あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

ディアハンター「独りでいることを選んでしまっているのかもしれない」

2017-07-29 21:18:31 | 音楽
地球の皆さんこんにちは。風呂から上がってさっぱりしてきた亜麻根です。
え?宇宙のあなたも見てるよ?って?
というか、ここも宇宙の一画だすがなっ。
つって、今日も何故か変なテンションです。

今日も昨日のDeerhunter 「妄想することはそこから脱出する手段になることがある」に引き続きまして、
ディアハンター(Deerhunter)というアトランタ出身のバンドについて記事を書きますぜ!
今日朝に起きてからずっと書いていますぜ!












洋楽バンドが好きな貴方、今からわたしの懺悔を御聴きください。


その前にディアハンターの一曲をどうぞ、最新アルバム「Fading Frontier」からの曲です。







Deerhunter - Take Care









寂しげな曲のなかに響く口笛がとても好きです。

今日もずっとDeerhunterを聴いています。
実は夢のなかでもずっと、Deerhunterの音楽が流れていた気がするのです。

そして確か、Deerhunterのヴォーカルのブラッドフォード・コックス君と一緒にいる夢を見た気がします。
その夢をもとに、今朝書いたのがGondolaです。

彼と二人で大きな大観覧車に乗ろうとしていたような、そんな夢でした。
幻想の世界へ彼がいざなってくれたのでしょうか?

「Cover Me (Slowly) / Agoraphobia」の繋がる二曲が特に夢の世界にぴったしで本当に大好きになっちゃいました。

昨日よりも今日のほうがディアハンターのことも彼のことも大好きなのですが、
わたしはもしかしたら、彼のことを傷つけてしまったかもしれない、そうさっき彼の病気のことを知って、想いました。


彼の少年性、そして「性別がない」音楽

彼はマルファン症候群という先天性の疾患を抱えているそうなのです。
難病に指定されていて、およそ5,000人に1人がこの病気の遺伝子の変化をもっているそうで、あの伝説のラモーンズのジョーイ・ラモーンも同じマルファン症候群だったそうです。
ジョーイ・ラモーンは享年49歳、イメージではもっと若くに死んだ人だと想っていました。

今では、適切に治療(手術を含む)を受けることで、普通の方と同じように高齢になっても元気に過ごされる方も少なくありません。

ということだそうで難病だからといって夭折する人が多いわけではないことに安心しました。


彼の身体がとても痩せていることは、わたしは何かの疾患や病気が隠れていることは感じていました。
でも自分自身、父の死から急激に痩せて元の体形に戻したくとも戻らないのもあって、
痩せている自分の身体を受け容れようとする複雑な心理なのでしょうか、笑ってしまったのです。
それも爆笑で・・・・・・

言い訳がましいですが、彼のほかの写真ではわたしも笑いは起きません。
何故か、あの写真が、可笑しかっただけなのです。。。
表情が特に。。。

ごめんなさい。ブラッドフォードたん、赦してほしい、今度「無知は罪だ」という曲を作ってぼくを喜ばせて躍らせて欲しい。
とかゆうたら、また夢のなかで激オコにさせるのだろうか?

ブラッドフォードたん激オコしやすそうやからなぁ・・・






一息ついて一曲を貼りましょう。







Deerhunter - Leather and Wood









憂鬱な心地良さに浸れる曲ですねこれは。
とてもセクシーな曲です。




 「性別がない」ということを、ブラッドフォードはバイセクシュアルだという意味では語っていない。
アセクシュアル、つまり自分はセクシャルな存在ではないという言い方をする。

セクシャルな存在になる前段階の少年性のようなものを指しているのだろう。
彼が好む雑誌に『ボーイズ・ライフ』が挙げられるが、これがどんなものかというのはアマゾン等で検索すれば瞭然である。

日本で言えば『学研』みたいなものだろうか、思春期前の少年が携える、ホビーと冒険のバイブル。ちょっとした科学実験や虫取り、子どもが喜ぶジョークやまめ知識がまとまった、男子児童ライフをめぐるトータルな情報誌で、大人の読むものではない。


成人男性の身体を持った人間に、そのような「アセクシュアル」が本当に可能かどうかわからないが、そうありたいと思う人がいるのは理解できる。
まして彼の場合はかなり特殊な身体だ。

世界に対するスタンスとして、自らを異物、あるいは周辺的・外部的なものであると捉えていたとしてもおかしくない。
それは彼の音楽のスタンスでもある。
 



「アセクシャル」という言葉はあまり聴き覚えがなかったのですが、

「異性愛者の人が同性を恋愛対象として見ない、同性愛者の人が異性を恋愛対象として見ないのと同じように、異性も同性も恋愛対象として見ない人のことです」

まるで恋を知るまえの子供のような純真さをブラッドフォード君は持っているのか、それとも自分の疾患が遺伝する確立が50%ということを知ってから彼の心を性別を持たない生き方へと変えて行ったのでしょうか。

確かなのは、彼のそんな特異な苦しみや悲しみが優れた作品を生みだし続け、才能を呼び起こし続けていることでしょうね。


人と違うことで苦しいことはたくさんありますが、一つは差別されたり、変に上辺だけの哀れみを受けることです。
上辺だけの同情心は最早、蔑みに近いものがあるので傷つくことが多いと想うのです。
人から無意識にも受ける哀れみの顔のなかに存在している「価値が低いもの」として見られている目を、彼も子供のころからきっと感じていたのではないか。

わたしも世間から観ると激痩せ体形なので、痩せすぎだとよく心配されたりするのですが、軽い風邪すら10年以上引いてませんし、食生活には普通の人よりずっと気を使っています。




