は秋の気配

ムラサキシキブは色づきの過程が楽しい
こんなところにおいしそうな桑の実が1つ

桜の木の下に彼岸花が一本
こちらおそば屋さんの前は群生、あれれ? 右端に白い彼岸花が・・・
店の前には浅いピンク黄色の彼岸花と萩が植えてある
黄色の彼岸花とピンクも。このお店、めずらしい彼岸花に熱心

今年の夏は雨が多かったから桜の大木の苔がみごと

しばらくUPが開いたのは、夏から初秋のいままで、
1時間半かけてせっせと品川の病院まで通っていたからです。
その間に毎朝のストレッチ、一日おきのウォーキング、週一の水泳。
ウォーキングのときの楽しみは、大学通りの植物を眺めることです。
それが上記の画像。

このところずっと腰痛の状態が悪くて、まいっています。
このまま一生いくと覚悟を決めてしまえば良いのですが、何とも不自由。
もっと不自由な人もいるし、命に別条あるわけではなし、
これでじゅうぶんじゃないかとも言えるのだけれど、不便を挙げれば切りがない。
贅沢なことを言って・・・と思うかもしれないけれど、
少しでも改善したいと望むのが人情というものでしょう。

私の場合、静止状態で立っていることが5~10分しかできません。
歩くと、そのうち左足外側の付け根に痛みと痺れが起きて、
そのうち痺れは酷くなり、痺れと痛みは脚全体に広がります。
もう立っていられないという限界が来たら、腰掛けて腰を休めないと歩けない。
腰掛けるのは2、3分あればじゅうぶんで、
それからまた、ガシガシと超早足であることができるのです。

朝7時にウォーキングに出かけ、歩き始めは調子が出ないので、
まずお気に入りの喫茶店でモーニングセットと珈琲でゆったり朝食。
そのあとがウォーキングタイムです。
ちょうどその頃、大学通りを学校に遅れまいと都立国立高校の生徒が、
大学通りをガシガシ超早足で歩いています。
ガシガシ歩きながら教科書を必死で見ているのですから、さすが優秀な国高生。
彼らののガシガシ早歩きと歩調を揃えるととても楽です。
超早足は、一番痛くなるまでの時間が延びる楽な歩き方で、
ゆったりと歩いていると静止立位に似るからか痛みまでの時間が短い。
このガシガシ早歩きを“国高歩き”と呼んで親しんでいます。

一番支障が出るのは、静止立位となるレジ待ちができないこと。
行列が一番短かなレジをさっと見つけるのが不可欠です。
道や店で友人と出会っても、立ち話ができません。
「ごめんなさい。私じっと立っていることができないの」
何度早々に別れたことか。
歩いていてベンチがないときも困りますし、雨でベンチが濡れているとお手上げ。
もちろん雨天用にベンチに敷くビニールは必携していますが、
雨の日にベンチに腰掛けていると何事かという視線を感じます。
電車で出かけるときは、平日の座れる時間帯、車両は最後部か最前部を選びます。
どの時間帯、車両も座りにくい土日の外出は御法度です。
こんな些細なことですが、重症腰痛者にとっては真剣なんです。

友人は、シルバーシートの前に立ち、
「“立っていられないので代わっていただけますか?”と頼みなさい」
と言うのですが、それがどうもできない。
同行の人のためなら頼めるのですが、自分のこととなると切り出せないダメな私。
じっと立っていることができないから、
美術館でじっくり鑑賞なんてとうてい無理です。
あれもできない、これもできないと考える自分に嫌気が差してきます。
まだあれもできる、これもできると何故考えられないのか。

私がありがたいと思うのは、
何とかして私の症状の悪い部分を探して原因箇所を突き止めようと、
試行錯誤をしてくださ担当医(執刀医)の対応です。
こんなにやってみても判らないのだから、あとは筋力を付けてください、
ペインクリニックに行ってはどうですか?
とっくにそんなふうに言われても仕方がない状態なのに、
「まぁ、諦めずもっといろいろ確かめてみましょう」と。
ありがたや、ありがたや。
原因箇所を突き止めるためのブロック注射はもう14回もやりました。
まるでブロック注射を受けるプロになってしまったような心境。
その上ありがたいのはY担当医のブロック注射がたいへん上手なこと。

このところ続けていたブロック注射流浪の旅リストは、
参考までに次回ブログでご紹介します。

「痛い生活-その後」〔13〕 カシューナッツのつぶやき

2017-07-26 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
7月上旬、ボタンクサギの堅いつぼみがチラホラと咲き始める
 咲くとコロンとした鞠状になる

大学通りでは、春のウグイス、夏のセミが同時合唱中です。
良い気持ちで啼いているウグイスに、
「早く高尾山の山奥にお帰り」と声をかけるのだけれど、
今年もまた大学の雑木林で夏を過ごすのかもしれません。

7上旬から咲き続けていたボタンクサギ(牡丹臭木)。
クサギなんてかわいそうな名前を付けられちゃったのは、
葉と茎が臭いからだそうです。
いつも花しか見ていないので、そんなこととはつゆ知らず。
咲き始めのつぼみは鮮やかな紅色で、
咲くと共に薄紅色の五弁の花を鞠状に密集させます。
中国南部が原産とか、中国南部の雲南にいたとき一度も見たことがありませんでした。
つぼみと満開時の落差が大きくて、つい足を止めたくなる花です。

「君は曲がっていなくていいねぇ」

ところで中国雲南省に滞在していたとき、
あまりに辛い料理が多くて、選べる料理は限られていました。
いつも厨房に入っていって、「不要味精、不要辛椒、油少一点几」と頼んでいました。
それでもなお、直径15㎝ほどの中皿に13、4本の唐辛子が入っていることもザラ。
雲南では、大量の唐辛子とニンニクと油が使われていなければ、料理ではないのでした。
ですから、先のように、
「味の素と唐辛子は使わないで、油は少なめに使ってください」
とオウムのように繰り返していました。
「それじゃ、料理じゃないよ!」という返事が料理人から返ってきたことも。

トマトと卵のスープ、細切りじゃがいものフライパン焼き(干餅洋芋糸)とか、
辛くない料理を覚え、出先ではそれらを真っ先に頼んでいました。
なかでも日本人ならだれでも知っていてあまり辛くない料理、
鶏肉とカシューナッツの炒め物は定番でした。
鶏肉は同じ「鶏肉(jirou ジーロウ)」、
カシューナッツは「腰果(yaoguo ヤオグオ)」だから、至って言いやすいのです。

で、哀しきかな重い腰痛になった私は最近気づきました。
カシューナッツを腰果だなんて、なんてひどい名前を付けたんだろう。
いくらお婆さんの腰のように曲がっているからって・・・。
と、妙に同情している私に笑ってしまうのでした。
ちなみに、鶏肉のカシューナッツ炒めは「腰果鶏丁」と言いやすいので、
言葉が堪能でなく強烈に辛い料理は食べたくない者にとって、至って便利でした。
ひどい腰痛になってしまった私、
「曲がりたくて曲がったわけじゃない。ピーナッツのようにまっすぐの方がいい」
というカシューナッツの心情がひしひしと解るのでした。
とまぁ、妙にカシューナッツに思い入れ強い私。

最近思うのは、“私だって立っていても痛くない時代があったのよね”ということ。
それは生まれてからずっとのことでした。
しかしあるとき突然、ハムストリングスが痛くなり、
これは何ぞと思っているうちに重傷の腰痛となり・・・・。

