2016年6月29日(水) 119日目

2016-06-30 01:08:39 | 日記
今日は早番(7:30~16:30)。

今日は人員的にそれほど多くなかったが、
入浴がない分、若干余裕があったように思う。
時間に追いまくられる感じはなかった。
でも、なんとなく気持ち的には疲れ気味。
暑くなってくると、気持ちを切らさないようにするのが大変だ。

夏になると誰しも幾分理性よりも感情が優勢になるようで、
ヘルパーの赤裸々な本音もちょこちょこ垣間見えるようになる。

今日はいくつもの介護施設を渡り歩いてきたと思しきベテランヘルパーから、
「ここの施設を基準にして考えない方がいいよ」
とアドバイスされてしまった。
こういうアドバイスをしてくれたのは何人目になるだろうか?
最初は「夕陽のガンマン」ことKさんからだった。

なにしろ自分はこの施設のことしか知らないので、
ここを基準に考えざるを得ない。
でもなー、何人もの人からそんなこと言われると、ちょっと考えてしまうよなー。

明日からあさってにかけてはまた夜勤。
何か大きな問題が起こらなければいいけれど・・・。

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さて、とりあえず参院選までは頑張って政治の話題。
もし今度の参院選で改憲勢力が3分の2を獲得してしまうとどういうことになるか?
ムサシによる不正選挙もネット内では結構話題になってきているが、
こんなシミュレーションがある。
これが本当に実現されたらいったいどうするの?
「新ベンチャー革命_6月26日」より抜粋。



 ネット住人は、ムサシの機械集計疑惑にも、自民による改憲策動の対国民への隠蔽にも敏感であり、その危険性にも気付いています。自民の危険な動きの背後には、自民を傀儡化している米戦争屋CIAが控えています。その上、米戦争屋CIAは抜け目なく、日本の官憲も日本の大手マスコミも完全に牛耳っています、彼らが唯一、手を焼いているのはネット世論のみです。そのため、大手マスコミの報道とネットとの間の情報乖離が年々、ひどくなっています。

 われら日本国民が気付くべきは、なぜ、米戦争屋CIAはここまで強引に、日本の政治やマスコミに介入してくるのかと言う点です。それを知るには彼らの対日戦略に着目する必要があります。ちなみに、彼らの対日戦略は一般の日本人に対してひた隠しにされています。

 さて、それでは彼ら米戦争屋CIAの今の対日戦略とは何でしょうか、それはまず、日本の自衛隊を米軍の傭兵としてただで使い(コストは日本人の血税負担)、自衛隊を米戦争屋の仕掛ける戦争に引き摺り込むことです、そしてあわよくば、日本政府に徴兵制を強制して、自衛隊員以外の一般日本人を徴兵して米軍の傭兵としてただで活用することです。それを実現するためには、日本の平和憲法を改悪させて、日本が米戦争屋の企む戦争に参加しやすくしたいのです。しかしながら、彼らの魂胆に日本人が気付くと、みんな猛反対するのは自明ですから、この魂胆を日本人にひた隠しし、日本国民をだまして、彼らの傀儡・自民に改憲(戦争国家化)を強行させようとしているのです。

 一方、自民の親米右翼連中や日米安保マフィア連中は、米戦争屋CIAの言いなりになることで、日本において権力の座に居座ることが米戦争屋CIAに保証されているということです。彼ら自民は戦後から今日まで、米戦争屋CIAの傀儡政党であり続けていますが、野中氏や古賀氏や亀井氏など、戦中派の反戦主義者が自民党内で実権を握っていた時代、すなわち、2001年の小泉隷米政権誕生以前は、幸い、米戦争屋CIAは自衛隊の傭兵化、そして日本人の徴兵による米軍傭兵化を今ほど、強く求めていなかったに過ぎません、なぜなら、2001年以前、彼ら米戦争屋CIAは米国内で米兵を容易に調達できていたからです。

 ところが、ネットの発達で、米国民が覚醒し、米国民が反戦化して米兵の調達が思うようにできなくなったのです。さらに、タックスヘイブンの発達で米政府は税収が減り、米財政の悪化で、国防予算に余裕がなくなったのです、その結果、今の米国防総省は米軍の人員削減が不可欠となっているのです。そこで、日本を乗っ取っている米戦争屋CIAは、その穴埋めを日本人で補充する考えなのです。しかも、日本兵のコストは日本政府負担(すなわち、われらの血税で負担)ですからタダで使えます、だからこそ彼らは何としても日本人を米兵代わりに徴兵したいわけです。

 みんなこの現実に気付かないと、日本人が安易に米軍の傭兵にされてしまいます。

 今回、米戦争屋CIAに牛耳られている大手マスコミは、彼らの指令にて、参院選後、自公与党勢力を全体の三分の二以上にして改憲可能にするよう世論誘導を実施させられていますが、その先に待っているのは米軍のための日本人の徴兵制なのです、だから、その真実を知る自民幹部は改憲を参院選の争点にできないのです、みんなこの闇の真実に気付きましょう。

 最後に一言、日米同盟という名の実質的な対米隷属下での改憲ほど危険なものはありません!改憲するなら対米自立が先です




【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『「憲法改正」の真実』
(著)樋口陽一/小林節
集英社新書


自民党の改憲草案を貫く「隠された意図」とは何か?
護憲派の泰斗と改憲派の重鎮が、自民党草案を徹底分析。
史上最高に分かりやすい「改憲」論議の決定版が誕生!

