拝殿には正装した男性が居並ぶ、マイクで流れてくる案内では、大厄を迎えた人たちのようだ。
その厄を餅にゆだねて締め込み姿の男衆の中に投げ込み、男たちがもみ合いへし合いしこの餅を奪い合うという。
もまれた餅は、福餅となり持ち帰った人に、その年の幸運を授けるという。
どうも、このような流れのようだがいまいちはっきりとはしない。
餅が投げ込まれると、「落とすな!!・落とすな!!」「割れ!!・割れ!!」
輪の中から怒号が飛び交う。
20㎝程の鏡餅は、円盤のように空を滑空し拝殿の下で、手を差し伸べる若者たちへと落ちていくが
幾多の手をすり抜けた餅は、地面へと転がり落ちていく
また、「落とすな!!・落とすな!!」と、輪をかけて掛け声が飛び交う。
うん、これでこそ厄が落ちたな、そう思いながらシャッターを押した。