天気予報の定義でいえば、予報が晴れでも空には雲ある。
空域の2割りから8割を雲が占めていても、気象予報上では晴れである。
しかし予報で☀マークがでていると、ついつい快晴の良い天気だと思ってしまう。
ゴールデンウイークの真んなかの週末
伊万里市松浦郡福島町の土谷棚田の沖に、沈む夕日を見ようと多くの人が訪れていた。
なかには、宮崎、鹿児島や広島ナンバー車もみられた。
朝から雲一つなかった空が、昼過ぎて雲がかかり始めた。
予報では、まだ晴れだしいわゆる快晴なんだろう。
しかし、日が傾き始めても雲が増えとれる気配はない。
翌日は下り坂の予報だったので、それが少し早まったのかもしれない。
隣で夕日を撮っていたメンバーは、宮崎から夕日を撮りに来られていた。
「アーァ、折角来たのに」と、誰ものそんな想いも届かず雲が切れ空が焼けることはなかった。
仕方がないので車が棚田の中を走るのを待ったが、待てど暮らせどヘッドライトの光は見えない。
三脚からカメラを外そうと思った時に、一条の光が棚田を照らした。
まぁ、テレビの釣り番組で最後の一投で、大物が針にかかるようなものだ。
「こんな日もあるよ」と宮崎のメンバーのひとりが言っていた。
確かに、よくある。