あぁ、立っているだけで痛いと思わないでいた頃が懐かしい。
腰掛けないと歩けなくなる間欠跛行がなかったいくらでも歩ける頃が懐かしい。
私にもそんな頃があったのよね。
こんなことをふと思う自分が情けないのです。
努力では取り戻せない結果を得てしまったとき、
それがなかったときを懐かしむのと何ら変わらないじゃないの。

もっともっとポジティブに生きなければと痛切に思うカシューナッツでした。
現状を受け止めつつ、それなりに楽しく暮らして行きたい。
腰痛を抱える人がだれでも陥る心境ではないでしょうか。

「痛い生活-その後」〔12〕 トリガーポイント療法

2017-05-13 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症





医院前の畳1枚ほどの小さな植え込みは一番のお気に入り。花や葉が混在するもメリハリが利いていている。すぐ上の細い葉っぱのアサギリソウに一粒の夜露、なんて可愛いこと。

手術したけれど、痛みが残って、
普通の生活とはほど遠い生活になってしまいました。
その後執刀医によるあちこち8回のブロック注射でも、
痛みの原因箇所は特定できません。
ではどうすればいいの?
ヨガ、太極拳、カイロプラティック、整体、気功、自彊術、鍼治療、
いろいろ勧められても、いったい私に何が適しているのか、
かえって痛めてしまったという話を聞いたりすると、なかなか踏み切れないのです。

結論から言うと、
トリガーポイント療法は医師も腰痛には有力とみる手段だそうです。
私の場合は、痛みをこらえ15回も施術してみたけれど、良い結果は得られませんでした。
それどころか、ちょっと後戻り気味です。
しかし有力手段である以上、参考までに。

初めてトリガーポイント鍼治療をしたのは、今年2月中旬。
それまでは鍼を打ったことがないので、恐る恐るの受診でした。
トリガーポイント療法ではないけれど鍼を打ったことがあるという姉たちに尋ねてみると、
何も痛くないということでした。
それなら安心と気楽に決断したのです。
なぜやろうと思ったというかというと、
腰痛で何をやってもダメだった患者が、
トリガーポイント療法で軽減されたという情報を読んだことがきっかけでした。
近所の鍼灸院がトリガーポイント療法を得意としていたからです。
しかも評判は上々。

 
針の長さは5㎝、太さ0.2㎜。これがほとんど根元まで入るのだとか。あぁ、怖い。

背中側に刺されているから判りませんが、
トリガーポイント鍼療法の針は、長さだいたい5㎝もあり、
私が施術されたのは太さ0.2㎜の針。
これは全身に使う普通の刺激量の針で、
深いところのトリガーポイント(TP)を確実に狙うときに使うのだとか。
自費なので毎回20本、保険を使う場合は毎回5本が限度だそうです。
私の場合は保険が使えないため1回6000円、
保険を使った知人は1回1500円だったとか。
私は腰痛のため病院にかかっているので、保険は使えないのだそうです。

2、3回目までは特に痛くなかったのですが、
初めてで怖がる私を配慮し、施術者が手加減したようです。
4回目を過ぎると、だんだんTPに近づき、
TPの箇所を特定できたあたりから、アリャ~と思う痛さ。
注射には強いはずの私が、ウ~ンと唸るほど。
それでも施術者が(私のことを)我慢強い方だと言ったのは、
もっと痛くなるから頑張れよのつもりだったのでしょうか。

15回のうち、比較的痛みが軽くなったり、戻ったりを繰り返し、
13回目ともなると鍼を打たれると痛みで声も出ず、冷や汗が。
しかしその後かなり痛みが軽減され、不思議なほど歩けたのです。
14回目のときにそれを報告すると、たいそう喜んでくれました。
でいざ14回目、そのときの痛みたるや表現できないほどで、
“こんなに痛いのなら、私はもうここには来られない”と強く思ったのでした。
そのあとの状態は惨憺たるもので、歩くどころか立っているのさえ辛い。
何段階も後戻りしたような状態です。
4月上旬、最終日の15回めのこと、予約日にそれを報告すると、
「そんなに悪くなってしまうことって、ないんですけどねぇ」と。
その日はあまり刺激しないやさしい施術でした。
恐ろしくなった私は次回の予約をやめ、それから1か月以上。
いまだに回復できない状態です。

あぁ、こんなになってしまうのなら、トリガーポイント療法なんてやるんじゃなかった。
鍼でTPを傷めてしまったのかしら。
素人考えで後悔してもいました。

その後、あまり回復しないので、
信頼する優秀な医師の診察を受けると、
「トリガーポイント療法は腰痛に効くんですがねぇ」とつぶやき、
「先生、鍼で傷めてしまったのでしょうか?」と問う私に、
「いや、神経に直接刺すわけではありませんから、それはありませんよ」とひとこと。

あらま、あの施術者さんとんだ濡れ衣、こちら素人だから許してくださいな。
というわけで、私の場合はうまく行かなかったのですが、
トリガーポイント療法で腰痛が軽減される例はあるようです。
それなら試してみようと思われた方、
定評のあるよい施術者にお願いすることをぜひお勧めします。


「痛い生活-その後」〔11〕  あれもできる、これもできる! でしょ?

2017-04-02 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症

イチョウとサクラが交互に植えられている大学通り。並木の下はいま菜の花がまっ盛り

思いもよらなかった腰痛に襲われてから、もうすぐ2年になろうとしています。
相続とそれに伴う猛烈な量の事後処理が終わった2年前の3月、
ふと気づくと太ももの後ろ側(ハムストリング)が痛い。
これなんだろう? 皆目分かりません。
そのうち歩けなくなってきて、これが腰痛というものだと知りました。
この私が腰痛に?
半信半疑が確信に至ったのは、最初の兆しから1か月ほど先の5月のことでした。

それからいままで2年間、手術、治療、ブロック注射での特定そして不明・・・・。
その間は毎朝のストレッチ体操、ウォーキングなどをせっせと励みました。
でも改善せずの日々が続きます。

(私の場合)その間確信に至ったのは、
脊柱管狭窄症は手術しても全快はしないということでした。
脊柱管狭窄症は人によって症状はさまざまで、
手術しても大なり小なりの症状が残り、その後も病態が変わります。
腰痛を抱える生活にようやく慣れたのは、やっとここ数か月のことでしょう。
それまではもう良くならないことに落胆したり、
良くなるかもしれないと希望を持ったり、再手術を考えたり、諦めたり・・・。
希望と期待と失望と落胆の繰り返し。

で、いまの境地としては、
良くなったり悪くなったりを繰り返しつつ、うまく付き合って行こうと思います。
もう、ヨーロッパ旅行は無理だし、
ずっと立ちっぱなしでいることは困難だから、電車で座れないと困る。
何キロメートルも続けて歩くなんて到底できません。

でも思い返してみれば、手術前は100m歩くのがやっとでした。
診察を受けるための病院では車椅子に乗り、
通院のための車の中では後部座席横になり、手術後も芳しくありませんでした。
台所仕事は腰掛けてやり、
買い物ではレジに2人以上並んでいたら諦める。
籠の商品を次々戻しに行かねばなりません。
買い物の途中で立っていることができなくなり、商品棚の前に座り込み、
店員さんに万引きかと疑いの目で見られたことも。
徒歩数分歩くのも途中で歩けなくなり、
そばの駐車場の車の間にしゃがみ込んで腰を休めたこともありました。
ドライヤーで髪を乾かすときも歯を磨くときも座らずにいられない。
あぁ私、こんな不自由な動き方になってしまって・・・・。

