今日は最良の一日

人生は今日の連続です。

豆腐屋の闘い

2011-05-21 06:20:40 | 倫理
5月19日は、新潟中央倫理法人会の経営者の集い、講師は埼玉の有名な豆腐屋「とうふ工房わたなべ」の渡辺社長。
いい話でした。

講演のメモなくしちゃったので、記憶で内容を書きます。


戦後間もなく、ご両親が豆腐屋を始めました。ご両親がやっていた頃は、行商で売る小さい商いだったそうです。
ところが、お母様ががんで急死し、やむなく跡を継いだそうです。
スーパーがどんどん進出してきた時代、スーパーで大量消費するために、原価の安い豆腐を作り、地元のスーパーに卸して販路を拡大していきましたが、スーパー同士の競争も激化して、卸しているスーパーが倒産。売上が激減し、大きな貸し倒れにも引っかかってしまったようです。

その頃、お店に毎週のようにくるお客様がいました。
そのお客様は、「おいしい豆腐が欲しい」とやってきていたのです。
「遺伝子組み換えじゃない、国産大豆を使った豆腐が欲しい」とやってきていたのです。
そこで、スーパーに安い豆腐を作って卸すのをやめて、国産の遺伝子組み換えをしていない、安全な大豆を使った豆腐を作り、店売りと個別宅配のみで販売し始めました。
それが口コミで広がり、徐々に売上を伸ばしていきました。
地元の農家と契約し、作った大豆は全量買い上げの契約をし、地元の農業の活性化にも一役買うようにしました。
今ではお店はいつもたくさんのお客様でにぎわい、遠くからわざわざ買いに来る人がいるほど、地元では有名なお豆腐屋さんになりました。

講演では言いませんでしたが、私が知っているエピソードを一つ。

取引先のスーパーが倒産して、経営が苦しくなった時、当時中学生だった娘さんが書いた作文が、社長さんのやる気を引き出したそうです。
タイトルは「豆腐作りは我が家の生きがいです」
こんな作文書かれたら、どんなに苦しくでも、豆腐作りをやめるわけにはいかないですよね。

ホームページはこちら、いちどこの店の豆腐、たべてみたいな
ホームページはこちら


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。