W124 E320のABSモジュールのO/H。。。
基盤の目視点検の段階でこのモジュールが最早安全装置であるABSのコントロール機能を失っている事は判断がついた。。。
因みにABS異常を示すメーターの警告灯は、ABSシステムに入力されている電圧の低下、、、概ね10.8V以下になるとABS警告灯が点灯。或はフロントハブL,R、リヤデフ近くに居るABSの回転センサー信号が断裂した場合、ブレーキ信号が断裂した場合に点灯する。。。
よってABSモジュールでの制御機能が痴呆症になった場合にはABS警告灯は原則的に点灯しない。。。ABSモジュールの基盤故障の内容によっては例外もあるがABS制御機能がボケてもABSのシステム異常は検出されない。。。
ABSモジュールの入力電源回路が基盤故障によって断線してしまった場合にでもABS警告灯は点灯しない。。。
つまり、ABSモジュールに印加される電圧が正常電圧でABS動作に関連する各センサーやアクチュエータからの信号が入力されている限りはABS警告灯は点灯しない。。。
だが、ABSコントロール自体がボケていると言う事は緊急時にABSが効くか効かないかは別問題と言うお話である。。。
緊急時にABSが基盤の故障によって動作しない状態になっていても電源電圧と信号入力が正常であればABS警告灯は点灯しない。。。
こんな状況になっていざって時にABSが動作しない状態になっている個体が最近特に多い。。。そりゃそうやね。。。30年選手の毒車やもん。🤣🤣🤣
基盤にコンデンサーから漏れた液体が浸食して周囲の実装部品まで腐らすケースも多い。
今回のパターンも周囲の集積回路の端子に電解コンデンサーから漏れた液体が浸食して端子を止めている半田を腐らせてましたね。。。😓
ABSは警告灯が点灯しないから故障していないと言う判断は大間違いでABSモジュールの制御機能はABS警告ランプじゃ判断出来ないと言う事であります。。。
HFMモジュールやT/LLRモジュールの不調の様にエンジン不調や燃料リッチ症状で故障アピールをしてくれる系のモジュールと違ってABSモジュールはいざって時になってみないと判らないってのがエグいんですねん。。。😑
電解コンデンサーから漏れた液体による基盤浸食は最悪の場合には修復不可になるのでHFMやT/LLRモジュールのO/Hと同時にABSモジュールも修復しとくべきやね。。。
さて、明日も修理品の分解修復作業。。。