「今年のモミジは長持ちしました」デジカメを片手に、山門の下で写真を撮ってあった住職におはようございますと声をかけた。
住職は山門の先のお堂の方を見ながら、まだ色づいた葉を残す枝を見上げてそう話かけられた。
色づいてから雨らしい雨も降らなかったので、色づく時期は例年より早かったものの長持ちした。
11月末になってバタバタと小事に追われていると、紅葉の便りも色あせから落葉に変わっていった。
そんな時、写友から大興善寺の上の方は、まだ見れるだろからとメールが来た。
人出が多くならないうちにと早めに寺に着いた。
山門付近のモミジは散っているだろうと思い、いつもの傘をもっていった。
山門から望む紅葉も、まだ裸木にはなっておらずイチョウの落葉とともにそれなりに見られた。