令和7年も春の季節を迎えましたが、今年1年間の心がまえを示す、比叡山から発信する言葉は「繋紡心(けいぼうしん)~心が繋がり紡ぐ道が照らされ相思う時代が訪れる」です。獅子王圓明延暦寺執行は「人と人との繋がりを心掛けて日々過ごすことで世界がより良くなる。<繋紡心>を持ち、ありがとうの心を日々忘れない一年を送りたい」と述べておられます。
「繋ぐ」は離れたものを結びつけること、「紡ぐ」はさまざまなものをより合わせて一つのものを作り出すことを意味します。人間が楽しく仲良く生きていくためには、自分にとって得があるかどうかではなく、多くの人との対話を深め、心を一つにして世界が平和になることを願うのが、信仰者としての役目ではないでしょうか。なかなかできることではありませんが、私もこの言葉を肝に銘じてこの一年を歩んでいきたいと思っております。
繋紡心の「書」は比叡山の願いを象徴するものとして、根本中堂と一隅を照らす会館前に、一年間掲げられるほか、「比叡山時報」表紙の題字下にも印字されます。比叡山延暦寺のホームページでも閲覧することができます。
合掌
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