あと二三日もすると、昼が一年で一番長いといわれる夏至になる。
5時前には窓の向こうが明るくなる。
この頃になるとカラスの甘ったるい鳴き声が、マンションのコンクリートの壁に響き渡る。
近くの緑道の高木にでも巣を造り生まれたのだろうカラスの子は、カラス本来のカアカアと鳴く声ではなく
鳴きすぎて声をからしてしまったのだろう、グァーグァーと鳴き親鳥に餌をせっつく
まだ警戒心が少ない生まれたばかりのムクドリやハクセキレイの子達は、近づいてもすぐに飛び立つこともない。
近くにいる親鳥が慌てて追い立てる。
早朝からうるさく鳴くカラスの子や、アジサイやユリの咲く季節になると
光陰矢の如しという言葉をかみしめ、折り返しに入った2015年を改めて想う。