めったに風邪をひかないし、風邪をひいてもあまり熱が出たりしないのだが、前夜から体がだるくて微熱があり咳がひどくなった。
念のために病院へ行ったのだが風邪でしょうと、風邪薬のPLと去痰剤をもらって帰った。
その晩から悪寒がして、体温計は39度近くまで熱が上がっていた。
もらった風邪薬を飲んでも朝方は熱は引いても、夜になると39度近くまで熱が上がる。
それが続くとさすがに風邪ではないことぐらい、素人でも察しがつくしスマホがなんとなく教えてくれる。
熱が出て3日目、ネットで近くの口コミのよさそうな病院を探して行った。
胸のレントゲンンと血液検査をした。
明るく照らされた胸の写真は、もやがかかったみたいに白っぽくなっていた。
医者は肺炎を起こしてます。こことここがとペン先で示してくれた。
熱がある頭はボーっとしながらも、示された血液検査の白血球の値が、標準値をはるかに上回っているのをしっかり見ていた。
抗生物質を飲みながらそれから3日間、高熱とエビぞりになるような咳に腹筋が鍛えられた。
おかげで師走に入っても、日々安静の日が続いた。
写真を撮りに行くこともままならず、本を読むみながら微睡む日々が続いた。
2018年ももうすぐ終わろうとしている。
今年も海ノ中道海浜公園のニホンスイセンに始まり、雪が降ったら動物園のサル山へ足を向けた。
春がきたよと囁きかける花に誘われ、年々狭くなっていく行動範囲を死守しながらファインダーを覗いて廻った。