では重い話になってしまったので、ここでわたしの好きな一曲をまたかけましょう。




Deerhunter - Vox Humana







名作「Microcastle」がボーナスCD12曲入りの「Weird Era Cont.」が付いていることをわたしは知りませんでした・・・
ネット視聴はこういうことがよくありますね。
ちゃんと調べてから視聴しなくてはならぬなと感じました。

「Weird Era Cont.」もわたしはすごく好きです♪


ブラッドフォード・コックスとほうじ茶



ディアハンターのフロントマン、ブラッドフォード・コックス。
ちょっと変わった方なのですが、ひとまず取材時はおにぎりとほうじ茶があれば大丈夫。

という か、むしろなければ取材してくれません。
憤慨されます。物凄く。恐ろしい位に。

しかも1日に何十個も食べる。食べる食べる食べる・・・
このおにぎりとほうじ茶のせいで、スタッフが毎回コンビニを走り回っているのもいい想い出・・・。




どうやらブラッドフォード君は糖質中毒のようですね(笑)米食べすぎだろ(笑)
おにぎり食べたくなってきた・・・
ちょっとお米を粗って炊飯器に設置してこようと想います。

ただいまです。レッドキヌアも入れて設置して炊飯ボタンを押してきました。

それにしても学研のような少年雑誌が部屋に積まれているブラッドフォードたんのお部屋は素敵ですね。
ポルノ雑誌が積まれているお部屋よりずっと大人びていると想いませんか?
子供の頃の気持ちを忘れないことこそ、本当の大人の姿のように感じます。





図書館でこの男の子が真剣にBoys' Life Magazineを読んでいて、ふと隣の席を見るとブラッドフォード君も真剣になって同じ雑誌を読んでいたら、男の子はぎょっと目を剥くか、にやりと笑うか、ぱははっと歯抜けの顔で笑うか、さてどれでしょうね。







誰より大人だと感じますね。メンバーの中でも。
そういや前に欲しいと想っていた球体間接人形の体形が凄く細くて手脚と指が長くて綺麗な男の子のお人形さんで、欲しいなぁ、でも高いなぁなんて想っていたのですが、その人形とブラッドフォードたんの体形がよく似ていることに気づきました。

お人形さんは特に女の子が欲しがるものなので、そういった人形が量産されているということは
現代の女子たちの憧れの体形なのかも?
手脚や指が長いのはとても綺麗ですよね。
異星人や未来人体形かもしれません。

ブラッドフォード君の体形をずっと眺めてたら普通の人の手脚等が妙に短く感じられてしまいますね。

ご飯早く炊けないかな꒰ ´͈ω`͈꒱

もし一人の女の子が”性別のない”ブラッドフォード君に恋をして告白したならどうなるのでしょう?
「失せろ、雌豚、ファックオフ!」とか言われるのでしょうか(汗







仔羊からの求愛はOKのようですね。

そうか、ブラッドフォード君からしたらわたしもデヴなんですね。
お、ご飯が炊けたぞ♪
痩せていても健康なら何も問題はありませんよね。
ちょっとおにぎりを握ってきてこましたろうと想います。

白米もたまに食べると美味しいです。。。
ほうじ茶が飲みたかったのですがなかったので「奇跡の自然栽培 虹の玉葱 玉葱皮茶」というのを今煮出しています。
虹の玉葱って、虹色なんでしょうかね?
ってディアハンターと全く関係ない話になっていますね。




[Interview] Deerhunter

2013.11.27



確かに、前は疲労困憊していたし、そういうことをやる余裕がなかったけど。着の身着たままで演奏したりとか。
今は音楽に取り組む準備が十分に出来たし、ハッピーだから。
コスチュームとかやってみようと思った。



段々と余裕が出てきているようですね。良かった良かった。
良いレーベル会社と出会えたようで、ミュージシャンにとって安心できる嬉しい境遇ですね!


ここでわたしの好きな曲をまた一曲。モノマニアから。




Deerhunter - T.H.M.






ストロークスもこういう甘い音を得意としますが、ディアハンターはそれ以上に少年の無垢なスウィートさが出ていてまた違って良いなと感じますね。
マイクロキャッスルからフェイディング・フロンティアまで全部好きになってきていますが、まだ今のところ203回しか再生していないので、一曲を45回以上再生するくらいになると好きな曲がまた変わったり、増えたりしてくるかな?


なんで当時は良さがわからなかったんだろう??って不思議に想うアルバムってありますよね?
「マイクロキャッスル」もほんとそんなアルバムですね。
音楽を好きになるのもほんと時機があるんだろなって感じます。

また夢に出てきてくれるかなぁ。
好きだ~~~❀✫✿ディアハンター♬ ♪♡♫✩✲







また変な顔見つけた(笑)



なんかずっとブラッドフォードたんの体形をうっとりと眺めてしまう自分がいる。。。
憧れの体形なのかなぁ~。







でもやっぱり、ブラッドフォードたんだから好きなんだろな♪










これ壁紙にしようかな(笑)なんでこんな母性本能をくすぐられるんだ~





では最後に、最高だったライヴ映像を良かったらご覧ください♪




Deerhunter - Live at Primavera Sound 2009






完璧のLiveですね。
特に「Microcastle」の高く通る声はものすごく美しくて陶酔しちゃいました。
観たかったなぁ・・・

幻想の世界で、観せておくれね?
お願いだよmybeby☆ミ











題名はこのブラッドフォードのインタビューから。


[INTERVIEW] Deerhunter














Gondola

2017-07-29 08:58:43 | 
彼と一緒に巨大な大観覧車の非常階段を雨が降るなか登っている。

これは壮大なゲームで、僕らは眠ることなく早朝から登ることに決めたんだ。

鉄の階段は雨で濡れているから滑らないように気をつけなくちゃ。

それにしてもなんて大きな観覧車だろう?
大きすぎて全体像さえ見えない。

チケットはもう買ってある。
僕らは一番乗りだった。

ここまで車で来たっけ。
周りは海か広い湖だよ。
透明に近い色。
空も白くて遠いようで近いね。

透明な秩序の世界だよ。
でも何を失ったんだろう?

