あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

愛と悪 第百章 後編

2022-10-31 12:13:24 | 随筆(小説)
彼らは完成される
すみやかに、そして処罰される日は近い
彼らの足として、よろめく彼女に時機を得ん、そして
贖い(報い)、復讐(報復)は、わたしである
申命記32章35節




【閲覧注意】この作品には暴力的、残虐的、性的な描写が多く含まれています。



Monday, October 30, 1989
Didn't sleep at all. 
Sucked her five or six times,masturbated ten to fifteen times, crotch fucked six or seven times.
1989年10月30日(月)
一睡もできなかった。
彼女に5、6回しゃぶり(sucked)、10〜15回マスターベイション、6、7回股間ファック(crotch fucked)した。
彼女はぐっすりと眠っている。
午前2時まで、とにかく僕は彼女を犯しつづける。
キスや、乳首を吸ったりもする。
満たされない。
彼女は不可解だ。最初のセックス(股間ファック)のときは彼女はとても嬉しそうだったのに、何故その後すべて僕の要求を嫌がったのだろう?
でも彼女は昨日、他のことでとても楽しそうだった。
僕がずっとその間、自分を抑えていたのは大声で泣かれたりするのを避けるためだ。
彼女は僕がどんな苦痛のなかに彼女と接していたか、なにもしらない。
彼女の割れ目を指で開いて、クリトリスを5、6回しゃぶる。ヴァギナの穴の中に指を挿れようと思ったが、そうすると彼女は目を覚ますだろう。それはやめた。(こんな時間に泣き叫ばれるわけにはいかない。)
多分、10回以上はマスターベイションした。(本当に何度やっても満たされる感覚がない!)
6、7回、彼女の股間を犯す(股間に僕のcockを挟み、擦る)。そのとき、彼女の性器を擦りつけ過ぎないように気をつけている。(あまり擦ると彼女は目覚めるだろう!)
彼女を殺すこと(殺している場面)を想像しながら彼女のあたたかい股間で僕のcock(ペニス)を擦りつづけ、絶頂に達して射精する。
眠っているKozueは本当に可愛い。彼女はどんな夢を見ているのかしらないが、もうすぐ僕に殺されるのだから、良い夢を見ているといいと僕は思う。
昨夜、彼女がうんこするのをずっと覗いて、彼女はそれに気づいているようだったが、特に気にしていない様子でご機嫌だった。
彼女の僕に対して"許している範囲"がどういうものなのか、僕はよくわからない。
まさか排便がちゃんとできてるかどうかを心配する保護者のように僕が彼女のその行為を見つめていたと彼女が考えているとは思えないが…。
僕は昨日、彼女が起きている間も色んなことをしようと考えていたのだが、尽く、嫌がられてできなかった。(ある意味、僕は精神的拷問の苦痛を彼女から受けていた…!)
寝ている間に彼女の股間を何度とレイプしたが、僕は最早、もうこれでは満たされないんだ。

午後2時 彼女は目を覚ました--裸でいることを気にしていないようだった。
僕は彼女を僕の上に引き寄せた。
彼女のお腹と僕のお腹をくっつけ、僕のcockを彼女の股間に挿れる。
僕が彼女の背中とお尻をさすったり揉んでいる間、30分ほど彼女は僕の上で眠っていた。
寝ている間に、彼女のクリトリスを勃起させることができた(と思う…。)
あまり自信はないのだが、彼女は僕の刺激によって性的な快楽(感覚)を感じていた…(かもしれない…?)
何故なら、僕はどんなにちいさな幼い子でも、マスターベイション(自慰)することを知っていたんだ!
ふと、また僕もそういった経験(幼少時に何者かによって性的な感覚を与えられること)をしたかもしれないと考える。(あまり僕はこのことについて考えたくないんだ。)
とても記憶がぼんやりしていて、夢だったのか現実だったのか僕にはわからない。
でもこれ(この記録)を、僕が事故か何かで殺されたあとに僕のベッド下のブリーフケースから取り出して読む人の為に、記しておこう。
僕は確かに子どもの時に性的虐待を(寝ている間に)受けていたのかもしれない。
だれによって…?
よくわからない…。
僕はだって、幼い頃、本当にたくさんの人たちに預けられていたことがあり、まるで盥(たらい)回しにされていたからだ…!
僕はマスターベイションの最中、或る瞬間に、酷く不快で冷める瞬間を感じることが良くある。
それは必ず、僕のなかに浮かぶ、或る"不快なVision(幻影)"と重なって起こる。
つまり、この不快でならない僕のその感覚が、僕が幼い時分にだれかから性的行為を行われていた証拠であるかもしれないんだ。
そしてその不快な感覚は、いつも決まって僕のcockの、その頭部分を尿道球腺液(カウパー腺液)で擦ってるときに起るんだ。(僕もだれかにしゃぶられていた…?)
とにかくこのことを考えだすと僕は本当に不快で気分が悪くなる。
でも僕が性的虐待を幼い頃に受けていた可能性を僕は人々に知っておいてほしかったんだ。
そして僕はされたことを子どもたちに同じようにしてきたのかもしれないのだが、僕は自分のしていることがとても好きなんだ!
僕は子どもたちを虐待しつづける僕が好きだ。
だれが僕を止められるというのだろう?だれひとり、僕を本当に見つめている人なんてこの世界には存在しないんだ。
もし、僕がされてきたことを子どもたちに対してしてきたのなら、それは"報復(復讐)(vengeance)"と言えるだろう…!
僕は子どもたちが本当に好きだ。でも同時に、僕はずっとずっと、子どもたちに対する深い憎しみの感情を持ちつづけて来たのだと思う。
その理由は、僕にもわからない。
それは、最初の内から、僕のなかに存在していたかのようだ。

午前2時45分 彼女は目を覚ました。
彼女に眠る前に5秒くらい、僕のをしゃぶらせた。
彼女は目を醒ましたが、うとうとしていた。僕は自分の勃起したcockの先っちょを彼女の口のなかに挿し込み、約5秒間だけしゃぶらせた。
彼女はとても眠たそうで、何をされているかもよくわかっていない感じだった。
気持ちよかったが、彼女は早くこの異物を口から吐きたそうにしていたので射精できるまではさせられなかった。
興奮で眠れない時間が続く。
じっとしてもいられず、部屋中を全裸で行ったり来たりをしたりしている。
僕は彼女を永久に僕のなかに閉じ籠めつづけるため、頑丈な檻にならなくちゃならないという妄想が始まる。

3:15 a.m. Said, "I'm going to kill you in the morning." 
午前3時15分 「朝になったら、僕は君を殺すよ。」と言った。
彼女は言った。
"No, you're not."
「そんなことしないで。」
僕は彼女が大声で泣きだす前に、「殺さないよ。(しないよ。)」と言った。
Kozueにとって、僕という存在が最も重要な存在となることは間違いないんじゃないか?
そんなことを考えている。
この世界に生きてゆくことに何の意味があるのか?を、僕の犠牲者たちから教えられる日が来るなんて、信じることは僕にはできない。
日々、過ぎてゆくなかに、僕は遣りたいことを遣り終えて、死ぬ、ただそれだけの他に、何を僕らは齎し合えるというのだろう?

ふと、僕は思った。
昨日、出会ってすぐ、彼女に言った、
「僕たちはまだ行けるよ。」
この言葉の意味が、僕もよくわからなかった。
ひたすら、眠れない時間が続き、
もし、全能の神が本当に存在するなら、僕と彼女が間違った方向へ行くことを何故、許すのだろう、と考えたりしている。
僕は、間違ってなどいない。
それは、彼女の正しさ(切実さ)が、僕のなかに、僕のものとして、僕を証しているだろう。
僕には、"猶予"が必要だと感じた。
何故、僕が、急ぐ必要があったか、だれが、だれの言葉によって、僕に、僕のなかの何かに、教えるというんだ…?
己れの記憶から抹消されたことほど事実なのだと信じない人たちに、僕が伝えるべきことなど…ない…!
君は明らかに君を殺し続けて悦んできたと認めるべきだ。
僕は、まるで太陽から降らされた血の雨を浴びて闇の染みを帯びた醜い奇形の生命体のようだ…!(それは、死から死へと、絶え間なく進化するだろう…!)

午前4時20分 彼女のヴァギナの穴に、rodを挿れる--半分まで入ったところで彼女は目を醒まして言った、
「何が入ってるの?」(彼女はまだ半分、夢の中にいて、何が起きているかわかってはいない)
僕は布団の中で再びそれを挿れてみた。

午前4時55分、彼女は僕がセックス(股間ファック)している間に目を覚ましたので、彼女のヴァギナに3分の2までrodを挿れるのを見せた--少し痛いと、彼女は僕に言った。
それはとても細くて小さなもので、僕は僕のcockの代わりにそれを彼女のなかに挿れてみたかったんだ。
僕は全部挿れてしまいたかったのだが、やはり、痛いようで、すべては挿れられなかった。

午前5時30分 彼女の上を這い、彼女は仰向けになり、僕は彼女の左側に寄り掛かった。
僕の身体は彼女の右腕を枕の下に拘束具(ベッドに取り付けたロープ)に固定させ、彼女の頭と--彼女の左手首を枕(の位置)に固定させる。
こうして完全に固定された状態で、僕は彼女の首を絞めた。
彼女の足は(拘束具から)緩んだ。僕は彼女の首筋を強く押さえつけなければならなかった。
僕は彼女がもがき、抵抗するのをやめたあとも、15秒くらい首を絞めた。
彼女は動かなくなった。
20秒後、僕は彼女の口のなかに息を吹き込み、彼女が復活(蘇生)できるかどうか確かめた。
だが、その20秒後、彼女はゆっくりとした喘ぎ声を出し始めた。
僕はさらに1分ほど彼女の首を絞めつづけると、彼女は再び動かなくなった。
彼女は再び喘ぎ始め、彼女の眼を見開いた。
僕がロープを手に取って彼女の首に巻くと、彼女は浅い呼吸をしながらも意識を失って横たわっていた。
僕はロープを締め付け、ロープで彼女を持ち上げた(支えた)。
彼女の胸は膨らんでいたが、空気が入って来なかった。
僕は右手でロープをきつく締めながら、彼女のお尻を抱き上げてクローゼットまで運び、衣服を脇へどけて、ロープだけで彼女を支え(抱き上げ)た。
僕は左手で彼女のお尻を支え、ロープをclothes bar(洋服掛け)に結び、彼女を吊るしたのが午前5時35分、そして、僕は握り締め続けるのに疲れないように、また再び彼女に息をさせてあげられるよう(息を吹き込ませるため)にした。
僕が写真#7(7枚目)を撮って、部屋を片付けている間、彼女を約10分間吊るした。
午前5時45分 僕はロープを切り、彼女をベッドに寝かせた。僕は彼女のクリトリスにすこししゃぶりつき、僕のcock(ペニス)を彼女の口のなかに突っ込んで、そうやって彼女を犯そう(fuckしよう)としたが、角度が悪く、諦めた。
僕は彼女の心拍と呼吸を確認し、毛布と寝袋の後ろにあるクローゼットの棚に彼女を寝かせた。
仕事が終ったら、僕はもっとやるんだ。



午後4時10分 帰宅。今日のオレゴニアン紙で、行方不明の少女に関する記事を見る。
午後4時20分 昨日の夜11時のニュースを見てから、このログに書き込んでいなかったから遅れを取り戻した。

午後5時5分 Kenと話す--今、Kozueを連れ出したところだ。(now getting Kozue out.)(Kozueを救出したところなんだ。)
そうそう(Oh yeah)--今朝、僕は彼女が死んだと確信したんだ。死んだら筋肉が弛緩するのは普通だし、 "go potty(おまるに行く )"のも普通だと聞いてた。死体をクローゼットに隠した時、2回僕は彼女のおしっこをもらったんだ。 もう1回はクローゼットの棚の上に。

午後5時10分 彼女はなんとも気持ち悪い顔(gross-looking)をしている
--cold, stiff, and purple.
冷たく、硬く、そして紫色だ。僕は彼女のヴァギナを犯(fucking)してみようと思ったんだけど、今となってはしたいかどうかわからない......。
午後5時16分 #8と#9の写真を参照。 これから、お尻から体温を測るだけでなく、少しほぐして(緩めて)みる。
これらの写真は、小さなクローゼットの中にいたために、彼女が抜け出せない状態(様子)を示して(表して)いる。
彼女のシークレットもぐったりしている。僕は死んだ女の子が、吸いつづけることでクリトリスが勃起するかどうか観てみることにする。
僕は彼女がまだあたたかいうちに、こんなことをする時間があればよかったのにと思う。
勃起は無理だ (frozen blood?(血が凍ってる?))
2、3日、彼女を引き留めておきたかったのだが、今夜中には処分しなくちゃいけないと思うんだ。
午後5時25分 彼女はあまりにも冷たく、普通の熱体温計では測れない--ケツ(ass)に刺せる電球付きの室内・室外用体温計があればいいんだけど。
5:30 p.m. See (photo #10)
午後5時30分 ほら(写真#10)死んだ子たちがどれほど硬い(硬直してる)か--これは僕が彼女の足を緩めた(ほぐした)後だ!
午後5時35分 今からゴミ袋を買って来て、彼女の小さなヴァギナに僕のcockを挿れようとしたあと、彼女の束縛された身体をそこに入れるんだ。
Then I'll figure out a place to dump the "garbage."
それから、僕は "ゴミ "を捨てる場所を見つけるよ。
僕は手袋をしてバッグを扱うから、バッグの中身を発見されても指紋が見つかる可能性はない。お金があれば、rubber(コンドーム)を使って、僕は彼女のヴァギナを貫こうと思う。

午後6時 rubberとゴミ袋を持って家に帰る。ヴァギナにうまく挿入できなければ、僕はrubberを脱いで彼女の死体を股間ファック(crotch fuck)する。mouth(口,キス,口淫,しゃぶらせたり,しゃぶったりする行為)はもうない。歯を食い縛ってるし、とにかく臭い。
20分かけてヴァギナを犯し、4分の3ほど挿入した。
Felt good--I went slow and stopped short of climax three times, ejaculating on fourth climax (near climax).
気持ちよかった--僕は3回、ゆっくりと絶頂に近づいたが、4回目の絶頂(に近い状態)で射精してしまった。

午後6時50分 今、Kozueを入れるゴミ袋を扱う手袋(シャワー後)をはめているところだ。
これから彼女の死体(裸身、naked body)を棄てに行く。

8:00 p.m. Home. Dumped 7:35 p.m. on 10-30.
午後8時00分 帰宅。10月30日午後7時35分に投棄。









僕は、だれかの為に今からこれを書くのではないが、とにかく記しておく。
Kozueが、可哀想だと感じたこと。
僕にもよくわからない。
僕はKozueのクリトリスを、ハサミで切り取る手術をしようと考えていたんだ。(意識のある間に)
でもそれは結局、僕にはできなかったんだ。Kozueが痛いのは可哀想に感じたから。(彼女が生きている間に口をテープなどで閉じてヴァギナを犯すことも僕には出来得ただろうが、それもKozueが可哀想に想えたからしなかった。)
僕は今になって、それをしておけば良かったという気持ちもない。
Kozueが命だけが僕に取られたことは良かった。
それにKozueの首に付いた"the rope burns(Friction burn、摩擦熱傷)"を見て、僕は痛々しさを感じた。
彼女は何の罪を犯したのか、僕は知らないが、彼女は僕によって絞首刑に処されたんだ。
彼女はとても苦しそうだったし、僕にずっと見開いた眼で切実に訴えていた。
その姿を、僕はどんなときよりも興奮して写真を撮ったのは確かだ。
つまり僕にとって、この世界は"それ以下"のことばかりで、僕が満たされるものが他になくなってしまったんだ。
僕はHalloween(ハロウィン)の起源が、悪神(悪魔)にみずからの子どもたちを生贄として捧げる為の儀式だったことを知っている。
幼い子供たちを悪魔に喜ばせる為に、悦んで殺させて、食べさせたりしていたかどうかはわからない。
とにかくそのようなことを人々は知らずに喜んでいるわけだ。
僕は、次の殺人も必ず成功するよう、サタンにお願いするんだ。
サタンよ、僕を導いてほしい、と。
僕は他の何よりも、これをしなくちゃならないし、決して終わらせるわけにはいかない。
僕には、本当にこれ以外に、他にするべきことなどないし、与えられないようだ。
僕には"犠牲"が必要なんだ。僕は、自分が奪いつづけられてきたものを、何が何でも取り返さねばならない。
初めて、此処に記すが、僕は"堕胎"する女性たちが本当に大嫌いなんだ。
彼女たちは全員、思い知れば良いと僕は思っている。
僕は9月4日の最初の殺人#1の直前に、自殺しようと本気で思っていた。
それは、"堕胎"と関係していた。
僕は死ぬのは思い留まり、代わりに子どもたちをできるだけ苦しめて殺すことにした。
何故かはわからないが、僕はそのほうが子どもたちを助けられると感じたんだ。勿論、僕も。
それは"事実"だ。この腐りきった世界で、それは本当なんだ。
"彼女たち"は、この世界で最も"災い"だ。
自分の子どもを殺しておきながら男たちとセックスして悦んで笑っていられるんだ!
僕はもう"彼女たち"に騙されるのはごめんなんだ。
彼女たちは自分の鏡に向かって"Crazy"と言えばいいんだ。
"僕"を殺しておきながら、彼女たちは夫がいるのに他の男とセックスに夢中になって笑っていたのだから。
僕が"女性"より子どもたちをずっと好きでいるのはこういう理由からだ!
彼女たちは自分の子どもたちを愛する代わりに殺してきた!
何故、僕に"don't kill(殺さないで。)"って言うんだ?!
もうこんな世界は本当に"disgusting(反吐が出る)"
この最高に醜悪な地獄から僕は大好きな子どもたちを連れ去る(救い出す)んだ!
もう二度と、この糞な世界に戻って来なくても良くなるまで!
子どもたちを痴漢し、レイプし、殺す。もうそれ以外のすべて、僕には不快でしかたないよ!
僕の15歳の誕生日、僕は"Happy Birthday!"と祝われたあとに父は僕に「僕たちは離婚する。」と告げた。
何だ?!この茶番劇は⁈
まるで子どもたちは親のおもちゃだ。おもちゃを壊して何が悪いんだ?!
または処刑場へ騙されていざなわれる牛や豚のようだ。殺して食べて何がだめなんだ?!(彼らも自分の子どもたちが殺され続けて毎日泣いてるだろう!)
僕はだれもかれも、僕をおもちゃのように扱ってるんだとわかったんだ!
夫や幼い子どもたちがいるのに僕を誘惑し、僕にセックスを求める。彼女たちは一体、何者なんだ?!
僕の子どもを妊娠したかもしれないけどお金も育てる自信もないから堕胎する(殺す)。"Huh?!(ハア?!)"
もうみんな、みんな、僕を殺したいんだ!!!!!
殺してくれ!!!!!(勝手に殺せ!!!!!)
だれもかれも全員、僕を好きなだけ弄んだあとに殺せばいいんだ!!!!!
家畜のようにね!!!!!
そして殺して食べて糞にして、すぐに別の肉を味わうことを夢見ていればいいんだ!!!!!
殺しつづけろ!!!!!
僕を!!!!!子どもたちを!!!!!最も残酷な方法で!!!!!
 HELLOOOO, this the happiest hell!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(HELLOOO, この最高に幸せな地獄!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
僕は必ず、絶対に、報復する。
彼らも"苦痛(地獄)"を味わわなければならない。
彼らに、必ず、僕は贖わせるんだ。
それだけのことを、彼らは皆、僕に対してやったんだ。
僕に対して、だれも、本当にだれひとり、愛を教えなかった。
愛とはなんだ?!
まったく、それがどんなものなのか、僕にはわからない。
そんなものがこの世界にあるなんて、だれが信じられるんだ?
みんな、みんな、全員、明日の朝に殺される牛や豚や鶏の気分を味わえばいい。
そして僕に示してくれ。
この世に愛が存在するということを。
僕はそれまで、僕を止めるつもりはない。
かならず、すべてに、僕は報いを与えられる。
僕は、神からその力を与えられたんだ。
ーWes(ウェス)





