でもでも、考えてみれば、
いまはレジに5、6人並んでいても大丈夫だし、
連続1㎞ぐらいは歩けて合計3、4㎞は平気。
痛くなったら、腰を曲げて休めたり、腰掛ければ回復するじゃありませんか。 
立っていると左脚から痺れと痛みが来ることもあるけれど、
つきあい方もだいぶ習得してきたし・・・・。

この程度の動きならじゅうぶん。
あれもできるし、これもできる!
いまでは考えが切り替わりました。
春からは、こんな状態でもできる趣味を模索中です。
やりたかった太極拳も立ちっぱなしが多いからできないし、
長く戸外で座ることになる風景画を習うのも無理ですが、
それなりにできることが他にもたくさんあります。

状況を受け止めてプラス思考になるのに、
切り替えの悪い私は2年もかかってしまいました。
なんて遅いこと!
でもこんな心持ちになったから、今年は楽しい春になりそうです。

「痛い生活-その後」〔10〕  原因を突き止めるのは難しい!

2017-02-12 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症

昨年9月、父の生家に行ったとき、真っ赤なザクロが実っていました。
1つ採ってきて乾かしたらそのままオブジェになって、うちのインテリアアイテムに。
その後、熟した実を義姉が送ってくれたので、それは実を食べました。
そのときザクロを割ったのが下の画像。
特別おいしいわけではないけれど、
透き通った赤い粒は果物の果肉の中でもとびきり美しいと思います。




その後の状態が芳しくない原因はを突き止めるべく、
昨年7月、レントゲンやMRIを撮りました。
それを見てここが怪しい? と見た主治医、
悪い箇所を特定し対策を立てるために、
半年かけて以下の処置検査をしてくれました。

[1]神経根ブロック注射1回目
  結果は、やや良くなったもののすぐ状態が戻る。
  (7、800mで左脚痛みのため座位。2、30分以上の立位不可能)
[2]神経根ブロック注射2回目。
  結果は1回目と同じ
[3]神経根の高周波熱凝固治療1回目
  非常に良くなり、3㎞を休まず歩行可能になり、立位に痛み出ず。
 3週間後、買い物で歩きすぎ、翌日から痛み戻る。
[4]神経根の高周波熱凝固治療2回目
  翌日、転倒して肋骨にヒビ。4、5日の安静後歩行開始。状態変わらず。
[5]堆間関節ブロック 
  状態変わらず。
[6]神経根ブロック注射3回目 かなり強く行う
  状態変わらず。
[7]仙腸関節ブロック
  状態変わらず。
[8]神経根ブロック注射4回目 かなり強く行う
  状態変わらず。

劇的に改善したのは、1回目の神経根高周波熱凝固治療のみ。
でも歩きすぎたら、すぐ状態が後戻りしてしまいました。
術後良くなっても高周波熱凝固治療で劇的に改善しても、
それは危うい船の上に乗っているようなもののようです。
良くなっても、ちっとも安心はできない。
腰痛というのはただ事ではないんですね。
あぁ、なんという厄介なものになってしまったのか。
でもでも、命にかかわらないだけ良いじゃないの!
と、我が身を慰めて・・・・。

で今年1月始め、状態は変わらないと報告に行ったとき、
しばらく考えた後担当医は言いました。
「暖かくなるまでしばらく様子を見ましょう」
遠くまで来たのだからと、ついでに神経根ブロックを希望しました。
「ここでのブロック注射は治療のためではなく、
悪い箇所を特定するためのブロックです」と医師は言い、
どれをやっても再現性がないということに困った様子でした。
最初の手術前のように100mも歩けない程極端な状態であれば、
診断はつきやすいのだけれど、こんなふうに中途半端な痛みだと、
特定しにくいということでした。
これは他の医師からも聞いたことがあります。
「暖かくなったら、神経根の手術をしたらいかがですか?
もしかしたら、外れるかもしれないけれど・・・・」

そんなわけで、品川通いは中断。
その後つらつら考えるに、もしかしたら外れるかもしれないと言われて、
いまさらまた手術をするに気持ちになれない。
内視鏡手術はちっとも痛くないし負担がないけれど、
術後1週間入院するのはどうしても気が向かないのです。


◎神経根ブロックで「感電」?
夜中に救急車で運ばれた椎間板ヘルニアの近所の人(40前後の男性)が、
ようやく受け入れてくれた総合病院で神経根ブロックをやったそうです。
針を打ったとたん世の中が真っ白、記憶が2分ほど飛んでしまったとか。
神経根のブロック注射は衝撃が強く、大の男が悲鳴を上げるといいます。
私の担当医はたいへんブロック注射が上手ですが、
その話をしますと一呼吸置いて、「そこまではしませんよ」。
ブロック注射は透視画像をTV画面で確認しながら行いますが、
私が処置される前、先生は他の男性の神経根ブロックをやっていらしたそうです。
その方の感想は、「昔、感電したときの感じに似ている」のだとか。
か、感電ッ? 私、経験がない! 
いよいよ私の番です。
医師がTV画像を確認しつつ針を打つと、
自分の意思とは関係なく、バァ~ンと足が跳ね上がりました。
まるで小学校のときにやった蛙の実験のようです。
(蛙の解剖後、電極を通すと蛙の足が跳ね上がる)
これが感電かぁ~。強烈な衝撃でした。
でも、痛くはない、ちょっと不思議な感覚です。

◎腰痛は原因を特定しにくく、症状が安定しないもの
知人(70代男性)が脊柱管狭窄症の手術をして、
とても良くなりゴルフもできるようになったので、南米旅行に出かけたそうです。
日本から延々約30時間飛行機に乗っていたら、
ビジネスクラスの楽な座席だったにもかかわらず、酷い状態に戻ってしまったとか。
脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症、椎間板ヘルニアなど、
手術の有無にかかわらず、繰り返す症状に翻弄される人が如何に多いでしょう。
腰痛の改善が如何に不安定なものか、改めて思い知る私です。

「痛い生活-その後」〔9〕  えっ、突然中断とな?

2017-01-23 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
 ◎駅の街路樹
 
国立駅の街路樹としてマホニアチャリティーが植えられている。
ヒイラギナンテンとマホニア・ロマリフォーリアをかけ合わせた園芸品種だそうで、
ヒイラギナンテンに似ているが、花の少ない真冬に鮮やかな黄色の花を咲かせてくれる。
開花期は11月から1月下旬。
左は11~12月、右は1月の極寒期で葉が紅葉している様子。
色の少ない時期に鮮やかな黄色の花はよく目立ち、
寒々しい真冬に目に入るとホッと癒やされる。
私も育ててみたいと早速探してみたものの、どこのサイトも売り切れだった。残念!