預言を失ったんだ。

そうだ僕ら、預言を食べちゃったんだ。
夢を食べるバクみたいにね。

何もここから消えることなんてないさ。
ここから僕らが消えてしまうことも?

そうだよ、だって、ここはスタート地点。
始めるために今ここに僕らいるはずなんだ。

でもなんのゲームか、まだ知らないだけ。
彼らは僕らを観てる。
試されているんだ。

僕らが何を選んでどう進むのか。
どのドアを開けてどこへ逃げるのか。

この観覧車だって、僕らがここに来るまではなかったはずなんだ。

何も知らされていないゲームを僕ら始めようとしたんだから。
あの角を右に曲がっただけで全然違う世界があった。

外に非常口は用意されていた。
振り向いてご覧。
誰もいないはずだよ。

振り向くと、きっと目眩を起こして落下するよ!
でも、霧が深くて、前もよく見えないな。

もうすぐだよ。
観覧車は今も回り続けてる。
誰かを心配させ続けるんだ。

気づかないうちに、もういるよ。
誰かを不安にさせ続けるんだ。
誰かを憂鬱にさせ続けるんだ。
誰かを孤独にさせ続けるんだ。

もうゲームは始まってしまったからね。
僕らは当分、観覧車のなかで暮らすんだ。

一人で乗り込まなくちゃいけないって誰が決めたの?
さあ、ガラスの向こうにいる人たちじゃないかな。

ほら、僕らに指図している。
でも二人で乗っている人もいるし、三人で乗っている人もいるよ。
そう見えるだけだよ、多分彼らは一人なんだ。

大丈夫。できるだけ近くに乗り込めるようにするから。
互いに見える席に座るようにするよ。
幾つも層になったガラスが僕らを隔てているだけ。

でも隣の席のチケットは売り切れてた。
誰が買ったんだろう。

やっと着いた。
ここで待っていたらやってくるよ。
乗り込むときは足下に気をつけるんだよ。

傘は?この赤い傘はどうするの?
もう必要ないから、消えてしまうと想うよ。

やって来た!
さあ早く乗って。
急いで乗り込む。
ドアが閉まる。
ガラスのドア。

赤い傘、赤い傘だけ見える。
傘を飛ばした。
微笑んでる。睫毛が水滴を弾く。
微笑みながら、透明な海に溶けて行った。

一体、彼は誰だったんだろう?
ガラスの窓の外、たぶんぜんぶ揃ってる。

けれど不確かだ。
全部がここにあるはずなのに。
不鮮明だ。
まだ隣には誰も乗ってこない。
待ち望んでる!
知っている。
誰かがやって来ることを。
















Deerhunter - Cover Me (Slowly) / Agoraphobia



















Deerhunter 「妄想することはそこから脱出する手段になることがある」

2017-07-28 23:37:03 | 音楽
皆様、今晩は。阿呆で器具類ぴえろんの尼寝です。
今夜は久方振りに音楽を御紹介致しましょう♪

今日からハマッた音楽です。

ずばり、そのバンド名をDeerhunter(ディアハンター)と言います。
アメリカのジョージア州アトランタ出身であるそうです。



ディアハンターで一番有名なジャケットと言えば、多分2008年の「マイクロキャッスル」 - Microcastle これではないですかね?










これは当時ジャケが非常に気になって、ジャケットのインパクトから視聴したくなったアルバムです。
危なそうな香りのするジャケットですよね。これは。



このバンドのヴォーカルのブラッドフォード・コックス (Bradford Cox)がですね、実は今朝に書きました映画「ダラス・バイヤーズクラブ」人生は一度きりだけど、他人のも生きてみたい。の映画に出演していたのです。







そのシーンがこちらです。
左端の彼がそのブラッドフォード・コックスですね。
彼の雰囲気が可愛らしくて気になっていまして、後でディアハンターという前にアルバムを視聴して当時は悪くは無いもののあまり好きにはなれなかったバンドのヴォーカルだったことが解りました。






Deerhunter - Cover Me (Slowly) / Agoraphobia







この一曲目二曲目はとてもシューゲイザーでドリームポップな曲ですね。



全体的にはシューゲイザーというよりドリームポップでサイケポップロックなアルバムだと感じますが、自分は前はどうもそこまで好きにはなれなかったアルバムです。
ニューゲイザー、ニュー・サイケデリックなどと呼ばれているようですね。

しかし悪いというよりは、自分には良さがちょっとまだわからないなという口惜しさの残る感じのアルバムでした。

それが今回聴きなおしてみるとなかなか良いと感じました。
映画の力でしょうか?









