2016年2月29日(月) 62日目

2016-02-29 22:57:14 | 日記
今日は早番(7:30~16:30)。
ほぼ一日中入浴介助だった。

慣れない分野なので疲れた。(結局、何をやっても疲れるのだ)
自立度の高い利用者さんの入浴介助は、
どこまで介助すればいいのか、いまひとつよく分かっていない。

午後は女性の機械入浴を一人で。
要介護度の高い利用者さんなので、どうしても時間がかかってしまう。

ふぅー。今日も一日終わったけど、どうもしっくり来ないなぁ。

明日は遅番(10:30~19:30)です。


【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

野矢茂樹という人は知らなかったけど、日本を代表する哲学者らしい。



『哲学な日々 考えさせない時代に抗して』
(著)野矢茂樹
講談社

自分のこと、社会のこと、国のこと、世界のこと……、
考えなくてはいけないのに、考えようとすると、どう考えたらいいかわからなくなって、
前に進めなくなってしまう。考えあぐねてしまう。
こんな時代だからこそ、哲学者は、しかつめらしい言葉を使わずにこの本を書きました。
人生で一番大切なものは何か、どうして自殺をしてはいけないのか、など、
むずかしいけど、実は私たちが気になって仕方ない問いからも逃げずに、向かい合います。
ここに「ああすればこうなる」式のマニュアルや成功の技術はありません。
でも、この本を読み終えたとき、知らぬ間に身につけてしまった鎧から解放され、
本来無一物ゆえの力が宿るのです。



2016年2月28日(日) オフの日

2016-02-28 20:59:07 | 日記
今日はオフの日。
実家に帰って、車を運転して母親の買い物支援をする。
もっとも自分自身の食料品の買い物も大量にさせてもらったけれど・・・。


いつものように、オフの日に新聞をまとめ読み。
高市総務相の「電波停止発言」が未だに話題になっている模様。

例えば、池上彰氏の意見。
「こうした事態は、放送局の監督権限を総務省が持っているから。
この際、アメリカの連邦通信委員会(FCC)のような独立した委員会が、
国民の代表として監督するような仕組みが必要かもしれません」
(朝日新聞2月26日朝刊)

また、鳥越俊太郎氏の意見。
「この春、はっきりものを言ってきた報道番組の顔が次々消えるようですね。
総務大臣は国会で、放送内容で電波停止を命じる可能性に言及したとか。
でも僕は、テレビ報道に関わる人たちに言いたい。たとえ放送免許を政府に握られ、
収入を広告企業に握られていようとも、ものを言わなくなったら、
ジャーナリストを名乗れるのですか、と」
(朝日新聞2月26日夕刊)

いずれもおっしゃる通りだとは思う。
しかし、私の意見はもっともっと激烈だ。
(実は池上彰さんにはこの3年間の間に何度も何度も、彼のテレビ番組宛てに、
「テレビ報道はこのままでいいのか」という内容の意見投稿を行ってきた。
最近はもうバカバカしくてやらなくなったけど・・・)

私の意見は、
高市早苗は全テレビ局の電波を停止してみればいい。
困るのは自民党だろう。

というものだ。

以前もこのブログで述べたことだけど、
日本を良くするための第一歩は、国民がテレビの報道番組を見なくなること、
だというのが私の個人的な考え。
安倍政権が、これだけ滅茶苦茶なことをやっていながら、
未だに支持が不支持を上回っているなんて、とても信じられないが、
(世論調査も植草一秀氏の指摘するように捏造されているのだろうが)
その原因の一番大きなものは、
テレビ報道が軒並み「安倍応援団」と化し、
政権の都合の悪い情報をほとんど流さないからだと思う。

政権が行っている「巨悪」についてはほとんど触れずに、
ベッキーとかSMAPとか清原とか、相対的に大した問題でないことを話題にして、
重要な問題から焦点をずらすテレビの手口にはうんざりだ。

