新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

哀悼…2020秋…得三にて「“必殺!今池乙女カタログ”」…野村麻紀さん!

2021-05-12 06:14:21 | ライブ

まさかの訃報の知らせでした…

心よりご冥福をお祈りいたします…

 

今回は、私が最後にお目にした野村麻紀さんのライブレポをば…

 

 

今回書き綴るのは

2020秋…得三でのライブ!!

「“必殺!今池乙女カタログ”」

 

2つのバンド(昭和爆音婦人会、アクロバット★少年)とソロの弾き語りである野村麻紀さんが出演されたライブ!

 

この日の得三も野村麻紀さんがお目当てで、得三に出没した(熊か!)訳でして…

彼女の歌う
飾り気のない
シンプルな昭和歌謡が
けっこう私のツボなのでして…

彼女が…得三で演奏するときは
今までも
ちょくちょく足を運んでいるのよ!!

もう…
ステージに登場した瞬間から
いや歌いだしたその瞬間から
野村麻紀さんが唯一無二の独特の雰囲気を醸し出し

今池にいながら
今池にいながら
京都にいてるような気分にさせてくれる

この令和の時代に…一気に平成を通り過ぎて、どっぷりと昭和へ
ひと昔前の…
そうだな
私が…20代だった昭和の頃の…京都へ

「金閣寺は金ぴかなのに…銀閣寺は全然、銀色とちゃうやん!!」

と思ってた頃の…
私も若くて…バカ丸出しだった頃の

「昭和」の京都へと…
連れてってくれるのよ!!

大原三千院には、恋に疲れた女性が、たくさんいてると信じてた

「昭和」の京都へと…
連れてってくれるのよ!

銀閣寺は全然、銀色とちゃうやん!と思ってた頃の私は10代

大原三千院には、恋に疲れた女性が、たくさんいてると信じてた頃の私は20代前半…

歌を聴いてると、そんな頃の昭和にタイムスリップしたみたいで、気持ちが若返る!!

 

さてさて、野村麻紀さん、

自己紹介の後

まず最初に歌う唄は

「私は蜜蜂」

 

実に切ない昭和歌謡

♪私は蜜蜂 あなたの虜~

こんなに一途になる女性…今はわかりませんが…昭和の頃にはたくさんいたはず??? 

多くの女性たちの恋は実らず…恋に疲れた女性が、みんな大原三千院にいったんだよね!??…と勝手な妄想が膨らむ!膨らむ!!

 

 

「木っぱみじんの恋」

♪這いつくばって探しても どうしても かけらが足りない 木っぱみじんの恋~

♪這いつくばって叫んでも この腕に戻ってはこない 木っぱみじんの恋~

 

切ない歌声が響き渡る…

 



情念溢れ出るこの歌
初期の中島みゆきさんっぽい歌で
まさに…昭和歌謡ってな感じで
この歌…めちゃめちゃ好きだなあ…

この歌のように

多くの女性たちの恋は実らず…恋に疲れた女性が、みんな大原三千院にいったんだよね!??…と勝手な妄想が膨らむ!膨らむ!!

 

歌い終わって、改めての自己紹介

そして「“必殺!今池乙女カタログ”」に呼んでいただいて、光栄で、いろんな人とも話ができてとてもよかったと感想を…

で、次の曲は、ちょっと学生の時代に戻って

「0点の歌」

 




私…成績そこそこ優秀だったので???
(めちゃめちゃ優秀ではない…そこそこ…笑)
0点はとったことないけど…
高校生の物理で「6点」はとったことあるなあ…

なんて…高校生のショッキングだった出来事をちょっとカミングアウトしながらも
(この瞬間に理系進学を諦めたんだよね…急遽、文系に方向転換…苦笑)



サウンドから
そして歌から漂う昭和の匂いが心地よい!!

飾り気のないありのままの京都での日常が感じられて…そして嵐山といった地名が歌の中に…今は、コロナ禍で外国人がいないから、嵐山も以前、いったときのような中国人に占拠されていた街から、古都らしい雰囲気を取り戻しているのだろうな…なんて思いを馳せながら、耳を傾ける…

 

歌の合間にお酒を呑みながら…呑みながら…(笑)

美味しくて、毎回来るたびに呑み過ぎちゃうと一言添えて

次の曲は

 

♪帰ろうかな もう帰ろうかな あの小さな夜汽車にのって もうすぐ春がくる~

とサビで歌われた歌を…

 

切ない旅愁感が伝わってきて、マイナー調のサウンドとともに心に沁みる…

 

ここで、特にきいてもらわなくてもいい話ですけどと…語りだす野村麻紀さん…

京都からきたという語りだしから…百均で「虎」のライターをみつけて、それがすごくよかったので、買い占めてみんなに配っていたとのこと…竹藪から「虎」がでてくるライター、それが気に入って、仲のいい煙草を吸う人に配っていたそうな…最初のうちはありがたがれていたけど、私が買いすぎて、お店がどんどん入荷して、飽和状態で、お店にあふれかえっているようになったとか…なので、そのライターのありがたみがなくなってきたと…今日も持ってきてるので、欲しい人は声をかけてくださいと…