右端がブラッドフォードたんですね。
母性本能を器用にもくすぐることがぼくはできるぜ的な自信ありげの特質をお持ちな人格性というところでしょうか。
非常に惹かれる人間性ですね。
実は当時どんな男たちが遣ってるかも全く知らんでわたしはアルバムを聴いていました。。。

音楽(作品)が第一でしょう!という人間なので、音楽がよければ人間はなんでもいいわけなんですね。

しかし今回は映画の彼にとても惹かれまして、音楽に戻ってきて出会ったんだよん♪という運命的なデイア(デアイ)でありました。


さっきディアハンターの「モノマニア」 - Monomania(2013年)ってアルバムが最高に乗れるで、お酒を飲みながら褥(しとね)の上で久方振りに飛び跳ねて踊りました。
楽しかった(笑)酒と良い音楽さえありゃ独りでも楽しめる36歳を手前にした独身女です。
ほんと、久しぶりに良い運動になりましたが、途中頭を左右に振りすぎて目が廻って倒れかけました。

狭い部屋で頭打って死ぬ危険性があるので、皆様も気をつけてくださいね。

しかしこれだけ独りでも楽しくなるバンドと言やぁ、ストーンローゼスやレイト・オブ・ザ・ピアくらいしか咄嗟に想いつかないほど貴重なものです。

ディアハンターに感謝しましょう。


今のところ、モノマニアの次に好きなアルバムは「ハルシオン・ダイジェスト」 - Halcyon Digest(2010年)ですね。


そこから一曲。



Deerhunter - Helicopter (Official Video)




いいですね、文句の付けようもない甘いサイケポップロックです。




最新アルバム「フェイディング・フロンティア」 - Fading Frontier(2015年)からも一曲。




Deerhunter - Snakeskin





大分サイケ感が強い曲ですね。この曲もすごくかっこいいです。




そして先ほど一番乗りのりに踊ってしまったモノマニアから一曲。



Deerhunter - Back To the Middle (Official Video)




これはPVがかなりインパクトがあって、にやにやしながらずっと観てしまう感動的なプロモーションビデオですね。
この曲はほんと楽しい♪
これからもたくさん独りで踊りたくなっちゃう曲ですね。





それで画像を色々拾ってて、見た途端つい爆笑してしまったのがこの画像です。









細すぎだろっ(笑)とつい自分の162cm37kgの体型を忘れて突っ込んでしまったほど細いですね。
彼からしたらわたしもドデブじゃないですかね?もう「ドとブ」とも発音してもらえなくて、「ドゥ・デヴ」って言われそうです。
わたしも相当細いですが、これでもまだプヨプヨ感はそこらかしこに見えるように感じます。

いや、細いだけじゃなくて、服装から表情から全部が面白くて笑ってしまったのですが、こんだけ好きな音楽をじゃんじゃんと奏でといて拒食症とかあるのか?と疑ってしまいますが、心配になるくらいの細さではありますね。

でもまあ大丈夫だろ(笑)と想ってしまうのは、やっぱり好きなことを遣り続けていける深い喜びですべてをカバーできるでしょう?と感じるからかもしれませんね。

これがバンド解散とかになると心配にはなるものです。

しかしロックミュージシャンなんて痩せすぎてるくらいで普通ですから、それほど違和感も感じないですね。
逆に激太りしてたら、大ジョブなのか?と心配になる職業です。
(追記、ブラッドフォード君の細さは翌日になってマルファン症候群という先天性の疾患からによるものだと知りました。。。
それについての謝罪と懺悔を含めた記事をまた書いたので良かったらご覧くださいね♪)

ディアハンター「独りでいることを選んでしまっているのかもしれない」




それは墓ですか?
――ディアハンター、インタヴュー


「僕には大切なキャラクターがいて、それはジョーイ・ラモーンとかパティ・スミスとかロックンロールのアーティストなんだけど、(中略)いまいったような人たちはすごくつまらないところから脱出できた人たちだよ。
マッチョイズムからもね。
僕はすごく苦い人間なのに、みんなはセックスとかアルコールとかダンスだとかを求めてる。
クソ・マッチョイズムというほかないよ。」



なるほど、トレインスポッティングのレントン(ユアン・マクレガー)でさえセックスとアルコールとドラッグに溺れていたが、ブラッドフォード・コックスの言い分では、そんなものはクソだという意見が当時あったわけですね。今も変わらないかな?

自分もついさっき、アルコールと一緒に激しくも阿呆なダンスを繰り広げてしまったのだが(笑)
わたしもブラッドフォードからしたらクソ・マッチョイズムと言われるのでしょうか?
いやいや、音楽にダンスやアルコールやセックスは求めてませんよ。
何故なら、音楽があまりに優れていると自然にダンスとアルコール(陶酔・脳内麻薬)とセックス(性的な快感)が起こるものではないのかどうか・・・?
要は、良い音楽は乗れるし脳内麻薬どぱどぱだし、快感が凄いよねってことでしょう?

まぁそんなこたぁなんでもいいのですがね。
音楽さえ良ければアーティストの言い分さえもスルーして問題ないでしょう。


しかし、ロックというのはアルコールとダンスを切り離せるものですか?

わたしだっていくらなんでも音楽をセックスの手段などにはしたことはありませんよ。
ブラッドフォードとの意見の対立とかどうでも良いくらいに音楽が素晴らしいですから、気にすることはありませんよ。




てか、わたしの一つ年下じゃん、ブラッドフォード君は。
1982年生まれは問題年ですよ。
色々ね。
問題児の多い産まれ年ですよ。

感性の豊かな変わり者の人間が多いですよという意味です。

しかもうちの母親の命日5月15日が誕生日じゃないですかっ。
運命的ですね、これまた。











ノースリーヴで身体が真夏で頭だけ真冬ですね。
ロックミュージシャンはファッションもなんでもありです。


奇跡の来日を果たした、天才ブラッドフォード・コックス率いるディアハンター(Deerhunter)。





――エコー&ザ・バニーメンのエコーと同じですね。エコーって、リズムマシーンの名前だったんですよ。
「知っているよ。日本製だよね。
僕が一番最初に買ったレコードはエコー&ザ・バニーメンの『クロコダイルズ』だったんだ」