原因箇所求めてのブロック流浪旅は、昨年7月から半年以上続いています。
ここでのブロック注射は治療のためではなく、悪い箇所を特定するため。
こんなにアレコレ注射して苦労しなくても、ほんとうは自然に治っていくのだとか、
整体が良い、鍼灸が良い、はたまたストレッチ、ヨガ、ティラピス、太極拳など、
たくさんの療法や健康法を勧められました。
毎朝の腰痛ストレッチ、温熱療法(遠赤外線温熱器)、ウォーキングは続けていますが、
あまりに数多ある中からどう選んだら自分に合うのかが皆目判らない。
東洋医学か、西洋医学か、運動か、マインドフルネスのような精神性の高いものか、
どう選んだら良いのか判らない・・・・。

得体の知れない腰痛を患っている人は多かれ少なかれそうだと思うのですが、
こんなふうに逡巡に逡巡を重ね戸惑いの中にいる人は、
かなり多いのではないでしょうか。

というわけでか? 単なる成り行きか? 
いまのところ私は、西洋医学一本に落ち着いています。
もしも私の行っている病院があまり脊椎に関して長けていなかったり、
幅広い治療技術を持っていなければ別に目を向けていたでしょう。
でも、脊髄・関節に特化した病院だからこそ、徹底的な幅広い治療手段をもっている。
だったら、この際とことんやってみようじゃないの!

とまぁ、ここまで書きながらもあれこれ試し(試され)つつ書くのを頓挫していたら、
そのうち突然に検査一時ストップの結論が出てしまったのでした。
まだまだ続くものと思っていたので、あっけない中止にびっくり。

さて、ここまででちょっと中断。
次回は、まな板の上ならぬX線TV室の検査台の上で、
どうあれこれブロックを試したのか、
流浪旅の末の一時ストップとその間の心理変遷を・・・・。


「痛い生活-その後」〔8〕 原因を特定するには

2016-12-27 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
  
安曇野で買った小菊。丸くて可憐でとても可愛い

さて、2回目の後はいかに?
それが、まだよく判らない、・・・・それは、なぜ?
前回はここまででした。

私の腰痛の状態は、じっとしているとまったく判りません。
歩き始めて初めて、その日の調子の善し悪しが判ります。
じゃ、2回目の高周波熱凝固治療のあと5、6日間歩かなかったのはなぜ?
いえ、歩けなかったのです。

2回目の高周波治療当日、大量に届く物があり、
キャンセルが間に合わないので玄関先に置いて行ってもらうよう頼みました。
受け取った大きな空箱はいずれ返却するためベランダに置いたところ、
洗濯物を干す際、いつもと勘が狂い足先を引っかけて転倒してしまいました。
ババァ~ン、ドサッ!
倒れた先にはベランダのシンクがあり、胸部をその縁に思い切りぶつけました。
呼吸ができない、“ウ、ウーッ”
“こんなに打ち付けて、腰はどうなるんだろう”
その瞬間に頭に浮かんだのはそれだけ。

慌てて近くの整形外科でレントゲンを撮りましたが、
「目で見る限りは肋骨にヒビや骨折はありませんね」と一言。
(後で知ったことによると、レントゲンでヒビは判らないということです)
胸部が痛いこと痛いこと、肋骨に響いて歩けません。
1週間経っても、咳をすると痛く、
肋骨を強く押さえてようやく咳を出すことができる。
咳喘息の私にはつらい日々となりました。
4、5日後、極力上半身を動かさないでまっすぐ歩いてみました。
1、2回目は快調でしたがが、3回目は痛くて歩けません。
その後も歩くと痛くなり、以前より悪くなってしまいました。
からだ中にできた紫のアザを眺めつつ、ため息をつく私でした。

あぁ、私の腰ってどうしてこんなに厄介なんだろう。
高周波治療をしても効果がないときは、
細くなった神経根を広げる手術をする以外ない。
主治医の診察を予約し、いよいよ手術日を決めてもらいましょう。
できれば年内に片付けてしまいたいなぁ~。(この段階は11月末)
すっかり覚悟を決めいざ出陣、稲波脊椎関節病院に出向いたのでした。

「1回目の高周波治療ではあんなに良かったのに、
胸を強打した後からでしょうか、今回は以前より悪くなってしまいました」
“胸を強打したからです”という言葉を期待したのに、それは無し。

「先生、手術をお願いします」
二つ返事で引き受けてくれると思ったのに、
「その前にもう一度確認のために神経根ブロックをしましょう」と。
つまり、神経根へのブロック注射をしても高周波熱凝固治療をしても、
芳しい結果が得られないということは、原因が神経根ではないかもしれない。
手術の前に原因箇所をさらに確認しなくては。
医師はそう考えられたようです。
ごもっとも。

今度はかなりガッツリとした神経根ブロックをするようです。
知人がブロック注射をして、
世の中が真っ白になり2分間ほど記憶が飛んだという体験を聞いていたので、
「先生、私、気を失っちゃうでしょうか?」
「そんなことはありませんよ。そこまではやりませんから」
気のせいか、医師の口端がやや笑っているように感じられます。
う~ん、これって恐怖から来る被害妄想?

不安を抱きながら、ガッツリ神経根ブロックの予約をする私でした。

「痛い生活-その後」〔7〕 どうもはっきりしない・・・

2016-11-24 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
◎ウォーキングタイム、魅せられた花と実
 (夏)いまはあまり見ないホウセンカ。島倉千代子の「鳳仙花」という歌がありました
 (秋から冬)大好きな赤い実が付く樹木。特に好きなタイプはこれ
 (秋から冬)キンカンほどの柑橘類がたわわに実る木。食べられるのでしょうか? ( (秋)エンジェルトランペットはピンクの方が可愛い

2回目の高周波熱凝固治療。
事前診察の際、医師から
「1回目と同じ効果があるとは限りませんよ」と言われた。
高周波熱凝固治療はまだまだ判らないことがあって、
何回も続けるうちだんだん良くなっていくのか、
(私のように)調子が良くても無理をすると一気に状態に戻ってしまうのか、
効果は3か月か1年ぐらいか、そのうち治ってしまうのか、人様々のようです。

「高周波熱凝固のことはまだよく判っていないんですよ」と医師。
それでなくても得体の知れない腰痛のこと、
この治療でこうなると断定することなどできないのです。

それでもなお、「3か月ぐらいが目安ですかね・・・」とやや控えめに言われたのに、
多少無理した(?)からと言って、たった20日でダメになる(私のような)人もいるなんて。
しかし期間はともかく、
あんなに頑固だった腰痛に劇的効果があったことだけは確かです。

ところで高周波熱凝固治療については、病院からていねいな説明があります。
いただいた説明紙を写し書いてみましょう。

〈高周波熱凝固 パルス療法について〉
1.手術着に着替えていただき、透視室にて行います。
2.レントゲン透視機器で腰椎の目的とする部位を確認します。
3.消毒を行ったのち、皮膚の麻酔を行います。
4.透視機械で確認しながら、ブロック針を進めます。
5.安全性を確認後、熱凝固パルス療法処置に移ります。
6.痛み止めを行った上で行い、処置中は痛み等を確認しながら行います。
7.処置箇所数にもよりますが1ヶ所につき、60~90秒行い、
  おおよそ30分ぐらいで終わります。

とまぁ、こんなぐあいで、治療されている本人はほとんど痛みなしです。
私の場合、あまり高温でなく60秒ほどやったようでした。
上からレントゲンを当て、医師はその映像を見ながら慎重に針を進めます。
患者はうつぶせに寝ているので、何をされているのか判りません。
「はい、いまから刺しますよ」「あとウン秒です」「針を抜きます」
逐一丁寧に実況し、患者の不安を取り除きます。

さて、2回目の後はいかに?
それが、まだよく判らないのです。

・・・よく判らないって、なぜ?
 

