新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

「平城宮跡歴史公園」観光のラストに「平城宮いざない館」に行く!…前篇…

2024-09-03 05:34:25 | B級スポット

「なんと(710)立派な平城京」のゴロ合わせで覚えた平城京の中心部

平城宮の敷地内にある復原建物やハコモノについて

書き綴ってきたけれど

今回紹介するのが、その平城宮でのラストのハコモノ

「平城宮いざない館」

その前に立つ像は

棚田嘉十郎さん…


この方が荒れ果てた宮跡をみて、平城宮跡の保存を決意、私財を投げうち保存活動に奔走したそうで

棚田嘉十郎さんの尽力がなければ、平城宮跡は奈良の地に埋もれたままになっていたのかも

 

 

 

さて

「平城宮いざない館」の館内へと…

もう…素晴らしい!!というか、十分すぎるほどの展示スペースで、もう正直、ここだけで半日楽しめるくらい…

もう…ここで観て学べば…平城宮のすべてが分かる!!

視覚的にも楽しめるように工夫された展示品の数々は、分厚い平城宮の歴史に関する文献を読むよりもウンと分かりやすく、平城京のことを詳しく知るには、もってこいのハコモノ…

「平城宮いざない館」…ここで学べば…あんなクソ暑い中、大極門(南門)に行かなくても…第一次大極殿に行かなくても、朱雀門に行かなくても(あ、「平城宮いざない館」の目の前が「朱雀門」だけど)…この空調の効いた、夏でも暑くない、冬でも寒くない…実に、この心地よい空間の「平城宮いざない館」だけで、十分と言えるほど…

 

 

かつ…な、なんと、ここ無料!!タダ!タダ!!私の大好きなタダ…まあ、税金が遣われているのですが…ここに来なくても、税金が遣われていると考えれれば…やっぱ、寄った方がお得でしょう…

こういった税金の使われ方は、某オリンピックへ投げ込まれた血税や、某元総理の国葬よりもウンと正しい使われ方だと思う…

ここにこれば、誰しもが、平城宮について学ぶことができるのだから…

 

さてさて、入館、ここまで、こういったハコモノに入るたびに手指消毒、検温をしてきましたけど、もちろんここでも…

さて、入って右側の休憩できるスペースでは

「元正天皇展」が開催されていました…

と言っても、イラストのパネル展示ですけど

「元正天皇」は天武天皇、持統天皇を祖父母に、元明天皇を母に、文武天皇を弟にもち、退位後もおいの聖武天皇を支えた女帝

 

この展示は、なんでも、「元正天皇」の生涯を、「内親王時代」、「在位中も含めたすべて」「退位後」といった3期に分けた展示とのことで、私が訪ねた時は「氷高内親王編」の展示でした…

 

誕生から即位までを17枚のパネルで紹介…奈良県内在住のイラストレーター上村恭子さんのイラストとのこと…

 

SNSへの掲載、個々のパネルはNGということで、こんな感じだったという写真を…

 

奈良時代に入った時点での天皇は母親である元明天皇であり、女帝である母親から、娘への譲位という形で皇位の継承が行われた…そこまでのイラストが展示されてました…

さて、その後は、常設展示に足を進めて

展示室1「平城宮跡のいま」のコーナー

ここでは、平城宮跡歴史公園の紹介ビデオが放映されている他、フロアには平城宮全体の地図があり、各コーナーでは平城宮跡歴史公園の見所が紹介されている…

大型シアターの平城宮の紹介(しょうかい)VTRをみながら…しょうかいそうかい…と頷く私…

足元には平城宮のマップ…

踏みつけて、「進撃の巨人」気分、もしくは、ウルトラマンにでてくる怪獣気分が味わえるよ??

歴史公園と整備される前までは、こんな何にもない田畑だったんですね…この中に歴史が封印されてたなんて妄想するだけで、歴史のロマンが広がりますよね

平城宮最大の宮殿は、「大極殿」その復原された「第一次大極殿」にも、建物中央部に「大極殿」と書かれた「扁額」が掲げられていて、これが真近で観られちゃう…


他にも「大棟中央飾り」や「鴟尾(しび)」など、この解説板を眺めているだけでも「しびれる」ねえ…

平城京が置かれた土地は、風水学的に「四つの動物が河図に相応じ、三つの山が鎮めをなしている」四神相応の地とされ、都が置かれたんだと…

四神とは、中国古代思想に由来する四方の方角を司る空想的動物…四神の青龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北)を象徴する地形が四方にあること…また、東・北・西の三方に山があり、南に平野が広がる地形であること…