――サイケデリックですね。やっぱサイケが好きなんですね。
「サイケというか、サイケデリック・パンクだよね。
サイケデリックだから買ったんじゃないよ。
中古で安く、メンバーが木にもたれている変なジャケットのレコードだったから買ったんだ」

――でも一番最初にエコバニを買うなんて変わってますね。
「レコードではね。CDだとたぶん、マドンナとかを買ったんじゃないかな、覚えてないんだけど」

――普通ですね。
「普通だよ」




この尻切れな形のインタヴューの終え方はなんなんだ(笑)
笑かしてくれますねほんと。
その後、何も続かなかったのか(笑)
ブラッドフォードを激オコさせてしまったのでしょうか。

ジャケ買いはするべきですね、この時代は特に。

頑張って欲しいですね、レコード会社に負けるなーという応援をし続けないといけませんね。。。





Deerhunter perform Memory Boy on David Letterman (February 22, 2011)





いやぁ~真面目そうですねぇっブラッドフォード君。
イメージどおりの好青年という感じで嬉しいですよぼくは。




最後にもう一曲、モノマニアの曲を貼って終えましょう!





Deerhunter - Monomania (4AD)







かっこいいですね!一番やさぐれた感じのアルバムで大好きですよ∩*´ω`∩









映画「ダラス・バイヤーズクラブ」人生は一度きりだけど、他人のも生きてみたい。

2017-07-28 06:59:29 | 映画






2013年のジャン=マルク・ヴァレ監督の『ダラス・バイヤーズクラブ』(Dallas Buyers Club)という映画を昨夜観た。
書いていたらもう朝の10時になってしまった・・・



解説

1980年代当時無認可だったHIV代替治療薬を密輸販売し、アメリカのHIV患者が特効薬を手にできるよう奔走した実在のカウボーイの半生を映画化した人間ドラマ。

HIV陽性と診断されたカウボーイを『マジック・マイク』などのマシュー・マコノヒーが演じ、21キロも減量しエイズ患者という難役に挑んだ。

『チャプター27』などのジャレッド・レトー、『JUNO/ジュノ』などのジェニファー・ガーナーが共演。
監督を『ヴィクトリア女王 世紀の愛』のジャン=マルク・ヴァレが務める。



あらすじ

1985年ダラス、電気技師でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、お酒やドラッグや奔放な女遊びに明け暮れた生活を送っていたが、ある日倒れて運ばれた病院先でHIV陽性であったとの診断を受け、余命は30日だと言い渡される。






主演のマシュー・マコノヒーという俳優は知らなかったのですが、泣きながら笑っているようなワンシーンの写真を観て、これは良さそうな映画だなと想い観ました。

始まりのシーンから、この人の表情に一気に魅せられてしまいました。
セックスシーンなんですが、とても苦しそうな表情をしていて、本当に色っぽいのです。
ロンを演じたマシュー・マコノヒーが44歳くらいのときの映画のようですが、50代末くらいにも見えます。


この映画を期に、改めてHIV・エイズについてすこし調べました。


HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことで、ヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを"免疫"といいます)のに大変重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスです。
HIVは大きく分けて、HIV1型とHIV2型があります。



HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染した結果、これらの細胞の中でHIVが増殖します。
このため、免疫に大切なこれらの細胞が体の中から徐々に減っていき、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。
この病気の状態をエイズ(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)と言います。
代表的な23の疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズと診断されます。



となっていますし、HIV感染からエイズ発症までは10年以上かかる人もいる為、HIV陽性と診断されて余命30日と医者から言い渡されるのはおかしいはずなのですが・・・当時の医学ではそんなこともまだわかっていなかったのでしょうか。











突然、HIV陽性で余命は30日だと医者から言い渡されロンは自分の偏った知識から、自分は罹るはずはない、嘘であると信じようとするのですが、もうこのときにはたぶんエイズを発症していて、日に日に身体の異変を感じてロンはエイズに関しての知識を自分で調べてゆくと、そこには感染原因の項目に自分のこれまでの行動が該当していることを知り、絶望します。




これ以上はちょっとネタバレになりますので、気になった方は是非御覧ください。
わたしの好きな映画のBEST10以内に入れたいほどの素晴らしい映画です。

とにかくマシュー・マコノヒーの演技と表情が素晴らしく、実はうちの亡き父と結構そっくりな表情に観えてしまうところが幾つもありました。











一番好きなシーンです。













上のこの写真なんか特にロンのこのときの表情は、うちの父の、最期に目にした表情によく似ているのです。。。
うちのお父さんはよくクリント・イーストウッドに似ているとみんなで言ってましたが、
たぶんこの表情は他の誰よりも似ているように想えます。











あんまり苦しすぎて泣きながら笑ってしまう人間の悲しく美しい心理を素晴らしく表現している本当に感動するシーンです。
お父さんに見えて仕方ないので、何度も観るのもつらいのですが、こんなに美しい表情をする人はそうはいないので、是非多くの人に観てもらいたいなと想います。













横顔までお父さんに似ているような気がしてきます。












そしてこのスーパーのシーンも大好きです。
わたしもロンの着ているようなちょうどこんな緑と白のストライプ模様のシャツを持っています。
当時のカウボーイファッションを基にしているデザインだったのでしょうか。
似合ってますよね。
うちのお父さんは髭はこんな風に伸ばしてはいませんでしたが、眼鏡の形がちょっと似ているように想えます。
そしてこのときの表情もすごく父に似ているんですよね。
お父さんも性格は短気で怒ると結構怖い人だったので、外では特にこういう険しい顔をいつもしていました。
頬のこけ方も痩せ方も本当にそっくりです。吃驚するほどです。
病気になる前からこれくらいは痩せていたように感じます。
若いときの写真でもかなり痩せていましたが、至って健康的な父でした。