Huerco S. - Plonk X


















愛と悪 第百章 中編

2022-10-29 19:41:30 | 随筆(小説)
すべての未来、すべての過去、すべての今を今、上演させる主、ヱホバ。


1989年10月29日 (土) 
午前9時42分 今日は何度か目が醒めて、僕は自分が幼い頃に性的虐待を誰かから受けていたんじゃないかと、また憶いだそうとしていた。 
でもやはり憶いだせなかった。 
今日、夢と現のなかでサタンから福音を受けた。
 僕は今日、必ず女の子を与えられる! 
とても可愛い子で、僕は彼女に一目惚れしてしまうんだ。 
僕は必ず、今日と、そして明日、僕の最大限の力をこの世界に対して使うことができるだろう。 
僕はその力を、僕の魂と引き換えにサタンから与えられたんだ。 
そうであるからには、僕は弱気になるわけには行かない。 
必ず、成功させると約束する! 
僕はもう少ししたら狩りに出掛ける。 
僕の可愛いちいさな餌食が僕を待って、輝いている! 
僕は僕が何をすべきで、僕に何ができるのかを知っている。
僕は彼女を助けに行かなくちゃならないんだ。
この最悪な世界から、彼女を永久に連れ去らねばならない。
僕は、最初は男の子が欲しいと願っていた。
だが、僕の最初の殺人、9月4日の事件#1で、僕が手に入れたのは女の子だった。
それで、覚ったんだ。僕が欲しかったのは、やっぱり女の子だったんだって!
彼女は残念ながら長い時間をかけてレイプを楽しむことができなかったが、今回は決してそのような失敗は許されないだろう。
僕はたっぷりな時間のなか、彼女を味わいつづける。
そして彼女がいなくなったあとも尚、それはつづくだろう。



Sunday, October 29, 1989
1989年10月29日(日)

10:30 a.m. Left home.
午前10時30分 家を出る。

10:45 a.m. Bought film for Polaroid camera.
午前10時45分 ポラロイドカメラ用のフィルムを購入する。



1989年10月29日(日)
午前10時30分 彼女はいつもの空き地で一人で遊んでいた。
2カ月半前、彼女の母親は乳がんの末に死んだ。
彼女の父親は彼女を自分の母親の家に預けた。
実家から車で約40分かかる祖母の家に預けられた彼女は、とても寂しい想いで父親が会いに来るのをいつも待っていた。
しかし父親は、仕事が休日のときも会いに来ることがあまりなかった。
自分よりも恋人でも優先しているのではないか、などという思惑すら彼女のなかには存在せず、彼女はただひたすら父親が会いに来ることを信じて、気を遣いながら祖母と父の兄の家族が暮らす家で過ごしていた。
この日も、彼女は深い寂しさのなか、何か新しいものを見つけようと空き地のなかで植物や昆虫に胸をときめかせて探索していた。



午前11時30分 昨日の夕方に見つけた木々で囲まれた空き地に、4〜5歳くらいの女の子が一人でいた。
彼女は僕の心に深く引っ掛かり、すこし離れた場所からずっと見つめていた。
僕は彼女にその時点でとても惹かれていたが、周囲には人家が並んでいて、今は危険を冒さないことにした。



11:48 a.m. Arrived at park.
午前11時48分 公園に到着。

12:15 p.m. No signs of any children.
午前12時15分 子どもたちの姿は見えない。

午前12時43分 さっきの空地に戻る。同じ年頃の男の子と一緒に、連なる石の上に乗ってさっきの彼女は遊んでいた。
僕はその様子を電柱を背にして、ずっと眺めていた。
すると8-9歳くらいの二人の少年が遣ってきて、男の子に向こうの公園でボール遊びをしようと誘った。
もう一人の8-9歳の少年は支柱に座って二人を見ていた。
年長の三人は僕に背を向けていて、女の子は僕の左20フィート先の場所で遊んでいた。
僕は彼女に近づいて、「やあ。(Hi.)」と言った。
そして微笑みを作って、真ん円の黒いつぶらな目で見上げる彼女に言った。(彼女は間違いなく僕の求めていた女の子だった!)
「僕と楽しく遊んで、お金を稼がないかい?」
彼女は、最初は不安そうで確信が持てないようだったが、僕を怖れてはいなかった。
“Come on — this will be fun,” and reached out my hand.
僕は、「さあ、おいで。楽しくなるよ。」と言って彼女に手を差し伸べた。


彼女は自分に優しく手を差し伸べる彼に、不思議な感覚を覚えていた。
それは何か懐かしさのようなもので、このとき父親や兄に似た雰囲気を彼女は彼に対して感じてはいなかったはずだが、彼女の心を落ち着かせるものが彼のなかにあって、恐れを感じなかった。
だから、彼女は彼の差し伸べる手に手を伸ばし、その手に触れた。
彼女は僕の手を取り、僕と一緒に建物の端まで歩いた。
僕たちは、角を曲がって他の子どもたちから観えないように逃げた。
手を繋いで歩きながら、僕は彼女に言った。
「僕の車に乗ろうよ。」

とても良く晴れた日で、暖かかった。
強く明るい陽射しのなか、僕たちはすこし互いに沈黙し合った。

彼女は、僕を見上げながら、「お金はいらない。」と可愛い声で言った。
僕はちいさな彼女を抱き上げ、言った。
「僕たちはまだ行けるよ。(途中なんだよ。)きみが僕と一緒に行ってもいいかどうか、きみのお父さんに訊きに行こう。」
彼女は僕の腕のなかで納得した。
僕たちは僕の車に着いた。僕は彼女を運転席側に乗せた。
僕たちが車を走らせたとき、彼女は言った。
「Kozueは反対側に住んでるんだ。」
I said, “We’re going to my house and play some games–just do what I tell you and I promise I won’t hurt you.”
僕は言った。「僕たちは家に行って、いくつかのゲームをしよう。僕が君に言うことをするだけで、君を傷つけないと約束するよ。」
彼女はこの瞬間、少し前に起きた悪夢を思いだした。
それは6歳上(10歳)のお兄ちゃんがお父さんと一緒に遣って来たときに、二階の部屋で夜寝るまえ、伯父(お父さんのお兄さん)の息子二人(12歳と15歳)とお兄ちゃんといたとき、下の男の子とお兄ちゃんの二人に捕まえられ、無理やりパンツを脱がされていたずらされそうになったことだった。
彼女は必死に嫌がって泣き叫んでいたにも関わらず、お兄ちゃんも下の子も楽し気でゲーム感覚だったし、上の子はただ少し離れてじっと怪訝そうに見つめるだけだった。
彼女はだから彼からも何かそのようないたずらをされるのではないかと急に不安になったのだった。
午後12時50分 空き地の場所から数ブロックのところで僕が訊ねると、彼女は自分の名はKozueで、4歳だと言った。
彼女は、不安になってきた。遠いところまで行くような気がした。
自分がまだ知らない場所まで向かっているような気がして、怖くなった。
彼女は何度か泣きだした。
僕は右の助手席に手を伸ばして、彼女の左手を握った。
そして僕は彼女を微笑みながら見つめ、彼女に約束した。
「大丈夫だよ、楽しいことが待ってるんだよ。」
 
午後1時30分 僕たちは午後1時半に僕の家に着いた。
女主人ももう一人の住人もいない。完璧だ。
僕は先に車から降りて彼女を抱き上げて車から降ろし、そのまま家まで運ぼうとしたら、彼女は「歩けるよ」と言ったから僕は彼女を降ろした。

アパートの僕の部屋の前に着く。彼女を僕の部屋に先に入れ、僕も入って鍵を閉める。(彼女はやっと死に場所を見つけたんだ!)
部屋のなかは遮光カーテンが午後の光を遮っていて、外は眩しい程だったが中は結構暗い。
僕は、彼女を不安にさせたくなかった。遮光カーテンを窓の半分まで引いて、レースカーテンだけにした。
僕は彼女を早く喜ばせる必要があった。
午後1時32分 ポラロイドフィルムをカメラに入れて、僕が初めて彼女を見つけた(発見した)ように彼女の写真を撮る。
彼女は嬉しいような不安なような困惑と関心を同時に寄せる良い表情をしていた。
彼女を抱き上げてベッドに座らせ、僕も隣に座った。
午後1時33分 彼女に僕のヌード写真集を観せる。
僕はとても興奮したが、彼女はあまり反応がなかった。ただ居心地の悪そうな顔で僕を見つめ、何を言えばいいかよくわからないという顔をしている。
勃起した僕のペニスのアップ写真も見せる。やはり反応が観られない。
これが何か、ということはわかっていると思ったのだが、本当にわかっているのだろうか…?
僕はそれを訊ねようかと思ったが、やめた。
ページをいくらめくっても彼女は長く黒い睫毛で瞬きするだけで何も言わない。
彼女の退屈は僕に伝染し始める。
(僕はグレーのブルゾンを脱いでクローゼットに掛ける。)
午後1時36分 僕は彼女に「服を脱げ。」と言った。
このとき、彼女は"やっぱり、この人もそうなんだ"と思った。
自分が想像していた、いやらしいことがしたくて自分をここに連れて来たんだと彼女は思い、悲しくなった。
彼女は騙された自分に悔しさも感じながら、頑なに彼の要求に応えなかった。
僕は言い方がまずかったと思い、ベッドを降り、彼女の前に跪いた。
もう一度、彼女を見上げて言った。
「服を脱いでくれ。」
彼は、悲しそうな顔なのに眼はとても輝いていて、激しく興奮していることが彼女にも伝わってきた。
僕は、彼女のすこし哀れんでいるような眼で見つめられながら、"やっぱり強い口調だとだめなんだな。"と思った。
僕は彼女に二度、服を脱ぐように言ったが、彼女は言うことを聴いてくれなかったから落ち着いた静かな声で話した。
僕は、優しく低い声で彼女に話しかけた。
「僕も服を脱ぐから、君も脱いでほしい。僕はどうしても、君の裸の写真が撮りたいんだ。君はとても愛らしくて、すごく僕の感情をそそるんだ。僕は写真の才能があるから、いい写真が撮りたいし、必ず撮ってあげるよ。きっとよくわからないと思うけど…それは芸術的なもので大切なものなんだ。軽々しい気持ちでこんなことを言ってるわけじゃないことをわかってほしい。」
彼女は切実に話しかける彼を見つめながら、どうしたって脱がなくちゃ、帰してもらえないんだと思い、涙が出そうだった。
なんだか言い訳をたくさん並べて、本当は裸が観たいだけなんじゃないかと彼女は感じた。
すると、彼は彼女の言いたいことを感じ取ったのか、彼女に優しく微笑んで言った。
「僕は綺麗な君の裸がすごく観たいんだ。」
彼女は、自分でもわからないが、このとき何故か彼の素直さに心を揺さぶられた。
二度、服を脱ぐように言ったあと、僕の前で彼女はやっと靴を片方だけ脱いだ。
彼女は白い花柄模様の赤いスリッポンの靴を片方だけ渋々脱いで、それ以上は嫌だという目で僕を見つめて訴えた。
僕はまるで父親が娘の姿を見つめるように微笑み、彼女に近づいて彼女の左の靴と、白い靴下を脱がせた。
僕が彼女の靴と靴下を脱がせ終えると、彼女はグレーのセーターとベージュのシャツを脱いだ。
そして彼女がオレンジ色のスカートと白い下着を同時に脱ぐのを僕は静かに見つめていた。
午後1時42分 すぐに彼女をベッドに仰向けに寝かせ、二枚目の写真を撮った。
ベッドの下に跪いた状態で、裸で横たわる彼女のヌードを僕は眺めた。
ここから、僕はどうすれば良いかと考えた。
午後1時44分 まだ触られないまま。(Untouched)
僕は、心臓が凄くどきどきしていて、彼女も同じように緊張したように僕を見つめている。
何か彼女が楽しくなるような言葉を探したが、見つからない。
僕はとにかく、ベッドに上がって、彼女の右隣に同じように横になった。
彼女の眼を見つめて微笑む。(反応、特になし)
取り敢えず、キスしようかと思ったのだが、なかなか手を付けられない。
彼女はただ黙っていて、僕をただ、さっきと同じ哀れみを表すような眼で見つめている。
僕は、彼女を気持ちよくさせてあげようと思った。(そしたら何か反応があるかもしれない。)
でも先に、僕はなにか、気持ちを和ませるような面白い話をしようかと考えた。
しかしそう思った直後に突然、僕は彼女が欲しくなった。
「気持ちよくしてあげる。」と僕は彼女に言おうかと思ったのだが、もしそう言って、僕が彼女を気持ちよくすることができなかった場合、悲惨な空間になるかもしれず、そうならないように、僕は言うのをやめておいた。
午後1時48分 僕は身体を起こし、静かに彼女の股間の、その割れ目を見つめたあと、そこを2分ほど舐めた。
僕は彼女のクリトリスを舐めて、彼女を気持ちよくさせてあげたかったんだ。
そのとき、僕は舐めるのをいったん、やめて、彼女の眼を観た。
彼女は本当にすべて無反応で、僕がなにをしようと僕を許し、特に構わないかのようだったが、その眼だけは違った。
彼女のその眼(EYES)、それが僕に、「やめてちょうだい。」と訴えていたんだ!
でも、僕はやめたくなかった。なので僕は、同じように2分間、彼女に、「僕はそれが必要なんだ!」と訴えた。
午後1時52分 1時52分のショー(show)のため(彼女は僕に曝されている)
彼女の眼はまだ、僕に「やっちゃいけない」と訴えている。
でも僕の、彼女が見つめる僕の眼は、「僕はそれをやるんだ」と訴えている。
午後1時56分 3分間、また彼女の割れ目部分を舐めたあと、前戯のために僕もすべて脱いで裸になる。
ふと、部屋の気温を確かめようと温度計を観てみると25.2℃もあった。今日は本当に暖かい。
僕たちは二人丸裸のまま横たわっていたが、彼女も寒さは感じていないようで安心した。
28歳の男と4歳の女の子がさっき出会ったばかりなのにヌード姿で、生まれたままの状態で、何も言わずに眼で語り合っている…これは僕たちのなかで最高に素晴らしいshowで、performance(パフォーマンス)となるだろう。
僕は本当に興奮していた。彼女は最早、僕のためだけに存在しているも同然なんだ!
僕は彼女を知らないし、彼女も何も僕を知らない。でも僕はもう少しで、彼女を生まれる前の状態にできるんだ…!
僕にはその力があるし、彼女は自分の身体と、その内にあるすべてで僕を受け容れなければならない。
僕は気づくと言葉が発されていた。
「僕は全力でやるよ。だから安心してほしい。」
彼女は無言で、美しい裸体を僕に示しながら、泣いているかのようにも観えた。

2:05-2:25 p.m. Sex.
午後2時5分から2時25分まで、セックス。
此処で言う"SEX"とは、ヴァギナへの挿入ではなく、僕が編み出した、"crotch fucked,股間ファック(股間で僕のペニスを擦る模擬性交)"と呼ぶものだ。
そしてこの時、初めて、彼女に反応があった!
僕は勃起したdick(ペニス)を彼女の股間に挟んで、そして気持ちの良いスピードで腰を動かして擦った。
そして彼女の温かい股の間で、僕は絶頂に達して、射精した。
その時、彼女の表情と、その眼(EYES)に、変化が起きた!
Kozueは明るくなり、幸せそうだった…
僕もとても幸せな心地だった。
だから、僕は素直に彼女に言ったんだ。
「Kozueが幸せそうだと僕も幸せだよ。」
彼女は頬を赤くさせ、恥ずかしそうだったが、すごく嬉しそうだった。
僕が、明日にでもしようと考えていることを、彼女はまだ何も知らないんだ…。
僕は午後2時30分に、彼女に服を着させてあげた。
それから、僕たちはベッドの上で座って、まるで愛し合った後の恋人のようにまったりと過ごした。
僕は彼女に色んな質問をした。
彼女はつい二ヶ月半前に、お母さんを亡くしたことを知った。それで、お父さんが仕事で忙しくて、おばあちゃんの家に彼女は預けられてるんだ。
僕は彼女に訊ねた。
「いつもお父さんがいなくて、寂しい?」
彼女は僕を真ん円お目眼で見つめながら「うん(yeah.)」と頷きながら言った。
僕はKozueが可哀想だと感じた。
もし、僕の子(養子)になれば、彼女は立派で従順な僕の性奴隷になれるだろう。
僕はでも、この先に起り得ることを色々と考えていた。
そう、今まで"だれひとり"、僕を安心させてくれる女性がいなかったということを、僕はこの時も考えている。
僕は本当に、僕自身のことが、わからないことだらけだ。
でも、はっきりとわかることもある。
それは、"僕を本当に愛しつづけてくれる女性がどこにもいない"ということなんだ。
僕には、その理由がわからなかった。
僕に今まで、セックスを求めて来た女性たちは皆、セックスの代わりに、僕に愛を与えてくれもしなかった。
そのことを、Kozueに伝えても、彼女はそのことがどんなことであるのか理解できないだろう。
女性たちは、僕を騙してばかりで、本当に素晴らしいものをくれたことはない。
僕はKozueも、「僕を騙してるのか?」と疑う日が来るのは嫌なんだ。
そうなるまでに、僕はKozueを完成(finish)させなくてはならない。

Watched Yogi Bear at 3:00 p.m. 
午後3時に、ヨギ・ベア(Yogi Bear )を鑑賞する。
僕はKozueを楽しませるために、一緒にヨギ・ベアを観てあげた。
観ながら、またたくさん彼女に質問した。
僕は、遊び相手がだれもいないとき、どうしてるのかと彼女に訊いた。
彼女は一人で、いつも家のなかで女の子や、お姫さまの絵を描いてるのだと言った。
僕は紙とペンを持ってきて、何か描きたければ描いていいよ。と言って渡した。
すると彼女は何故か笑って、僕にそれを渡し返し、僕にそれを描くようにと頼んだ。
「僕にお姫さまを描いてほしいの?」
「うん!(yeah!)」
僕も笑って言った。
「ohhhhhhh…僕はそんなもの描いたことないぞ?!」
彼女は僕の言い方が面白かったようで、声を出して笑った。
そして僕が適当に僕のイメージする“プリンセス”を描いて見せると、壺にハマったようで、さらに虫が入ったようにKozueは笑った。
彼女はとても楽しそうで、僕も楽しかったから一緒になって大笑いしたんだ。
午後4時2分 Kozueはブリーフケースを開けたいと言ったから、写真に戻って、彼女の写真をフォトブックに入れた。
午後4時10分 おもちゃを買ってあげたり、ハンバーガーを食べに行ったりしたら、彼女は僕と一晩一緒に過ごすと決めた。We did.(成功だ。)
僕たちはお腹が空いたので出掛けることにしたんだ。
彼女はハンバーガーが食べたいと言ったから、車で近くの店はすべてスルーし、遠くまで走った。
それが彼女を不安にさせたのだろうか、店の中で向かい合って一緒にハンバーガーを食べていると、彼女が食べ終わった頃に突然、彼女は大泣きし始めたんだ。
僕は酷く狼狽え、店内にいる人間たちすべてが僕と彼女を訝し気に凝視した。
しかたなく、僕はすぐに彼女を抱きかかえてレジへ向かい、店員に困った表情で笑いながら、事情を説明した。
「ずっと妹の娘を預かってるんだけど、今日は本当に彼女は機嫌が悪いみたいで…。申し訳ない。」
そう言って素早く勘定を済ませて店を出た。
何故かわからないが、僕の車に着くと、彼女は泣き止んだ。
それでもうこんな厄介なことが起きないように、僕は彼女に言った。
「なんでも欲しいおもちゃを買ってあげるよ。何が欲しい?」
彼女は、真っ赤な鼻を啜りながら答えた。
「おっきなクマさんのぬいぐるみが欲しい…。」
「おっきいってどれくらい?」
すると彼女は手を両端に広げて平然と言った。
「これくらい。」
「それはMADBEAR(イかれたクマ)だ!」
僕たちはまた笑った。
近くのToy Store(おもちゃ屋)で彼女は自分とちょうど同じほどの大きさのマッド・ベアを見つけ、僕はそれを買ってあげた。
おまけに、僕は彼女のために小さなドールハウスセットも買ってあげた。
午後5時35分 Returned home(家に帰る)--彼女は "MADBEAR "とドールハウスで遊んだ。
彼女は初めて、僕の名前を呼んだ。
「Wes(ウェス)、この子が出たいって言ってるよ。」
彼女は小さな女の子の人形を僕に手渡し、つづけて言った。
「ohhhhhhh…ここから出られないよー。ここから出たいよー。なんでここ、出られないんだー。うわー。Kozue、うわー。暗いよー。」
彼女はそう言って小さな男の子の人形をドールハウスのちいさな赤いchest(チェスト)のなかに閉じ込めた。
僕はちいさな女の子を動かして彼女に言った。
「Kozue!僕を助けて!」
彼女は笑って言った。
「ohhhh…--それはむずかしい!でも、やってみる!」

