それでも・・

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2012-07-03 17:44:08 | 日記
書いた時点で既に亡くなっていた。


母方の祖母が亡くなった

だいぶ前からアルツハイマーだった
老人ホームから病院へ
一度危ないと言われた時に俺はここにも書いたかも知れないが
初めて黒いスーツを買った、

以前は学生服で済ませていたから
しかし、
そのスーツを着ることなく祖母は元気になっていた、
まぁ元気と言っても寝たきりで意識レベルはかなり低いが・・

それから数年

その時は突然だった、




残念ながら俺にはそれほど悲しみはやってこなかった、






母は普段は軽口を叩いてはいたが
頻繁に世話に行っていたせいもあって
かなりショックを受けている様子だった、


なにせ近くの病院なのに俺は見舞いに行ったのは2回くらい
今日もすごい久しぶりに行ったと思う、

相談員さん、たぶんケアワーカーさんだろう、
かなり親身になって話してくれた、
親戚の話を正直あまり重要ではない長話(昔話)を一生懸命聞いていて
さすがだと思った、
そして上手いタイミングでしっかり受容して話を切って
自分の仕事へ戻っていった、
とてもじゃないが俺にはああいうことは
出来そうもない、
当事者の方の人間なのにこんなじゃ・・・


最期に見た祖母はもう当時の面影はほとんどなかった、
でも、母にとっては母なわけで
やはり俺とは受け取り方が全然違うのだろう、

大きな福耳だけは俺の知っている頃のそれと変わらなかった

前の記事でも書いたが
この闘病と言っていいのか
この状況になるのにはそれなりの変遷というものがあり
そうならないようにどうにか出来ただろう、
という部分で俺は関与出来なかったという
悔いというか、思いを持ってはいる、

でも、それ以降で俺に何か出来たのかといえば
それはこんな事を書くと
本当にダメなんだろうが

無駄なわけで・・・


本当にこんな事を書いてはいけないのかもしれないが

例えば
がんの検診を受けたほうがいいよ、
とは言うけど
末期になって抗がん剤を受けてください、とは
俺は言わない、

そういうことかな

人生に関与するというか
人の分岐って
前にも書いたかもしれないけど
実際に直面しているよりもずっと前に分岐点はきていて

それが見えているか見えていないかだけで

まぁある意味、俺はその分岐点をとうに通過してしまって
どうにもならない人生を歩んでいる人間なわけだけど

だからこそ
俺自身が見える分岐点では
全霊をかけてその人を変えたいと足掻いたりするわけでね、

俺が今、この世にまだとどまっている理由は
そんな小さなことなんだと思う、

でもまぁ
さっきも書いたけど
父方のばあちゃんも今日亡くなったばあちゃんも
言葉にならないメッセージを俺に残してくれてる気がしてね、

まぁ色々グッとくるもんだな


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すべては

2012-07-03 09:12:13 | 日記
まるで誰かの意志のように
物事が動いていく

そう感じるのはただの思い込みなのだろうか


俺がグリーフがわからないなんて書いたばっかりに

身を持って示そうとしなくたっていいんだよ、

それともわざわざ待っていてくれたのか・・


押入れに閉まっておいた、黒いスーツ
いよいよ使うことになるかもしれません。


俺は薄情な人間だと思うよ、
つくづくね

でも、今の俺ならもっと何かを出来たかもしれないけど
当時の俺には何も出来なかった、

そういう意味ではあの頃からそういうことを知っていたのかもしれない、

俺は自分の目の前では起こらないそういうことを
数多く
周りの人の話として体感してきた、
親子間問題、嫁姑問題、
そしてそれ由来の辛い結末

この人の人生もどこかでそれが引っかかっていて
俺は子供心にどうすることも出来なかった、
無力だった俺は結局遠くから傍観するしかなかった、



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