この地は、天皇が座して南を望めば前方が大きく開ける理想的な土地となるとのことなんだな…

そー言えば、「第一次大極殿」の中の天皇が座る「高御座」の天井の壁にも、「四神」の絵が描かれていたなあ…とそのことを思い出したので、やはりクソ暑い思いをしてでも、「第一次大極殿」に行ってみた方がいいかも

大極殿(南門)は、2階建ての門であるらしいので、二重門で復原したんだって…二十文で復原したんじゃないよ…そんなはした金で復原できません!!

平城宮跡、ここがすごい!…「ここが」の文字が遠慮気味にフォントを小さくしてるのが、ホントイイ感じですよね

「残した軌跡」「遺構への配慮」の「軌跡」と「遺構」の文字のフォントが大きく見やすくインパクトを与えているのは、ふぉんと(ほんと)イイ感じですよね

クソ暑い中行ってきました「大極殿院南門」

 

「日本庭園の出発点がここに!」なんてあると「東院庭園」にも立ち寄ってよかったなと

「平城宮跡をもっといろいろ楽しもう!」

行きました…平城宮跡資料館…ってことは、もうここまでで、「平城宮跡をもっといろいろ楽しんでる」訳で…

行きました…遺構展示館…ってことは、もうここまでで、「平城宮跡をもっといろいろ楽しんでる」訳で…

行きました…復原事業情報館…ってことは、もうここまでで、「平城宮跡をもっといろいろ楽しんでる」訳で…

この鳴き声の正体はだあれ?

オオヨシドリとカワセミのようで

他にも季節に応じて、野鳥があちらこちらにいるようで

さてさて、展示室1「平城宮跡のいま」のコーナーを出て、展示室2「平城宮のようす」のコーナーへ移動するその通路の壁面には…

「平城宮のようす」

ならの朝は早かった。」…この文に丁寧語の「お」をつけてはいけません!「お」をつけた途端に臭くなります??

それどころか、「なら」の舞台がお江戸に変わっちゃいます…

朝、臭い…」…そう「アサクサ」…浅草…

貴族(きぞく)だけに…ウキウキ、ゾクゾクするような話題で持ち切りなんでしょう

休暇届…私と同じようなことを1300年前の人が考えていたという共通点を見いだせただけでも、古のロマンに想いを馳せることができますよね

なんとなく…このイラストからは昇進(しょうしん)試験に落ちそうな雰囲気が漂っています…昇進(しょうしん)…ならぬ…傷心(しょうしん)

まあ、誰しも思うこと…だったら、早く寝ろ!!…笑

お尻を触りに行く痴漢かと思っちゃいました…

 

おお、初めて仕事に前向きな人発見!でも、残業って、この時代、陽が暮れたら、真っ暗じゃないんかい…

 

私も…

 

と朱雀大路を歩いていれば平ぺったい「朱雀門」に到着

左右に平ぺったい護兵が

門は閉ざされていますなあ…

さてさて、どのように国づくりをしたか…

遣唐使、粟田真人が応えてくれてますが、口がないのに…のっぺらぼうなのに…どうやって答えているのでしょう??

 

どのように造営が行われたのか?

この「ある工人」も目鼻口がないけど、髭はあるという

さて、ここには、平城宮のジオラマが…どどーんと!!

廻りの壁面には一日絵巻のイラストが描かれている…

 

あをによし 奈良の家には 万代(よろづよ)に われも通はむ 忘ると思ふな

奈良の家には永遠に私も通います…忘れるなどとお考えくださいますなの意

詞書には「藤原京より寧楽(なら)宮に遷れる時の歌」とあり…平城宮が完成した時の宴で詠まれたものらしい…奈良の家とは天皇の住まれる新しい宮殿のこと…天皇への忠誠と、奈良の都の繁栄の願いが込められてる反歌

朝戸出の 君の姿を よく見ずて 長き春日を 恋ひや暮らさむ

朝早く出て行かれたあなたの姿をしっかり見られなかったばかりに、春の長い一日を恋い焦がれて暮らすことになりそうの意

いやあ、結婚してどれ位経ったら、帰ってこなくてもいいのに…と妻が思うようになるのでしょうか…

春の日に 萌れる柳を 取り持ちて 見れば都の大路し思ほゆ

春の日に芽吹いている柳の枝を折り取って、みれば、あの奈良の都大路が思い出されるの意…

この和歌は大伴家持( やかもち)の歌

え、柳を勝手に折っちゃいかんって…いちいちやかもちい!(やかましい!)

