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ハイカラ右京

2014年08月30日 | ミステリ
某古書店で教養文庫版日影丈吉「ハイカラ右京探偵暦」を発見。
講談社文庫大衆文学館版「ハイカラ右京探偵全集」となにが違うのか確認するために購入。




大衆文学館版は教養文庫版13編に3編を足したものでした。
ところで教養文庫版は編者の松山俊太郎によって事件内の季節の順番に組み替えられています。
「探偵暦」ですからね。
ハイカラ右京は、その姿こそリュウとした西洋紳士ですが、口を開けば巻き舌で江戸弁をまくしたてる。
名探偵というより捕物帳の主人公のよう。明治初期を舞台にした「江戸」捕物帳ですよね。
下町生まれの江戸っ子、日影丈吉が捕物帳にたくした維新戦争の意趣返しじゃないかと思えるくらいです。
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