いっそのこと1年ぐらい全テレビ局の電波を停止してみたらどうだ。
そしたら日本はよほどスッキリするだろう。私はまったく困らない。

テレビ局は放送免許を政府に握られている代わりに、
ほとんどタダのような金額で、電波を使用させてもらっているという実態もある。
要するにアメとムチでコントロールされているということ。

言うまでもなく、電波の周波数帯は国民の公共財産である。
民放各社が使用する電波帯をオークションにかければ、
2兆円以上の国庫収入になるという試算もあるのに、
実際には約60億円という破格値で使用されているらしいのだ。
テレビ局の粗利益率はいったいいくらだ? 99%以上? ボロ儲けではないか。
だからこそ、テレビ局の社員の年収は上場企業でトップクラスなのだろう。
このサイトを見ればそれは明らか)

国民はテレビ局に対してもっと厳しい目を向けるべきだと思う。
(テレビ局がまともに電波使用料を国に払えば、
その分を介護の分野に回すこともできるではないか!)

国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」が発表している
世界各国の「報道自由度ランキング」によると、
日本は世界180カ国中61位(2015年)。
しかし、テレビに関してだけ言えば、
放送免許を政府に握られているという構造において
中国(176位)やロシア(152位)と類似していると言えるので、
実際のところ、日本は世界の中でも恐ろしいくらいの
「テレビ報道後進国」と言うことができるのではないか?
(北朝鮮を笑うことなどできないぞ!)

やはり、日本のテレビの報道番組は信用するべきではない。
100%デタラメとは言わないが、100%疑ってかかるくらいで
ちょうどいいと思う。

この件に関して、私は最後にもう一度、大きな声で叫びたい。
高市早苗は全テレビ局の電波を停止してみればいい。
困るのは自民党だろう。




【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』
(著)マーティン・ファクラー
双葉社

2012年末に第二次安倍政権が誕生してから早や3年。
その間、大きく変わったことが権力とメディアの関係だ。
朝日新聞に代表される政権に批判的な大手メディアはなぜ軒並み"大人しく"なったのか。
その背景には安倍政権の巧みなメディアコントロールと、
ネットによる大転換期に対応できず組織防衛に走る既存メディアの腰砕けぶりがあった――。
前ニューヨーク・タイムズ東京支局長の著者が明らかにする
「世界から見たアベ・ジャパン」の真実。

「今、日本はアメリカが辿った“暗い未来”へと突き進んでいる」
右傾化する政権、監視国家化、ネトウヨ・・・
権力からの「圧力」に屈し、なすべき批判を放棄する大手メディア。
日本取材歴20年のニューヨーク・タイムズ前東京支局長が決意の告白!
世界から見たABE JAPANの危うい正体。





2016年2月27日(土) 61日目

2016-02-27 20:07:36 | 日記
13回目の夜勤終了。

今回は夜勤リーダーの31歳の男性副主任Uさんが腰痛のため欠勤で、
代わりに同じ男性副主任Fさん(38歳)が急きょ駆り出されて夜勤リーダーを務めた。
大変だ・・・。まあ夜勤3人体制だったのは救いだった。

夜勤明けも人員不足のため定時では上がれず、10:30まで残業。
18時間半。自分ながらよく身体が続いたものだ。

30歳そこそこの男性ヘルパーが腰痛で欠勤するくらいだから、
50歳のおっさんヘルパーがいつ身体を壊すか分からない。

昔から背筋はコツコツと鍛えてきたせいか、腰痛持ちになったことはないけど、
一度痛めてしまえば年も年だし、回復はなかなかできないだろうと思う。

最近は「さけの中骨水煮」という缶詰
(カルシウムが1缶約3000mgも入っていて、しかも1缶100円と安い)
を週に5缶は食べるようにして、食生活にも気を遣っているつもりなんだけどね。

まあ、昨晩は救急搬送もなく、無事に終わって良かった。
この仕事、先のことは分からない。
今日明日は疲れを取ることに専念するとしよう。


【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

50歳くらいになって、人間って何だろう? 社会って何だろう?
ということに改めて関心が向くようになってきて、
こういう本が面白そうだなと思うようになってきた。



『ヒトの本性 なぜ殺し、なぜ助け合うのか』
(著)川合伸幸
講談社現代新書

・なぜ攻撃的なのに、人類は滅ばなかったのか?
・なぜ親が厳しく罰するほど、子どもは暴力的になるのか?
・なぜヒトの選択は合理的ではないのか?
・なぜよい行動に褒美を与えると逆効果なのか?
・なぜ赤ちゃんは「正義の味方」を好むのか?
・なぜあくびは友人や親族ほど伝染するのか?
・なぜ過密状態だと、周りに気を使うのか?
・なぜ1歳児でもおとなの手助けをするのか?