山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり

山吹が咲いている野辺のつぼすみれはこの春の雨に濡れて、まさに花盛りだなあの意

高安王(たかやすのおほきみ)の娘、高田女王の和歌

秋風は涼しくなりぬ 馬並めていざ野に行かな萩の花見に

秋の風が涼しくなった 馬を乗って さあ 野に行こう 萩の花を見に…の意

 昔は、秋の花見は、「萩」だったんですね??

」を見ながら、団子ならぬ「おはぎ」でも食べていたのでしょうか??

 

そんな貴族の「朝飯の風景」

この頃から、孤食だったようで…仲間はいなかったのでしょうか…

朝堂院で催された騎射…

後々の流鏑馬のようなもの??

役人たちの食事をつくる大膳職

なんとなくこの二人は相思相愛…職場結婚されたように思われるこの図…

なんせ、お互い餌付けされてる感じがして

左の女性…もう「恋」に仕事も手につかない感じで…

それに比べて、右の女性は生気なし…フラれちゃったのでしょうか…

 

酒造りの役所で働く役人たち

仕事中に呑んだらあかんやろ…減給ではすまんやろ…懲戒免職やな…

そんな声が聞こえてきそう

木簡で政務をとる役人がいる宮内省

「なんか、文句ある?」「え?文句ないよ…」くない(宮内)省だけにね

へー、官衙(かんが)だけに、いかに給料をもらおうか、いかに出世しようか、かんがえる!!

内裏(だいり)で働く女官たち

休暇の○○さんの代理(だいり)で…なんてね

 

 

へー、以上(へいじょう)が壁面…

この展示室のスペースには、どどんと平城宮の模型が

 

まずは、東院庭園

先程、ここ散策してきました…

そして、平城宮全景

 

復原されていない第ニ次大極殿のジオラマ

朱雀門

このジオラマ、映像に合わせて、ジオラマにスポットライトが当たる優れもの…この映像…とてもエエゾー!

写真の右下方が、まだ復原されていない「第二次大極殿」

左下方が、午前中にみてきた復原されている「第一次大極殿」

のぞいてみよう!と言われれば、ノゾキをしちゃいますがな

「ふだんは開かずの門だった」…復原朱雀門は門が開きっぱなし

またまたノゾキをしちゃいます…

大極院殿に整列…きっと、この暑さ、貧血で倒れた方も多くいたことでしょう

ノゾキ3連発!!

天子南西す…この眺めは…天皇からの眺め…

ノゾキ4連発

東院庭園を覗く

「宴会」の席にいる人はどんな人…答えは、「天皇や貴族」…問題や回答に一切のひねりはありません!引っ掛け問題でもありません!!

ノゾキ5連発!

どーして、井戸に立派な屋根があるのか

ここは「造酒司」という役所

ここで神事など特別な儀式用のお酒を造るのに使う水を汲むためなんだそうな…

日陰の方が涼しいから…と思ったのは、私が真夏に、ここ平城京跡にやってきたから…でしょうね

ノゾキ6連発!

この馬は何に使うのかな…

答えは、まあ公共交通機関…みたいなものですな

 

ノゾキ7連発

忙しそうに何をしているの?

「大膳職」で働いている人のことを解説してますが、少なくともここを覗いてみても、建物だけで、働く人はみえません!

 

そして、最後に覗くは「朱雀門」

へー、以上、ノゾキ9連発!!覗いても、全然、興奮しなかったけど…

後は、ああ、午前中にここに行ったなあと、大極門を眺めたり

第一次大極殿を天皇視線で眺めたり…

この巨大ジオラマを眺めていると、時の経つのはあっという間、1300年前の平城宮にタイムスリップしたような時間を過ごせますよ

ジオラマなのに…心から「なんと(710)ダダっ広い平城京」

ということが実感できちゃいます…

 

といったところで、かなり長くなっているので、

今回のブログは、「へー、異常」なほど、長くなっているので、ここまでにして、この続きは、また次回にね…

今回は「へー、以上!!」

へいじょう(平城)宮だけにね…