臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

「脳死」は人の死ではありません。「脳死」からの臓器摘出に反対します。臓器移植以外の医療の研究・確立を求めます。

第15回市民講座を11月10日(日)にカメリアプラザで開催!

2019-10-18 07:57:21 | 活動予定
第15回市民講座のご案内

  ≪活発化する新たな臓器づくり、その問題点とは?≫

講演  天笠 啓祐さん(ジャーナリスト/日本消費者連盟共同代表)

 
日時: 2019年11月10日(日) 14時~17時(開場13時30分) 
会場: カメリアプラザ(亀戸文化センター)第2研修室(5F)   
交通:JR 総武線・東部亀戸線「亀戸」駅北口より徒歩2分
資料代:500円 
主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

 「動物性集合胚」って聞いたことありますか? どんな技術なのでしょうか? 移植用のヒトの臓器を動物の体内で作ることを目指す研究と、新聞等では説明されています。つまり、動物の受精卵を遺伝子操作(ゲノム編集)して、そこにヒトのiPS細胞を注入した胚を動物の子宮に戻し、ヒトの(特定の)臓器を持った動物の子供を産ませる技術、動物とヒトのキメラを作るというわけです。この技術、安全面や倫理面で問題はないのでしょうか。 
 2019年3月、文科省は指針を改定し、人間のiPS 細胞を注入した動物胚を動物の子宮に戻して出産させることを容認、ネズミやブタを使ってヒトの臓器を作る研究が進められています。
  こうした研究は「移植用臓器が足りない」「医療経済に貢献する」という理由で進められているのです。患者に希望をもたらす研究なのか?いや「神の領域」に踏み込むことなのか?果ては人類を破滅させることになりはしないのか?
  市民講座では、バイオテクノロジーに取り組んで半世紀、この分野では第一人者の天笠啓祐さんを講師に迎え、分かりやすくお話して頂きます。
  どうぞご参加ください。
 
 
 
■講師・天笠啓祐さんのプロフィール
  1970年早大理工学部卒、雑誌編集長を経て、現在、ジャーナリスト、市民バイオテクノロジー情報室代表、日本消費者連盟共同代表、DNA問題研究会会員。主な著書『ゲノム操作食品の争点』(緑風出版)、『地球とからだに優しい生き方・暮らし方』(柘植書房新社)、『遺伝子組み換えとクローン技術 100の疑問』(東洋経済新報社) 、『この国のミライ図を描こう』(現代書 館)、『暴走するバイオテクノロジー』(金曜日)ほか多数。

■講演概要(講師の天笠啓祐さんより)
 ゲノム編集とiPS 細胞(人工多能性幹細胞)、それに動物を組み合わせることで、従来とは異なる臓器づくりができることから、新たな臓器移植に向けた動きが活発になっている。従来の臓器移植は、基本的に人間から人間への臓器や組織の移植である。最近は、それに代わる新たな動きが強まってきた。それがゲノム編集、iPS細胞、ES細胞、そして動物の利用の組み合わせである。 これまで異種移植では、拒絶反応の問題に加えて、豚などに内在するウイルスの人への感染が問題になってきた。そのいずれもが、ゲノム編集技術の登場で解決の道筋が見えてきたというのである。iPS細胞やES細部を組み合わせることで、動物に人間の臓 器を生産させることも可能になってきた。しかし、そのためには人間と動物のキメラを作るという生命倫理上の大きな問題が出てくる。臓器移植の世界が、これまでは踏み込んでこなかった領域に入り始めたといえる。それに伴い、移植臓器の幅も拡大しそうである。それは新たな問題を生じることにもなる。

・多能性幹細胞[たのうせいかんさいぼう] 様々な種類の細胞に枝分かれする前の、木で例えると幹となる細胞を「幹細胞」といいます。幹細胞のうち、様々な種類の細胞になる能力(多能性)を持っている細胞を「多能性幹細胞」といいます。ES細胞やiPS細胞は多能性幹細胞の一種です。
   (文科省ライフサイエンス課”動物性集合胚ってなに?“用語説明より)
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月17日、公立福生病院透析... | トップ | 12月15日、安楽死・尊厳死問... »
最新の画像もっと見る

活動予定」カテゴリの最新記事