天守神社への道行のために、鬼の一団が参道へと向かう。
首を垂れ刈り取りを待つ稲穂の間の径を、一団についていゆくと神社へと続く一本道へでる。
神社の前には、大勢すぎるカメラマンの行列ができていた。
路肩に白いヒガンバナが咲いていたので、季節感が出るようにそれを入れて撮ろうと身をかがめたのだが。
一斉にそこダメと非難の声が沸き上がった。
まぁ、そうかなと思いつつも、それではと更に神社のほうに向かって進み
後で撮っている方々に「入りますか」と尋ねて、水路ののり面に実をかがめてみた。
オッケーのだったので、青空を大きく入れて祭りを撮るというテーマに従って空を見上げ続けていた。
一本道を鬼たちが近づいてくる。青空の下鬼たちも気持ちよさげで伸びやかである。
私は少し窮屈な姿勢を保たねばならなかったが、新参者は何事にも謙虚でなくてはならない。