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狂った殺人

2014年05月08日 | ミステリ
「Xに対する逮捕状」を読んだときにも思ったのですが、
フィリップ・マクドナルドはホントはサスペンス作家なのでは?

「Xに対する逮捕状」ではシリーズ探偵のゲスリン大佐も登場しますが
結局はサスペンスものです。
それと同じくこの「狂った殺人」もクリスティの超有名作の本歌取りであるように思えますが
結局はサスペンスものです。
実際、マクドナルドはハリウッドで脚本を書くことになりますし、
案外映画化前提で書いたのかもしれません。
映像化したらとても面白そうではあります。
「Xに対する逮捕状」「狂った殺人」も
本格ミステリとして読むと肩透かしですが、期待せずに読めばそれなりに面白いし、
「狂った殺人」は推理過程などはまったく無いのに妙な懐かしさが感じられて楽しかったなあ。

■「狂った殺人」 フィリップ・マクドナルド 論創社
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