まだまだ暑い日が続いております。。。
当社にも盛夏を過ぎても全く減らない御依頼が。。。😱
エアコンリレーの不良修理依頼。。。
今年一番のダントツ件数。。。栄光の第一位でごわす。。。😆
この品番、、、003 545 56 05は104エンジン搭載のW124に採用されておりますが、、、新車から30年選手となってエアコンコントロールの急所とも言うべきユニットの故障が頻発しております。。。
則ち、、、このエアコンリレーが故障してエアコンが突然ストライキに入ってしまうと言うパターンで修理を依頼されるユーザーさんが多いと言う事なのです。。。
しかしのかかしです。。。
トラブルシュートしてエアコンリレーがクロだと判断されても新品のリレーはメーカー供給終了の為、ほぼ入手不可。。。
ヤフオクを見ると新品だか中古だか判らん品が結構な価格で出てますな。。。
しかもノークレーム＆ノーリターンで❗️😅
其処でウチでは現品修理を施工してますが、、、やはり1990年代の毒な国が自動車に電気システムを採用し始めた過渡期の時代の設計。。。
車載における電子部品の選定やら設置環境の想定が未だ未だ詰めが甘くて当時の同じ年代のJAPAN製とは信頼性の面で❓な設計。。。
まあ、お国柄で設計思想に違いがあるのは理解出来ますけど使用材料にエコ化を優先して車載条件に見合わない材料選定をしてしまったが為に後にとんでもない故障にブチ当ると言う結果に見舞われた年式でもあります。。。😅
このエアコンリレーに関しては基盤上に鎮座する電磁式リレーの耐用開閉回数の間だけもてば良いって発想なのかね。。。
電磁式リレーが寿命を迎えたらユニットごと寿命で『はい。さよなら〜。』って事なんやろうね〜。。。
リレーの寿命と共に制御基盤もイカレる分には産廃ゴミ🗑️として申し分無いってワケやね。。。😜
ところが、、、数年前は壊れたら新品を調達して交換と言う流れになったこのエアコンリレーも先述の通り供給終了。。。
後は中古品を探すかネットオークション等で新品在庫を探すかって話になる。。。
その選択肢にウチが提案するのは現品修理である。。。
多くは基盤再生作業と電磁リレーの撤去→リレーの無接点化でこの先20年はメンテナンスフリーなエアコンリレーユニットに再生出来ます。。。
リレーの無接点化とは電磁リレーの代わりに電界効果トランジスタ（FET）によるスイッチング基盤に換装し、電磁リレーの様な開閉回数による寿命とリレー接点によるエネルギーロスを皆無にしようと言う発想で当社が開発した独自の改良方法です。
FETによるスイッチングは負荷となる部分の電気的特性を含めた諸条件に合わせた設計が必要になるので素人さんが安易にラジオや無線機の知識程度で手出しする事はお薦め出来ません。。。😝
さて、修理品の目視点検。。。
エアコンリレーが不調になるとDIY好きな素人さんは先ずケースを開けて基盤の半田を盛り直すと言った作業の痕跡が見られますが、、、確かにエコハンダが酸化して割れると言う事象は結構御座居ますが殆どは解決には至りません。
それに酸化した半田の上からホームセンターで売ってる様な半田を流し込むと酸化して不純物一杯の旧い半田が悪さをして導通性を悪くする事もあります。
半田の打ち替えをする場合には対象箇所の古いハンダを確実に吸引してから車載対応の半田を流し込む必要があります。
↑半田打ち替え終了。
作業工程は企業秘密が絡む部分なので公開しませんが。。。
↑O/H完了。
このエアコンリレーの修理品に関しましては基盤を洗浄して無接点基盤に換装して電解コンデンサーを車載規格のモノに交換して主要箇所の半田を打ち替えて完了致しました。
後は基盤をコーティングしてケースに収めて完成です。😀
明日は定休日。。。明後日からはメーターのO/H作業が連チャンします。。。😱
