あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

いま或る場所

2019-05-22 09:41:51 | 
もう何も言うな。
あのままね、ずっとずっと。
何も起こらないより。
今のほうが、無限に。
美しい。
世界は血塗れていて。
縹色の空が、今日も眩しい。
世界は拷問の果に、記憶の操作をしている。
もう何も言うな。
小鳥が今日も、小魚と会話している。
黄金の糊を、自害した人々に塗り手繰りながら。
今日も子鳥たちが、子魚たちと話をしている。
もう何も、言うてくるな。
俺に。
誰に向かって、お前ゆうてるねん。
脳だけが観ている夢。
そのなかで、肉体が浮遊している。
もう金輪際、ホームヘルパーは利用しない。
俺は接ぎ木に、約束す。
時間と時間の、その間の空白にある。
その接ぎ木。俺の願いが、吊るされ。
蠢いていた。水色の部屋の中で。
家族の死体を編み込んで、巨大な時間を作る。
それは動かない。
それは動き出す。
籾殻を取った素粒子の感覚のなかに。
それは自由を伴い。
それは綱で繋がれ。
いま或る場所を、解き放つ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

自壊する錘、天から垂れたり。

2019-05-22 08:22:53 | 
朝起きて、酎ハイ飲みながら、シムズ3。
俺はまた、その日常に、戻ってきた。
ははは。やめたってん。俺はやめたった。
何を?それを聴く?きみは聴く?
愛するきみ。俺を、俺の話を聴いてやれん。
ありがとう。俺はきみを、待っていた。今。
今、俺はきみを待っていた。
きみだけを。
呪いたくて。
きみだけを。
責めたくて。
きみだけを。
殺す。
その未来。
ぼくを待ち受ける。
悲しみの陽。
今ここで、揺れ動く。
全体の、波。
きみがここで今叩く。
ドラム音の残響。
柵から解放された。
爽やかな笑顔。
死殻身を開けたら。
夢。
精神の拷問を、きみは歌う。
何者にも優る夢。
何物にも誓う鉦。
鳴らしつつ。
素麺で繋がれた、手縄。
垂れ流す虹の如雨露。
こころ侘びて、詫びしくて。
自壊する錘、天から垂れたり。