2017年5月14日(日) オフの日

2017-05-14 20:24:49 | 日記
今日はオフ。

明日も休みだし、かなりのんびりした。


さて、自分はクラシック音楽についてはまったくのド素人なんだけど、
若い頃からなぜか異様に惹き付けられる曲がある。それは

「チャイコフスキー
バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 第1楽章」


この曲から個人的に勝手に連想してしまう言葉は「情熱」「革命」
そして一部「退廃」という側面も。

「革命」には「退廃」という要素もあるよね。
だって明るく楽しく「革命」なんてことはあり得ない。
フランス革命ではギロチンが多発したわけだし、
革命を起こす側としては玉砕覚悟という側面だってあるはずだ。
なにせ権力に立ち向かうわけだからね。

チャイコフスキーはどういう意図でこの曲を作ったんだろう?
1840年ロシア生まれだから、帝政ロシア・ロマノフ王朝の時代だ。
ニコライ1世の治世で、「最も暗い時代」と呼ばれた時代に生まれたことになる。
1825年のデカブリストの乱の後、徹底した抑圧体制が確立された時代。
活躍したのは文学者で言えばドストエフスキーとかトルストイとほぼ同じ時期だろう。
「最も暗い時代」と言われたロシアで優れた芸術が数多く花開いたのは非常に興味深いこと、
と何かの歴史の本に書いてあったっけ。
うんうん、確かに興味深いよね。(よしよし、好奇心がムクムク立ち上がってきた)

今日は「チャイコフスキー バイオリン協奏曲 第1楽章」三昧の一日だった。
ユーチューブで何度も何度も聴いていた。
たまにはこういう一日があってもいいでしょう。
明日も休みだし、浮世離れした一日。



この曲に関しては、このパールマンという人が第一人者みたい。
自分の母親がクラシック好きで、以前実家にこの人のCDがあったんだよね。
(あ、今日は「母の日」か。ちゃんとワインをプレゼントしましたよー)

「チャイコフスキー バイオリン協奏曲 パールマン」


続いては五嶋みどりさんのバイオリン。
芸術の神に取り憑かれたかのように全身全霊を傾けたバイオリンの演奏には、
魂がうち震えるような圧倒的な感動を覚える。
素晴らしい動画だ。驚きだ。ブラボー!

「チャイコフスキー バイオリン協奏曲 五嶋みどり」


続いては庄司紗矢香さんの演奏。
この人のバイオリンの演奏から受ける印象はやたら「官能的」ということ。
「官能」と「革命」とは決して無縁ではない。
瀬戸内寂聴さんだって言っているではないか。
「青春の特権は“恋”と“革命”よ。若者よ、恋をしなさい、革命を起こしなさい」ってね。
(日本ほど「革命」という言葉が似合わない国もないような感じもするけれど・・・)
そういう意味ではこの動画も相当素晴らしいと思う。

「チャイコフスキー バイオリン協奏曲 庄司紗矢香」


最後に諏訪内晶子さんの演奏。
この人の演奏は五嶋さんや庄司さんに比べるとややクールで落ち着いている印象。
官能性にもやや欠ける感じがする。
諏訪内さんは1972年生まれで、これは1990年のものだから18歳の時の演奏。
えっ18歳? とてもそうは見えないな。やっぱりこの人天才なんだ。
貴重な動画であることは間違いない。
こんな貴重な動画がいつまで削除されずに置いておかれるんだろう?

「チャイコフスキー バイオリン協奏曲 諏訪内晶子」