人間は、残酷なサルか、それとも協力・援助するサルなのか。
比較認知科学などの最新知見が明かす驚きの真実をもとに、人間の姿を考える一冊。

週刊朝日「CROSS OVER」記事 ← 瀬名秀明氏による書評





2016年2月25日(木) 60日目

2016-02-25 23:43:01 | 日記
今日は遅番(10:30~19:30)。

昨日から今日にかけての夜勤は2人体制で、
しかも、救急搬送があったらしい。
これは大変なことだ。

今日の日勤帯のリーダー(早番)が腰痛のため欠勤で、
代わりに、オフのヘルパーが急きょ駆り出された模様。
これも大変なことだ。

ということで、今日はかなり混乱していた。
常にギリギリの人員で仕事を回している感じなので、
何か突発的なことが起きて人員が1人でも欠けると大変なことになる。

こういうのは良くないよね。職員が疲弊してしまう。
ほんと、タイトロープを渡っているような感じ。

今日の夜勤は3人体制で遅番(自分)は1人。
上がったのは20:15頃。
定時に上がるのはちょっと無理な感じだった。


明日からあさってにかけては夜勤です。
どうなることやら・・・。



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

朝日新聞の「著者に会いたい」の記事を読んで面白そうだと思った本。
「いかがわしさでは占師も精神科医もいっしょ」って、
精神科医がそんなこと言っていいの?
でも、そういうことを言える精神科医の方がかえって信用できる(笑)。
「自虐こそ知性の証」(by レヴィ=ストロース)



『鬱屈精神科医、占いにすがる』
(著)春日武彦
太田出版

精神科医は還暦を迎えて危機を迎えていた。
無力感と苛立ちとよるべなさに打ちひしがれる。
しかし、同業にかかるわけにもいかない。
それならいっそ街の占い師にかかってみようと思い立つ。
はたして占いは役に立つのか。
幾人もの占い師にあたっていって、やがて見えてきたもの……。
人間が“救済"されるとはいったいどういうことなのか。
私小説的に綴られる精神科医の痛切なる心の叫び。

朝日新聞「著者に会いたい」記事




2016年2月24日(水) オフの日

2016-02-25 00:55:09 | 日記
今日はオフの日。

例によって疲れが抜けず、低調な一日だった。
気候も比較的暖かい日が続いていたのに、
急に寒くなって、調子が狂ってしまう。

あまり有意義なオフを過ごせたとは言えない。
明日には回復しているといいんだけど・・・。


新聞とかテレビを見てても、世の中大した変化もなく、
相変わらずの日常が流れているだけのように感じるが、
ネットの中には面白い情報がいろいろとある。

アメリカ大統領選挙では、
戦後のアメリカの汚点であるケネディ暗殺事件と9・11事件の真相が
ドナルド・トランプによって暴露される危険性が出てきたため、
ジェフ・ブッシュが撤退したそうな。

また、ヒラリー・クリントンが米国戦争屋CIAの手先であることが、
若い層を中心にバレ始めてきていて、支持率を落としつつあるそうな。

これらは結構面白い展開だと思う。

日本の現政権が米国戦争屋CIAの奴隷状態にあり、
日本の国益が片っ端から損なわれていることに
多くの国民が気付くのはいつのことになるのやら・・・。



明日は遅番(10:30~19:30)です。




【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

昨日のブログで、「介護職は女性の方が圧倒的に向いている」
と感想を述べたけど、男性でも頑張っている人はいるみたいだ。
例えばこんな人を見つけた。これは本じゃなくてDVD。
50分程度の番組なので、時間がないと言っても見れることは見れる。
あとはどうやって見るかだけれど、2718円は高過ぎるよなー。
せめて1000円程度であれば買ってもいいんだけど・・・。
(庶民の金銭感覚とはこういうものだと、安倍とか黒田に教えてあげたいよ!)





