公園の植物たちも緑道のサクラの木も、葉っぱが黄色く色を変えつつあった。
長いこと雨が降っていない。福岡市街は雨粒が落ちても前日も東の方は降らなかった。
南の風がだんだんと強くなり白い入道雲から、空一面を覆うように真っ黒い雲に変わった。
稲光がしはじめるとそれを合図のように、大きい雨粒が落ちてきた。
窓から久々に嗅ぐ雨の臭い。
地下100mの鍾乳洞は、年間を通じて17度ほどの気温である。
半袖で長い時間いると肌寒さを感じる。
エレベーターで地上に出ると、現実の猛暑がおかえりと嫌味な笑いを交えて迎えてくれる。