「痛い生活-その後」〔6〕 つかの間の感激

2016-11-07 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
◎ウォーキングタイムの木の実
 ムラサキシキブの実は小粋な紫
 シロシキブは目立たないけれど可憐
 ナンテンは年末年始のめでたさを彩る
 桜の古木に例年通りツタが這う

結局、神経根へのブロック注射を2回やりました。
2回目のとき、医師は「今度はちょっと痛いかもしれませんよ」と。
確かに2回目は痛くて、その瞬間「あ~っ」と私。
でも注射には特別強い私のことですから、我慢できないことはありません。
「もう少し(針を)遠ざけましょう」
なんとまぁ、先生の巧みなブロック注射術! 
様子を見ながら近づけたり遠ざけたり。
しかし残念ながら、ブロック注射の効果も数日でなくなってしまいました。

高周波熱凝固という方法で痛みを感じている神経を焼き、
しばらく痛みを感じなくさせない方法があります」と担当医。
しばらく痛みを感じ続けていると、痛みを感じる神経が発達してしまうのだそうです。
その神経を高周波で焼いて凝固させ、痛みを感じなくさせるのだとか。
この治療はどの病院でもできるわけではありませんが、
脊椎・関節に特化したこの病院では可能です。
しかしそれを選択するのはあくまで私の意思次第。
「や、やります、やります」
この痛みと歩行の不自由さを改善する方法が他にないのなら、やる以外ない。

数日後、高周波熱凝固治療をしました。
これは一日入院しなくてはなりませんが、順調に快復すれば夕方に退院できます。
しかし入院ともなると、諸々の検査や質問、細かな入院説明があり、
午前9:00に入らねばなりません。
私のように遠くからラッシュを避けて行くのはたいへん。

当日は病室で点滴をしていざ本番、医師は画像を見ながら電極針を進めていきます。
高周波を当てている時間はたったの1分ほどで、痛みはほとんどありません。
ぶじ順調に快復し、午後3:00には退院、入院という割には簡単に済みました。

翌日からの私、なんとすっかり快適になっています。
こんなに痛みや痺れを気にしないで歩けたのは1年半ぶりでしょうか。
「ウ、ウレシイ!」 大感激。
治療後検診は19日後に予約をとり、
その日は腰痛になって以来初めて一人で品川まで出かけました。
電車に乗る遠出はいつも相方の同伴だったのが、ようやく独り立ち。
あぁ、感慨深いなぁ~。
診察で「先生、すご~く調子がいいです」と答え、気分軽やかに帰路につきました。
一人で外出する嬉しさに浸りつつ、タクシーと山手線を乗り継いで東京駅へ。

しかししかし、ここからがいけなかった!
ひさしぶりで一人で買い物する楽しさをたっぷり堪能してしまいました。
この日東京駅のデパートをグルグル回ってもちっとも痛くなかったんですもん。
なのに翌日から、歩くと痺れ痛みが出て長く歩けなくなってしまいました。
一時的なものだろう、しばらく様子を見ようっと。
1週間、2週間・・・状態はまったく変わりません。
痛みを気にせず歩ける快適さを喜んだのもつかの間、また逆戻り。

2週間後、診察に行くと医師は、
「原因の箇所が特定できたのですから、
また高周波治療をするか、あるいはその箇所を手術するかでしょう。
脊柱管狭窄症の手術と違って、神経根の手術は簡単ですよ」
内視鏡手術なので、手術による痛みや辛さはないとはいえ・・・・。
う~ん、またまた入院生活が始まるのかぁ。
もっともっと酷い人もいるのに、私は何という贅沢と思うけれど、
よいしょと気張らないと、まな板の上に乗れません。

往生際の悪い私は、もう一度高周波治療をすることにしました。
それは明日に迫っています。
さてはて、どうなりますか・・・・。

「痛い生活-その後」〔5〕  痛みが続くわけは・・・

2016-10-27 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
◎ ウォーキングタイムの花
 大学通りの花壇で。平凡だけど飽きない
 アジサイが終わる頃から咲いているこの花は何?
 秋といえばオシロバナ。斑入りも可愛い
 垣根にルコウソウが絡んでいた。沖縄に自生している大好きな花

5か月ほどUPしていなかった「痛い生活」。
さすがにもうすっかり快復していると思いきや、 
どっこい、歩いては痛くなる悩ましい生活が続いていました。
だいたいの場合は脊柱管狭窄症の手術後、
半年もする頃には良くなっていることが多いそうです。
なぜもこう私の腰痛は治っていかないのでしょうか?

病院で知り合ったAさんの場合、私よりずっと問題のあるMRI画像の持ち主で、
手術をしても良い結果が得られるか分からないと、担当医は二の足を踏んでいたそうです。
彼女はそれでも勇気ある決断をし、ぜひ手術をとお願いしたのでした。
一方、私の場合はかなり明解な脊柱管狭窄症のケースらしく、
担当医に手術をお願いすると快く引き受けてくださいました。
ちなみに私と彼女は同じ担当医が執刀しました。

ところが分からないものです。
脊柱管狭窄症歴5年、
杖をつきつき歩行困難だったAさんの結果はたいへん快調で、
いまでは1万歩も歩けるようになったのだとか。
私はといえば、調子が良かったのは術後3か月ほど。
昨年秋からいままで痛い痛いと不自由な生活が続き、いまも快調とはいえません。

術後3か月、6か月、1年と、レントゲン、MRIを録るのですが、
6か月にやや怪しい原因箇所が見つかり、はっきり特定できたのは1年めの画像でした。
脊柱管狭窄症の手術は成功したのですが、
その後、第五腰椎から左右に伸びている神経根の左側が狭くなっていました。

そこで、まずは神経根ブロック注射をします。
腰痛のブロック注射には、仙骨ブロック、硬膜外ブロック、神経根ブロックがあり、
最も痛いのは神経根ブロックです。
近所に住む40代の知人(男性)が、椎間板ヘルニアで夜中に救急車で入院したそうです。
8、9軒目で受け入れてもらった病院でブロック注射をしたところ、
あまりの痛さに打たれた瞬間頭が真っ白になり、
気づくと記憶が2分程飛んでいたそうです。
ほかにも、神経根ブロック注射をされて大の男がギャーと叫んだとか、
恐ろしい話をたくさん聞いていたので、事前に医師に尋ねました。

「これから注射するのは、すごく痛いという神経根ブロックなんですか?」
医師は軽くうなづき、柔和な表情で言いました。
「それほど痛みが強いのは、神経根に直接針を刺すからです。
 ごく近くに刺すだけでも効果はあります。
 直接刺さないからだいじょうぶですよ」
あぁ、よかった。
何しろこの医師はブロック注射が上手なことは定評があり、先のAさんが言うには、
「いままでたくさんブロック注射をしてきたけれど、どれもすごく痛かったの。
 でもこの先生のは痛くなくてびっくりしたの。とっても上手よ。」
それでも心配な私はさらに訊きました。
「針が神経根に触ったかどうか、先生は判るんでしょうか?」
「判りますよ」
柔和な笑みを浮かべつつ答えます。
いざ注射。
医師は、レントゲン画像を見ながらブロック注射をします。
先生はとてもつもなくブロック注射が上手・・・。
先のAさんの情報を頼りにまな板に乗る私。
「はい、針を刺します。チクッとしますよ」
私は注射は好きだものね、うんうん。(これは本当)
「針が進んで行きますよ」
グギッと痛みを感じ左脚が反射的に跳ねました。
蛙の解剖のときに電極を通すと、反射的に蛙の足が跳ね返るように。
「あ、(神経根に)触りましたね」
さらに穏やかな医師の声。
「はい、終わりましたよ」
手慣れた様子でブロック注射終了。

