チョコな奴

チョコはチョコでも卵巣チョコレート嚢胞から命名。すっかり体調も戻りブログに趣味のことなど書きたくなってきた今日この頃…

ナイロビの蜂

2006-06-09 23:32:46 | 映画
ダビンチコードを見ようか悩んだ末、今日で最終日のイギリス映画「ナイロビの蜂」を見ることにした。今日は数ヶ月前にできた、いつもとはちょっと違う場末のシネコン。金曜の夜でも人は極めて少なく、一番小さな部屋で、観客は10数名。

ケニアに駐在のイギリスの外交官に妻の悲報が届けられる。妻は活動家でアフリカで行われている製薬会社の人体実験と役人の利権に気付き訴えようとしていた。何も知らなかった夫は、妻の遺品から何かに感づき妻の死の原因を追究しようとする。

この原作の作者はサスペンス作家。しかしながら、この作品はサスペンス、夫婦愛、そしてアフリカの悲惨な現状を訴えるという3本立て。どれをとっても中途半端な印象は否めない。イギリスという国は強いものには極めて批判的で弱いものには手を差し伸べる。彼らの文化には「ドネーション」寄付というのは根付いていて、チャリティーのコンサートなどは毎夜どこかで華やかに行われている。日本からは遠いケニア、観光客は訪れることもあるが、日本人の印象は動物のいる国。ナイロビは都会だが、スラムには貧困がはびこっている。そしてエイズをはじめとする病気の蔓延。

商業ベースを考えれば、アフリカの悲惨な現状を描くのはこのぐらいが精一杯だったのかもしれない。日本人にとっては、非常に重い世界。この重さを軽くしてくれるのが、この作品でアカデミー助演女優賞、ゴールデングローブ助演女優賞をとったレイチェル・ワイズ。女性の強さと美しさを見事に表現。身ごもっていてお腹の大きな姿でさえうっとりするほど美しい。


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