『プロフェッショナル 仕事の流儀 
        介護福祉士 和田行男の仕事』
<DVD>
NHKエンタープライズ

社会問題となって久しい認知症。
家庭的な共同生活を送る「グループホーム」で
先駆的な取り組みを続ける和田行男のモットーは、
人として“普通に生きる姿”を支えること。
そして“人の尊厳”を守ることだ。
施設では、自分でできることは自分ですることをルールとし、
夜の時間帯以外は玄関に鍵をかけない。
けがや事故のリスクもあり、危険だとの批判も浴びる。
だが、自分の意思を行動に移せるすばらしさを守りたいと、
和田は覚悟を持って介護にあたる。
信念の男、笑いと涙の現場に密着。
(2012年6月25日 NHK総合テレビで放送)




2016年2月23日(火) 59日目

2016-02-24 00:56:21 | 日記
12回目の夜勤終了。

今回は初の2人夜勤だった。
約80名の入居者を2人だけで一晩中対応する。
一緒だったのは、同じ男性で副主任のUさん。
まだ31歳と若い。

この仕事はいつも「何が起こるか分からない」という緊張感があるが、
2人だとその緊張感の度合いが違う。
タイトロープを渡るような感じ、と言ってはちょっと大げさだろうか・・・。

正直、一方が休憩中で、一人だけの時間帯(も当然ある)では、
「ナースコールが鳴りませんように」「何も起こりませんように」
と祈りながら過ごした。お腹が痛くなりそうだった。
幸い、夜間のナースコールはいつもより若干少なめだったと思う。

まあなんとか無事に終わらせることができたものの、
「2人で夜勤は無理だよな」というのが率直な感想。
もうあまりやりたくない。

法律では20人の入居者に対して1人の夜勤者を割り当てるべし、
(つまり80人では4人)となっているそうだが、
実際に経験してみて、それは妥当な線のように思える。



ところで、この仕事に就いて、いつの間にか3カ月が経過した。
一番強い感想としては、「この仕事は圧倒的に女性の方が向いている」
というものだろうか。

最初の夜勤の時に、夜勤専門のパートの女性ヘルパーSさんが
いみじくも言っていた。
「女性には母性があるからね・・・」
そりゃそうだ。

そもそも「高齢者の生活支援」と言ったって、
概して男なんて大雑把でいい加減な生活しかしていない。
自分もそう。
掃除もテキトー、洗濯もテキトー、入浴もテキトー、食事もテキトー。
そんな人間が人様(特に女性)の生活を支援するなんて無理がある。

それに、細かいことに気がつかないし、デリケートな部分が分からない。
男性が女性におむつ交換や入浴介助をしてもらうのは抵抗ないだろうけど、
女性が男性にそれらをやってもらうのは抵抗があるだろう。
実際に男性の介助を拒否する女性の利用者さんもいる。

じゃあ、男性ヘルパーの存在意義って何だろう?


男と女の間には 
深くて暗い川がある
誰も渡れぬ川なれど 
エンヤコラ 今夜も舟を出す
Row and Row Row and Row
振り返るな Row Row
   (野坂昭如「黒の舟唄」より)


いつまでこの仕事を続けられるのかは、正直未だにまったく分からない。
明日はオフです。ほっ



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『絶筆』
(著)野坂昭如
新潮社

倒れてもなお、書き続けた12年!
警世と洒脱、憂国と遊び心、無常と励ましに満ちたラスト・メッセージ。
荷風が死の前日まで『断腸亭日乗』を綴り続けたように、
脳梗塞で倒れた後のノサカもまた日記という作品に魂を傾注していった。
急逝のほんの数時間前まで・・・。
揺れ動く時代が滲む最晩年のエッセイ選を附す。









