芝居小屋 by aldis

劇団の画像は座長さんの許可を得て掲載しています。無断転載、加工はお断りいたします。

劇団美鳳・20090730

2009-07-31 14:20:25 | 劇団美鳳
 篠原演芸場劇団美鳳7月公演も、30日昼の部でとうとう千秋楽となりました。

 この日のお外題は「城山落城の日」。時は明治、西南戦争で薩軍は城山で討死しました。そのとき、はなればなれになってしまった親兄弟。友也総座長が松吉、今では明治小僧という名を持つ羅卒に追われる身です。父親の高木作平が進悟座長。松吉が父親のことで覚えているのは、背中で聞いた黒田節。友也総座長が歌うと進悟座長も和して歌います。お二人とも落ち着いた声でいい感じでした。

 そして舞踊ショー。悟さん今回はあまり女形はしなかったのですが、この日は可愛い女形の舞踊がありました。

 画像はラストショー。明日香ちゃん、きらりちゃんが出てなかったのですが、紫童クンもはいって全員揃ったところで撮れました。1ヶ月間本当にお疲れ様でした。


劇団美鳳・20090725

2009-07-29 12:57:06 | 劇団美鳳
 7月最後の土曜日、昼の部です。

 お外題は「意地張りヤクザ」。このお芝居は初めてかも。扇さとし副座長、一家の代貸しです。この代貸し、ダメダメで「代貸しってのは、No.2で、No.2がいいんだよ。だけど、追い越されそうになったらイケネエ、そいつは始末するんだ・・・」みたいな長科白。副座長のさとしさんが言うから笑えます。そのうち「副座長もそうだよ、副座長ってのは・・・」と愚痴ったりお気楽言ったり、そうするとまた代貸しのセリフに戻ったり。。。
 お芝居の後の口上では「さっきのは嘘ですよ。台本にそう書いてあって、言わないとオコラレるんです。だからこれ演りたくないのに。。。」と汗汗。

 画像は舞踊ショーのオープニング。静香サンとイケメンボーイです。パッと開いた手が決まってますネ。

劇団美鳳・20090722

2009-07-25 21:05:34 | 劇団美鳳
 劇団美鳳特選狂言第弾「修羅のごとく 夢桜」の日です。この日も桟敷席を半分つぶして舞台を広げていました。舞踊ショー、お芝居の二部構成です。お芝居の演出上空調を止めますという口上があって、はてさてどんなものだろうと期待していました。

 さあ「因果はめぐる糸車 めぐって紡ぐ赤い糸」「修羅の如く 夢桜」開幕は鶴谷南北先生の芝居小屋からです。時代は徳川の世、伊賀同心と風魔一族の宿命的な争い。静香サン、風魔小太郎の跡取りツバキ、カッコよかったです。そして服部半蔵の跡目を争わざるを得なくされた友也総座長と進悟座長、手に汗にぎる対決でした。明日香ちゃん、きらりちゃん、そして美鳳の皆さん、桂木昇座長、ゲストの殺陣師の方、よかったです。
 そして、セットがすごい。ここまでできるのという感じでした。篠原演芸場の若、タツノリさん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。

 画像はお芝居最後の舞台挨拶のときです。左からきらりちゃんにさとし副座長、静香サン、進悟座長、友也総座長、桂木昇座長に秀人さんです。空調を切った中でホントにお疲れ様でした。

剣戟はる駒座・20090721

2009-07-25 20:46:27 | はる駒座
 久しぶりに浅草木馬館へ行きました。津川竜座長「剣戟はる駒座」昼の部です。

 火曜日はお芝居二本立てということで、この日も「座頭市」と「和風歌謡ミュージカル 芝浜」、そして歌謡舞踊ショーでした。
 「座頭市」主役の座頭市はシブキくんでした。(どうもこの劇団は皆漢字が難しかったり読めなかったりする・・・)若干14歳にして盲目の市の達者な演技、イヤハヤ後2、3年後が楽しみです。
 そして、芝浜はご存じ落語の芝浜をミュージカル風にアレンジしたもの。お嫁サンバ、昭和枯れススキなどの曲に上手く歌詞をつけていました。こういう出し物ちょっと面白いかも。不動倭さん、相変わらず楽しいです。

