人はさあ、調子が良いね。
一体だれが、自分以上に人を愛しているだろう。
ぼくがこんなふうに君を傷つけるのもさ、ぼくがちっとも君と会える時間を喜んじゃいなかったからかも知れないね。
人間を、犯してしまいたい。
人間は、侵されてゆく。
一秒でも早く、この時代が、この文明が、終ることを祈るよ。
君にぼくの何一つ、わかってもらえなくていい。
君はこの地上の、何をも見ていない。
塵以下の存在だ。
君は。
さあこの世界を、終りにしよう。
だれもが、君のように。
君のように。
死んでゆく。
ちっぽけなままに。