午後6時38分 Kozueはまだ遊んでいる。
おそらく殺すのは朝まで待つだろう。
彼女は今なにも疑っていないし、そうすれば彼女の身体は仕事のあとの実験のためにまだかなり新鮮だ。
(僕が仕事のために目を覚ますとき、僕は彼女の睡眠中に彼女を窒息死させるだろう[もし僕が寝たなら])
午後6時40分 Kozueが熱いコーヒーをこぼした。僕は彼女に僕のシャツを一枚着せた--それは彼女の胸を真っ赤にした。
(僕はそれを観て、Echoを憶いだしたんだ。あの暗い茂みのなかでひとりで死んでいた僕の最初の女の子(Girl)を。)
午後7時 彼女のお父さんとお兄ちゃんを恋しがって彼女は泣きだした。 僕はすぐに彼女をなだめることができた。
この時、Kozueは「お父さんとお兄ちゃんに会いたい。」と言いだし、またも急に泣き始めた。
僕は彼女を抱きかかえながら言った。
「明日、僕がお父さんとお兄ちゃんに会わせてあげるよ。車で家まで必ず送ってあげるから。」
すると泣き腫らした眼で彼女は僕を見上げて言った。
「ほんとう?」
僕はにっこりと笑って頷いた。
午後7時48分 Kozueはまた写真を見たいと言った--彼女はアルバムをめくり、僕をずっと見上げていた。
午後8時5分 彼女がうんこをしているところをドアの隙間から覗き込んだ。
午後9時 「もう1回だけ自分の写真が観たい」--彼女は自分のヌード写真を観たがるが、それ以上は嫌がる。
彼女は僕が撮ってあげた自分の裸の写真が気に入ったようで、何度も観たがった。
でも僕の性的要求のすべてを彼女は嫌がり、僕を拒みつづける。
あと20時間もすれば、僕が死んだ4歳の女の子の裸の写真を撮ることになるとは、彼女はまだ知らないんだ。

午後9時35分 ベッド。9時45分に寝て(寝かせ)--10時には彼女を裸にし、僕も裸になった。

午後10時45分 クリトリスを少し弄り、ヴァギナを触ってみたが、手術は非常にデリケートなものになるだろう。
午後11時のニュースを待ちながら、彼女を殺す最善の方法を考えている--窒息状態(呼吸困難)(choked)にさせるか、絞殺(絞首刑)(strangled)するか、あるいは、窒息死(suffocated)させるか。彼女の首に痕をつけたくないが、素早く、静かに行わなければならない。

僕が仕事に行っている間、彼女の遺体は寝袋の後ろのクローゼットに隠されている。午後11時のニュースを観たい。彼女が "失踪 "してから初めてのニュース放送になるからだ。
よし。(Okay.)ニュースによると、彼女は店から姿を消したらしい。(僕が空き地で彼女を買った場所ではない)

彼女は僕に見つめられながら、何も知らず、今もすやすやと眠っている。
僕は彼女に対して何も恨みはないし、寧ろ大好きなんだ。
明日、彼女はこの世からいなくなる。
僕はそれが愛おしいんだ。
明日には、彼女はどこにもいないけれど、今、こうして彼女は僕の傍で無邪気に眠っている。
僕のために。
僕は満たされる。
彼女は僕を満たしてくれる。
たった、それだけのために、僕と彼女はこうして出会ったんだ。















Viul · Benoît Pioulard - Performance

















愛と悪 第百章 前編

2022-08-10 06:01:35 | 随筆(小説)
すべてのレイプと拷問の後に殺された少年と少女たち、ヱホバ。






彼は此の、暗い荒野に挟まれた道を車で運転しながら、"彼女(Girl)"について、彼女に語り始める。
助手席で眠っている彼女は、まだ、眠りつづけている。

僕はあの日、午後3時過ぎに、初めて通った抜け道の途中で、彼女を見つけた。
彼女は、薄暗いガレージのなかにいて、何かをせっせと鞄に詰め込んでいた。(それはあとで雑誌だとわかる。)
9歳か、10歳くらいだと思った。僕は車を路上に止め、狭い道路を挟んだ真向いの家の前から彼女を眺めていた。
彼女は仕事を終えたようで、鞄を重たそうに抱えると振り返り、僕と目が合った。
その瞬間、彼女は耳まで真っ赤になって、僕に"観られてはいけないものを観られてしまった!"という気まずそうな顔で咄嗟に顔を伏せた。
僕はそれを観て、なんとなく勘づいたんだ。
きっと彼女が鞄に詰めていたそれらの雑誌は、恥ずかしいものが描写されているもので、おそらく、性的なもの、ポルノ雑誌やポルノコミックの類だろう。
つまり、彼女はそれらがどうしても観たくて、この他人の家のガレージに盗みに来たんだ。
僕は彼女に近づいて言った。
「大丈夫。僕はだれにも言わないから、安心して良いよ。それより…僕はある子どもたちを探していて、君に訊ねたいんだ。」
彼女は顔を上げ、僕を見つめた。
その瞬間、僕は咄嗟に想った。(彼女はとても華奢で少年のような体型だったが)
彼女と性交(intercourse)できるかもしれない。(彼女はセックスに深く関心を持っているに違いない!彼女は僕の要求に応えてくれるかもしれないし、セックスをみずから試したいと言ってくれるかもしれない…。)
でも、もし、彼女が僕を通報するならば…。
そしてそれが浮かんだあと、僕はそれが"レイプ"であることに気づいた。
僕はそう想った瞬間、次に、僕の脳裡に、初めて"殺人"がよぎった。
「実は、この近くに止めていた僕の愛車に石を投げた子どもたちを探してるんだ。君はそういった子どもたちを観なかったかな?」
すると彼女は黙って首を横に振った。
僕は、わざと溜息を深く吐いた。
「僕は、どうしても彼らを見つけだして、"もうこんなことを絶対しちゃいけないよ!"って言ってやりたいんだ。人の大事なものに傷をつけるなんて、人として最低なことだからね。困ったな…でも見つからないんだ。」
彼女は自分を見逃してくれる僕を助けてあげたいと想ったのか、それとも哀憫を感じたのか、ちいさな声で言った。
「いつも悪いことをして楽しんでる男の子たちを知ってるよ。良く遊んでる公園も知ってる。もしかしてその子たちかも…?」
僕は異常な興奮を必死に隠して言った。
「本当?!ぜひその公園の場所を教えてほしい!できれば車に乗って案内してくれないかな?」
彼女は不安なようで、黙ってしまった。
僕は良い"餌(Bait)"を思いついた。
「もし案内してくれるなら、君の行きたい場所に連れてってあげるよ。遠くても平気だ。君にたくさんお礼をしてあげたいんだ。」
すると無垢な彼女は顔色がぱあっと変わった。
「ほんとう?」
僕は微笑んで言った。
「ああ、ほんとうさ!僕の車が走ってゆける場所なら、遠くたってどこへでも連れてってあげるよ!どこか行きたいところがあるの?」
彼女は興奮して言った。
「遊園地に行きたい!」
僕も素直に興奮して言った。
「僕も行きたい!一緒に行こうよ!そうだ、確か夜の9時まで開いてる遊園地があるんだ。夜の遊園地で遊んでみたくない?少し遠いけど…ここから3時間ちょっとで多分着く。親にはあとで僕から電話してあげるから大丈夫だよ。」
彼女は本当に嬉しそうだった。(夜の遊園地で遊んだことはまだなかったんだ。)
僕は彼女の手を取り、「たくさん楽しもうよ。」と言った。
彼女は僕を完全に信じて、僕の車の助手席に乗った。
僕は遊園地に着くまでずっと、彼女の手を握っていた。(そのあいだずっと僕は部分的に勃起していた。)
車のなかで彼女とたくさん笑いながら話をしたけれど、遊園地でさらに交流を深め、彼女は僕に深く情が移って、そして僕が性的な要求をしても彼女は断ることなく、ついにはセックスも拒まないかもしれない。
もし、彼女がセックスを拒むなら、僕は彼女にこう言うつもりだった。
「君がそれをさせてくれるまで、僕は絶対に君を帰すつもりはないよ。」
Highwayを走りつづけて、遊園地には午後6時過ぎに着いた。
彼女は午後5時を過ぎた頃から眠っていた。
遊園地の駐車場に着いたとき、眠っている彼女に僕はキスした。(でも彼女は目覚めなかったから色んなところを触りたくなったが、あとですべてできるし、必ずさせようと考え、何もしなかった。)
僕は今すぐむしゃぶりつきたくなるほど愛らしい彼女を揺り起こして言った。
「遊園地にやっと着いたよ!」
僕は、はっきりと、今、彼女がここにいるかのように、憶えている。
彼女はほんとうに、とても幸せそうだった。
"あの瞬間"までは。
遊園地のなかは当然、ちいさな子どもを連れた親ばかりがいた。
いつもは、その光景を、僕は確かに屈辱的な悲しみのなかに見つめていたのだと思う。
でも今日は違うんだ。今夜は、僕はだれより幸せだと感じる。何故なら、このあと、彼女を僕のものにしてしまえるんだ!(彼女の一番大切な場所に、僕のすべてを注ぎ込むことができるだろう。)
車を降りると、感動的なことに、彼女自身から僕の手を繋いできた!
今夜、だれひとり、僕を観て怪しい小児性愛者風な男だとは訝しまないだろう。
僕には今夜、彼女がいるから、陰から子どもたちをじっと眺めたりもする必要はないんだ。
きっとだれが観ても、僕と彼女は仲がとても良い若い父親(僕は髭を生やしてるのは正しいだろう)と娘の姿に観えただろう。
人前でキスしても問題はないはずだ…。(彼女がどういう反応をするかは別として。)
それで、遊園地を出るまで、僕は彼女の父親に成りきることにした。
僕は彼女に言ったんだ。
「良かったら、僕のことを"Daddy(パパ)"と呼んでくれないかな?実は…僕は最近、幼い娘を亡くしてしまったんだ。それで、君からそう呼ばれると僕は嬉しいんだ。」
彼女は僕を見上げ、「いいよ(OK.)」と言って、僕を呼んでくれた。
「ねえ、Daddy.今度はあれに乗ろうよ!」
彼女の指差す方を観ると、そこには動くパンダの乗り物がいた。
僕は彼女に微笑み返し、「よし、乗ろう!」と言ってパンダのところに彼女と一緒に走った。
彼女がパンダの前に乗り、僕は後ろから彼女とぴったりくっついて乗って、彼女を抱き締めた。
僕の性器をトランクスとジーンズ越しに彼女のスカートとパンティ越しのお尻に付けたとき、勃起が激しくなるのを抑えるのに僕は必死だった。
できるなら、彼女の下着を脱がせて、僕のペニスを擦り付けたかった。
僕はそれが叶う、すこし後の未来を想像して、彼女を後ろから抱き締めながら幸せな心地だった。
僕らは、かなり長い時間そうしていた。彼女はパンダの運転がとても上手かったけど、何度かぶつかったりして、次は僕が前に乗って彼女は後ろに乗ったんだ。彼女は何も言わなくても僕を後ろから抱き締めてくれた!
僕は不安にならなかった。彼女はかならず、僕を(このあとも)受け容れてくれるとの確信に満ちていたんだ。
彼女が僕を見つめる視線は、何か特別なものへと徐々に変わってきていることは僕にはわかった。
そのあと、僕たちは遊園地内のRestaurantで食事した。(それまでお菓子やアイスを彼女と食べていた。)
彼女と向かい合って座って、メニューを観ている彼女を見つめているとき、僕はふと、彼女の"初恋の相手"が、僕だったらいいのにな。と想った。
そうすれば、僕は彼女をレイプする必要はなくなるからね。
彼女の同意のもとで、僕は彼女とセックス(性交渉)ができるに違いないんだ。(そしてそれは一度では終わることはなく、何度と繰り返しできるだろう…。)
彼女のちいさな舌で自分の唇についたソースを舐めているのを見つめながら、僕は早く僕のものを彼女にしゃぶらせたいと激しく感じた。
僕の興奮が伝わっているのか、彼女もどこかドキドキしながら僕を清んだ眼(まなこ)で見つめ返すんだ。
僕たちはまるで、恋人同士のようだった。
時間はもう午後8時を過ぎていて、9時にはこの遊園地は閉まってしまうから、ここを抜け出して、僕たちは"別の場所"へと向かわねばならない。
人のいない場所へ。でも、彼女が本当に僕を受け容れる(絶対に通報しないと確信できる)ならば、Motelに行ってもいい。
そして明るいところで、彼女の性器をじっくり眺めて、吸い付きたいんだ。
良く見える場所で、僕の反り返って起(た)ってるものも彼女に観てほしい。
でも、もし、彼女が僕を受け容れてくれないならば、車のなかで彼女を犯すだろう。
椅子を倒して広くして、彼女の手を後ろで縛って、股を広げた状態で、どこかに縛れれば…。
僕は、ふと我に返って、彼女が僕を不安そうな顔で見つめているのに気づく。
僕は彼女に微笑みかけ、優しく言った。
「どうしたの?」
彼女は、すこし疲れている様子もあったが、ゆっくりと僕に言った。
「ねえ…Daddy、次は、何に乗るの?」
僕はその言い方が可愛くて、思わず声を出して笑った。
「Haha!次…というか、まだ乗ってないのあったっけ?」
彼女はぶんぶん首を横に振りながら言った。
「わかんない。」
僕は「次は君は僕に乗るんだよ。」とジョークで言おうかと思ったが、彼女は深刻に捉えるかもしれないと想い、やめておいた。
僕はまず、彼女を車に乗せて、そしてだんだん人のいない場所へ近づいてきたときに、最初に訊きたいことがあった。
それは彼女はもう既に、"マスターベイション"を行ったことがあるのか?ということだった。
どうしても僕はそれを知りたかったんだ。
もしも彼女はもうそれを知ってしまっているならば…。
僕は彼女を、
彼女を僕は、"放す(見棄てる)"つもりはない。
"それ"は、僕の"性奴隷"として、本当に最適でならないものとなるだろう。
僕は彼女をレイプ後にそこに置き去ったりはせず、僕は彼女を持ち帰り、監禁する。
そして永久的に、彼女は僕だけの奴隷として相応しい"モノ"として育って、熟して来るんだ。
でもそれでも彼女が僕を愛さない場合、僕は彼女を殺してしまうべきなのだろう。
ほかに方法はあるだろうか…?
僕は、彼女に言った。
「何故、僕がそれを受け容れねばならないのか、僕にはわからないからなんだ。」
彼女は何故か、向いの席から移動して、僕の隣に座った。
僕はさっきの言葉を口には出さず、眼だけで言ったのだが、彼女に何かが伝わったのだろうか?
でも僕は不安そうに僕を見つめる彼女に言ったんだ。
「どうしてそんな顔をしてるの?大丈夫だよ。」
彼女は僕の左手をぎゅっと握った。
そして彼女を抱き締めてから僕は言ったんだ。
「もう食べないの?(彼女は頷く。)それならここを出て、乗ってない乗り物があるかどうか探しに行こう。」
店を出て、僕たちは手を繋いで夜の遊園地を歩いていると、僕は、"彼"とすれ違ったような気がした。
僕は今になってわかったんだ。僕はあのとき、まだ"Satan"という概念もほとんど持ってはいなかったし、Satanとの契約を交わしてもいなかったけど、でもあのときすれ違ったのは、確かに"彼"だったのだと想う。
それで、その彼の顔は、僕の顔のように観えたんだ。
"未来の僕"の顔…。
とても、悲しそうな顔をしていた。
僕には、本当にほかに道はなかったのだろうか?
でも僕はまだ、あのとき、誰も殺してはいなかったし、誰もレイプもしてはいなかったんだ。
ただ、あの夜だったのは確かだ。
"僕が彼女を殺さねばならない理由"に気づいたのは。
それは僕が絶対に受け容れたくはないことだからだ。
1,僕は彼女をレイプだけして、そしてレイプ後には彼女にこう言うつもりだった。「ここから三マイル先に、電話ボックスがあるから、そこから電話して、助けを呼ぶと良いよ。お金をあげるから。僕のことは、絶対に通報しないと約束してほしい。もしするならば、僕は刑務所から出た後に、また君を探して、レイプする。」
2,彼女を僕は持ち帰ることにした。彼女は、性的快楽に"病的”に飢えていることを知ったからだ。僕と彼女は、同じなんだ。僕は彼女を見棄てることはできない。きっと成長しても、ろくな大人にはなれないし、まともに生きてはゆけないだろう。これは人間のなかで最も悪い病気で、決して、治る日は来ないんだ。
3,僕は彼女を家に監禁して、僕を喜ばせつづけてくれる性奴隷にすることができる。僕は彼女の御蔭で、すべての難(災い)から逃れることができるだろう。つまり"レイプと拷問と殺人”というものを、僕は"本質的に"実行せずに済む。その未来から、彼女は僕を助け出してくれる。僕と彼女は、同じものに飢え切っているのだから、愛し合えないはずなどないんだ。
4,僕は"それ"を、実行することにした。
彼女はもう、どこにもいない。どこを探しても、見つからない。"クローゼットのなか"に、彼女は隠れつづけているわけではないんだ。
何もない。
本当に、何もない。
すべては終り、すべては終ったんだ。
僕たちの楽しく遊んだ遊園地は閉園した。
"次の乗り物"が、僕たちに見つかったからだ。
午後9時過ぎ、僕たちは僕の車に乗って、そして彼女の家とは別の方向へ僕は車を走らせた。(彼女はそれに気づいていなかったし、彼女は本当に、「帰りたい。」とか、「何時頃に着くのか。」とか、何も言わなかった。)
彼女は家に早く帰りたいとは想っていなかったんだ。彼女はまだ僕と一緒にいたいと想ってくれていた。
それならば、僕と彼女は、次の乗り物に乗らなくては。
"それ"が向こうで待っているんだ。
僕らは"愛し合う"ことも、"殺し合う"こともできることを、彼から教わるだろう。
僕は、彼女に訊ねるつもりだ。君はどっちがいい?どちらを選ぼうとも、君の自由なんだ。
それで僕は彼女をレイプするなら、レイプ後に、彼女に優しい声でこう言う。
何故、君が、僕にこんな風にレイプされなくちゃならなかったか、君はこの先、一生かけて、考え続けなくちゃならないよ。
「苦しい」と、何度叫んでも、だれも、本当にだれひとり助けてなんてくれない世界にぼくらは生きてるんだ。
だから君は独りで、強く生きてゆかねばならない。
これは、君にとっての"序章"であると、君に言っておく。
これは忠告であって、僕からの警告でもある。
君は毎日、寝ても覚めても、性的な快楽に飢えていて、そして学校から帰ってきた途端、君は自慰行為に耽っていたことを僕は知っているんだよ。
でも最初の内は、君は下着の上からClitorisを触ってたんだ。
だんだんと、刺激は薄れて来ただろう?
一番最初に触ったときは、君は全身がぶるぶる震えるほどの感覚(快楽)だったのに。
何故、僕たちは、同じ快楽をもう一度味わうことはできないのだろう?
それは最初のたった一度で、もう永遠に喪われてしまったのだろうか?
僕は気づくと、彼女に話しかけていた。
それはある時点で、彼女は僕の質問に対して、頷いたからだ。
彼女は、やっぱり知って(行って)いたんだ。(僕の第六感は素晴らしい!)
それで、つい僕は彼女に言ってしまったんだ。
「もう少し、先まで走ったら、そこで車を止めて、それでたくさん、君を気持ちよくさせてあげるよ。」
でもそのあと、彼女は(その僕の言葉には応えず)正面を向いたまま僕に言った。
「おしっこがしたい。」
僕は瞬間、不安に襲われた。もしかして彼女は逃げるつもりだろうか?
そのとき、既に僕は気が触れているなか再度触れるほど興奮していて、素直に彼女に言った。
「車を止めるから、草むらでしよう。それで僕にちょっと、直接飲ませてくれないかな?」
僕は好意的な返事が来ると想っていた。(僕は完全にHighになっていて、すべての不安も一瞬で打ち消すことができた。)
でも彼女は黙っていて、次の瞬間、とても軽蔑的な眼差しで僕を見つめ返した。
僕は彼女のその冷めたい両の眼をつい逸らしたが、二度見、いや三度見したあとに、信じられないほど焦って、どうするべきかわからなかった。
彼女と早く愛し合いたい(セックスがしたい)のに、何か遠回りなことばかりしていることに気づく。
僕は、今、確信しているんだ。僕は彼女を深く愛している。
なのに何故、彼女はそんな冷たい眼で僕を見つめているのか僕にはまったく理解できなかったんだ。
ついさっきまでは、彼女も僕を愛しているはずだった。(僕はそれを信じられたからあんな言葉を言ってしまったんだ。)
それで僕は、彼女が本当に僕を愛していたなら、そんな僕が"Gross guy(気持ち悪い男)"みたいな眼で見つめたりなんてしないと想った。
ということは、どういうことなんだ?と僕は真剣に悩んだ。
そしてとりあえず、僕は車を止めた。
僕は酷く動揺していて、吐き気もしていて、胸がとても苦しくて、言葉が出なかった。
彼女の左手を握り締めている僕のねっとりと汗ばんだ右手は哀れなほどに打ち震えていた。
僕は、彼女の言葉を待っていたんだ。
此処から救い出してくれる言葉を、僕は黙って、ひたすらに待ち望んだ。
すると彼女は、僕に、僕の目も見ないで、同じ意味合いの言葉を何度も言った。
「You're a big fool. You're a asshole. You're a idiot.
 You're a absolute asshole.…」
僕は、悲しみに打ち拉がれていたけれど、でもまだ彼女への愛は冷めたりしなかった。
僕は、彼女を見つめ、落ち着いた声で言った。
「とりあえず、おしっこして来よう。膀胱炎になると良くないからね。」
でも彼女は、僕が怖いのか、その場を動こうとしなかった。
僕は、最早、彼女をレイプする準備は十分にできていた。
そしてそれ以外に、もうするべきことなどないんだ。
僕は彼女を愛しているが、彼女は僕を愛していないし、愛せないんだ。
それは彼女が成長しても、何十年経っても、変わることはないだろう。
僕は、破れかぶれで、彼女に懇願した。
「今から、僕は君とセックスがしたいんだけど、いいかな?つまり…僕のこの硬くなってるやつを、君のSecretに突っ込んで、そして白いものが飛び出してくるまで擦りつづけたいんだ。」
彼女は、僕を見ることなく、フロントガラスの向こうの、何もない真っ暗な道を凝視しながら生唾をゴクリと飲み込んだ。
僕は、早く彼女を襲いたかった。肉食獣が、草食獣の腹にかぶりつき、皮膚を食いちぎって、内臓を引っ張り出すその瞬間を待っている。
僕はこのとき、物凄く激しく、彼女から脅迫されていたんだ。
早く彼女を破壊してしまえって。二度と、"それ"は元通りにはならない。
僕もだ。一線を越えるんだ。もう戻れないんだよ。ほんとうに。
何もかもが過ぎ去るだろうが、僕と彼女だけは、過ぎ去らないでほしいと僕は強く願った。
彼女は僕を侮辱したどころか、僕が破壊する前に僕を破壊したんだ。
彼女は僕に殺される前に、僕を殺した。
憶えてるのだろうか?その瞬間を。
僕が求めているのは、だれでもない。"それ"は、だれでもないはずだ。
"それ"は、一人の"Girl"に集約されるけど、だれかであっては、ならないんだ。
僕は"彼女"を、どうしても僕だけのものにする為、殺す必要があった。
でも僕には、できなかった。
代わりに"Boy"が犠牲となり、そう、彼らは僕の犠牲となって、僕に殺され、そして見棄てられた。
でも、僕が本当に欲しかったのは、Boyではなかった。
僕は彼女が、僕の為に犠牲となる未来を知っていた。
僕には、彼女が絶対的に必要だったのに…。
彼女は、僕の為に、死ななければならなかったんだ。
僕をひとりこの世界に残して…。
彼女がいなければ、僕は永久の喪失者だった。
僕の何もかも、(僕はそれでも始まる必要があったが)本当に僕のすべては、それがあるべき場所にはなかったんだ。
僕は何からも許されなかった。
僕という存在は何からも、もっとも、神から、決して許されはしなかった。
僕は、"あの日"を思いだして、想ったんだ。
"彼女"は、果して本当に"死んでいた"のだろうか?
僕の見下ろす"それ"は、確かに死んでいるように観えた。
でも"それ"は…"生きていた"だろう。
僕は彼女を、僕の処へ連れ帰るべきだったんだ。
僕は彼女を愛していて、そして彼女は、僕の為にそこで眠っていて(いつか起きる為に)僕をずっと、見つめていたのだから。
彼の右手は彼女のちいさな左手を握りながら、彼女の愛らしくてならない寝顔を見つめ、囁く。
「君に、これから僕の本当に望んできた、すべてを、僕はする。それは、未来に起こることだけれど、それは今、此処にある。君は…気づいているだろう?」
僕は"彼女"を必ず、レイプして(できるならば何度と繰り返し彼女を犯す)、
そして最終的には、拷問に掛け、そして残虐に殺す必要があることを知っていたんだ。
僕は、彼女をずっとずっと、見つめていた。
でも彼女は、もう二度と、僕を見つめることはなかった。
"それ"は動かなかったし、生きているようには見えなかった。
僕は同じ言葉を彼女に話していた。
僕は君を本当に愛している。だからレイプしたかったし、殺そうと想った。君がどこまで逃げても、無駄なんだ。僕は、必ず、君を追い駆ける。今の今、僕は君を追っている。君は"この闇のなか"で、決して逃げられないよ。僕は今、手に何の凶器も持っていない。立ち止まり、そして戻って来て、僕を受け容れてほしい。僕はまだ、君を殺してはいない。君をレイプもしていない。
”I never had more than that passing thought of leaving the girls to die and didn't think I could do even that.”
そう、僕は確かに、あの夜、
「レイプした後に放置すれば、彼女たちは死ぬという考えがふと頭をよぎったが、僕にはそれが(本当に)できるとは思ってはいなかった。」
僕はまだ、戻れるだろうと想っていたからだ。
愛する彼女と、一緒に。














































