年内最後になるであろうW124 500Eのモジュール修理。。。
事の起こりは現在を遡る事二年前、、、定期メンテを怠らず普通に乗っていたら定番の『ASR』警告灯点灯&フェイルセーフ。。。
修理に入庫した工場さんの診断でE-GASモジュールの劣化トラブルだと判断され、某有名部品商のモジュール修理サービスを利用。。。
O/Hと称したリペアみたいな作業を受けてE-GASモジュールが返って来たが症状は全く治らず。。。😣
モジュール修理を依頼した業者さんから当然にクレームを申し立てるも部品商からの回答は『その症状は治りません。』と。。。
併せて代替品のE-GASモジュールを送って来た。。。
代替品はW124 500E用ではなく、W140 S500用で普通にエンジンが掛かり『ASR』も消灯して正常に乗れてしまうが、ただ難が一つ。。。オートクルーズが効かない。。。
取り敢えずオートクルーズの未作動については目を瞑ってW140用E-GASモジュールで最近迄乗って来たが最近再び『ASR』警告灯点灯&フェイルセーフ症状が勃発。。。😣
そんなこんなで当該の500Eの主治医さんも業を煮やし、、、ウチにモジュール類の改善修理の御依頼となった訳である。。。
因みに前回、部品商を通してリペアの依頼をしたのはE-GASモジュールの他にGMモジュールの二点だと言うが、現在診断機でGMモジュールのフォルトコードを診ると不穏なエラーコードがメモリーされているので再リペアを要すと判断された。🧐
E-GASモジュールについては発生している症状から当初から現車に装着してあった故障品を当社のノウハウを基に修復する事でリペアに成功した。😁
そして、今回本題となるGMモジュールについてであるが、、、『あれま❗️ビックリ‼️』な修理の痕跡と的外れな対策の痕跡に素人さんのDIYの後始末かと錯覚してしまった。。。
先ずはGMモジュールのコントロール電源回路周辺を覗いたら目に飛び込んで来たのが青い電解コンデンサー。。。
ココには本来、35V 100μFの電解コンデンサーが居る筈なのだが何故か25V 100μFと耐電圧を下げた電解コンデンサーが鎮座していた。。。🧐
他にもA/Cコントロール基盤上の標準では35V 22μFの電解コンデンサーの筈が16V 22μFに換装されている等、、、電解コンデンサーの耐電圧を下げてあった。。。
一般的にリペア等で電解コンデンサーを交換する場合には交換用電解コンデンサーの耐電圧を下げた場合は回路の用途に関係無くリスクが伴うので基盤修理の世界ではあまりやらんとです。。。🧐
電解コンデンサーの耐電圧を下げたモノへの交換は基盤の設計時に計算された許容範囲を超えてしまう事が多く、電解コンデンサー自体の熱劣化や不順電圧のサープレッション効果の低迷等により基盤性能が下がるばかりか他の半導体部品等に悪影響さえ及ぼす事が多いので注意⚠️が必要です。
又、今回のGMモジュールのリペアでは前回の他社さんのリペアにおいてこの品番のGMモジュールの故障に多いA/Cコントロール不良については全く未対策だった故、当社のノウハウをもって対策を行いました。
後は明日、電磁式リレー×3点を撤去して無接点基盤にて再建置換術です。。。