2016年2月21日(日) 58日目

2016-02-21 23:28:10 | 日記
今日も遅番(10:30~19:30)

今日は夜勤3人体制で、遅番が1人(自分)。
17:30以降は昨日と同じく4人だったが、
今日は遅番(自分)があまり残業にならないように、
夜勤の人が色々と協力してくれたみたいで、
20:00には上がれた。こういうのがあると救われる。


今日のTBSテレビの朝の番組「サンデーモーニング」の「風を読む」のコーナーで、
やはり、川崎老人ホームの事件を取り上げていて、
コメンテーターの姜尚中さんとか、大宅映子さんとかがコメントしていた。
現場で実際に働いている者からすると、
「何を綺麗事言ってやがるんでぇー」と、どうしても反発を感じてしまうが、
でも、今回の事件で介護業界が注目されるのは必ずしも悪いことではないのではないか、
と個人的には思っている。

だって、人口動態に関することはほぼ確実に予測できることで、
日本は10年後には本当に大変な社会になることは確実なのに、
政府は何ら有効な手立てなど考えているはずがないのだ。絶対に。
もっともっと社会的な関心が、「介護」の世界に集まってもいいと思う。
(今の政治のデタラメさ加減から考えるに、
国家強靭化に貢献できない高齢者など、みんな虐殺してしまえ!
ということになりかねないのではないかと、私は大真面目に懸念している。
だって、安倍ってヒトラーに似てるでしょ?)

今回の川崎の事件は、ちょっと極端で、言語道断な事件だと思うが、
広義における「虐待」というのは介護現場でいくらでも起こっていると思う。
意図的にせよ、意図的でないにせよ・・・。

叱るな子供、来た道じゃ
笑うな老人、行く道じゃ


明日からあさってにかけては夜勤です。
どうも今回の夜勤は恐ろしいことになりそう。
またこのブログで報告します。



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

この本は、哲学者・萱野稔人氏の書評を読んで興味を惹かれた。
すごく面白そう。
「本書を読むと、人間以外の動物がいかに共感能力にすぐれ、
欲望を制御し、利他行動をとるのかに驚かされるだろう」
「道徳は人類の生態的な特性からうまれてきたのであって、
けっして理性や啓示によってうみだされたものではないのだ」
へー、そんなこと知らなかった。



『道徳性の起源』
(著)フランス・ドゥ・ヴァール
紀伊國屋書店

道徳性は上(神)から押しつけられたものでも、
人間の理性から導かれた原理に由来するものでもなく、
進化の過程で下(哺乳類が送る社会生活の必然)から生じた・・・・・。
霊長類の社会的知能研究における第一人者が、
豊富な図版とともに動物たちの驚きのエピソードを紹介しながら、
道徳性の由来に切り込む。
著者一流のユーモアと説得力に満ちた渾身の書。

朝日新聞書評記事 ← 萱野稔人氏による書評



2016年2月20日(土) 57日目

2016-02-21 00:08:57 | 日記
今日は遅番(10:30~19:30)。
天気は雨。

遅番でキツくなるのは、17:30以降。
今日は夜勤が2人体制で、遅番が2人で、
4人で食事介助、口腔ケア、就寝介助、夕食後のおむつ交換等をやらなければならず、
19:30には到底終えることができず、上がったのは20:30頃。
ぐったり疲れて、雨の中帰った。5人いればだいぶ違うと思うんだけど・・・。

川崎老人ホームの事件でも話題になっていることだが、
とにかく人員不足には辟易する。これは確かにストレスだ。
(あの事件は人員不足というよりも容疑者個人の問題の方が大きいと思うが・・・)

どうもヘルパーの人員が今後増えていく感じはしないし、
それどころか、ますます少人数で仕事を回さなければならなくなる兆しすら感じる。
まあ、できないものはできないと、開き直るしかないよなー。
身体が壊れてしまえば、それまでだ。


明日も遅番です。



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

昨日に続いて、新書の新刊。
新潮新書の今月の新刊も面白そう。



『学者は平気でウソをつく』
(著)和田秀樹

学者の言うことを、真に受けてはいけない。
データの改竄や人為的ミスがなくても、
「画期的な発見」の大半はのちに覆される運命にあるのだから。
医学、教育学、経済学等々、あらゆる学問の「常識」を疑い、
学問との上手な距離の取り方を模索する。
学問という名の宗教に振り回されず、正しい選択をして生きるために必要な思考法と、
健全な猜疑心の持ち方とは?
「学者のウソ」をメッタ切りにする、痛快な一冊!