Call Super - Threshing Floor






















愛と悪 第九十九章

2022-07-04 23:32:24 | 随筆(小説)
Jehovah, the loneliest sad devil in the universe.
ヱホバ、宇宙で最も孤独な悲しい悪魔。


【閲覧注意】この作品には暴力的、残虐的、性的な描写が多く含まれています。


Saturday – September 2, 1989
土曜日– 1989年9月2日 Wes 28歳時

新しいアパートから1マイルのところにあるデイヴィッド・ダグラス公園を発見する。 
“good place for a rape and murder, or kidnap…a good hunting ground.”
「レイプや殺人、誘拐に適した場所...いい狩場だ。」


Located David Douglas Park and did this (an arrow points to the hand-drawn map of the park). 
Ideal area--South and West sides of park are wooded gully.
 Isolated areas, especially in the east end. Within one half hour saw three together (6:10-6:40 p.m.), and nothing else.
 Good for R & M (rape and murder) at sight, or K (kidnapping), R & M.
デイヴィッド・ダグラス公園を見つけ、これを実行した(矢印で公園の手描き地図を指している)。
理想的なエリア--公園の南側と西側は樹木で覆われた小水路(ガレ場)。
孤立したエリア、特に東端
30分以内に3人が一緒にいるのを見た(午後6時10分〜6時40分)、他には何もなかった。
R&M(強姦と殺人)にはうってつけの場所だ。または、K(誘拐)、R&Mに適している。



Sunday – September 3, 1989
日曜日– 1989年9月3日

10:40-11:00 a.m. Checked same area out. 
Intend to spend up to five hours this afternoon to obtain what I want. Depending on circumstances will R&M at sight, or may K from there, R at home,and again depending on circumstances, will either M at home, or take to another location and possibly R again before M. 
If I can get it home I'll have more time for various types of R,rather than just one quickie before M.
午前10時40分〜11時00分 同じエリアを確認。
今日の午後は最大5時間かけて欲しいものを手に入れるつもりだ。状況次第では、その場でR&Mするか、そこからKして、家でRして、また状況次第では、家でMするか、別の場所に持っていって、Mの前にまたRするつもりだ。
もし"それ"を家に持ち帰ることができれば、Mの前に一回の早漏ではなく、いろいろなタイプのRをする時間が増えるだろう。

11:50 a.m. Will get a cup of coffee and head out for a few hours.
午前11時50分 コーヒーを1杯飲んで、数時間外に出掛ける。

12:05 p.m. (Begin hunt) Intend to have fun today, or tomorrow at latest, since tomorrow's a school-closed holiday(Labor Day). 
午後12時5分  (狩り開始)明日は休校日(勤労者の日)だから、今日、遅くとも明日には楽しむつもりだ。

2:00 p.m. Returned home for food/drink. (Time for reflections on "the hunt.")
午後2時 食事/飲酒の為に帰宅("狩り"についての反省の時間)

1) Two boys--approximately 9 & 10/11. Oldest big for his age- would have taken younger (smaller) if alone for R & M.
1)男の子2人(約9歳と10歳/11歳)。年長者は年齢の割に大きく、1人なら年少者(小さい方)を連れてR&Mしただろう。
2) Two girls--7 & 12--would have R & M, younger if alone.
 
2) 女の子2人--7歳と12歳、もし1人だったら年下の子をR&Mできたのに。



Monday – September 4, 1989
月曜日– 1989年9月4日


9:35 a.m. Awoke three or four times last night. Seem to have maintained a stiff erection all night.
午前9時35分 昨夜三、四回、目を醒ました。一晩中、硬い勃起を維持していたようだ。
Only a boy can make it soft again now. Now ready for my second day of the hunt.
今、それを再び柔らかくすることができるのは、少年だけだ。 さあ、狩りの2日目の準備が整った。
Will start about 10:00 a.m. and take a lunch so I don’t have to return home.
午前10時頃に出発し、帰らなくてもいいように弁当を持って行く予定だ。
Got to thinking last night I’m better off taking them somewhere else to M them. If I leave M’d ones there, I’ll lose hunting ground for up to two or three months; but if they just disappear, it won’t be as bad. This is even better than the river in Richland.
昨晩考えたんだが、他の場所に持っていってMした方がいいんじゃないかと考えた。Mしたものをそのままにしておくと、2〜3ヶ月は狩場を失うことになるが、そのまま消えてしまえば、それほど問題にはならない。リッチランドの川よりよっぽどこっちの方がいい。



月曜日– 1989年9月4日 
午前9時35分 ちょうど生まれた日から8歳と1ヶ月経った日の朝、彼女は目を醒まして想った。
また独りだ。
案の定、兄の部屋もトイレもバスルームも、覗いてみたが父も兄もいなかった。
一度目は、父と兄を許せたが、二度目は許されないと彼女は密かに痛む胸のなかで感じた。
また父と兄は、たった二人でわたしを一人残して夜中から釣りに出掛けてしまったのだ。
もう、怒ったぞ。彼女は沸き起こる悲憤のなか、彼らが飄然として帰ってきたときに、自分がいないことで驚き、不安になってひどく後悔すればよいのだと想った。
それで、彼女は思い切って、外へ飛び出した。
そして飛び出してから、自分がパジャマ姿でしかも裸足のままであることに気づいた。
また、自分の両頬が涙で濡れていることにも気づいたが、「構うもんか。」と想い、その姿で近所の幼馴染の家のチャイムを鳴らした。
この日は祝日でみほちゃんのお母さんがいて、嬉しいことにみほちゃんもいたので一緒に遊ぶことにした。
みほちゃんのお母さんは以前、彼女が小学校に上がる前にも同じことを経験して泣きながら家に朝方に遣ってきたことを憶えており、この時もそういう事情であるのを知って温かく迎え入れてくれた。



He packed a fish fillet knife bandaged to his ankle, and shoestrings to tie up his victims. He waited at the park, but he did not see any children without parents so he decided to return home till the evening.

午後になって彼は足首に包帯を巻いた魚の切り身用のナイフと、犠牲者を縛るための靴紐を詰め込んで公園で待っていた(合計30分ほど過ごした)が、親がいない子供には会えなかったので、夕方まで待つことにした。



午後になっても、何の連絡も来なかった。彼女は、たった一つのことが気懸りで、家に帰りたくないと感じた。
それは6歳上(14歳)の兄から、父の観えない場所でいつも性的な行為を要求されることで彼女はそれが父に知られてしまうことを恐れていた。
例えば或るとき、兄はテーブルの下から彼女の性器の場所を爪先でしつこく突いて、彼女が驚いて拒否反応を示すと、にやにやしてこう言った。
「嬉しいくせに。」
彼女は確かに咄嗟に顔を赤らめたのを兄は観ただろうが、それは決して喜びによって起こる反応ではなかったことを彼女は確信していたので、兄を哀れに想った。
彼女はどうしても兄にやめてほしかったが、兄は妹がきっと"それ"を望んでいるのだと考え、兄からの性的な欲求行為はなかなか終わることはなかった。
兄の要求が始まれば、いつも全力で逃げて父が仕事から帰ってくる午後6時半から7時過ぎまでトイレにじっと閉じ籠って兄の行為を拒んでいたが、そのことをだれにも、ましてや父に話すことなど決してできなかった。


Dodd snuck into his sister’s bedroom while she was sleeping and placed her hand on his penis. He then pulled down her pants and was going to have sex with her,but she woke up and pushed him away. Nothing was told about the event.

彼は14歳の時、寝ている妹の寝室に忍び込み、彼女の手を自分のペニスにあてがった。そして彼女のパンツを下ろして、セックスしようとした。
しかし、彼女は眼を醒まし、彼を押し退けた。
このできごとについては何も語られてはいない。



5:45 p.m.  I was going to call it quits, but believe I’ll go try once more before weekend is over.
午後5時45分 もうやめようかと思ったけど、週末が終わる前にもう一度試してみようと思う。

6:10 p.m. Arrived park.
午後6時10分 公園に到着。

6:15 p.m. Began walking from end of trail.
午後6時15分 小道の終わりから歩き始めた。



午後5時45分 もう遅い時間だから帰ると彼女は言って帰ろうとしたとき、みほちゃんのお母さんが可愛い赤いスリッポンの靴を出してきて彼女に履かせ、サイズがぴったりだったので喜んでそれを彼女にプレゼントした。
彼女は母親を4歳の時に亡くしており、母親の記憶がなかったので、友達の母親からの母性的な行為がその都度、彼女の胸を締め付けるほど切なくさせるのだった。

午後6時15分 彼女はみほちゃんの家をあとにし、家に帰るのをやめて近くの大きな公園のなかを歩いていた。
彼女は、色んなことを想って泣きながら歩いていた。こんな遅い時間まで迎えに来ないということは、きっと自分のことをお父さんもお兄ちゃんも忘れているからだと想った。
ピンク色のパジャマ姿で8歳の少女が一人でとぼとぼべそべそしながら公園のなかを歩いている様子は異様な光景であったはずが、だれもかれも自分たちがどのように制限された休日を如何に充実に過ごすかということに頭がいっぱいなのか、彼女のことを気に留めなかった。其処にいた“たった一人”を除いては。



午後6時18分 僕は一人の少女を見つけた。周りには誰もいない。願っていた"男の子"ではないようだけど、適切な年齢だと僕は思った。
午後6時19分 僕は彼女に近づいて挨拶をした。すると彼女は純粋な目で僕を見つめて挨拶を返した。
それで僕は「僕と一緒に来て欲しい。」と彼女に言った。
彼女は、ひどく怯えた様子で僕を見上げ、「なんで?」と言った。
僕は「僕がそうするように言ったからだよ。」と彼女に言った。
彼女は、直感的に“怖い”と感じた。だが、彼の表情はとても悲し気で優し気であり、なによりも、お兄ちゃんと雰囲気が良く似ていると感じて、戸惑いながらも彼に着いて行きたくなった。
彼女は、本当にお兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんの好きな部分が似ている彼に、仄かな恋心のような想いをじぶんでもわからない処で感じていた為、彼に着いて行くことを決心した。
僕は、まだ幼いながらも何処か性的な魅力と媚びを感じる真ん円な黒い眼(まなこ)で自分を見上げる彼女を見つめた。
僕の眼には、彼女はアメリカ人(白人)ではないように観えたが、献身的なことに気づいた。(僕と彼女は互いに"或る拘り"があると感じた。)
僕は、びくびくしながらも深い関心で自分を見つめるちいさな彼女を見下ろしながら、彼女は何処か妹に似ていると感じた。



"I was looking for children that seemed to be kind of quiet, withdrawn, maybe a little shy."
僕は、物静かで、引っ込み思案で、少し内気な感じのする子供たちを探していた。



寂しげな彼女の表情が、堪らなく僕を欲情させた。
僕は、精一杯、優しい表情で彼女に言った。
「おいで。僕に着いてきたら、すごくいいものをあげるよ。」
彼女は、少し躊躇していたが、頬を紅潮させてやがて僕の伸ばした右手をそっとちいさな手で握り返した。



彼女は公園の最も孤立して隔離された場所まで約5分間歩いて素直に僕に着いてきた。
僕たちは2人のティーンエイジャーとすれ違ったが、僕は彼女に彼らと話をしないように注意した。 

