明日は終戦記念日。
多くの方々の犠牲の上に生きている私達。
彼らの想いとは違う形であっても、結果として私達が享受している平穏のありがたさに、感謝したいと思います。
親は子へと愛を説き、愛を与え、その子が親となった時、また子へと愛を説き、愛を与えていく。
一方的に与えてるのではなく、自身が親から与えてもらったものを、子へと返していく。
生と死。命とはそうやって受け継いでいくもの。
何に書いてあったのかは忘れましたが感銘した言葉。
今は自分のことしか考えない、「自分さえ良ければいい」という事を憚らない身勝手な人間ばかりになってしまいましたが…受け継いでもらったはずなんですけどね。だからここにいる。
毎年この日の自分内テーマ曲。
la passione commouve la storia
Tutti i soldati.
Padri bambini e fidanzati.
Tornarono da chi li aspettava.
Tutti i cadaveru.
Come fiori alberi e erba.
Tornarono alla natura calda.
La passione commuove la storia
La sbbia del tempo scorre.
I bambini giocano sulle colline.
Un giorno il dolore finira.
戦士達はみな、
親として、子として、恋人として、
人々のもとへ帰った。
朽ち果てた骸は
花として、木として、草として
大地へ戻った。
熱情は、歴史を動かすが
時の砂はただ、ゆっくりと流れる。
子供たちは、丘に遊び
悲しみの記憶も、やがて忘れ去られる。
悲しみを風化させてはならないという。
でもホントは与えてもらった機会を、未来へと継いで行くための糧と出来ればそれで良いんじゃないかと思う。
悲しみや憎しみを後世に継いで行くこと。
それは教訓にはなるかもしれない。
でもそれは同じことを繰り返すための理由にもなり得る。
忘れろといっている訳じゃない。
でも今ここにこうして私達が生きていられること、そして、そのために尽力して頂いた事。
そのことに感謝することのほうが大切なんじゃないだろうか。
今の世界は、感謝を忘れて、自分たちの欲を満たすための理由付けとして、彼らの犠牲を利用しようとしている連中ばかりなように感じる。
ただ平和を声高に訴えること。
ただ報復を望むこと。
世界は白だけでも黒だけでもない。
大切なのは灰色のどの部分を選んで行くか、ではないですか?
寛容の中で迷いながらも選び取っていく。
それをしないのは、必死に選び取って私達に今の生を与えてくれた人たちへの冒涜ではないだろうか。
全てに寛容であれとは言わない。
時には厳しく断罪することも必要だろう。
自身のことしか考えない者ばかりのこの世界では。
だからこそ迷うという行為が必要。
そして見極めるために必要なのは感謝するという行為なんだと私は思う。
それさえあれば人は人の中の優しさに気づくことが出来るから。
感謝すること。
それだけは忘れないようにしないとね。