ねずみ色の雲が低く立ち込めているが、牧歌的な風景である。
牛たちもいつものように、変わることなく草を食んでいる。
それにしても今年は、この時期まで梅雨末期みたいな天気が続いた。
気象庁が、最初に発表したのは、長雨、冷夏の予想だった。
しかし、エルニーニョの出現は、秋以降と予想され猛暑に訂正をされた。
猛威をふるう自然災害を前にして、気象庁のドタバタ感はいなめない。
多額の観測機器を整備しても、判断するのは人間。
ハードを整備しても、想定外の雨が降れば、甚大な被害が起きる。
長雨は、牛たちも嫌なのか
放牧されている牛達のなかでも子牛は、
木立の中に入り、親牛がそれを見守っている。
自然は、人間が勝手につくり思いこんでいる想定というスケールを
「あらら、そうなんだと」外すことを楽しんでいるのかもしれない。