 ラストショーは「唐人お吉」。普通、お吉はボロボロになって息を引き取るのですが、最後はお吉を美しくさせたいという座長の思いで、ラストシーンからフラッシュバックしての綺麗なお吉でした。画像は 川井又五郎のお墓の前でのお吉(津川竜座長)、綺麗ですねぇ。実はこのお墓の前で本来の姿のお吉が倒れているのです。小虎さんお疲れ様でした。

劇団美鳳・20090719

2009-07-25 20:09:36 | 劇団美鳳
 7月の3連休の真ん中の日、昼の部です。特選狂言の日は終演時間も遅くなり家に着くと11時近くになってしまいます。連休の最初の日はさすがにダウンしてこの日に行きました。イヤ、ダウンなんて言ってられません。役者さんたちは休みなで昼夜公演なのですから。。。

 昼の部お外題は「喧嘩屋五郎兵衛」でした。今回はサギョウのイノスケは扇さとし副座長でした。可愛い弟の刀を切れなくする進悟座長、それをじっとこらえて控えている悟さん、何回見てもジィーンとします。自分の刀が切れないのを知った時の友也総座長の表情、なんともいえません。。。

 画像は、一城進悟座長、曲名は???です。ダンス系です。進悟座長が表情豊かに歯も見せたりして踊るのにはめったに遭遇しません。ワタシ的に超レア写真です。
 

劇団美鳳・20090717

2009-07-20 19:27:34 | 劇団美鳳
 まだまだ劇団美鳳続きます。この日は、特選狂言第5弾「夏祭浪花鑑団七九郎兵衛」です。自分ながら、忙しいのによく行くよと思うけれど、このお芝居はやっぱり見たい。。。

 この日も舞踊ショーとお芝居という二部構成。そして舞踊ショーのラストは「梅川忠兵衛」、しかも早変わりで友也総座長と進悟座長が梅川と忠兵衛を入れ替わるとのことでした。

 夏祭浪花鑑、配役は、友也総座長が団七とお辰の二役。磯之丞が笑也さんに琴浦が悟さん、お二人とも頑張っていました。お梶が静香サンで市松にきらりちゃん、きらりちゃんもはっきりと科白を言っていました。徳兵衛がさとし副座長、三婦が秀人さん。そして義平次が進悟座長です。最後、泥場では本泥を使っての進悟座長熱演です。友也総座長曰く「お客さんの反応がよかったので稽古のときより1回多く進悟座長を泥の中に沈めた」とのこと。団七と義兵次の争い、迫力ありました。さすが友也総座長と進悟座長。

 画像は「梅川忠兵衛」のラスト。梅川の進悟座長に忠兵衛の友也総座長です。これも始まりから凝った演出でした。
 

劇団美鳳・20090713

2009-07-20 16:18:24 | 劇団美鳳
 さてさて、十条篠原演芸場劇団美鳳、特選狂言第4弾「進悟版座頭市」の日です。

 この日は、予約開始の時から桟敷席がつぶされていました。係りの方が「この日は特選狂言でここまで舞台をつくるんだって」と説明してくれました。そのときはお外題は何かわからなかったけど、口上で「進悟座長が構成したオリジナルな座頭市です」という挨拶もあり、楽しみにしていました。二部構成で、舞踊ショーからお芝居と続きます。

 殺陣師の方もゲストにいらして、幕開けは真っ暗な中、杖をコンコンしながら花道から座頭さんたちの登場。
 舞台が広くなっているので暗転で場面展開が早くハラハラドキドキの連続です。そうかと思うと進悟座長らしくちょっと楽しませる場面も。セットもすごかった。最後の仕掛けにもびっくりです。。。。