確かに「特にきいてもらわなくてもいい話」…笑…を語った後には

列車繋がりで

「急行列車」

 

平日の昼間の列車の車内といった
人気少ない車両に乗っているような日常の風景が
心象風景に浮かび上がり…

あたかも…その同じ車両に乗っているような
等身大の野村麻紀さんが…垣間見えるかのよう…


♪ああ、いったい、いつまで愛とかお金を追っかけていけばいいのかな
たった今は、この切符1枚でうちに帰れる それだけのこと~

この歌詞がめちゃいいよね!!

めちゃ日常的で
心が…寄り添える…
自然と溶け込めちゃう…そんな歌なんだな…

「浜大津ブルース」

 




もう…演歌そのもの!!
恋を湖に捨てにきた女の情念を歌い上げる!!!

いやあ、演歌はええね…!!!
(…とか言いながら、普段は演歌、まったくもって聴きませんけど…)

でも、野村麻紀さんの歌う歌は…
ホント心にぐぐっとくるんだよね…

 

お酒を呑んで呑んで…「呑む…ら麻紀」さんに変貌???しつつ

引き続き大好きなお酒の歌をと

「オーバッカス」

ちょっと弾むサウンド
野村麻紀さんの唄の世界では
ちょいと珍しい弾むサウンド


♪グラスをかざせば明日がみえる
溜息ついたらどん底の~


詞の世界は…実に味わい深い…

 

歌い終えて「イエーイ!」とご機嫌の「呑む…ら麻紀」さんでしたが次の曲は世界観を変えて

「いってきます」

どこか懐かしいメロディーに情景がはっきりと浮かび上がる!!

歌はもちろん、惹きこまれるんだけど、しっとりと切ないギターの音色もタマラナイ!!

 

後2曲歌いますと…

めちゃ嬉しい!とステージでの感想を口にしながら、いつものライブだと焦って、巻き巻きになっちゃって、後で怒られるんだけど、今日は落ち着いてやれて時間もぴったりだと自分を褒めて…(笑)…次に演奏するバンドも楽しみだと言葉を添えて

ご機嫌な歌

 

「お腹が空くのは良い事だ」


♪おなかがいっぱいで眠くなる…夢であの子に会えたなら~


いやあ、この歌詞が、なんとも惹きこまれるほど素敵で…

おなかがいっぱいで眠くなる…ことは多々あっても夢であの子に会えたことは一度もないなあ…っていうよりも、このところ、特に夢で会いたい人は思いつかないからだからかなあ…

 

ラストは「セントラル」とは高知県のパチンコ屋のこと…

とナレーションをつけて歌い出したら…躓いて…

なれないことをしたらダメだったと、再度最初から歌い出した

「セントラル」

 

♪あんたのいない帰り道は夜風に吹かれて迷い道~

この歌詞が

歌い始めた瞬間に…ぐっと引き込まれるこの歌…
そもそも…この曲を知ったことが
野村麻紀さんの魅力に惹きこまれるきっかけになった曲

池祭りでも歌ってくれてて


「セントラル」???
「タマイ ホームラン」???


セ・リーグの「タマイ」選手のホームランと自分の人生を重ね合わせて歌ってる歌だと
最初のうちはそう勝手に思ってました…笑


「セントラル」???
「タマイ ホームラン」???


…は…高知のパチンコ屋さんだったそうで…

気づくのに数年かかったかも
「セントラル・リーグ」の野球の歌と解釈してても
心に沁みる…ええ歌でした!!

 

気持ちは、ずっと「京都大原三千院」…笑

得三のこの日の飲み代、飲食代は

京都大原三千院」…ならぬ

今日大雑把に三千円」…でした!…笑

 

 

デューク・エイセスの「女ひとり」のメロディーに載せて

♪今日大雑把に三千円 肥えて憑かれたオジサンがひとり~

 

呑み過ぎで肥えて…何に憑かれたかって…

それは、野村麻紀さんの唄声の魅力にね…

そんな「呑む…ら麻紀」さんと!!

 

 

 

これが、まさか最後になると思わなかったから…ライブ後は、コロナ禍ということもあって、さっさと帰ったんだけど…コロナ禍が落ち着いたら、また、ライブ後にでも酔っぱらいながら、こんな感じでまた一緒に飲めると思っていたのに…

 

(写真は、コロナがやってくる前のもの)

 

「拾得」に行けば…今でも受付嬢してそうな…

これからも得三にやってきそうな…

やはり…実感のわかない…信じられない私なのです…

 

空から雨が、ちょっと降ったら、野村麻紀さんがこぼしたお酒のように思ってしまいそうだな…

いや、お酒をこぼすなんて、もったいない…そう言っているのかな…

今日はいい天気でした…

 



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