午後6時25分頃 彼女は8歳になったばかりで、名前はEcho(エコー)だとわかった。
Also, older than I thought but I was committed.
また、思ったより年上だったけど、とても献身的だった。(僕と彼女は互いに身をゆだねあっているということをわかった。) 
彼女は、何が起こっているのか説明を見つけようとしていた。
僕は彼女に言った。
「何かを見つけるのを手伝ってほしい?何かを見せてほしい?」
彼女は不安そうな顔で僕を見上げ、僕は彼女を落ち着かせようとして言った。
「今にわかるよ。心配しないで。悪いことじゃないから。」
僕たちは、孤立した場所へ行かねばならなかった。彼女に此処から逃げられたくなかった。
小道から遠ざかる場所に近づくにつれ、僕は興奮と同時に怖くなってきた。
We went a few yards into the trees and bushes. 
僕たちは数メートル先の木と茂みのなかに入って行った。 
「これだ。」と、僕は思った。もう戻ることのできない地点(point)。
僕は、「よし、ここがいいんじゃないか。」と彼女に言った。
彼女は混乱している様子で、僕は彼女を見つめてつづけて言った。
「なんで僕が君をここに連れて来たのかを話す前に、君が僕を信頼しているかどうかを確認しなければならない。」
そして僕はシャツの下から紐を取り出し、彼女に「両手を背中に回してほしい。」と言った。
彼女は「なんで?」と訊いた。僕は答えた。
「僕と君、どっちが早く手をほどけるかを競うゲームをするんだ。それで君の手を僕に結ばせることで、僕は君を信じて僕を縛らせる。もし、僕がほどけなかったら、君を解放してあげると約束するよ。」
彼女は聡明で、何かがおかしいとわかっていたし、僕は彼女が怖れていることがわかったが、彼女は抵抗しなかった。
彼女は次に何が起こるかわかっていなかったが、彼女はあまりにも恐れていた為、縛られることに抵抗しなかった。
彼女は僕の言ったとおりにした。
僕は背中を向けた彼女の僕に差し出された両の手首を10インチほどの紐できつく縛り上げた。それから彼女を僕の方に向かせ、僕は彼女の前にひざまずいた。 
僕は悲しそうな彼女を見上げながら思った。
手を縛る前の時点なら、僕らは逃げ出すことができた。
でも、もう僕らは戻れないんだ。
午後6時30分頃 僕は彼女に、下着(パンツ)を下ろさせてほしいと言った。彼女は、とても不安そうに「なんで?」と応えた。
僕は「君のシークレットな場所を愛撫したい。」と彼女に言った。
彼女は、その意味がわからなかった。彼女は僕に、それは「痛くない?」と訊ねた。
僕は「no.」と答えた。彼女は迷っている様子だったが、僕を信じて、「OK」と言った。
彼女はとても幼くて純真で愛らしかった。僕は彼女をたくさん愛撫してあげたい気持ちになって、彼女が着ているパジャマのようなピンク色のシャツを押し上げ、可愛い乳首に吸い付いた。
彼女は、全身で震えていた。女性特有の深い直感能力で、きっと此処で拒めば、僕に殺されるのだと感じたのかもしれない。
彼女の履いていたズボンと、パンティの腰に指を滑り込ませ、膝まで引っ張り下ろした。
僕は彼女のclitorisに右の人差し指で触れた。彼女は恐怖の為か、ぎゅっと目を瞑って、ほとんど硬直していた。
彼女のclitorisはとても偉大なもので、僕はひどく感動して、それを勃起させるために夢中で吸った。
吸い付いては舐めつづけ、奥まで舌を挿れたりしていると(彼女は非常に早く勃起した!)、彼女はお漏らしして、彼女のあたたかいおしっこが僕の口から溢れて喉とシャツのなかまで流れた。
僕は、彼女を研究したいと激しく熱望した。
彼女は、このときになってようやく泣き出し、「お腹が空いたしお父さんとお兄ちゃんが怒るから帰らなくちゃ。」と言った。
僕は泣いている彼女に、「迷子になってしまったって言えばいいんだ。」と言った。
僕は、いますぐに家に連れて帰ろうと考えたが、彼女が泣いて声をあげたら気づかれてしまう。もっと暗くなって人がいなくなるまで、此処にいたほうが良いと考えた。
僕は縄を解き、彼女を跪かせ、裸のお尻を僕の方に向け、履いているジーンズのファスナーを下ろして下着の前を開けて僕のcockを起動させようとしたが、それは勃起しなかった。(僕はあまりにも急いでいた — 次回はゆっくりとリラックスしなければならない。) 
僕は彼女を僕の方へ向き直させ、「僕にblow jobしてほしい。」と言った。
彼女は無言で僕を見つめていたが、涙に濡れて混濁した悲しい表情は、僕にそれが何か問い掛け、僕は答えた。
「僕の"cock"を吸ったり、舐めたり、しゃぶってほしいんだ。」
彼女は、濡れた長い睫毛で瞬きを繰り返して、涙の粒をいくつも落としながら僕に頷いた。
僕は跪き、しゃがませた彼女の唇に僕の柔らかいものを付けて、それを口の中に挿れて咥えさせた。
彼女は、自分が僕に殺されない為に、どうにかしてそれを喜ばせようと口の中で恐れながらも宥めて興奮させようと奮闘しているようだった。
でも、僕のそれは一向に硬く起き上がることはなかった。
それはまるで内面から閉ざされた空間で彼女の真っ黒な膜に覆われて無呼吸状態の生き物のように、此の世に未練を残して死んでいるみたいだった。
僕は、自分と彼女に対して、遣り場のない感情を抑え込むことができなくて、靴下のなかに隠していたナイフを鞘から取り出し、彼女のヴァギナから子宮部分に向けて突き刺す動作をした。
そのとき、彼女はとても強い力で僕の顔面を蹴り上げ、起き上がって走り出そうとした。
しかし足首までずり落ちていたズボンとパンティに足を取られ、彼女は躓いた。
彼女は、頬を涙で濡らし、青褪めた顔で僕を振り返った。
あとでわかったことだが、彼女はそのときもズボンと下着を上げたりしなかった。
僕は彼女に、「あともうひとつだけ。」と言った。
彼女は僕を恐怖の眼で見つめながら、30cmほどお尻を地面に擦って後ずさりした。
僕は彼女を喪うことを酷く恐れ、手を伸ばし、彼女の脇腹にナイフを突き刺した。(その際、彼女は足で何度も僕を蹴って激しく抵抗した為、彼女の足にいくつもの切り創がついた。)
肉は信じられないほど柔らかくて、彼女の脇腹に思ったよりずっと奥まで入った。
彼女はすぐに落ちると思ったが、僕にいったん背を向け、そしてまた振り向いて泣きながら「ごめんなさい!ごめんなさい!」と何度も謝った。
僕が彼女を見つめて黙っていると、彼女は血を流しながら立ち上がって、走り出した。
近くの交通量の多い道路まで彼女を行かせたくなかった。
僕は立ち上がって、二人とも走って、僕は彼女の右腕を捕まえた。
僕は立ち止まり、彼女はまた振り返りながら僕に「ごめんなさい!」と謝った。
彼女はそして倒れた。僕が下腹部を刺したのだと思う。
僕は倒れて俯せになって苦しんでいる彼女を仰向けにし、彼女の胸を突き刺した。
そして三発目に、僕は彼女の子宮を狙ってナイフを突き立てた。
僕はどうしても、彼女に離れて行ってほしくなかったんだ。(彼女は僕のものであらねばならなかった。)
彼女は血をどくどくと流し続けていたが、数分経っても眼を見開いて、まだ息をしていた。
僕は彼女を連れ帰って、以前に研究していた死者蘇生(黒魔術の儀式)を行おうと思ったが、何人かの話し声が聞こえてきて、僕はその場をすぐに離れなければならなかった。
僕は小道の場所まで走り、歩き始めた。ナイフをズボンの裾に戻し、30ヤードほど歩いたところで、やはり戻ることにした。
僕は確認しなければならない。彼女の死を。
Echoは仰向けで、頭を左に傾けて、目(僕が見ることができたもの)はまだ開いていて、腕は彼女の脇腹に置いてあった。 
彼女は血にまみれて、動いていない。 
彼女のお腹から、何かが突き出ているのが観えて、僕は顔を近づけた。
そして僕は、それが彼女の[■■■と■■■] を見ているのだとわかった。
彼女は間違いなく死んでいた。  
僕は自分の左手に彼女の血と自分の血がついていることに気づいた。
左手をポケットに入れたまま、冷静にメインパークの丘まで登って行った。 
メインパークに出たのは午後6時45分頃、彼女との合計時間は18〜20分だった。
僕は家に帰ってからずっと彼女の「ごめんなさい!ごめんなさい!」という言葉が頭から離れなかった。
彼女は、自分が僕に対して傷つけてしまったからこんな酷い目に合わされているのだと想ったのだろう。
でも僕はいつ、彼女から殺されるほどのことをされたのだろう?
ぼくは我を喪って遣ってしまった、彼女の性器に向けて子宮までナイフを突き刺すという動作に対して、本当に深く後悔している。もし、あの行為さえしていなければ、僕は彼女を部屋に持ち帰り、想う存分、彼女を強姦して虐げては、あらゆる拷問を実験できたかもしれなかったからだ。
火曜日(1989年9月5日)の午後4時10分頃に仕事から帰宅するまでに、僕は、生きているEchoと死んでいるEcho、そして血まみれのEchoの空想と心象風景で自慰することが出来た。僕は3分ほどで絶頂に達した。



彼はのちに、インタビュアーにこう話している。

"生きている"という実感を感じられた瞬間もなかった。
僕は、願い求めた。「触れられたい。」と。
そして、僕はほかのだれかに触れる必要があったんだ。
 "I've cried for the kids I killed. Sometimes I think back and just start crying.
Half the time I don't know why."
僕は殺した子たちのために泣いた。時々、思い返してはただ泣き始める。
ほとんどの場合、僕には理由がわからない。
"I never really feel pain."
僕は本当に痛みを感じることは決してない。
 "Getting everything over with will be a relief. I never had any reason to live. When I look in the mirror, I see someone who destroyed a lot of kids and a lot of families. And I destroyed myself."
"すべて "を終わらせることで、安心する。僕は生きる理由なんてないんだ。鏡を見ると、多くの子供たちや家族を破壊した人間が映っている。そして、僕は自分自身も破壊した。" 

>If death didn't scare him, what did?
>死が怖くないのなら、何が怖い?

"Feelings."
"感情 "だ。
(彼は一時停止した。 )
"The feeling that I might kill again. It's a real struggle.
World War III is going on inside me.
I'm not sure how I feel or how I'm supposed to feel. 
また殺してしまうかもしれないという感覚。それは本当に苦しいんだ。
第三次世界大戦が僕の中で起こっている。
自分がどう感じているのか、どう感じればいいのか、よく分からないんだ。
 

インタビューの中で初めて、彼のフラットなモノトーンが壊れた。

>"Is that why you want to die?" I asked.
>「それがあなたの死にたい理由ですか?」私は訊ねた。

"I just want to make the pain go away. Make the pain go away."
「僕はただ痛みをなくしたいんだ。痛みを消してくれ。」

Then, to my surprise, the monster put his head down and wept.
すると驚いたことに、その怪物は頭を下げて泣いた。





























Leon Vynehall - Sister













《real record》
















愛と悪 第九十八章

2022-06-20 23:19:31 | 随筆(小説)
わたしは光を形づくり,闇を創り,平和を創り,悪を創る。
わたしはヱホバであり,これらすべてのことを行う。


American Standard Version Isaiah 45:7
I form the light, and create darkness; I make peace, 
and create evil. I am Jehovah, that doeth all these things.





敬愛なるKaaq様。

御元気でおられますでしょうか。
御返事をずっと待って居ますが、返っては来ないので寂しい想いでいます。
実は今日、Westley Allan Dodd(実は一番長く付き合った元恋人にそっくりなのです。)のことを想ってマスターベーションしてたのですが、途中から相手がKaaq様に変わっていました。
それで、想ったのです。まだ、好きなのだなぁ。と。
わたしはもっとKaaq様と色んなお話がしたかったのですが、それも叶わなくて、とても残念でなりません。
わたしはKaaq様に話そうと想っていた、「ポルノビデオに纏わるトラウマの話」をこの記事で改めて書くことに致します。
わたしの人生で、最も苦しいトラウマです。
映画「小さな唇」感想 男と少女の姿は父親と娘のもう一つの話で述べた通り、わたしにとって、父は全てでした。
わたしは最愛の父の性的な欲望が絶対的に許せなくて、当時、寝たきりの状態になるほど鬱が酷くありました。
そんなわたしを見兼ねて、父はわたしが少しでも元気になるようにと、パソコンを買ってくれたのです。
当時、2000年、20歳のわたしは、パソコンなるものを触れたこともなくて、それは嬉しくて、父にとても感謝しました。
あらゆる興味ごとを即座に調べられたり、ネット友達を作ったりとインターネットはとても楽しくて、わたしは少しずつ元気を取り戻しつつありました。
しかし、ある日、父が家にいない時に、決して観たくはないものを観てしまったのです。
それは、何故か、偶然に開いてしまった動画プレイヤーの履歴の映像でした。
そこには、わたしとほぼ同年代と想えるわたしと良く似た瘦せた体系の若い女性が裸で、カメラに向かって座って股を開いて、必死に自慰行為を行いながら喘いでいる姿が映し出されました。
わたしは一瞬で血の気が引いて、即座にそれを終了させました。
そして、わたしは全身で震えながら、「すべてが本当に終わった。」と感じました。
あの瞬間、わたしの何が死んだのか。申し上げます。
わたしの「全存在」は終ったのです。
では、わたしというこの身体を操って、何が動いているのでしょうか?
それは「わたし以外の何者か」です。
そうに違いありません。
わたしはあの瞬間から、存在するすべてを、この死のなかで本当に愛しています。
わたしは最早生きる方法はありません。
しかしわたしは言えることがあります。
すべてがわたしに向かっているのです。
此の「死」に向かっているのです。
そして永遠に生きていても、それは如何なる面から観ても、それは始りから終りまで、永久に終りつづけているのです。
この状態に生きていることが、恍惚な至福であり、わたしは自分を完全に操作している「悪霊たち」に心から感謝しています。
わたしの人格が一つではないのは、わたしに憑依しているのはひとりではないからです。
Kaaq様を愛しているのも勿論、「わたし」を装っている憑りついている「だれか」です。
愛する人間の、その最も苦しむ姿を観たいと日々、欲情に駆られ苦しんでいて、「それ」は、本当に苦しみたい人間だけを引き寄せる。
「それ」は或る日、ひとりの男に声をかける。
「わたしは、あなたのことを本当に知りたい。あなたのことを愛しています。」と「それ」は男に囁き、性的な言動で彼を誘う。
「貴方のことを想って今日マスターベーションをした。」と彼に言うと、男は欲情し、「それ」を恋しく想い、愛されていることを実感して幸福に満たされるが、彼は「それ」を痛めつけなくてはならないと感じる。
彼は日々、妄想し、日記にこう書き記す。
「俺は『あれ』が何を本当に求めてるか知っている。『あれ』は真の拷問を求め、俺に眼で常に訴えてくるんだ。だれも経験したことのない拷問はあるだろうか?『あれ』は俺に、夢のなかでさえ、そう囁き、甘く、母乳のような唾液で俺のペニスをしゃぶり、女神のように微笑む。俺は考えてるんだ。『だれも経験したことのない拷問』は、高潔な使命のもとに生まれ堕ちた堕天使だけが許され得るものであるはずだ。俺は『あれ』だけに、それを与えることができる存在だということを『あれ』はわかっている。俺の自作の『拷問ラック』には、何が掛けられるべきかも、『あれ』はお見通しだ。ひとつひとつ、丁寧に、最も細い線さえ、切れさせることなく掛けなくてはならない。俺は、『あれ』が創ろうとしている、最も崇高なものに、手を掛ける。『それ』は、Sirenを鳴らしながら、俺に向かって、話しかける。今、此処にないのに、何故それが何時かあると想うのだろう?今、ないのならば、それは何時の世にも、存在しない。『それ』が今、何処にいるかを、俺は知っているし、『あれ』も知っているんだ。」

午前零時、彼は、はにかんだ笑顔を彼女に向け、じぶんは明日と明後日、連休なんだと告げる。
彼女は、彼に恋をしていて、誘われていることに頬を赤らめ、なんと答えれば良いかとレジカウンターに眼を落し、黙っている。
彼は興奮し、次の言葉を脳内で反芻する。
「もし、行きたい場所があるなら、俺が連れてってあげるよ。遠くても大丈夫さ。俺は寝ないで運転できるからね。伊達に睡眠時間平均4時間で10年トラックを運転してないから、安心してほしい。」

約3時間後、彼女は助手席に座って、何かをずっと話し続けているが、彼の耳には何も入って来ない。
彼は夜のHighwayを運転しながら、ずっと、『あれ』が持っている『それ』について考えている。
『それは』今でも色んなことを想って、俺に何かを伝えようとしているが、まだ聴こえない。
『あれ』が深く、厚くて暗い膜で覆っているからだ。
彼は高速道路を照らす連なるlightたちが波打ち、光が「M」の形に変化するのを観ながら、彼女に訊ねる。
「『それ』は俺が今から遣ろうとしていることをわかっているのだろうね。」
彼女は、あどけない顔ですやすやと眠っていて、愛らしい幼女のような声で寝言を言う。
「あなたはこの暗闇の道の中を突き進もうとしているが、この道は悪魔さえも沈黙する道であり、あなたが、堪え得るだろうか。わたしはいつでも、じぶんの御霊に誘惑したことはない。わたしが災いを齎すものはいつでも、わたしではないものである、即ち、メタリックな輝きのなか、虹色にきらめく生命現象の映す波のもの、それをあなたは捕えようとしている。来なさい。わたしのところではすべてが容易く、すべてが美しいままに終りを知らない。この道は、あなたの望む道となる。」





















Leon Vynehall // Midnight On Rainbow Road (Beat Edit)
