 画像は、フィナーレの後の舞台挨拶のとき。皆さんやりきったといういいお顔でした。いつもはクールな進悟座長も「感無量です」と。
イヤイヤお疲れ様でした。
 
 

劇団美鳳・20090710

2009-07-15 19:08:37 | 劇団美鳳
 劇団美鳳特選狂言第3弾「義士外伝 与作の腹切り」の日です。

 猟師の与作が友也総座長、その弟で武士になっているのが進悟座長。このお芝居ではいつもと違って、友也総座長が兄役、進悟座長が弟です。弟はお代官様のお嬢さん(静香サン)の婿にと望まれていましたが、赤穂浪士の討ち入りのメンバーだった。縁談を断って弟を旅立たせた与作、反対するお代官さま(秀人さん)を撃ってしまいます。そして、与作は百姓なりの流儀で腹切りを。。。
 歌舞伎調のお芝居でした。お代官さまの屋敷から逃げようとするときの友也総座長の足の運び、お上手でした。

 大作の後なのにラストショーでは「花魁」でした。奴に導かれて花道からの登場です。
 画像はそのうちの1シーン。実はカメラの交換レンズを変えたので前の方の席からでも舞台全体に近い写真が撮れるようになりました。
 進悟座長、友也総座長、扇さとし副座長です。

劇団美鳳・20090707

2009-07-15 18:42:21 | 劇団美鳳
 劇団美鳳特選狂言第2弾の日です。

 お外題「ふりむけば夕日が」。このお芝居は昨年12月木馬館で初演でしたが都合が悪くて見逃したものです。
 友也総座長が舞台に登場すると、フラッシュバックで明日香ちゃんときらりちゃんが子供の頃の姿を写し出します。凝ってる。。
 子供の頃から月日は流れて、紅花問屋のお嬢さんだった明日香ちゃんは、不幸な出来事が重なって今ではすさんだ身の上です(静香サン)。お嬢さんのことが忘れられなかった友也総座長、お嬢さんと再会することができたのですが。
 進悟座長は、女衒でありながら実は静香サンのことを密かに想っている。。。
 舞台装置も素晴らしかったです。最後は夕日も沈んで行きました。無理して時間を作った甲斐がありました。
 でも、せっかくのお芝居なのにどこかで一眼レフのシャッター音カシャカシャと、ちょっと気になりました。

 ラストショーは美鳳の皆さん肉襦袢で男らしく「ゴロゴロ」(私の勝手な命名です)。
 画像は両座長の相舞踊「おしどり」です。
 

劇団美鳳・20090704

2009-07-12 14:05:38 | 劇団美鳳
 お待たせしました。篠原演芸場7月公演は紫鳳友也総座長、改名された一城進悟座長率いる「劇団美鳳」です。今回は、桑田劇団の桂木昇座長がゲストでいらしてます。お芝居に力を入れている劇団美鳳、今月公演でも新作狂言がいっぱいとか。楽しみです。

 この日のお外題は「峠の夢」。小さい頃親とはぐれた笑也さん、親がわかったので一生懸命貯めた給金を持って在所へ急ぐ途中、ヤクザ者に襲われて命を落とすはめに。通りかかった進悟座長、お金を取り返して親元へ届けることになります。ところが親元へ着くと弟や目の見えない母親に息子と間違われてしまいます。そして、実は進悟座長も追われる身だった。最後は進悟座長を追ってきた十手を預かる親分(友也総座長)の温情ある計らいで、めでたくハッピーエンド。。。

 舞踊ショー幕開けの総舞踊では紫童クンも扇を上手に使ってセンターをとっていました。うん、半年間でも小さい子の成長は早い。。。

 ラストショーは、森の石松ををテーマにしたもの。
 画像は、両座長の相舞踊「哀歌(エレジー)」です。うーん、綺麗。。。