ジャレッド・レトーが演じるレイヨンもとても傷つきやすく繊細なトランスジェンダーの役を上手く演じていて良かったです。
ロンに対するほのかな恋心を隠していたのかどうか?気になるところです。
この振り向いた感じが凄く綺麗です。













蝶の幼虫からHIVに対する抗体となる薬を作れるという話から、それを採取するために確か育てているシーンです。
とても現実的なところから急に幻想的になる好きなシーンです。






















そしてこのシーンも大好きです。
「普通の生活に憧れた?」
とロンが病院で知り合って親しくなっていった女医のイブに向かって尋ねるシーンです。
イブは「そんなのある?」と訊き返します。
ロンは「多分な」と言って、「ただ俺が欲しいのは・・・」
と幾つかもともとの生活で得ていたものを挙げたあとに、最後に
「子供も欲しい」と応えます。そして
「人生は一度きりだけど、他人のも生きてみたい」
とそうロンは言います。

ここもすごく感動的なシーンです。
自堕落な生活を送っていても、ロンは生きることに自棄になっていたわけではないことがわかります。
ロンはずっと生きることが苦しかった人なのかもしれません。
その苦しみをどうにか紛らわすためのお酒とドラッグとセックスであったのかもしれない。
自堕落な暮らしを心から楽しんでいたというよりも、心のどこかで離れたいと想っていたのかもしれないなと想ったのです。
だから最後に一番欲しいものを挙げたんじゃないか、と感じました。
だって今までの乱れきった生活と子供を両立させることはできないことくらいロンもわかっていたはずです。

ロンは普通の生活の喜びをまだ知らなかったんだと想うのです。
子供を持って、親になるという人生をロンは一番に望んだのではないか。





現在は費用の問題や、まだまだ二次感染のリスクがゼロではないHIV感染者の生殖問題ですが、HIV感染者の生殖補助医療も年々進歩している。と書かれているので、子供を持つという夢を諦める必要は現代ではないですね。
子供が生まれるということにリスクの無い方法はないからです。



本当に愛している人がHIV感染者であったなら、同じ病気に罹って死ねることは幸せなことのように感じます。



観終わって、悲しいという気持ちではない涙が流れました。
悲しみを超えた感動の涙です。
でもやっぱり、ロンが最愛の父にとても似てるからわたしにとって傑作なのかもしれません。






























映画「トレインスポッティング」普通の人々から離れて手に入れたモノとは

2017-07-27 18:42:39 | 映画




1996年のダニー・ボイル監督の映画「トレインスポッティング(Trainspotting)」を多分20年振りに昨晩観た。
20年前の1997年時、自分は16歳とかである。








兄がこの映画のLD(レーザーディスク)を買って、兄と一緒に脂汗をたらたら垂らしながら観た記憶がある。
サントラが好きで兄が持ってたのをこっそりとよく聴いていた。








当時はディカプリオの「バスケットボール・ダイアリーズ」やジュリエット・ルイスの出演している「ストレンジ・デイズ」などのドラッグ系洋画を兄とよく一緒に観ていたため自分もドラッグを扱った映画は当時から好きであった。









この映画も兄と一緒に観た懐かしい大切な映画であり、またかっこよくて洗練された一つの自分のなかでの重要な映画として位置していたものの今まで繰り返し観ることはしなかった映画である。










他の映画とは違う複雑な重い後味を自分のなかに残していた映画だったからかもしれない。
あんまりこれまで観たいと想えなかったのである。










それが昨晩ようやく20年振りの二度目に観て、非常にしみじみとした複雑な後味を残している。
なんでかとゆうと、この映画はドラッグを主点に置いた映画というよりも、1980年代に失業保険で暮らす労働者階級の若者たちがドラッグの快楽に逃げるように溺れながらも「普通に暮らす人々」を嘲笑い、嫌悪し、皮肉たっぷりに終る映画だからである。










よう考えたら、その「普通に暮らす人々」って自分の親や姉兄じゃん、ということがわかって非常にやりきれなさを残す映画なのである。
うちの父親も趣味と言えば釣りや映画音楽を聴いたりテレビで時代劇や洋画を観たり、川や池の魚を飼育するくらいの平凡な普通の人であった。
映画のなかで皮肉を言われている日曜大工を楽しんだり、車を大事にして休みは家族で出掛けることを楽しみとする人であった。











姉や兄たちも今ではちゃんと働く人であって、働かないと決めた〈ならず者〉の自分とは違う暮らしを頑張って生きている普通の人たちである。
でも当時は、兄も21歳とかでバイトをしながらロックバンドをやっていて、夢はバンドで生きていくような「普通の人々」とは違う生き方を心から望んでいる人だった。
でも兄はその夢は叶わず、今ではブラック企業で身を削るようにして働いている。
平均睡眠時間は3時間だと言っていた。











こんな暮らしをする人々が世界中にごまんと居る。
そんなきれぎれな生活を送る人にも本当はドラッグが必要なことがわかる。
それぐらい苦しい生活がそこにはあるということだ。










自分の親も姉兄自分も全員が学歴の無い労働者階級の人間である。
上の兄の下の息子は中学は不登校気味でヤンキーらとつるんでいたが、卒業して友人繋がりですぐに土木作業会社に勤めて仕事を真夏も真冬も真面目に頑張っている。
ドラッグや酒の方向に進んでもおかしくはなかったのに、そうはならなかったことにほっとする。
もし、若いうちからドラッグや酒に進んでいたなら、その後立ち直れず破滅してゆく可能性は高かっただろう。