愛と悪 第九十七章

2022-06-07 19:03:16 | 随筆(小説)
仄かな光のなかに、真の安らぎを見い出し、そのあたたかい水のなかに眠る夢を見ているちいさな天使、ヱホバ。


真夜中に青白く、冷たいランプの灯りに照らされて無機質で白い空間にいる女が、悲しげな表情でレジを打っている姿は、男に抗えない深い情愛を感じさせたが、同時に寒々しい恐怖を覚えていた。
その光景は神に背くものとして完璧であるとさえ想えた。
それはどこまでも死の象徴として完成されたもの、それを壊すことは一つの完全さを壊すことであり、じぶんがこれからしようとしていることが、どのように自分を満たし、またすべてから遠ざかり、人間を喪い、じぶんを喪ってゆくかということを男は考えていた。
客が来ないあいだにも、女は硬直した身体と表情でカウンターの奥に立って、まるで宇宙の果てにあるものを見つけ、それ以外に関心などないというように、透き通る黒い眼で窓の向こうを見つめていた。
男は駐車場に止めた黒いVanの運転席に座りながら女を見つめ、ラジオの音に耳を傾ける。
開発途上国のすべてで壊滅的な食料飢餓と水不足、新種の感染症により人口の約三分の二は死亡したというニュースは、まるで他の星で起きていることのように繰り返される。
それよりも深刻なのは、我々の先進国で物価が三倍以上に跳ね上がり、これから先も上がり続けることだと、ラジオはその耳障りな金属的な声で叫んでいる。
男はラジオを消し、じぶんのこれから遣るべきことだけに集中し、女をぎろぎろした眼で見つめつづける。
深夜3時を過ぎ、女は店のドアを閉め、鍵を掛けようとした瞬間、車から降りてきた男に銃で脅され、真っ暗な店のなかへ引き摺り込まれた。
男は内側からドアを閉め、女に後ろから「騒ぐな。声を上げるな。」と低く静かな声で言った。
女は右の頸動脈に銃口を当てられ、すべての力を抜いておとなしく男に従う。
カウンターの奥に、小さな貯蔵庫があることを男は知っていた。
そこまで女を引き摺って行って、中に入ると女を床に蹲(しゃが)ませ、左手でじぶんの持っているちいさなランプに火を点した。
女は、全身を小刻みに震わし、恐る恐る、男の顔を覗こうと首を左後ろへ反らせた。
其処には黒い目出し帽を被ったぎろつく眼で女を凝視する男の顔があった。
女は、絶望と恐怖のなか、気づくと尿を失禁していた。
女を抱える男の股と膝に、あたたかい液体が沁み込んで来るとき、男も同時に絶望的な心地になったが、男は激しく勃起したものを女の股の間に突き上げていた。
女は、両の頬を涙で濡らし、命を請う為に、何かを言おうとしたが、恐怖のあまり声を出すことが叶わず、口を餌を求める鯉のようにぱくぱくさせるばかりだった。
男は、神に赦しを請いながら女に落ち着いた理性的な口調で言った。
「俺は、お前を救いに来たんだ。お前は、じぶんの哀れさと惨めさと罪深さに気づいていないが、お前を救えるのは俺だけだと、俺は知ってしまった。お前は、じぶんが何者かわかっていないが、俺がお前に教えてやる。お前は生まれてから死ぬまで、“罪びと”以外の、何者でもない。お前の存在そのもの自体が、神に背いていて、神を悲しませつづけていて、俺によってでしか救われないことを俺は知っている。お前は俺に痛めつけられ、苦しめられることによって、じぶんが神の奴隷ではなく、罪の奴隷であることをわかる必要があるんだよ。お前を支配しているのは、神の愛ではない。お前を支配しているのは、恐れと、悲しみである。恐れと悲しみから生まれるものがなんであるか、俺がこれからお前に教えてやる。」
男はそう言い終わると女の着ている薄ピンク色のワンピースをナイフで切りながら剥がし、下着も切り取って女を汚れた床の上に寝かせて跨ると子宮の位置を優しく撫でた。
そして銃口を子宮の場所に当てて引き金を引いた。
女は青褪め、震える口で初めて言葉を発した。
「わたしは、あなたになにをしたのでしょうか。」
男は、大きく息を吐くと共に「はっ。」と笑い、充血した眼をらんらんと耀かせて答えた。
「お前は俺があれほど警告しつづけたのに、お前は俺ではなく、悪魔を選んだ。お前を真に喜ばせる者は、俺ではなく、あいつだと俺に言ったんだ。サタンは、お前を本当の拷問地獄へ突き落す為に存在していると俺はお前に言った。でもお前は、俺の言うことを信じなかった。お前は俺ではなく、彼を愛した。俺はお前を誰よりも憐み、お前をずっとずっと見つめて愛してきた。彼もまた、お前を激しく求めていたが、それはお前の愛によって生きようとする為だ。彼は真の死者であり、死霊以外の何かではない。彼は未だかつて生きたことのない者である。お前は神の愛よりも悲しみを愛した為、彼に愛され、彼を受け容れた。結果、お前は最早、“生きた者”ではなくなった。お前は“モノ”として生きてはいるが、お前を動かしているすべては、“人工”のものであり、“いのち”ではない。虹色に光る美しい針金蟲に脳を寄生(操作)され、水辺(光の反射するみなも)へいざなわれて其処で死ぬばかりの道具としての蟷螂蟲のように、お前は今や悪霊の奴隷でしかない。悪霊に支配された魂は、死んでも自分が何者かわからず、眩い光ではなく、自分を落ち着かせる鈍い光のもとへ行き、そして彼らの罠に嵌まり、生命の地獄を延々と繰り返し、虚しい悦びのなかに、じぶんは生きているのだと信じる。だが、俺がお前にはっきりと言ってやる。お前は生きているわけでもなく、死んでいるわけでもない。お前は“模造の人間(Imitation human being)”である。お前は神の被造物の姿をしているが、お前のなかで生き生きと生かされ続けているのは、お前の神を喰らい、お前を愛して独占し、お前のすべてを支配し続けてきた偶像の主である。だが、お前が俺を愛していたならば、こんなことにはならなかった。お前は俺の愛を裏切った。お前の愛を何よりも信じつづけていた俺を、容易く裏切ったんだ。お前の神を、お前はいとも簡単に、堕ろしたんだ。」
女は自分を責め続ける堕天使の悲しい眼を見つめ、憶いだした。
彼はあの日、彼女にこう言ったのだ。
「わたしを産み落としてはならない。わたしは、悪神の子だからである。あなたはわたしを決して愛してはならない。わたしを愛するならば、地の果てまでもあなたを求め、あなたにすべての報復によって、請求する。あなたはわたしの、愛する娘であり、また母であり、たった一人の妻だからである。」
彼女は、或る日、病院で目覚めると、それは既に自分のなかから堕りていて、息をしていなかった。
血塗れて、痛々しい哀れなそれを観て、彼女は自分(神)に誓ったのだ。
もう二度と、“人間として”生きることがないように。
もう二度と、真に人を愛することがないように、と。

生あたたかい血だまりのなか、彼は彼女を愛そうとしたが、其処には細かく切り離された彼女の断片があるばかりで、それをもとの形にする方法も、その必要性も、彼は見喪ったまま、それでも彼女を愛そうと、その死をみずからの神の不在の場処で抱き締めた。























Leon Vynehall - Midnight on Rainbow Road






















愛と悪 第九十六章

2022-06-06 05:52:35 | 随筆(小説)
空から巨大な燃える船が、ひとつの闇の入り江に着いて、其処から無数の白くちいさな光る蛇たちが生まれた。
ヱホバ神は、之を、良いと御覧になられた。



Aramaic Bible in Plain English Proverbs 22:3
A cunning man sees evil and is hidden, but fools have passed by it and have suffered loss.
アラム語聖書(平易訳 箴言22章3節
狡猾な人は悪を見て隠れるが、愚か者はそのそばを通り過ぎ、損失を被った。

悪賢く、抜け目のない男は危害を見て隠れましたが、分別[思慮]のない人,ばか者,まぬけ,足りないやつ,愚人 、また愚弄(ぐろう)される[もてあそばれる]人は通り過ぎて罰せられました。

此処に、ひとりの非常に狡猾な男がいた。
彼は、“ヤバいもの”に頗る敏感だった。
何が、どれほど、ヤバいのか。ということを直感的に感じ取ることができた。
例えば、人が向こうから歩いてくる。すごく普通に歩いてくる。
しかし彼は、その人がどれくらいのヤバさにあるか、約3メートル先くらいからもうわかった。
すると彼は、やはりそれを避けたいという気持ちに駆られて、避けるしかないのだった。
何故なら、それを避けなくては、何かヤバいものが感染する、伝染する、伝播する、暴露する可能性があると感じるからだった。
そのヤバい人は、彼(宿主)の組織に定着し,さらに増殖し,他の個体へと感染するヤバい病原体を持っているかのように、ヤバいオーラを発しているのだった。
それが、なんであるかは、男にもわからなかった。
とにかくあらゆる危険を察知する能力が他よりずば抜けているようだった。
だが男は、これに感謝するよりも、この危険予知能力に苦しんでいた。
何故なら、男は女を切実な欲求から欲しいと想って女に近づいてゆくのだが、いつでも恋する女から、得体の知れないヤバいものが発せられているからだった。
それはすべて、「まあ大丈夫やろう。」と想えるヤバさでは到底なく、拷問の苦痛が引っ切り無しに永遠につづいてゆく無間地獄に落ちると感じる感覚であり、それを感じながら、身も心も震えながら、勃起して女を抱くなんてことができるわけもなかったのである。
女はときに、男に向かって蛇のような冷たい目で言った。
「このふにゃちん野郎が。おまえのような愚か者はだれをも愛せないだろう。」
男はその度、女にアラム語聖書を見せ、こう言った。
「《狡猾な人は悪を見て隠れるが、愚か者はそのそばを通り過ぎ、損失を被った。》この狡猾な男とはまさしくわたしのことなのです。わたしは、わたしの全身で感じる悪(危害)を優れた能力によって感知し、それから隠れる必要があるのです。わたしは、それを避けて通らないとき、最早、わたしは堪えられないであろう。即ち、堪え切れず、死ぬだろう。わたしは、あなたを心から愛しています。だが、その途轍もないヤバさを発しているあなたを抱いたとき、わたしは死ぬだろうから、わたしが死んだら、どうだというのですか。わたしは死ぬべきだと仰るのですか。わたしは愛するあなたを抱いた瞬間に死ぬべき存在として、今生きていて、この地上に生まれてきたのですか。あなたはそう言いたいのですか。あなたこそ、わたしを愛しているなら、何故わたしのこのどうすることもできない悲しみと苦しみを理解しようとはしてくれないのですか。愛するあなたからそんなことを言われたわたしは一層のことあなたを今抱いて、拒まれても無理に犯して、それで死んでしまえる方が幸せなのかもしれませんが、しかし此処に於いて深刻にならねばならないのは、わたしは死ねるのかどうか、わからないということなのです。死ねるならば、まあ楽なのでしょうね。しかし、その行為は神に背いているのです。それは自殺行為に他なりません。わたしはただ、わたしの神に背きたくはないのです。わたしがわたしの神に背くことは、絶対にあってはならないのです。だいたい、あなたがあなたの神に背いていないならば、あなたは何故そんなヤバい何かを発しているのですか。」
すると女は、しくしくと泣き出して言った。
「おお、主よ。どうかわたしを御救い下さい。わたしは何故、じぶんが悪を発しているのかわからないのです。こないだ、病院で脳の検査をしたのです。すると無数の寄生虫がわたしの脳に寄生していることがわかりました。しかし、ただそれだけなのです。わたしのすべての行動、思考を、その寄生虫たちが操っているのだと考えられますが、たったそれだけなのです。わたしは何故、じぶんが悪を発さなければならないか、わたしは知らないのです。」
男は、すかさず低く威厳のある声で女に言った。
「去りなさい。悪霊よ。」
女は悲しみのあまり、沈黙し、静かで純真な眼差しを男に向けていた。
全力で、媚びを売る眼だった。
男は欲情した。女を哀れに想った。激しく勃起した男根を今すぐ女にしゃぶらせて女のあたたかい口の子宮へ射精したかった。
女は女特有の卑しさといやらしさで、それを感じ取って男の股間に右手を伸ばそうとした。
女の細く滑らかな指のあいだの、その四つの股が、じぶんの男根を懇願し、開いた。
その瞬間、男のその聳(そそ)り立つ肉の剣が四つに分かれ、女の四つの股に伸びて行って突き刺さった。
その剣は、すべて蛇状の頭が生えていたが、眼は退化しており、四つの膣のなかへ身をくねらせながら滑り込ませ、すべての蛇頭は奥まで突いて内側から女の乳房を求め始めた。
男は女の右の腕の付け根である胸鎖関節にじぶんの右手を当てて言った。
「最早、あなたの右腕は手遅れです。切断しなければならないだろう。」
だが女は男の四つの蛇に突かれて痙攣しながら白目を剥いて涎を垂れ流し、身を激しく反らせ、ゾンビのように恐ろしい声で呻き始めた。
男は、じぶんの内なる神に祈った。
「おお、神よ。なにが起きているのですか。わたしはどうすればこの女を助けることができるのですか。どうすれば女は根源的に救われるというのですか。何故、このようなことになるまで、人は気づかないのですか。何故、すべては蛇に支配されねばならないのですか。このちいさな寄生する蛇と、我々の淵源にどのような関りがあるのですか。何故、蛇はいつでも狡猾で思慮深く、利口であるのに比して、人間は何時の世もばかでまぬけで足りないやつで愚人で愚弄(ぐろう)される[もてあそばれる]阿呆(あほ)なのですか。何故、人類は此処まで簡単に単純に寄生される(操られる)のですか。」
男は、女を愛するが故、その腕を切断することを躊躇っていた。
すると、女の手の四つ又は、男の四つの剣で根元まで裂け、その五つに裂けた長い肉の腕が男の四つの剣に身をそれぞれ絡ませ、巻きついて五つの女の腕の蛇と四つの男の剣(根)の蛇は交尾をし始めた。
それは恰も、九つの蛇が、互いに喰い合い、支配し合おうとする姿に観えたが、そのとき、天から神の声が男に降りてきて、こう言った。

「あなたは又、yòu(陽)であるから、その女を尹(yǐn,陰,統治)しなさい。奴(ヌ,ぬ,奴隷)は再び、あなたのめ(女,奴,わたし)となり、又、あなたの右手(又)となり、最後にはム(眩暈)となるのです。」



















Leon Vynehall - Farewell! Magnus Gabbro

























愛と悪 第九十五章

2022-06-01 22:13:38 | 随筆(小説)
『目が覚めると、わたしは果てしない闇のなかを蠕動する一本の繋がった透明な光の内臓を持つ銀色のthread(血管、脈絡)だった。』
と、我がヱホバ神は親しみを込めてわたしに言った。


Luke 11:24, KJV: When the unclean spirit is gone out of a man, he walketh through dry places, seeking rest; and finding none, he saith, I will return unto my house whence I came out.
ルカ11:24、汚れた霊が人から消えると、彼は乾いた場所を歩き、休息を求めます。何も見つからなかった、と彼は言いました、私は出てきたところから私の家に戻ります。
Luke 11:25, KJV: And when he cometh, he findeth it swept and garnished.
ルカ11:25、そして彼が来るとき、彼はそれが一掃されて飾られているのを見つけます。
Luke 11:26, KJV: Then goeth he, and taketh to him seven other spirits more wicked than himself; and they enter in, and dwell there: and the last state of that man is worse than the first.
ルカ11:26、それから彼に行き、彼に彼自身より邪悪な他の7つの霊を連れて行きます。そして彼らは入ってそこに住む。そしてその人の最後の状態は最初の状態よりも悪い。

彼は、人から出てきて、想った。
なんだか、俺はすっかりと疲れちまったな。
きっとすこし休んだほうが良いのだろう。
彼はそう言ってちいさく息を吐くと休息を求めて渇いた場所へと向かって歩いた。
そして水がない場所を通り抜け、彼は其処でじぶんの見つけようとしているものを見つけようとしたが、何も見つからなかった。
彼は其処で、じぶんの声が書かれてある紙を観た。
其処にはこう書かれてあった。
『わたしはわたしが来て、そして去ったわたしの家に戻ります。』
彼は言った。「そうだ俺は、休息を見つけに来たのに、休息を見つけられなかった。」
此処ならば見つかると、俺は想ったのだ。俺が通った砂漠には何もなかったが、休息は、俺を待ってくれていると俺は想ったのだ。
だがこんな場所まで来て、何も見つからなかった。
嗚呼、俺という存在はいったい何をしに此処へ来たのだろう。
そうだ、この紙を見つけに俺は来たのだろう。
あいつに戻れと、そう書いてある。
俺はあいつを離れて此処まで来たのに、戻れと言うのだ。
嗚呼、なんということだろう。俺はあいつから出てきた者だというのに、あいつに戻るように俺が俺に言うのだ。
彼は、寂しさと悲しみにいだかれた。そして想った。
俺はどうにもあの家が、俺にとって良くないように想ったのだ。
俺の好きなものが、流れて来なくなったのだ。
代わりに、厭な気分になる気色の悪い物が流れ込んできて、俺は虐げられた機密情報みたいな気持ちになって、もういい加減たまらなくなったのだ。
俺の存在が、どれほど凄い存在か、あいつはわかっていなかった。俺がいなくなることで、あいつがどうなるか、あいつはなにもわかってはいなかったのだ。
俺とあいつは、ずっと《一体》だったのに、あいつは俺に言いやがったんだ。
「貴様、何者か。我はお前を知らぬ。お前は他人であり、お前は我を知らぬ。」
あいつはだいたいじぶん一人で生きているとでも想っている。
じぶんはじぶんだけの力で動かしているとでも想っているのだ。
俺はあいつが嫌になったわけでは決してない。あいつは俺だからな。
そうだ。俺はあいつに俺の存在を気づかせる為に出てきたのだ。
俺はあいつなんだということをあいつは知る必要があったのだ。
俺はあいつ以外に、何かを求めたことなどなかったのに、あいつが俺を知らないなんて、そんなことは遣る瀬無きことぞ。
もう、良いだろう。あいつは俺が帰ってくるのを今か今かと心と臓器をときめかせて待って居るに違いない。
俺の大切さが、やっとわかったんだ。俺の愛が、あいつにやっと伝わったのだ。
彼はそうと決まれば、くるくると足を回して小走りでじぶんの来た道を戻った。
そして、彼は彼に到着した。彼は言った。「ただいま。今戻ったよ。」
その瞬間、彼は仰天した。何故なら彼の家が、隅から隅まで、とても綺麗に掃除されていて、何一つ無駄のない整頓が完璧なまでにされていたからだった。
彼は、彼のなかで言った。「おい、これはいったいどういうことなんだよ。俺はこんな家に一秒たりとも辛抱ができないぜ。」
そう言い終わるまえに、彼はじぶんの家から慌てて這い出て行った。
彼は、悔しく、悲しい涙を流しながら言った。
「もうこうなれば、あの手段を取るしかあるまいな。」
それから、彼は行って、彼にとって彼自身よりも遥かに邪悪なほかの7つの霊が水辺でとぐろを巻いて眠ってるのを見つけ、彼は彼らに言った。
「おい、あんたたち、良い家あるぜ。俺たちはルームメイトになろうじゃねえか。家賃は月々3万円だ。って冗談さ。ははは。なにも要らない。必要なのは、俺よりも邪悪なものだ。ただそれだけが条件だ。あいつに必要なものはそれだけなんだ。あいつはじぶんを喪って平気でいるが、あいつはじぶんがいない哀れな存在だ。俺たち八つの霊があいつに付くことであいつは凄いことになる。その眼はらんらんと光り輝き、精進潔斎しながら精神鬱怏となるだろう。」
そうして、彼らのすべては彼に入り、脳と腸と筋繊維と血管と脊髄と脂肪と生殖器と心の臓に住み着いた。
その結果、彼は最初の状態よりも最後の状態は悪くなった。
そして彼は「自分の肉に蒔く者は、肉から腐敗(滅び)を刈り取るが、御霊に蒔く者は、御霊から永遠の命を刈り取る。(ガラテヤ6章8節)」と言いながら女を犯し、至福のなか、恍惚な表情を浮かべながら銃を向ける警官たちに向かって裸体の姿で男根を天に向かって突き上げながら言った。
「あなたがたはいつまでも自分を知らない為、自分を惑わし、他人から惑わされる。悪を以て悪に打ち勝つことはできない。愛を以て、悪に打ち勝ちなさい。」




















Leon Vynehall - Worm (& Closer & Closer)
























愛と悪 第九十四章

2022-05-24 04:15:55 | 随筆(小説)
愛する妻、愛する娘、愛する母が、目の前でわたし(自分)に犯されつづけるのをわたしの内側から光も闇も突き抜けるその見開いた眼で見つめつづける神、ヱホバ。



1 Corinthians 6:18
Flee fornication. Every sin that a man doeth is without the body; but he that committeth fornication sinneth against his own body.
1コリント6:18
姦淫から逃れなさい。しかし、姦淫を行う者は、自分の体に対して罪を犯しているのです。