まぁ~、こんなに足が跳ね返るんだから触ったことが判るのね?
これじゃ、先生が「判ります」と言うはずだった。
頭の中が真っ白くなることも記憶が飛ぶこともなく、神経根ブロック注射は終わりました。
それにしても手慣れた注射!
どんなに遠くてもやはりこの先生のところに来よう~っと。

「痛い生活-その後」〔4〕  さらなる試行錯誤・・・

2016-06-06 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
「結果やいかに」で終わった、前回のブログ。
「いかに?」と来たら、「功を奏してめきめき改善」と書きたいのですが、
そうは行かないのが腰痛の厄介なところ。
これは腰痛全般に言えるようで、安易な期待をしちゃイ・ケ・マ・セ・ン。
(と、自分に言い聞かせる健気な私なのでした)
これは、私が1年かけて学んだこと。
脊柱管すべり症の知人もここ数年とても苦労していて、
とうとう自宅のキッチンを車椅子で移動できるように改装したのだとか。
わかるわかる、途方もない先の見通しの悪さに途方に暮れることも多々あるのです。
状態が悪化すれば落ち込んで来るし、上向きになってくれば期待胸膨らみ持ち上がる。
一喜一憂してもしようがないと解りつつ、影響は受けがち。
重い腰痛生活は半端な苦労ではありません。
そんなふうに多少翻弄されるのもやむを得ないと開き直りました。

さて、その後のこと。
昨年末から今年の1、2月までの最悪の状態から脱し、
前回書いた3月以降の状態に多少の変化が出てきました。
◎30分ぐらい座っていると腰が痛くなる
 〈その後〉座位は相変わらず苦手だが、1時間はなんとか。
◎静止しての立位状態がもっとも苦手で、痛みが出やすい
 〈その後〉立位は苦手だが、日によって楽な日が出てきた。
◎歩き始め150m程で脚に痺れ、脚の付け根に痛み。その後間欠跛行。
〈その後〉歩き始め500m程の歩行が可能。まれに1、2㎞続けて可能という日も。
◎ある程度歩くと後ろ腰部中央に強烈な凝りが出て、疲労感が強くなる
 〈その後〉3㎞程で腰に疲れが出ると頻繁な間欠跛行。

これが漢方薬の影響か、はたまた腰痛ストレッチ、温熱療法の影響か、
単に気候が暖かくなってきたからか、何の影響かよく判りません。
病態がころころ変わるのも相変わらず。
あぁ、今日はこんな感じだと、起きてみて歩いてみて判るのです。
これは腰痛の人全般に言えるようですが。

ただこの1週間、大きな変化がありました。
さる信頼できる整形外科医の紹介で、4月末から通うようになった医師がいます。
漢方専門医ですが、西洋医学の薬も併用してくれます。
体質的に漢方薬は向いていると思いますが、それにこだわるわけではないので、
症状に合わせての併用は願ってもないこと。
この一年の発症から手術、およびその後の経過記録と処方薬をみて、
リリカカプセル25㎎では少ないと判断され、50㎎に増やしてからのことでした。
リリカカプセルは痺れや痛みを軽減する薬で、腰痛の人にはお馴染みの薬です。
「25㎎までしか試さずに、なぜ手術になったのでしょう? 
リリカはだんだん増やして様子を見るのが良いのです」
ただ私の場合、MRI画像が非常に悪かったためと病態が酷かったため、
3人の医師から手術と診断されたのです。
それはとにかく、リリカは25から50、75㎎へと増やされました。
また、伊豆の漢方薬局から出された漢方薬の成分をみて、
それに近いツムラの漢方薬を処方してくれました。
(というわけで、伊豆の漢方薬局からこちらにスイッチ)

それは、牛車気丸(ごしゃじんきがん)とアコニンサン。
牛車気丸の腰痛面での効果を上げると、「腰痛・痺れ・むくみ・下肢痛」。
アコニンサンの効果は、
「新陳代謝改善・体を温め・血流改善・鎮痛作用・強心作用、
利尿作用・冷えや新陳代謝の衰えによる痛み、悪化した症状の改善」。
アコニンサンの成分:加工ブシ末とはなんぞやと調べると、
「トリカブトの根を加工処理し毒性を減じたもの。
漢方薬の真武湯や八味地黄丸などにも配合される重要な生薬」とある。
あのトリカブトが元とな? おぉっ!、効きそう、と喜ぶシロウト。

というわけで、リリカカプセルを75㎎に増やし、
置き鍼数カ所、腰部へのプラセンタ注射など、痛みの管理を熱心にしていただきました。
痛みと痺れの治療の大転換です。

さてその後、変化はあったのでしょうか?


〈付録:プラセンタ療法とは〉
プラセンタ療法は胎盤から抽出された有効成分で、内服や注射などの方法でさまざまな治療に使う療法。
疲れ、不眠、肩こり、腰痛、筋肉痛、関節痛、シミ、くすみ、肌荒れ、皮膚乾燥症、冷え性の他、アレルギー疾患、月経困難症、自律神経失調症、肝機能障害など、治療範囲は広い。
肌の若返りのための美容法としても有名で、藤原紀香、木村拓哉、深田恭子、上戸彩など、多くの芸能人が施していることで知られる。
参考サイト/プラセンタ注射とは
      吉祥寺中医クリニック
      プラセンタPERFECTガイド
      プラセンタ療法徹底ガイド

「痛い生活-その後」〔3〕  こうなったら何でも試してみよう

2016-05-14 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
長く座っていると腰が痛くなるのと、
腰痛にとって同じ姿勢でいるのがもっとも良くないので、
「痛い生活-その後」をだらだら書いていました。
その間に居残り鴨を発見、国立の街に花が溢れて・・・・。
だんだん暖かくなってきたからか、
まめな運動励行や思い余って試したもののどれかが効いたのか、
はたまた全部が相乗効果となったのか、
なにはともあれ、昨年末から最悪だった腰痛がだいぶ良くなってきました。

痛い生活-その後」〔1〕 (3月1日版)でも書いたように、
昨年12月から2月ぐらいまで最悪の状態でしたが、
3月半ば以降になると以下のような状態になりました。
 ・30分ぐらい座っていると腰が痛くなる
 ・静止しての立位状態がもっとも苦手で、痛みが出やすい
 ・歩き始め150m程で腰と足の付け根に痛みが出る→腰かけて休憩
 ・その後は歩行距離300m程歩いては腰かけるの繰り返し=間欠跛行
 ・ある程度歩くと後ろ腰部中央に強烈な凝りが出て、疲労感が強くなる

痛み止めも血行増進剤の効き目もほとんど感じられず、
どうも私の腰痛には薬が効かないようです。
そこで、なす術がないまま試してみたのは以下のことでした。
  1.理学療法士に指導された腰痛改善ストレッチ(毎朝20分ぐらい)
  2.大股のやや早足ウォーキング2~3㎞
  3.身体の深部まで熱を浸透させる温熱治療器で腰部に注熱(毎日約15分)
  4.痛みと痺れの漢方薬 1日4回服用
  5.エアロバイク(30分以上を目指す)→サボりがち

