クラスター爆弾「全面禁止」 ダブリン会議、条約案合意
不発子爆弾が一般市民に深刻な被害を与えているクラスター(集束)爆弾の禁止条約づくりを目指す有志国の「オスロ・プロセス」は28日、ダブリンでの国際会議で、一部の最新型爆弾を除いて禁止する条約案に合意した。既存の爆弾のほとんどが禁止対象になり、事実上の全面禁止といえる内容だ。条約案は30日に正式採択される。 (続きはhttp://www.asahi.com/international/update/0529/TKY200805290033.html)
ようやく!という感じですか。 とはいえ米中露と大量に保有している国は当然のことながら参加していないのであれですが、やはり世論を「禁止」の風潮に持っていくことが重要ですから。 各国の思惑を考慮した折衷案ですが、危険性を広く知らしめるという点では非常に有効ですし、実効性はあまり無いかと思いますが、存在意義としては非常に大きいかと。
しかし日本はホントアメリカの腰巾着ですね。 環境問題、アフリカ支援、と「リーダーシップを!」なんて喚いてるくせに(喚いてるだけね)こういうところではまったく自身の主張が出来ない。「人道的見地から~」なんて普段から言ってるんだからこういうときこそ積極的に「全面禁止」を訴えるべきだろうに。
にしてもこういう問題ってやはり加害国と被害国の温度差が大きいですよね・・・
追記 <クラスター爆弾>「日米」「人道」板ばさみ 揺れる首相
クラスター爆弾禁止を目指す軍縮交渉「オスロ・プロセス」のダブリン会議で28日(日本時間29日)、事実上の即時全面禁止条約案が合意され、全面禁止に消極的な態度を取ってきた日本は、一層厳しい立場に立たされた。国際世論に押される形で、福田康夫首相はここへ来て禁止に前向きな姿勢を示し始めたが、条約案採択まで残る時間はわずか。首相はギリギリの判断を迫られている。(続きはhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000138-mai-pol)
板ばさみとは言うものの、そもそもこの条約案自体が日英の米国との同盟関係を考慮して組まれているはず。 だからこその例外規定なんでしょう? 戦略的効果は良く分かっている。だからこそ多くの国は手放せない。 しかしこの兵器が持っている危険性も何とかしなければならない。 そのための努力を払うことを要求しているのにそれすら拒むつもりですか? 世論が動けばアメリカも何もしないわけにはいかないでしょう。 なんといっても軍産複合体が大きな力を持つ国です。新兵器の開発は常に行っています。 世論の声が大きくなれば必ず例外規定を満たす質の兵器を完成させて来るでしょう。というよりもうあるんでしょうけど。 そういう方向に持っていくための第一歩です。決してアメリカの怒りを買うようなことはない。 新兵器が売れればそれだけ潤う訳ですし。アメリカにしてみれば日本という国が武力を行使すること自体は求めていないのではないでしょうか? 「兵器を買ってくれさえすれば良い。でも使う必要は無いからね」というスタンスだと思いますが。兵器にも耐用年数はありますし、演習でバンバン使わせることも心がけてる。それで十分満足していると思いますが・・・
この記事のコメントに「クラスター爆弾が何故必要か」と切々と語ってるコメントがありますが、実際そんな効果はないと思いますけどね。 まず上陸作戦を行うならWWの頃じゃないんですから当然超長距離での攻撃が第一弾として行われるでしょう。混乱している中に航空戦力を投入。制空権を確保します。日本に戦争を仕掛けるくらいですから十分な戦力を確保し、十分な勝算があるんでしょう。複数個所に侵攻し戦力を分散させることも重要ですよね。 その後疲弊しきったところを見計らって上陸します。 そもそも戦争のやり方が変わって来ている。沖縄を例に出されてもねぇ。 それに空爆は防衛用の戦術じゃないですよね?攻撃用の戦術でしょう? 防衛用に現行のクラスター爆弾を大量にばら撒くくらいなら対戦車地雷を敷設したほうが効果は高いと思うんですが?事後処理にしても地雷も不発弾もどちらも危険なことに変わりは無いですし。 地雷の方がピンポイントの被害しか出ないことを考えると安全性は高いかと。
ありえないとは思いますが今度は気付かないうちに上陸されてしまうというケースでも想定してみますか。 レーダーにも何にも引っかからず何時の間にやら上陸されてしまいました。 さて防衛しなければなりません。そこでクラスター爆弾の出番です。 当然国が気付いてないんだから市民は避難はしていないでしょう。 敵兵もろとも一般市民も吹き飛ばします。 それで良いんですか? 防衛用兵器としては脆弱だと思いますけどね。 攻撃用兵器としては使い出があると思いますけど。精密誘導兵器は高いし、投下型空爆で目標に命中させるのは難しい。だから絨毯爆撃。その爆弾が範囲攻撃できるものなら尚良し。そういうことでしょう?
敵が攻めてきても攻撃できない
そんな規定ありましたっけ?なら何のための自衛隊ですか?自衛権の行使は認められていると思っていましたが?
本土決戦になる
上陸させないために航空及び海上戦力があるんだと思っていましたが。
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