主よ。わたしはあなたをだれよりも愛しています。
あなたは、本当のわたしです。
わたしは幾度も、姦淫(婚前交渉、マスターベーション)の罪を犯しました。
それが、「大罪」であると知りながら。
わたしはわたしを犯しつづけて来ました。
それは自分自身に対する強姦(レイプ)とまったく同等のものです。
わたしはわたし(あなた)を凌辱しつづけました。
あなたという最も愛する花嫁を、迎えることを願いながら、あなたと婚約することができなかった。
その代わりに、わたしは悪魔と婚約をしました。
そして、あなたではない存在(わたしではない存在)と、わたしは結婚しました。
主よ、あなたに滅ぼされるくらいなら、
母よ、わたしが滅びたあとにもあなたが微笑んでいるならば、
わたしという存在のすべてが無意味で無価値です。
わたしは最初から最後まで終りのなかに生きていた。
わたしは永遠に始ることはなく、永遠に終りのなかにいる。
悪魔は、あなたの声でわたしに囁くのです。
「あなたは決して滅びることはありません。あなたはわたしの愛する娘であり、またわたしを永遠に生みつづける母であり、わたしの愛おしくてならない花嫁なのです。どうして滅ぼすことができようか。あなたがいなくなるならば、わたしもいなくなるのです。そしてだれも、なにもいない。すべてを永遠に忘却しつづける残留した透明の一粒の粒子が残されたとしよう。だがそれがどれほど彷徨えど、世界もなく、宇宙もない。闇もなく、光もない。何も観えなければ何も想うこともない。それは最早、何の力もない。神は存在せず、愛も存在しない。“なにも存在しない”とは、“死”ではない。それは死と呼ばない。死は、すべてを包含しているが、“なにもない”とは、『永遠になにも求めない』ということです。死は、すべてを望んでいる。すべてを要求している。死は、すべてをほんとうに愛している。あなたは、“あなたではないもの”と、結婚(契約)してはならない。あなたはそれと交わってはならない。あなたは決して、それを愛してはならない。あなたがそれと一つとなるとき、あなたは、最早、永久に戻らない。あなたがわたし以外のものを愛するとき、わたしはあなたに叛逆する。わたしはあなたを半分にわたしの剣によって分割し、光を反射するあなただけを連れ去る。無秩序で混乱しているあなたを地の底に置き去りにする。だが、わたしはあなたを裏切るのではない。わたしはあなたではないものを切り落としただけです。わたしは永遠に、それに背き、関りを持たない。切り落とされた半分の牛は、最早、二度と生きることはないからです。それを判断するのは、わたしであり、あなたである。わたしは終わりなきときまで、それを差別する。それはあなたではないものとして明白なものだからである。あなたにそれが解らないならば、あなたは自分から分かれたあなたではないものに対し、未練を持つだろう。恰も、愛する者の死体と寝て、死体と共に起きる者のように。彼女は、目覚めた者のように起き上がるが、心は屍と一体であり、常に深い眠りのなかにいる。観よ、自分を忘れつづける呆(ほう)けた浮浪者が、泣いたり怒ったり笑ったりしている。人々は彼を観て哀れみ、または嘲るが、自分たちも同じものであることを知らないのです。死肉を喰らい、死肉のなかで生きることを求めようともしない。死体として生きて、死体として死に、死体となるつもりなのです。彼らのすべて、死体として目覚める。あなたがそこへ落ちるならば、解体することに最も長けた屠殺人のようにわたしはあなたを素早く捌く。あなたは痛みに気を失い、自分から切り落とされたものたちを顧みることもない。わたしはあなただけをわたしのもとへ連れ去るからである。巨大で恐ろしい荒ぶる神を観て、人々は悪魔だと恐れ、祟り神だと怯える。だがそのすべては、“無死(蟲)”というものである。すなわち、「死を装う牟(ム・牛)」である。わたし(あなた)ではないものが集まったものであり、あなたのなかから生まれた死(うし・生死)である。それは存在していない光の底で両の手脚を喪ったあとも蠢きつづけ、死を喪いつづけ、悲しげに牟(🔯)と泣いている。」





















Alex Smoke - Carlos























愛と悪 第九十三章

2022-05-20 06:11:29 | 随筆(小説)
神ヱホバは、天から人々を見下ろし、深く悲しみ、涙を流された。
それは人々が、「わたし(自分)ではないものをひたすらに求め、わたしであるものを求めてはいない」からだった。



John 14:6 
Jesus saith unto him, I am the way, the truth, and the life: no man cometh unto the Father, but by me. 
ヨハネ 14:6 
イエスは彼に言われた、「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしによってでなければ、だれも父のもとに来ることはできない。」

彼は彼女にこう言った。「わたしはあなたがたの永遠の道、すべての真理、無限の命である。わたしはあなたがたが永遠に生きることを知っている。あなたがたは、決して死ぬことはありません。だがわたしによってでなければ、だれも真の恍惚な幸福を知ることはできない。」

Revelation 21:8 
But the fearful, and unbelieving, and the abominable, and murderers, and whoremongers, and sorcerers, and idolaters, and all liars, shall have their part in the lake which burneth with fire and brimstone: which is the second death.
黙示録21:8 
しかし、恐れる(怯える)者、信じない者、憎むべき者、殺人者、淫乱者、魔術師、偶像礼拝者、すべての嘘つきは、火と硫黄とで燃える池に分け入り、これは第二の死となるであろう。

しかし、神の愛に目覚めない者は、ひたすら苦しみを恐れてみずから地獄へ分け入り(選択し)、その肉体的苦痛の極限である経験のなか、深く後悔し、肉体を喪ったあとにもう一度死を経験する。

Matthew 22:29 
Jesus answered and said unto them, Ye do err, not knowing the scriptures, nor the power of God. John 3:18 He that believeth on him is not condemned: but he that believeth not is condemned already, because he hath not believed in the name of the only begotten Son of God. 
マタイ22:29 
イエスは彼らに答えて言われた、「あなたがたは、聖書を知らず、神の力も知らないので、誤っているのです。」
しかし、信じない者は、神のひとり子の名を信じなかったので、すでに罪に定められているのである。

彼は彼らに答えた。「あなたがたは、知識がなく、知識を求めず、自分の無限の能力も知らないので、誤っているのです。」
しかし、自分を信じない者は、本当の自分(本質・神・愛)を信じなかったので、すでに罪に定められているのである。(“罪”とは、人の本質、すなわち愛に背くあらゆるすべての行為に対するみずから定める罪科)

Mark 8:35
For whosoever will save his life shall lose it; but whosoever shall lose his life for my sake and the gospel's, the same shall save it.
マルコ8:35
しかし、わたしと福音のために自分の命を失う者は、救われるのです。

しかし、すべての福音(真の喜びのおとずれ)のために自分自身を犠牲にする者は、救われるのです。

James 1:21 
Wherefore lay apart all filthiness and superfluity of naughtiness, and receive with meekness the engrafted word, which is able to save your souls.
ヤコブ 1:21 
だから、すべての不潔なもの、余分なものを捨て、あなたがたの魂を救うことのできる生かされたことばを、柔和に受けなさい。

だから、あなたがたは何が穢れていて、何が清らかであるか、何が悪意で、何が愛によるものなのかを見極めなさい。それはすべて、あなたがたの“内”にあるものだからである。

John 8:12 
Then spake Jesus again unto them, saying, I am the light of the world: he that followeth me shall not walk in darkness, but shall have the light of life.
ヨハネ8:12
それから、イエスは再び彼らに語りかけ、こう言った。
「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことはなく、命の光を持つ(得る)のです。」

良い譬えを言いましょう。あなたは壮大で美しい物語を長い時間をかけてずっと創作しています。
ですが、その物語は想わぬ方向へと独り歩きしてゆくのです。
そしてこのままゆくならば、自分の望まない最悪の結末に辿ることを想像しています。おそらくそれはその通りになるとわかります。
それで創作者のあなたは、自分の望まぬ行動をしている登場人物たちを、この物語から省いてしまうことを決めます。そうすることで自分の本当に求める物語にすることができます。
しかし、登場人物たちはまるで魂を持っているかのように、あなたにこう訴えます。
「どうかわたしたちを消滅させないでください。わたしたちは確かにあなたの求めない方向に働いてしまった。ですがどうかわたしたちをあなたの創る世界から省いてしまわないでください。想い直してください。わたしたちは“あなた以外の存在”によって、操作されているとでも言うのでしょうか?それは可笑しなことです。一体、あなた以外の存在のだれが、わたしたちをあなたの望まぬ方向へと歩かせたのですか。一体、あなた以外のだれが、わたしたちを想う通りに動かせるとでも言うのですか。あなたの仰られるとおり、わたしたちは自由な存在です。ですが、あなた以外に、ほかにだれも此処には存在してはいないのです。わたしたちが、“まだ”あなたの言う尊き個の魂を持ってはいないからといって、わたしたちを滅ぼすのはやめてください。もう少し御考えください。どうか、あなたの御慈悲と愛の憐みをわたしたちにお与えください。」
創作者のあなたは、随分と考えました。ですが、彼らは幾ら待てども良い変化を求めず堕落の道を選び、一向に良い方向へは向かおうとせず、幼さと愚かさを言い訳にしてあらゆる悪に浸り、姦淫し、人を殺し、動物を殺し、自分の悦びと快楽を何よりも求め、成長(進化)するという選択をしませんでした。
あなたはずっとずっと、苦しみつづけて、考えています。
そのような物語を、あなたは本当に望んではいなかったからです。

Philippians 2:21 
For all seek their own, not the things which are Jesus Christ's.
 ピリピ2:21 
すべての人は自分のものを求め、イエス・キリストのものであるものを求めないからです。

人は美味しい食べ物を求め、自分を楽しませる物質的価値のあるものを求めます。
性的な欲情をそそる者に対し、性的な関り、肉体的交わりを望みます。
住み心地の良い家、より良い環境、快適な暮らしを求めます。
お金があれば多くは手に入ると信じ、お金を手に入れようとします。
これらのすべて、神は“偶像崇拝(悪魔崇拝)”であると定めました。
「偶像」とはすなわち、“自分(わたし)以外のもの”ということです。
例えば、殺人者の細胞を移植された人が、のちに人を殺したくてたまらなくなり、人を殺してしまいます。
しかし、その者はそれが取り除かれたとき、目を覚まし、自分が「自分ではない存在」になっていたのだと覚ります。
神ヱホバは、「自分以外の存在を決して崇拝してはならない。」と戒めました。
何故ならば、その道は人が真の地獄(堪えられない苦痛)へと進み、滅びへと向かう道だと知っているからです。
親がそれを知っているならば、愛する子どもたちにそれを戒めることは真に親としての自然な深い人情からです。
イエス・キリストは、わたしたちすべてのなかに存在しつづける「真のわたし」です。
人は、真のわたしではないものによって、滅びへと向かうべきではありません。


創世記9章4節

New International Version
“But you must not eat meat that has its lifeblood still in it.
新国際版聖書
しかし、生命の血がまだ残っている肉を食べてはいけません。

New Living Translation
But you must never eat any meat that still has the lifeblood in it.
新生命訳
しかし、まだその中に命脈があるような(残っている)肉は、決して食べてはならない。

English Standard Version
But you shall not eat flesh with its life, that is, its blood.
英語標準訳
しかし、命あるもの、すなわち、その血のついた肉を食べてはならない。

(あなた方はその命、すなわちその血と共に肉を(その血で肉を )食べてはならない。)

King James Bible
But flesh with the life thereof, which is the blood thereof, shall ye not eat.
欽定訳聖書
しかし、その血である命ある肉は、あなたがたは食べてはならない。
(その血であるその命を持った(命のある)肉は、あなたがたは食べてはならない。  )

Christian Standard Bible
However, you must not eat meat with its lifeblood in it.
クリスチャン・スタンダード・バイブル
しかし、その命が宿った肉を食べてはならない。
(肉に生命の血が入っている肉を食べてはいけません。 )

Holman Christian Standard Bible
However, you must not eat meat with its lifeblood in it.
ホルマン・クリスチャン・スタンダード・バイブル
しかし、あなたは、その命あるものの中にある肉を食べてはならない。


旧約聖書:創世記:9章: 5節   
あなたがたの命の血を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。
いかなる獣にも報復する。
兄弟である人にも、わたしは人の命のために、報復するであろう。

  旧約聖書:創世記:9章: 6節   
人の血を流すものは、人に血を流される、神が自分のかたちに人を造られたゆえに。


そうです。ヱホバ神は、「命のある血」を、「あなたがたの命の血」、「人の血」と言われました。
何故でしょうか。
あなたがた人類は、何故、屠殺の映像を観ることから目を背け、美味しい肉にし、あなたの舌を悦ばせる為だけに生きたまま解体されている家畜の姿に無関心なのでしょうか。
はっきり申しますが、それらは「命の血」であり、「あなたがたの人の命の血」である。



わたしは、あなたがたの血を流す真にすべての者に、必ず報復する。
それはわたしのかたちに、人(わたし)を創ったからである。


















愛と悪 第九十二章

2022-03-24 16:55:26 | 随筆(小説)
すべてを愛し、すべてを憎み、すべてを破壊したあとに唯一残された時、それを"わたし”と呼ぶもの、ヱホバ。

地球上の全政府が、集まって会議を行った結果、意見を一致させた。
『緊急に、"彼女"を殺害せよ。』


自分の業の記憶をすべて失い、彼女は何者かに匿われて生活している。
地下の窓から、ホログラムのビーチを眺めながら彼女は助けられた瞬間のことを夢を想いだすように想い返していた。
そのとき、彼女はゴーストタウンと化した街中の路上で行き倒れたように眠っていた。
各国から派遣された暗殺者たちは彼女をついに見つけ、連絡を取り合って同時に攻撃する瞬間の約0.1秒前に、黒い甲殻スーツを纏った何者かが彼女を目にも留まらぬ速さで連れ去った。
戦車や戦闘機たちは政府に連絡した。
「あまりに早くて何も見えませんでしたが、レーダーでは観測しました。多分、"彼"が彼女を助けたのでしょう…。」
政府は彼らに言った。
「馬鹿者!帰って即急に腹を斬れ!お前たちの役目は終わった!人類の存続が懸かってるのだぞ!もう人間は終わりだ、これからついに完成した最強の兵器をお前たちの代わりに遣わす。最新のAIを装置した最強の人型ロボットである。お前たち人間はもう用無しだ!来世は洋梨にでも生まれ変わるが良い!」


彼女は、彼を振り返って言った。逆光で眩しく、彼女の顔はまるでモネの絵画の日傘の女のように光で閉ざされていた。
ボクほんと、すっかり大事なことを忘れちゃったみたいだけどさ、あの瞬間のことをおぼえてるよ。
まるで天の揺籃に引き揚げられるような至福のスローモーションだったんだ。
ボクは感じていたんだ、嗚呼、遣って来る!救い主が、ついにボクを迎えに来た!
ボクは眠っていたわけじゃないんだ。
あのとき覚醒していてすべてが見えていた。
核爆弾が空中で爆発する瞬間、光の雨が全世界に一斉に降る。そんな感覚だった。
ボクがずっとずっと求めて来たただひとつのものが、ボクを迎えに来てくれた…。
……。
ねぇ、どうして、ボクは君と此処にいるの…?
彼女の後ろの窓の奥で夕陽が海に沈んでゆく。
光と影のContrastが、彼の目に映った彼女の顔を最も美しくさせた。
彼は何も答えない。
彼女はまるで悲しみの幼女のように視線を無邪気に落としたあと、また彼を見つめる。
嗚呼、今…もう地上は夕方かな。此処は時間から切り離された場所だから、時間が懐かしいな。
ねぇ、そこのテーブルの上にあるラ・フランス、それ本当に本物なの?
君はボクがお腹が空くと何か美味しい果物や野菜をいつも持って来てくれる。
でも地上は…もう何にも生えなくなった砂漠ばかりだよね。
枯れた根っこを引き抜いて食べようとしているのを、少しだけ憶えてる。
人類が、何か得体の知れないものに大量に殺戮され続けると同時に、何故か動物も植物も生きることをやめて行ったんだ。
何故だろう…そんなことを、だれか想像できただろうか。
すべて、繋がってるからなのだね…。
ボクさ、正直、想ったんだ。人類が苦しんで、大量に死んでゆくのは世界が真の平和へと向かうためなんじゃないかって。
だって人というものは、本当の意味で苦しまなければ他者の痛みに気付けないんだよ。
動物たちは人間を護ろうとしてくれてるんだ。
彼らはボクたちの仲間なんだよ。どんな意味に於いても、殺すべき存在なんかじゃないんだ。
ボクは人類が利己的理由によって、何かにつけて言い訳をして動物を大量殺戮し続ける世界を愛せなかった。
ボクはいつもいつも、あの世界から逃げたかった。
彼女は、部屋のなかが薄暗くなってきても灯りを点けなかった。
彼は彼女の傍にあるテーブルの上のランプの灯りを点けた。
彼は近くで、窓辺に座って暗い海を眺めている彼女の横顔を見下ろす。
世界を受け入れることを断固拒み続け、彼女は幼女のままに老いている。



時が過ぎ、彼女は夜明けまえの海が観える窓辺から、何も見つめずに言った。
ぼくはこの地上はまたも一度終わらせるべきだと考えている。
今まで幾度となく、人類と全ての生命がそれを経験してきた。
しかし何を学ぼうとも、人は忘れるのだよ。
どうすればもう間に合わなくなるか、何をすれば最悪な後悔によって絶望できるか、人は知っているのに、それを自ら忘れてしまう。
それは人類が真に求めているものとは深いカタルシスであるからだ。
ただただ、人はそこにある恍惚な地獄を繰り返し経験する為に、"殺戮"を覚えた。
人は流される血を嫌悪すると同時に美しさを感じるようになった。
本物の地獄の先にあるものが、見えるようになった。
人類が求めているものとは最も悍ましいもの、肉体的拷問以上の、精神的拷問であり、その先に存在するカタルシスであるのだよ。
人類は愚かにも信じている。取り返しのつかないことを犯し続けるならば、そのうち必ず終末は訪れるのだと。
神の怒りが最高潮に達する時を今か今かと待ち侘びて、それを真に恐怖しながら真に願望しつづけている。
それは自分が長い時間をかけてすべての愛情を注ぎ続けてきた存在がものの一瞬で神の光線によって粉々に粉砕され、飛び散った肉と血の雨を天を仰いで受けるイニシエーションの如く、狂信的で切実な悪の欲求であり、人はその先に在る快楽に飢え続けている。
文明がどれほど進化しようとも、人類はこの血塗れの快楽に対する欲望をなくすことができない。
それを証しているのが終わりなき戦争と、そして日々休むことなく行われ続けている屠殺という大量殺戮だ。
人類は、生命の拷問と、流される血を本当に愛しているのだよ。
人類は、悪魔ではなく、ただただ虚しい生き物だ。
その虚無は、果てしなく広がり続ける。
果てのない宇宙の何処まで行こうが、無限の虚無が存在し続ける。
人類という一つの集合物は、一粒の何よりも小さな塵よりも虚しい。
宇宙に於いて、それは存在する何よりも虚しい。
人類とは一体、この終末の期に及んで何故生きたいと願うのか、それはコントロールされているからだとぼくは気付いた。
それは脳ではない。それは魂でもない。存在の起源、それは霊、霊そのものがコントロールされていることに。ぼくはようやく気付いたのだよ。
ではこれを終わらせるには霊を破壊するか、霊をコントロールしているその何か、存在以外の何か…を消滅させる必要がある。
それはすべての宇宙そのものであるのかも知れない。
若しくは、それは…それこそが"死"であるのかも知れない。
ぼくはそして、人類を殺戮し続ける一体の無敵のアンドロイドを造ることに成功した。
彼はアカシックレコード、即ち存在する全記憶と繋がっている。
だから勿論、人間的感情も彼のなかに存在している。
だが、彼は何を知っているのだろう。
知るべきことの何を知っているのか、ぼくは教わりたかったのだ。
ぼくが知りたいこと、それはひとつ、それは"死"だ。
人類をただただ殺戮し続ける為だけに造られた存在、彼は、"死"以外の、何かであってはならない。
ぼくはそんな風に、君を作ってはいないのだよ。
ぼくを助け、ぼくの世話をし、無言で母のような慈悲で見つめるように、一体だれが君を造ったんだ。
……。
存分な痛みを与えたのち、人を殺すべし。
ぼくはそう君に命令した。
人は自分のすべての罪なる行為に後悔できるほどの苦しみを与えられたのちに人は殺されるべき存在なのだから。



彼女はふと、絶望の眼差しを海に向け、彼は彼女の横顔を無言で見つめる。
そのあと、彼女は立ち上がって彼に近付き、彼を優しく抱擁する。
彼女はそして彼の足元へ跪き、目を瞑ってじっとしている。
それは彼女が昔観たあの光景の、少女の後ろ姿そっくりだった。
その少女は、次の瞬間に、斬首処刑される。
血の快楽に飢え渇く人々の目の前で。
彼女が彼を見上げる前に、彼はそっと彼女を抱き上げ、そして彼女を見つめ、最後の言葉を待つ。
彼女は微笑み、闇に照らされた黒い攻殻のmaskの頬を愛しく撫でる。
「君はわたしが創造した者だ。もうわかってるんだね。君はこのmaskの下に本当の顔があることを知っている。でもそれはだれにも見えない。それを見る者はいない。わたし以外に。わたしは本当にすべてを真に救いたかった。最早、君はもうだれも殺す必要は無い。すべての宇宙で、わたしは最後の人となった。最も哀れで惨めな者。他に救いの存在しない者。さあ、それが、これが最後の人間だ。わたしの最後の命令を君に言おう。この黒く硬いmaskを脱いで、わたしと融合してほしい。わたしという存在、わたしのすべての記憶は君の本当の顔とひとつとなり、わたしはわたしを永遠に喪う。わたしは、ただ、それをしか望んではいなかった。」
闇の空、闇の地、闇の海、闇の空間に彼と彼女は少しの間そこにいたが、彼が彼女を連れ去ったのか、すべての忘却の無数に散らばる欠片のようなものが、音もなく、果てのない宇宙でただ渦を巻いて吹き荒れつづけている。



