一番ダメなのはエアロバイクで、30分間こぎ続けることさえ苦痛です。
せめてウォーキングができない日のためと買ったのですが、それもやるかどうか。
ストレッチは毎日欠かさず真面目に励行するのに、ことエアロバイクはこのていたらく。
これは意志の弱さの問題か? はたまた相性の問題か? 
困ったものだ、と言いながらそれでもやらない。

“海のものとも山のものとも”と表現するのは憚られますが、
ダメで元々と試してみたのが漢方薬です。
腰痛関連のサイトを読むことがあると、
そのうち検索画面に何度もヒットしてきて、うるさいと思いつつ見てしまったというわけ。
痛みと痺れ専門の漢方薬局というのも気になりました。
「足、腰のしびれ痛みは漢方で治る。
痛みしびれを根本治療。年間約2100名 の治療実績。創業35年。無料相談こちら」
とある、健康堂薬局
“う~ん、あやしい。こういう宣伝には絶対のらないゾ!” と無視するも、
あまりの回復の遅さに困り果てた私、漢方船に乗ってみる気になりました。
なにしろQOL(Quality of Life)の低さと言ったら発症前の70%減、
そのまま1年間を過ごしてきたという試練の日々でしたから。

伊豆にあるその漢方薬局に行ってみたのは、2月中旬のことでした。
電話での処方もしてくれますが、うちから約130㎞の距離。
どうせなら伊豆温泉保養を兼ね、漢方薬剤師の方に直接会ってみようと思いました。
温泉でもセットにしないと、重い腰が上がらないと言った方が妥当だったでしょうか。

  脊椎・関節関係が主という看板を心強く見上げたのでした

伊豆半島の中央、下田街道(県道136号線)を南に下ると、
街道沿いにくだんの薬局が出てきました。
だいたいにして簡素で地味な造りが多い漢方薬局ですが、こちらもご多分に漏れず。
温厚な薬剤師さん、これまでの経過と現在の症状をじっくり聞いてくださり、
その場で処方してくださいました。

その内容は以下のものでした。
 A/冷え・湿気などにより傷めた身体を立て直す漢方薬
 B/神経およびその周囲の組織に発生した淤血(おけつ)を取り除く漢方薬
    注:淤血とは、血液の粘度が高くなり、血の流れが悪くなった状態
 C/症状が長引いている場合、新鮮な血液の不足を解決する力を補うための漢方薬

【上記の内容成分】
 AとB/ニクイニン・マオウ・トウキ・ビャクジュツ・ケイヒ・シャクヤク・カンゾウ
     ・ブクリュウ・ほか
 C  /ブクリュウ・ジオウ・ショウキョウ・ゴシツ・ボウフウ・シャクヤク・ケイヒ 
     ・カンゾウ・サイシン・センキュウ・トウキ・ソウキセイ・トウジン・トチュ 
     ウ・ジンギョウ・ほか 

1か月2万円。3か月まとめて買うと20%offになり、1か月1万6千円になります。
この買い得価格設定の商売臭がやや気になりましたが、買う身にとっては願ってもないこと。
3か月分をお願いしたのは言うまでもありません。
漢方薬ですから、少なくとも半年は服用するつもりでいましたから。


ストレッチ、ウォーキング、温熱療法、漢方薬を欠かさず励行の結果やいかに。  《 つ・づ・く 》

「痛い生活-その後」〔2〕 困り果てた末・・・

2016-03-17 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
 
国立駅前から伸びる大学通りにはベンチがたくさん設置されていて、
間欠跛行(少し歩いたら腰かける歩行)者には願ってもないありがたい道。
場所によっては複数並んでいたり、20m置きにベンチがある区画も。
 


術後半年近くなり最悪状態にあった狭窄症。
何をどうすれば良いのか皆目わからず困り果てておりました。

そんななか、担当医の半年後検診がありました。
JRを乗り継ぎ、品川でからタクシーを利用して1時間半ほど。
立っていることができない身にとって、とてつもなく遠い距離です。
折りたたみ携帯椅子と杖がなければ到底むり、電車の中や乗り継ぎはハラハラの連続です。

MRIとレントゲンを撮った結果、手術による狭窄はぶじ改善されています。
手術が成功だったことはじゅうぶん承知していますが、
脊椎の症状って計り知れない要素が絡むのだと、改めて痛感させられています。
困難な腰痛状況を聞き担当医は、
「他にもやや狭くなっている箇所がありますが、これが原因とは言い切れません。
 いまは寒い時期なので悪いということもありますから、(一年検診の)夏まで様子を見ましょう」と。
怪しい箇所があるからといっても、手術して改善されるとは限りません。
あれほど狭かった狭窄部分は、みごとスッキリ広くなっているのですから。

とりあえず半年先まで様子を見ることになりましたが、
その間にどんなに痛くなっても、3つの交通機関を使って品川に行くのはもう無理や。
事前に調べておいた自宅からごく近い総合病院の医師へ紹の介状をお願いすると、
担当医はその医師をご存知で、快く書いてくれました。
私が紹介をお願いした医師は当病院の院長先生で、
偶然ですが、狭窄症になって以来買った関連本の中で、もっとも信頼がおけた本の著者でした。
『腰椎椎間板ヘ ルニア・腰部脊柱管狭窄症 正しい治療がわかる本』(近藤泰児著)
これまた偶然なんですが近藤先生は、手術した病院(稲波脊椎・関節病院)の稲波弘彦院長と、
大学医学部時代の同期という間柄でした。
「歩けない立てない」が常態化してしまったいま、すぐに行くわけではありませんが、
この紹介状、痛いときに手当をお願いする心強い保険のようなものでしょうか。

さて当面できる手段は何でしょう。
痛み止め、血流改善薬、炎症痛み止め、ブロック注射を試してきましたが、
これという変化や効果はありません。
東洋療法や民間療法を勧めてくれる人もいますが、あまりに種類が多く、
一番合うのは何かを見極めるのは容易なことではありません。

思いあまってやった以下の中には、ダメ元のお試しも含まれています。
1.腰に負担をかけない腰痛改善ストレッチ(20~30分)
 (稲波脊椎・関節病院の理学療法士に指導されたプログラム)
2.早足ウォーキング2~3㎞
 (私の場合は、早足で歩くと腰がほぐれて楽になる)
3.エアロバイク(30分)
 (『腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症 正しい治療がわかる本』に、
  「脊柱管狭窄症のリハビリにはエアロバイクが最適」との記載)
4.遠赤外線による温熱治療器を背後腰部を中心に当てる(約15分)
 (冷えの改善。身体の深部まで注熱した熱が8時間体内にこもる。)
5.痛みと痺れの漢方薬 1日4回服用
いかがなもんか?のお試しは、5番目の漢方薬です。

ここ近年ネット検索をすると、
その後関係ない画面にも関連するサイトが続々ヒットします。
「検索で上位にヒットさせるコツ」とか、「検索上位を独占するための手順」とか、
いろいろな方法があるようです。
そういう操作により出てきたサイトは避けたいので、常に断固無視の姿勢です。
昨年来、頻繁にヒットする漢方薬局の広告がありました。
意地でも開けないぞ!! 
ところが困り果てていたあるとき、魔が差して(?)開けちゃったのでした。
それが健康堂薬局とやら。
なんじゃ? これは~~。
腰痛や膝痛など痛みと痺れの症状を治療の対象としてきた漢方薬局のようです。
疑い深~く読むうち、“ダメで元々、試してみようかな・・・・”
やらないよりは良いかもしれない・・・・。
自分が漢方薬が効きやすい体質ということもありました。
保険が利かないのでちょっと高いのですが、
東洋治療は概して高く、勧められた療法の施術料1時間3万円もザラ。
それから比べればずうっと安いし、いまは金額なんてどうでもいいという心境。
そのぐらい困り果てていたのです。