『個人を幸福にしない日本の組織』
(著)太田 肇

[著者からのメッセージ]
周知のとおり第3次安倍内閣は、一億総活躍社会、地方創生を看板に掲げ、
女性の登用や大学の国際競争力向上も声高に唱えています。
ところが現状を見ると、IT革命やグローバル化が勢いを増した1990年代半ば以降、
企業の労働生産性や国際競争力、大学の国際ランキングなど、
わが国の地位や存在感が急低下しています。
また、地域格差は広がり、PTA・町内会離れも進んでいます。
原因の一つとしてあげられるのが、わが国に特有の「組織の論理」です。
個人より組織を優先し、組織主導でメンバーを選別し管理・処遇するシステムが、
新しい時代の要請に適応できなくなり、さまざまな弊害をもたらしているのです。
本書は、企業・役所、PTA・町内会の組織から、
大学入試制度、地方分権など規模も目的も異なる日本の組織を取りあげ、
背後に巣食う「組織の論理」がどのような問題を引き起こしているかを浮き彫りにします。
そのうえで、大胆で斬新な改革策を提案しています。




2016年2月19日(金) オフの日

2016-02-19 22:19:38 | 日記
今日はオフの日。

実家に帰って母親の支援をちょこちょこやったものの、
基本的には身体を休めることに専念。
やっぱり疲れている。


それにしても、川崎の老人ホーム転落死事件は、
その後も結構ニュースで取り上げられているみたいだ。
自分はテレビのニュース番組には批判的であるものの、
今日、こんな番組があった。しばらくの間は動画で見れるはず。
東京都内のある特別養護老人ホームの夜勤の実態が報道されている。
全部で9分17秒の動画。
    ↓
テレビ東京「ニュース・アンサー」 連続転落死 家宅捜索へ → 密着!介護夜勤の現場

自分が働いている施設も、ここで取り上げられた特別養護老人ホームと同じような感じ。
場合によってはもっときついかも知れない。
(入居者80人で夜勤が2人体制の場合もある。そして月に6~7回夜勤がある)

朝日新聞2月17日の記事によると、
  
介護施設9割「勤務2交代制」  夜勤16時間 医労連「改善、最優先に」
  9割近くの介護施設で長時間夜勤につながる「2交代制」を採用しているとする調査結果を、日本医療労働組合連合会(医労連)が16日発表した。施設の4割には仮眠室がなかったという。
  調査は昨年6月時点で、特別養護老人ホームやグループホームなど全国35都道府県143施設、職員4953人から回答を得た。調査は今回で3回目。
  夜勤形態では、124施設(86.7%)が8時間前後の日勤と16時間前後の夜勤の「2交代制」と答えた。2交代制の施設で働く2159人のうち、816人が週1回超(月4・5回以上)の夜勤をしていた。また、「仮眠室がない」と答えたのは47施設だった。
  医労連は「介護離職ゼロを実現するために現場の処遇改善が必要。その上で長時間夜勤の改善は最優先課題だ」としている。



私見を述べさせてもらうと、
日勤帯も夜勤帯と同じように人員不足でとても厳しいというのが現実だと思う。
とにかく介護職員の何がキツいかって、人員不足がキツさの一番の原因だというのが
現時点での個人的感想。

今回の事件で、社会の幅広い層で問題意識が共有されるようになればいいとは思うけど、
今の日本社会にそんな余裕はないだろうなぁ。
なにしろ政治がデタラメ過ぎるからね。
安倍みたいに自分の権力を維持することしか頭になくて、
アメリカのケツを舐めてばかりいるような人間がトップにいるようじゃ、
日本はいつまでたっても良くならないよ。