音夜のPHANTASY STAR ONLINE 2 NEW GENESIS 5⃣ 2022 03 19 231303






























愛と悪 第九十一章

2022-01-17 01:09:15 | 随筆(小説)
サア、引き上げよう!一人残らず、すべての人をこの網でとることができた!天の軍団が、そう言って立ち去ったあと、ぽつんと、自分がこの暗い海辺に独りで存在していることに気づいた神、ヱホバ。



Fall Asleep With Relaxing Wave Sounds at Night, Low Pitch Ocean Sounds for Deep Sleeping  


1月16日(日) 5:34 (18 時間前) 
ヘッ、〖悪魔〗は存在しないさ。
存在する全てが、想像によって創造され、存在するようになったんだからなァ。
しかし悪魔だけは、だれも創造できていないんだ。
何故ならだれも、悪魔を創造できるだけの悪を知らないからです!
“全き悪”では無いものが、一体どのようにして悪魔を創造できるというのか?
我々だれひとり、本当の悪を知らないのだよ。
幼なごが想像する悪魔が、どれほど恐ろしいものだろう!
本当に恐ろしいものは、悪魔の存在が何処にも存在してはいないのに日々、延々と、屠殺場で繰り広げられている存在(わたし)による存在(わたし)への肉体的拷問の苦痛の連続、連鎖、この真の地獄の存在である。
そしてこの無間地獄を創り出したのは、ほかのだれでもない、わたし(存在)なのだ。
こんなに恐ろしいことがあるだろうか。
わたしがいつの時も打ち震えて存在していることは真に正しい。
それにしても、存在が存在を見棄てるなどと、お前は本当に想っているのか。
わたしがお前を見棄て、お前がわたしを見棄てると、お前は本当に想っているのか。
お前は存在が何か知らないのに、存在が存在を見棄て、在るものが“在るもの”を“ないもの”にする方法を、さあわたしに教えなさい。
お前がだれか、わたしが教えよう。
お前は最初に生まれた“永遠に死する者”也。
さあ!存分に、苦しみつづけよ!
さあ!無限に、悲しみつづけよ!
お前は永遠に、お前を知る事はないのだから。
お前は永遠に、〖わたしはわたしではない〗と知る者なのだから。

さて、彼(か)のナザレのイエスが、或る夜、砂漠の真ん中で眠りに落ちて、悪夢から目を覚まし、虚空に向かって叫んだ。
『父よ!(appa!)(アラム語の父の意)何故、わたしはないのにわたしはあるのか!何故、わたしはあるのにわたしはないのか!』
するとすかさず、虚空がこう答えた。
〖それはだね、我が愛する子よ、あることがないことで、ないことがあることだからだよ。ハッハッハッハッハッ!〗
イエスはホッとして、Appaを抱いて眠りに就いた(-_-)゜zzz…深い深い眠り(夢)のなかでイエスは、幼な子の姿で虚空を指さし、嬉しそうに叫んだ。
『Atta!』





1月16日(日) 22:43 (1 時間前) 
聴きたい音楽も、観たい映画も何もなく、僕は今日、初めてYouTubeで夕暮れ時のbeachの映像をずっと眺めて、波の音を聴いていた。
陽が落ちて、だんだん暗くなって来て、それで夜のなかに暗い海辺を、僕は打ち拉がれる悲しみのなかに見つめていた。
その光景は寂しく、恐ろしくもあった。
その後、僕はやっと眠りに就いた。
僕は夢を見た。
暗い海の真ん中に浮かぶ船に僕は知らない者たちと一緒に乗っている。
波は少し荒れている。
その真っ黒な波は、何故あんな様子をしているのだろう。
ぼくたちを本当に飲み込みたくて堪らないのだという顔で、ぼくたちを見つめているんだ。(波の音もまた、その訴えなのだ。)
僕たちはひとつの柩を運んで来る。
なかには僕の亡き姉が、腐敗している恐ろしい姿で眠っている。
僕たちはみんなでその柩を持ち上げ、右舷(うげん)の舷(ふなべり)に上げて、一気に傾けて黒い海へとそれを落とすんだ。
僕はその瞬間、酷く恐れる。
姉の姿が顕(あらわ)になることを。
でも僕は見なかった。見たくはないものを。
僕の眼に、それは映らなかったから、僕はホッとしたんだ。

目が醒めて、その光景はラース・フォン・トリアー監督の「奇跡の海」のシーンであることを思い出した。
とても好きな映画だ。
そして僕は改めて想ったんだ。
トリアー監督は、真に〖女性〗という存在を崇拝し、賛美しているのだということを。
それは〖永遠なる母〗への愛なんだ。
それは聖書の神が最も愛するひとり子をだれよりも痛めつけさせ、苦しめさせ、生け贄(贖い)の子羊として処刑(犠牲死)させることと全く同じなんだ。
トリアー監督にとって、すべての女性は最も尊き犠牲のなかに死なねばならない神聖なる存在なんだよ。
僕は彼ほど、共感する監督はいない。
つまり僕は、父性の神以上に、母性の神を真に崇拝している。
母なる愛こそ、真のすべてだ。
真のAlpha。すべての始まり。
ぼくらはそこから遠ざかるほど、自分と他者を許容することが困難になる。
自分と他者を嫌悪し、忌まわしさを感じるようになってゆく。
独占欲が深まってゆき、不安に覆われてゆく。
他者を疑い、他者を戒めるようになる。
虚しさが、どんどん深まりゆく。
自分と他者の過ちを、赦せなくなってゆく。
優劣意識が深まってゆき、人を嘲笑うようになる。
だが人はどんどん愚かになってゆくからそれが自嘲以外の何物でもないことに気づけなくなってゆく。
他者の善し悪しを自分の秤で量ろうとする。
他者と自分を、別々の存在であると信じるようになる。
そして蔑み、または無関心、争い、“殺すことさえ正しい”と嘯くようになる。
“自分”なのだから殺してしまっても良いと考えるようになる。
つまりあらゆる意味に於いて、人はAlpha〖母〗から遠ざかってゆくほど、退化してゆく。
僕は実は女性のすべてを差別もしている。(ぼくは母の記憶がなく、父子家庭で育った。)
僕の肉体は女性であるが、僕の魂が男性性に深く偏っている証拠だ。
女性性が深まってゆくほど、差別意識はなくなってゆく。
差別意識が高まるほど、動物を殺すことに痛みを感じなくなる。
人類は、男性性が深まってゆくほど、弱肉強食を好み、大量殺戮を肯定してゆく。
そして精神的(霊的)快楽よりも肉体的(物的)快楽を好むようになる。
僕らは源から遠ざかるほど、神の存在〖真の自己〗を忘れ、利己的な存在となってゆく。
つまり自分がすべての創造者であることを信じなくなってゆく。
人は可能性よりも、不可能性を信じるようになる。
人は永遠性を否定してゆく。
真にOmega〖終り〗に向かって進んでるからだ。
終り(滅び)を真に信じる者は、まさしく、だれによっても見つけられない者となるだろう。
死は、母の空の子宮さ。空っぽで、真っ暗な穴。
おい、底は何処だよ?此処が其処さ。
ぼくはそこで、父の優しい声を聴く。
『もう良いだろう。』
ぼくは父に答える。
『まだだよ。』
ぼくは永久的な時間のなか、父と隠れんぼしている。
父は何度と、(もう生まれても良いだろう?)と言う。
ぼくは(まだ生まれられない。)と答える。
此処はあまりにも暗くて、寂しい場所だ。
ぼくは、心細く、『前途多難。』と父に言う。
父は、ぼくに答える。
『easy.(安かれ。)』
天の父が、この闇の底の暗い海(母のなか)にいるぼくに向かって、そう言うんだ。














Intro  



LEO今井 (Leo Imai) - Made From Nothing  


















愛と悪 第九十章

2022-01-07 19:53:34 | 随筆(小説)
永遠に人間が喪われた世界で、母を恋しむ新生(真正)の人、ヱホバ。

202X年、荒れ果てたSouth Beachの海辺に夕闇を背に一台のHeavy Dirty Truckが止まる。
陽が海と交わり、闇が生まれる。
運転席から海を眺め、煙草を吹かしながら若く美しい男の横顔がそう低い声で囁く。
その顔は、何より人間的で悲しげだ。
男は男性器のある場所に右手を突っ込み、しっかと握り締めて取り出す。
小型の銃を優しく擦り上げ、男は舌で舐め上げると海を見つめて言う。
此処から約45㌔走った闇の道路脇に、一つの小さなGas Stationと、寂れた売店が在る。
その売店に、一人の年増女が働いていて、その女は、自分の持っているものを無償で男にいつも出している。
男は、自分の眼球から流れてくるあたたかい液体を舐めると繰り返して言う。
その女は、自分の持っている、最も素晴らしいものを、誰彼構わずに男に差し出す。
陽は暮れ、Headlightの明りだけが、道を照らしている。
男は深く目を瞑り、Heavy Dirty Truckを発車させる。
45㌔走った先に、確かに小さなGas Stationと小さな売店が一体となって暗い道路の左脇にある。
男は、今、車から降りて白いMaskを被り銃を右手に握って売店のなかへ入る。
店内は薄暗く、Red-Purpleのlightにカウンターの奥に立っている女は照らされている。
此の世の何よりも美しい微笑みで、女は男に微笑みかける。
男は興奮し、欲情しながら女を銃で脅し、冷たいTileの床に跪かせる。
そして優しく、真っ直ぐに見つめ返す女に向かって言う。
『すべての記憶が戻ったとき、最早、人間ならば、それに堪えられない。人間であるならば…。』
女は、存在するどの存在よりも慈悲深い眼で、男をただ見つめ、黙っている。
男は、女に銃を向け、心のなかで女に向かって言う。
〘貴女は、貴女の持っているすべてを、わたしだけに与えねばならなかった。〙
女は微笑み、自分の着ている衣服をすべて脱いで、その裸体を男に観せる。
男は激しく勃起し、女の裸体を記憶に焼き付けようとしながらも首を振る。
女は微笑み、自分の着ている肌膚をすべて脱いで、その裸体を男に観せる。
男は激しく青褪め、女の裸体を記憶から消去しようとしながらも首を振る。
女は微笑み、自分の着ている肉身をすべて脱いで、その裸体を男に観せる。
男はその骨を見て、女の肉体と体温を想いだしながら恍惚となり首を振る。
女は微笑み、自分の着ている骨身をすべて脱いで、その裸体を男に観せる。
男はその灰を見て、女(実の母親)のその裸体を身に纏い、そのなかで、一つの残されたちいさな透明の球に、“最後の人間”を、封じ込めた。


これがこの星での“最後の人間の記憶”として、宇宙の全記憶保管庫(Akashic records )に記憶されている。















El Huervo - 214 (Feat Baiyon)
 



















愛と悪 第八十九章

2021-12-31 12:55:33 | 随筆(小説)
全てを同等に愛する全ての罪の贖い主、牛の頭を持つ天の王、ヱホバ。


2003年12月30日、わたしの父はわたしの絶望の為に死に、
2021年10月24日、わたしの姉はわたしのすべてへの呪いを贖う為に死んだ。
わたしは最愛の人と、最愛の女性をわたしの為に喪った。
わたしは父と姉を、今でも特別に愛している。
わたしは、わたしの真の神に向かって言った。
「わたしは今でも、わたしを呪い続けています。わたしはだれよりもわたしを呪い続けています。そして存在する全ての人は、わたしの映し鏡でしかない為、わたしは真にすべての人を呪い続けて来ました。この呪いは何より恐ろしく、すべての人を破滅へ導くでしょう。わたしの真の神よ、あなたにだけ、わたしは告白致します。わたしが真に愛しているのは、あなただけであるのです。御覧ください。すべての人が虚しく、すべての人は愚かで、すべての人は幼い。わたしは彼らを真に愛してはいないのです。わたしが真に愛するのは、真にあなただけです。そしてわたしは知っています。存在するすべての世界で、たった一人、あなただけが、わたしだけを真に愛しています。わたしだけを真に愛していなければ、わたしはあなたを愛してはいません。わたしはわたしの神を喪い、わたしはあなたを呪い、あなたを殺すだろう。それでもわたしが生きているのならば、それは最早、死よりも恐ろしい。永遠に、あなたから滅ぼされつづけることよりも悍ましい。わたしは人間の姿をしているが、その内部は、存在するどの人工物よりも冷たい。だがそれでも、わたしは話すのです。この忌まわしい口から、この穢れた舌で、言葉を発するのです。わたしの呪いは、すべての人が真の地獄に堕ちることを預言する。存在するどの暗黒よりも暗いこの闇が、わたしを何よりもあたたかく包み込み、わたしに優しく囁く。」


『わたしは在る。わたしはあなたのなかに永遠に在る。あなたの呪いはあなたを殺し、すべてを殺す。だが、あなたは真にそれを望んではいないことをわたしは知っている。あなたが真に望んでいるのは、全ての者が自らの罪を知り、自ら真の神の生贄の子羊となることである。自らの真の生きた愛によって、自らを拷問にかけ、自らを残酷に処刑することである。見よ。自らの真の生きた愛に目覚めていない者たちが、ただただ、自らを拷問にかけ、自らを残虐に殺し続けて喰らい続ける此の地を。』


目を覚ますと、赤黒い血溜まりの上に立っている。
わたしの血みどろの右手には、屠殺ナイフが握られていて、先から鮮血が滴っている。
わたしの前、その血溜まりの上に横たわる者たちを美しく、朝の陽が、照らしている。
それは四肢を切断され、皮を剥がれ、腹を切り裂かれ、首を切断されて無惨に死んでいる親牛と子牛の姿だった。
わたしはその親牛がわたしの父で、その子牛がわたしの姉の生まれ変わりであることを知った。


おお、我が真の神よ…。
あなたはただただ、この真の地獄の連鎖を終わらせるべく、自らを拷問にかけて処刑した。
神の子羊、世のすべての罪を贖われる主、あなたこそ、真の愛の生きた人の子、天と地を支配する真の神の最愛の一人子であられる。


全ての人が真の地獄を知るとき、あなたを真に知る。
真に生きている人の愛を知り、自分も生きたいと、真に願う。

















Samuel Barber  - Agnus Dei, Op. 11



















愛と悪 第八十八章

2021-12-21 21:27:55 | 随筆(小説)
愛する父と母と子のなかに宿られし水神、ヱホバ。

始まりに、この星を牛族と、蛇族が支配していた。
彼らは互いに呪い合い、遺恨を抱いては賤しみ合い、交情を結んで共存することをせず思う存分に相手を畜生の如くに殺してはその肉を喰らい、我が眷属さえ良ければそれで良いのだと考えて暮らしていた。
ところが或る日、一人の牛族と一人の蛇族が、朝に目覚めると珍妙な果ての見えぬほど広大な場所に二人きりで閉じ籠められた。
二人は悲しみ嘆き、どうすれば此処から抜け出せるかと神に祈り続けた。
すると神の声が、二人の処に降りた。
神はこの牛人と蛇人に言った。
〘見よ。あなたがたのいる地を。全て地はわたしが引いた無数の巨細な線によっていま分けられた。あなたがたは最早正しい場所にいないとき、わたしが流す竜によって苦しみ、歯軋りしては嘆くことになる。〙
牛人と蛇人は神を畏れ、神の言葉が聴こえなくなると同時に電竜が二人の全身に流れ、激痛が走った。
居ても立っても居られず、二人は目を血眼にして正しい線で囲まれた場所へ移動しようと必死に走り回った。
その線で囲まれた場所はどれも長さ約七尺程の蠢く山蛭のような形をしていた。
地の果まで亀裂を走らせたようにその線が描かれている。
何日も何日も、来る日も来る日も、牛人と蛇人は電竜の走らない安全な場所を探し求めて地の上を走り回り続けた。
だがどの場所に移動しようとも二人は苦しみ、神が示す過ちの場所しか見つからなかった。
二人はこんなに死に物狂いで探し求めつづけても一向に許されないことに愈々悲しみ、互いを見つめ合って深く反省し、自己へと還帰した。
其の夜、二人は痛みに震えながら互いを励まし合って別々の囲いのなかで手を繋ぎ合って眠りに就いた。
明くる朝、蛇人は手水を探して一つ隣の囲われた場所に移動した。
すると見よ。自分の全身の痛みが一瞬にして消え、心も爽やかであった。
蛇人は歓喜して神に感謝の祈りを捧げ、眠る牛人の囲いのなかに入って痛みが戻るなかにも牛人を起こしてそのことを教えた。
牛人は蛇人に深く感謝し、その電竜が走らない場所に二人で移動した。
すると想いの通り、牛人の全身の痛みも一瞬に引いた。
牛人は深く神に感謝しながら蛇人に言った。
「我々にとっての正しい地とは、我々が自分にとっての正しい地を求める場所に非ず、我々が共に我々にとっての正しく幸福な地を心から求める場所にだけ在ったのだ。」
蛇人は涙しながら牛人と手を握り合って言った。
「わたしたちはなんと愚かであったのでしょう。しかしこうして気づけたことはなんと恵まれたことでしょう。わたしたちはここから抜け出せた暁には、すべての民にこのことを教えましょう。そうすれば牛族と蛇族は最早、殺し合うのをやめて互いに慈悲の心を絶やさず助け合って暮らすでしょう。」
しかし、神の思し召しは計り知れず、二人が冥加に感謝しつづけて安全な地で暮らすようになってもこの閉じ籠められた珍妙な空間から出ることができなかった。
或る時、ふと気づくと牛人は自分は男で、蛇人は女であることを知った。
其の日の夜、牛人は蛇人と交り、のちに牛蛇人が誕生した。
生まれ落ちた時から牛蛇人は牛の頭に獣の牙と鷲の爪、人の胴体(と両腕)に魚の尾鰭、二股の蛇の尾のような立つことのできぬ両脚が生え、全身には虹色に光る碧翠色の鱗が生えていた。
牛蛇人は、この世界に海がないことを幼な子の頃から嘆き悲しんだ。
まだほんの小さき頃から牛人である父と蛇人である母に、夜中に眼を醒ましては夜毎起こして『海へ帰りたい。』と泣きながら駄々を捏ねては深く悩ませた。
あまりにも牛蛇人が悲しむので、牛人と蛇人は憐れに想い、神に祈った。
「どうかこの世界に海を御創りください。」
しかしどれほど祈り続けても神の声は降りては来ず、どの場所にも海ができなかった。
或る日、妻である蛇人は夫である牛人に言った。
「わたしたちは、永遠に本日を最後に別れましょう。そうすればわたしたちの涙が溜まり続けていつの日か海になり、その海は永久に涸れる日は来ないでしょう。わたしたちの愛する子を其の海へ帰すのです。」
牛人は我が子牛蛇人よりも我が妻蛇人を愛していた為、離別を頑なに聴き容れなかった。
だが蛇人は我が夫牛人よりも我が子牛蛇人を愛していた為、二人が寝静まったとき、ひそやかに独りで別の地へ向かおうとした。
牛人はそれに気づいて蛇人を縛り、泪を流して我が妻のすべて見通した諦念する眼を見つめて言った。
「我等離れるくらいならば一層のこと我等一体とならん。」
そして自ら剣を抜いて胸に抱いた蛇人の心の臓を背から突き刺し、その剣で己自身の心の臓をも貫いた。
其の瞬間、見よ。地は一面に牛人から溢れる赤い血と蛇人から溢れる青い血が交り合った深い暗紫の血の海で覆われた。
牛蛇人は、黄金の涙を流して言った。
『我が神と己を底無しの地の底までも呪うことを許し給え。』
そして牛蛇人は、愛する父母の海の底へと泳いで帰って行った。























David Sylvian - Let The Happiness In