上記5つのうち、
理学療法士プランのストレッチ、ウォーキング、エアロバイクは、言ってみれば正統派リハビリ。
患者であれば、励行努力が必要です。
しかし急に効果があるものではないし、このところ体力も腰痛の調子も落ちるばかり・・・。
確証あるデータがない東洋療法の温熱器と漢方、さてさて如何に。

痛みを抱えつつ、2月中旬、伊豆にある漢方薬局とやらに行ってきました。

「痛い生活-その後」〔1〕  間欠跛行の厳しい冬

2016-03-10 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症

国立の大学通りはもうすぐ桜満開(こちら昨年の画像)だけど、今年の桜見物はパス。
大賑わいの大学通り、ベンチが空くのはとうてい望めない


腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術を受けてから半年以上過ぎました。
もうこのテーマは終わりにしたのですが、
どっこい腰痛はそんなに生やさしいものではありませんでした。
これほど長くつき合うことになろうとは・・・。
一進一退、一進三退、一進一退と繰り返しながら痛みとつき合い、
いまようやく激変した生活を受け容れ、少し肩の力が抜けてきたところでしょうか。

腰部脊柱管狭窄症になり、3か月で手術を決断。
術後は実にさまざまな病態の変化を経験しました。
ころころ変わる病態に翻弄された感じです。
こんなに厳しく痛い冬のことなど書きたくもないのですが、
同じような思いの中で暮らす人も多いことでしょう。
だれもが最初は腰痛初心者。
これは悪戦苦闘かつ、もがいている腰痛体験のその後です。
10か月間を経てたいせつだと思うのは、
諦めず、忍耐強く、努力を怠らず、このやっかいな症状を受け容れるということ。
だって・・・、それ以外に選択肢はないのですから。

昨年(2015年)7月に手術をしたあと、そこそこ順調に快復していました。
その後11月末ぐらいから怪しくなり、病態はつぎつぎ変化していきました。
12月~2月までの冬の3か月間は、特に痛みが強い状況でした。

私の症状は以下のようなものです。
 ・30分座っていると腰が痛くなる。
 ・苦手なのは静止して立っている状態。(台所仕事・買い物など)
 ・歩き始めは150m程で腰と足付け根に痛みが出て歩けなくなる。
 ・その後歩行距離300m程の間欠跛行(歩いては休むの繰り返し)。
 ・痛みが出ると待ったなしの状態で、立位歩行とも不可能。
 ・ある程度歩くと後ろ腰部に強烈な凝りが出て、疲労感が出る。

脊柱管狭窄症の特徴に、人により症状が大きく違うことがあります。
歩くと痛いけれど、立っているのは平気という人、
立っているのは問題ないが歩けないという人、
症状は痺れだけで痛みはないという人、
痺れが酷くなると脚全体が熱くなって歩けなくなるという人も。
十人十色の症状で、これはもう症状は人によるとしか言いようがありません。
人の腰椎の状態はさまざまで、それにより病態も違ってくるからです。
病態は日を追ってコロコロと変わっていき、アレレと驚くほどです。

●間欠跛行(かんけつはこう)のお助けグッズ
間欠跛行は狭窄症の特徴的な症状です。
ずっと続けて歩くことはできず、しばらく歩くと痛みが出て、
しばらく腰かけていないと再び歩くことはできません。
こんなこと言うのも何ですが、ここ国立の街は間欠跛行にはうってつけなんです。
それはメインの道のあちこちにベンチがあるから。
痛くなったら腰かけ、痛みが治まったらまた歩けばいい。
歩道にたくさんのベンチがある町は、狭窄症の人にとって救いで、
国立南口、道の両側に一橋大学がある「大学通り」はまさにそれです。

間欠跛行で痛みが切羽詰まってくる私、漠然と歩くことなどできません。
道幅40mの大学通りは約1.6km。
自転車道路と広い歩道の間には、桜並木の緑地が続いていて、
桜の合間にたくさんのベンチがあり、その在りかをすべて把握しています。
そのぐらいぐらいでないと、切羽詰まった痛みには対応できないのです。
トートバッグには、折りたたみ椅子と折りたたみ杖を入れて。
歩くのに邪魔になるので杖は使わず、折りたたみ携帯椅子も使わないのですが、
いわばいざというときの安全策とでもいいましょうか。

●泣き笑い間欠跛行
ベンチの在りかをしっかと把握していればこそ、
歩行可能な距離と次のベンチとの距離を推し計れます。
信号が赤で渡れない場合、青になるまでの間、ベンチに腰かけることになりますが、
ぼんやり座ってはいられません。
なにしろ道路幅は片側2車線の幅広。
ベンチと信号の距離を計り、対面信号が黄色になったときそそくさと立ち上がれば、
目指す信号はぶじ渡り終えることができる。
そんな推し計りの連続。
痛みをこらえ辿り着いたベンチに先客がいるときは、もうイケマセン。
そんなふうにあたふたする私を見て、散歩に付き添った知人、
「笑っちゃいけないのだけど、(この推し量り具合に)つい笑ってしまいます」とさ。
解る解る、ちょっと滑稽で真剣そのものの散歩なのでした。

●万引きと間違えられた? 
一番苦手なのはじっと立っていることですから、買い物は至難の業。
あたふたと店内を走り抜けて商品を籠に入れ、やっとレジに着いても、2人以上並んでいたらお手上げです。
籠を置き、店外のベンチに腰かけてレジが空くのをじっと見張ります。
あと1人となったら駆けつけて籠を持ち、ようやくレジが終わり。
あぁ、たいへん、たいへん。
あるとき、コンビニで買い物中に立っていられなくなり、
籠を置いて商品棚の前にしゃがみ込みました。
しゃがむと腰が緩んで痛みが軽くなるからです。
するとすぐに私の隣に店員がしゃがみ、すぐ横の商品棚の整理を始めました。
あぁ、情けなや~。
万引きおばんと間違えられたのか?
でも、なぜか妙に可笑しくなって、ついつい友人に話してしまう私でした。

●駐車場にしゃがむのは誰だッ?
歩き始めが特に悪いのは腰痛の常です。
自宅から20mほどのコンビニでコピーをとる用事がありました。
ろくろく歩かないうちに静止状態で立っていたら、店を出てから痛いこと痛いこと。
あぁ、もう歩けない! 頼みのベンチもない!
通りかかった駐車場の中に飛び込み、車と車の間にしゃがみ込みました。
これ、何か状況が似ているのでは?
「ママ、おしっこしたい」
「しょうがないわねえ、そこの車の向こうでして来なさい!」
情けないやら哀しいやらですが、思い返すとまたまた笑えるのでした。


心強い助っ人クン、今日もありがとう
●台所の強い助っ人、キャスター椅子
一番つらいのはじっと立っていることですから、台所仕事は特に苦手です。
当初は立っていて痛みが出ると痛い痛いと顔をしかめて横になる状況でしたが、
あるとき狭窄症の人に勧められてキャスター椅子を買いました。
どうしてもっと早く使わなかったのでしょう。
台所仕事がこんなに楽になるなんて♪

注)キャスター付き高椅子はこちら。組み立ては簡単。
ベストセラー1位というだけあって、使い勝手抜群です。