明日は遅番(10:30~19:30)です。



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

今月の集英社新書の新刊は面白いのが多そうだ。
あくまでも新聞広告を見た限りでの印象だけれども・・・。



『愛国と信仰の構造ー全体主義はよみがえるのか』
(著)中島岳志/島薗進

国家神道、祖国礼拝、八紘一宇。
愛国心と信仰心が暴走した果てに、戦前の日本がなだれこんでいった全体主義。
その種がまかれた明治維新から第二次大戦まではおよそ75年だが、
戦後75年が近づく現代の日本も、奇妙によく似た歴史の過程を進んでいる。
危機の時代になると、人々はなぜ国家と宗教に傾斜していくのか。
戦前のような全体主義はよみがえるのか。
日本の社会と政治の歪みに気鋭の政治学者と宗教学の泰斗が警鐘を鳴らす!




『「文系学部廃止」の衝撃』
(著)吉見俊哉

2015年6月に文科省が出した
「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」の通知を受け、
各メディアは「国が文系学部を廃止しようとしている」と報じ、騒動となった。
これは事の経緯を見誤った報道ではあったものの、
「理系」偏重と「文系」軽視の傾向は否定できない。
本著では、大学論、メディア論、カルチュラル・スタディーズを牽引してきた著者が、
錯綜する議論を整理しつつ、社会の歴史的変化に対応するためには、
短期的な答えを出す「理系的な知」より、
目的や価値の新たな軸を発見・創造する「文系的な知」こそが役に立つ論拠を提示。
実効的な大学改革への道筋を提言する。




『国家戦略特区の正体ー外資に売られる日本』
(著)郭 洋春

安倍政権が成長戦略の一つとして進める「国家戦略特区」。
東京圏を含む全国10の指定地域で、医療、雇用、教育、農業など
重要分野の各種「岩盤規制」を取り払い
「世界で最もビジネスがしやすい国」を目指すという。
だが、その実態は、特区で得られる利益は外国企業に持ち去られ、
地域間、国民間の格差をより拡大させる「治外法権区域」「植民地」に他ならない。
日本のGDPの半分以上を外資に売り渡さんとする亡国の経済政策。
その危険性を暴く。








2016年2月18日(木) 56日目

2016-02-19 00:27:01 | 日記
11回目の夜勤終了。

今回はオフの次の日の夜勤だったので、
多少、肉体的には楽な感じがした。

今回の夜勤リーダーは20代前半の女性Kさん。
この人は年齢の割にしっかりしていて、
(自分が20代前半の時に、夜勤リーダーなんてとてもできなかっただろう)
指示がはっきりしているし、余計なことは言わないので、
結構やりやすい。


でも徹夜で働いた後になかなか回復しないのは相変わらず。
明けの日は日中ずっと寝て、夜も寝ないとダメ。

明日はオフです。



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

これは本じゃなくて雑誌。
『驚きの介護民俗学』の六車由実さん、
『ペコロスの母に会いに行く』の岡野雄一さんが寄稿している。
こういう雑誌はバックナンバーで買っておいた方がいいのかも知れない。
でも定価1404円と高いんだよね。




『現代思想2015年3月号 特集=認知症新時代』
青土社

2015年1月に公表された「新オレンジプラン」では、
認知症700万人という驚くべき推計が発表された。
本特集では、若年性を含む認知症者とその介護者をめぐる医療・福祉政策の現状、
当事者運動やケア実践の歴史的展開などを検証しながら、
「安心してボケられる社会」の基礎構築を目指したい。

目次
【インタビュー】高見国生[認知症の人と家族の会](聞き手=天田城介)/
 東田勉[認知症の「真実」]
【エッセイ】向井承子/岡野雄一/六車由実/西川勝/佐藤雅彦
【論考】阿保順子/美馬達哉/マーガレット・ロック/井口高志/出口泰靖/
 春日キスヨ/木下衆/天田城介/三宅貴夫/高橋絵里香
【特別掲載】柄谷行人「移動と批評」