チョコな奴

チョコはチョコでも卵巣チョコレート嚢胞から命名。すっかり体調も戻りブログに趣味のことなど書きたくなってきた今日この頃…

硫黄島からの手紙

2006-12-24 21:57:56 | 映画
戦争映画は普段、自分からは絶対に観ないのだけれど、今回は年老いた父がぜひ観たいというので付き合った。

1944年、戦局は日本軍に厳しくなっていた。本土決戦を前に重要な拠点となる硫黄島を守るべく、栗林中将(渡辺謙)が赴任した。軍国主義に洗脳された上官たちに叩かれていた西郷(二宮)たちを見て、無駄な体罰をやめるようにたしなめる。その後もアメリカ経験のある栗林中将はアメリカ軍の攻撃に備え、不合理な活動を改めようとするが、上官たちの反感を買ってしまう。いよいよ米軍が上陸してくるとその船、兵の数に驚き、本土の家族のために死を覚悟して抗戦する。

およそ60年前のお話であるが、アメリカ人監督が描いたものにしては、軍国主義下の日本の状況を上手に描かれていたと思う。平和ボケした現代の日本人にも理解するのは難しいであろう。かくいう私も戦争は反対であるが、詳しいことはよくわからない。長崎、広島の原爆、東京大空襲など数々の悲劇がドラマ化、映画化されてきたが、硫黄島のことは全く知らなかった。同じように中国をはじめアジア各地での日本軍による虐殺なども詳しくは勉強不足でわからない。

憲法第九条の改正の危機すらある。戦争の悲惨さを淡々と描いたこの映画を作ったクリント・イーストウッドに感謝したい。

今回、西郷(二宮)の妻役で裕木奈江が出演していた。かつてTVドラマで活躍していたが、一時男性に媚びるような演技からバッシングを受けテレビから遠ざかっていたが、その後は映画、舞台で活躍していたようだ。一時ギリシャに国費留学で勉強した演技がこの映画のオーディションに役立ったかどうかはわからないが、画面にでるとどうしても目が離せなくなる女優である。二宮君同様に今後の活躍に注目したい。



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