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失われた楽園

2015年12月23日 | SF
折りよくハヤカワからル・グインの短編集『世界の誕生日』が出ました。
この短編集の最後に書き下ろしの中篇「失われた楽園」が収められています。
ル・グインによる世代宇宙船もので、
オールディスの「寄港地のない船」と比べると最反対側にあるような設定です。

乗組員はどこへ、なんのために宇宙船に乗っていることは理解しているが・・・
というインテリばかり乗っている宇宙船、というのも息が詰まりそうです。
途中いろいろ話があり、目的地の星に立つ最後の場面がすばらしい。
空気の匂い、風、土の感触など、根源的にヒトは地に生きるものであることを認識させてくれます。

作中(P487)で、「虚空の孤児」という歌が流行った云々、という文がありましたが、
おそらくハインラインの「宇宙の孤児」(Orphans of the Sky)のモジリと思われます。

今放映中のガンダムアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」もまさかのハインラインから?
んなわけないか。

MISIA オルフェンズの涙

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