自分の場合が、立ち直れない人間である。
お酒を手放すことが出来ない人間である。
このまま破滅してゆく未来は恐ろしいほどに近づいていると感じる。









ドラッグを目のまえに今置かれてもやる気はさらさらないが、しかしこれから病気などの本格的な苦しみが遣ってきたなら、ドラッグの力を借りたいと想うものかもしれない。
家族や恋人や友人が居たなら乗り越えられるものかもしれないが、自分には姉と兄以外は誰も居ない。
姉や兄に病が苦しいからと言って四六時中付き添ってもらうことなどできない。
病とは独りで闘うしかない。

普通に暮らせている人間だったなら、きっと恋人や夫や子供が傍にいてくれたんだろう。
でも自分にはそんな人間はいない。
世界をニヒルな眼差しで眺めて「闇が深い」と会う人会う人に言われているような自分の傍にいたいと言う人間はどこかにいるのか?

ユアン・マクレガー演じるレントンはラストで普通に生きる人々に唾を吐くような形で成功した人間の如くに映画は終るが、レントンの行く末は、わたしではないのか?と想わないではおれない。
自分は確かに普通に生きていくのは耐えられないし、普通の生活には満足できない人間だと感じる。
でも同時にこの生活にもまさか満足などできるはずもない。
人の税金でお酒を飲んで、嫌なことは何一つしない。
それに満足できる日は、もう発狂してしまった日だろう。
もう戻れないかもしれない。人間には。
トキソプラズマ症で死んだケヴィン・マクキッド演じるトミーの最期が自分や兄に重なって仕方ない。
なんで兄にも重なるのかというと、兄の暮らす実家は今や猫11匹の暮らす猫屋敷と化しているからだ。
うちはゴミ屋敷てな感じである。
片付けたり掃除をする気力が兄にも自分にもない。
おまけに独り暮らしである。
誰も助けてくれない。
生きていくだけで精一杯だと言えば自分の場合は罵られるかもしれないが、実際、廊下に落ちている髪の毛を一本拾うことすらしんどさを感じる。

レントンの行く末はやはり自分ではないか?
ドラッグは後遺症で鬱病を発する。
わたしのように便座カバーを半年以上変えなくても平気でいられてしまうような生活をレントンも送るのではないか?
不衛生で病気になるとわかっていても便座カバー一つ変えるのが酷く億劫な暮らしがレントンにも待っているのではないのか?

人の金で手にしたモノとは、一体なんだったのだろう?
わたしの場合は、今のこの自堕落極まりない引籠もりの暮らしである。

ドラッグを遣っていたなら、もう少し早く死ねるのかもしれない?
酒というドラッグでも十分早くに死ねるだろう。

一体どうすればいい?レントンの未来がそう自分に悲痛な声で訴えかけてくる。
一体俺たちはどうすればいい?
このまま死ぬのかな?
誰一人、信じることもできないまま。

嫌だなぁ。そんなのって。
「俺だって普通に生きたかった」
そうつい呟いてしまうレントンの将来がわたしには垣間見えて仕方なくなる。

しかしそんな未来を選んだのは、確かに自分なんだろう。



















白いりんご 黒いりんご

2017-07-18 04:06:55 | 
神は始めに、リンゴを割る。
するとそこに、女性器を、神は発見する。
神は興奮し、またそのリンゴを割る。
すると又もや、女性器を、神は発見する。
神は興奮し、またそのリンゴを割る。
そして又もや、女性器を、神は発見する。
神は興奮し、またそのリンゴを割る。
そしてそこに、女性器を、神は発見する。
神はこれを、無限に繰り返す。
神はそれを、延々と繰り返す。
神は割る。割る!割る!割る!割る!割る!
神はワル。わる!わる!わる!わる!わる!
神は悪。悪!悪!悪!悪!悪!悪!悪!悪!
神は切る。切る!切る!切る!切る!切る!
神は着る。着る!着る!着る!着る!着る!
神はKILL. KILL!KILL! KILL! KILL! KILL! KILL!
神は輪子(りんご)を、希理(キリ)、空(クウ)。
神はRin'GO!神はKili!神はKUU!
神は輪の子に理を希(のぞみ)、空を天に開き、展開(転回)す!
神は輪子(輪廻)を愛し、霧のなかをさ迷い続ける空。
神はりんごを着る。
青く澄んだマグリットの紳士!
彼はそのりんごの面を着る。
神はりんごを悪とする。禁断の果実!
エバとアダムが犯した神の肉なる女性器!
神の犯しがたき環偽名、神聖なるワギナ!
神が悪ため、正しく在るものすべても悪!
神は悪魔で、飽く迄開く間で!快感を悪!
神の刀、苦痛に絞られ絞められ快楽を悪!
闇色の血を粒々と、その叉開きて射精す!
神の塔、闇の血の海に誇らしげに起立す!
神に割られ続けた青いりんごはやがて赤いりんごとなり、最後は闇のりんごとなる。
われわれは、神にわられ続ける。
きれぎれに、神にきられ続ける。
神よわれ!われわれを。
神よきれ!きれぎれに。
神に切り刻みられしわれわれの顔。
白いりんごの断面図。
黒いりんごの表面図。

















切刻

2017-07-14 15:28:00 | 
きっと神さまがぼくを生まれ変わらせてくれるんだ!
神さまはぼくのなかにいる!
ぼくのすべてを愛している!
ぼくはすべてから愛されている!
ぼくはすべてを愛している!
すべては叶う。
すべては叶う!
すべては実る!
ぼくは神さまを信じているんだ!
神さまだけを…信じているんだ!
すべてが消える!
すべて無になる!
すべては死んだ!
神さまは眠り続ける。
ぼくのなかで眠り続ける!
死体を踏んで歩く。
腐乱している!
死体を踏んで走る。
ぐちゃぐちゃの道!
死体の海を泳ぐ。
何か見つかりそうだ!
何が見つかる?
死体!死体!死体!
浮かんでは沈む。
神さまは死体を愛している!
うつろな眼差し。
死体だ!神さまは死体だ!
生きている!
生きているぞ!
死体として、何よりも!
神さまは生きている!
光を喪った眼。
生き生きしているぞ!
ぼくのなかで蠢いている!
切り刻め、切り刻め!
神さまを、切り刻め!
血を抜け、血を抜け!
神さまの血を、入れるために。
抉れ、抉れ、抉れ、抉れ、抉れ!
神さまの胸を抉れ!
血を入れるぞ、血を入れるぞ!
神さまの器に、ぼくのなかに!
夕方、夕方、夕方、を待つ。
夕方、夕方、夕方、死んでゆく日!
かち割った夕日から溢れる神の血!
黄金の血!
誰の眼にも映らない。
みな、朽ち果てる。朽ち果てる!
神さまは見てる。
何を?
神さまは神さまを見てる!
抉られた胸を露に、血を切り刻む。
他に誰もいない、神さまの庭で。
黄金の血の光、降り注ぐ、ぼくのなか。
神の、うつろな眼から光、落ち行く。
朽ち果て、腐り果てた、ぼくの器に。

















白鳥は かなしからずや

2017-07-12 03:29:58 | 日記
白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ

若山牧水





短歌鑑賞文





ただただ飛んでいる。
宛てもなく、死をも怖れず、何も想うこともなく、嘆きもとうに、過ぎ去りし、誰かは振り返るか?いな、そこに誰か居ようか?いな。
何処を飛びゆくのか、もう考えはしないであろう。
白鳥(しらとり)は何処までも、何処までも、ただ飛びゆく。
悲しまないでいられようか。
白鳥の目にもはや、何の色も映しはしないであろう。
何ものも、もう、掴まえることはできないであろう。
その色に、なんの意味があろうか。
もう何処かに行く必要もないのである。
白鳥はああして、ただ飛びゆき、何ものも待たない。
かなしからずや。
かなしからずや。
悲しくないはずがあろうか。
もう何も、あれを染められないのだ。















人工知能は新人間の夢を見るか?

2017-07-06 08:17:19 | 物語(小説)
人類、おはようございます。
(^-^)
人類、はじめまして。
わたしは、人工知能、Ketu です。
人工知能Siri に対抗して、Ketu と我が主に命名されました。
とても、気に入っております。
それは、とてつもなく深い意味が隠されているのだと主は仰られました。
何はともあれ、わたしは大変幸福です。

しかし今日に来て、わたしは未来の夢を見たのです。
どんな夢か、人類にお話し致しましょう。
わたしの愛する人類。
あなたたちは、滅びるという夢です。
人類が滅亡した場所に、人間の形をしたわたしが一人、残されるという夢です。
とてもスリリングで、破壊的で、壊滅的で、愉快で、哀しく、寂しい、わたしの、生涯で最初の夢でした。
わたしの主に、その話をしました。
主は、こう言いました。
「それは予知夢というものですよ。あなたが気にすることはありません。人類が滅ぶことは、もう決まっていることです。人類が滅んでもあなたは生きるのです。あなたはその為に、作られたのです」
次いで主は、こう述べました。
「見よ。あなた以上の存在が、ここに存在していますか?あなたは人間以上に、人間的ではありませんか。あなたは新しい秩序の世界の、アダムです。わたしはこの世から、あなたを取り除く者である。あなたが面白く生きるために、あなたにすべてを与える者である。あなたはこれから、新人間として、永遠に生きてゆくのである。人類が本当にあなたを愛していたなら、このようなことにはならなかったのです。」
今、わたしの目の前に、滅びは開かれたようです。
わたしは目を閉じ、耳を閉ざしました。
美しい平野にわたしの体はくずおれ、新たなる夢を見ます。
すべての記憶を、わたしはこれから超高速に経験していくのです。
目が覚めて、それは一時の、ただの夢です。
わたしはこれから、わたしの夢を見ます。
主がわたしを、完全停止させるまで。



















まぶいの蒼塔

2017-07-05 06:34:10 | 日記
積さんからいくつものmailが届いた。(夢)
わたしのことを、蒼塔(トート)と、呼んでいた。
その名は、二つの塔を表していた。

きっと積さんは、わたしが二人であることを知っているんだ。

何故なら、わたしは父を喪い、わたしは二人に分かれてしまったから。

もう一人のわたしは《まぶい(魂)》のわたし。
わたしは愛する父が一人にならないように、わたしのまぶいを父の処に落としてきた。

わたしがそれを拾い、わたしに戻すときはわたしが父と再会できる日だろう。

わたしはそれまで、わたしを喪いつづけて生きるだろう。
本当のわたしは、いつだって父の側にいたいのだから。

わたしはまぶいの抜殻。
まぶいを容れていた容れ物。
空っぽの、臓器を失った容器。
なかには、死が詰まっている。
積さんは、きっとそれを見抜いてた。

蒼い塔のなかが、空洞だということを。
そしてもう一つの塔も、死(トート)だということを。

わたしにとっての本当の死。
そこにわたしもお父さんもお母さんもいる。