【目次】
はじめに――なぜ、われわれ二人なのか
1.破壊された立憲主義と民主主義
2.改憲草案が目指す「旧体制」回帰とは?
3.憲法から「個人」が消える衝撃
4.自民党草案の考える権利と義務
5.緊急事態条項は「お試し」でなく「本丸」だ
6.キメラのような自民党草案前文――復古主義と新自由主義の奇妙な同居
7.九条改正議論に欠けているもの
8.憲法制定権力と国民の自覚
9.憲法を奪還し、保守する闘い

<対論を終えて>
主権者としての心の独立戦争 (小林 節)
あらためて「憲法保守」の意味を訴える (樋口陽一)





2016年6月28日(火) オフの日

2016-06-28 23:16:36 | 日記
今日はオフの日。

と言っても、身体はお疲れモードで寝ている時間が長かった。
気候的には涼しくて過ごしやすかったはずなんだけど・・・。

果たしてこの夏は乗り越えられるかな?
明日は早番(7:30~16:30)。


さて、このブログもなんだか政治ブログみたいになってきてしまったが、
本来ノンポリの自分がこれだけムキになって政権やメディアを批判せざるを得ないのは、
それだけ今の日本がおかしなことになっていると感じるから。
参院選を前にして、危機感を覚えまくりだ。

例えば、昨日のブログで紹介したSEALDsの福田和香子さんのスピーチの中で、
こういう発言があった。

「私や私の仲間が、こうしてこの場所に立つことによって、
どれだけのリスクを背負うことになるのか、想像に難くないはずです」


そう、この国では政権批判の発言をすることが、“リスク”となってしまったのだ。
これは日本がファシズム化していることの証左ではないか?

また、TBSの金平茂紀さんがネット内(テレビではなく)で、
次のようなロシアのアネクドート(小噺)を紹介していた。

「ソ連邦時代、ある男が酒に酔って、赤の広場で“ブレジネフの大馬鹿野郎!”
と叫んだら、KGBだか官憲だかがドヤドヤと駆けつけてその男を取り押さえにかかった。
男が“なんだなんだ、俺がいったい何をしたというのだ”と聞くと、
取り押さえにかかった男たち曰く。“国家機密漏洩罪だ!”」


これは今の日本ではもはや笑えないんじゃないか?
今の日本の首相は、立憲主義もポツダム宣言も知らない、
どう考えてもすこぶるつきの“バカ”であることは明らかなのに、
(あるいは平気で嘘をついても恥じ入ることのない“人格破綻者”でもいい)
テレビ等の大手メディアはその手の批判を一切できなくなってしまっている。
恐らくこのことは日本の「国家機密」「特定秘密」となりつつあるのではないか?

権力批判が自由にできないなんて、
社会としてものすごく異常で不健全なことだという認識を持つべきだと思う。
権力を甘く見てはいけない。
国家権力は暴力装置も持っているし、金も持っている。
暴力を合法的に行使できる主体は国家しかない。
大きな金があれば超一流の殺し屋を雇って邪魔者を消すことだって簡単なのだ。

そういう国家が暴走を始めたら大変なことになる。
だからこそ、憲法によって国家権力に縛りをかける「立憲主義」、
そして、権力を監視する役割としての「メディア」が
極めて重要であるということではなかったのか?

しかし、今の日本では「立憲主義」も「メディア」もまともに機能していない。
これがとんでもなく危険な状況だという認識はないのだろうか?

日本はトマス・ホッブズの『リヴァイアサン』(1651年刊)あたりから
政治思想というものをもう一度考えなおした方がいいように思う。
あまりにも政治思想が貧困過ぎるのではないか?
安倍の暴君ぶりを見ていると、絶対君主制の時代に逆戻りしてしまったかのようだ。



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『ホッブズ――リヴァイアサンの哲学者』
(著)田中浩
岩波新書


「万人の万人にたいする闘争」に終止符を打つために主権の確立を提唱したホッブズは、
絶対君主の擁護者なのか。それとも、人間中心の政治共同体を構想した民主主義論者なのか。
近代国家論の基礎を築いたにもかかわらず、ホッブズほど毀誉褒貶の激しい哲学者はいない。
第一人者がその多面的な思想と生涯を描いた決定版評伝。





2016年6月27日(月) 118日目

2016-06-27 22:22:01 | 日記
41回目の夜勤終了。

今回も3人体制でリーダー業務だったが、
特に大きな問題もなく、平穏な一夜だった。

前回は救急搬送が2回あり、休憩も取れずに18時間働き続けたということで、
どうしても警戒モードが強くならざるを得なかったが、
今回は完全休憩の時間(折り畳みベッドで横になる)を1時間は取れたので、
まあ良かったのかなという印象。
でもなんだか知らないけど、結構疲れたな。
暑くなってもきたし。

日本の夏って最近は異常に暑いし、感情的にも冬とはガラッと変わってくる。
本当は夏なんて働きたいと思わないけど、
でもこの仕事は夏休みもなく、365日24時間常に仕事があるわけで、
なんとか今いる人員で回していかなければならない。

結局、夜勤リーダーができる人員が現時点で5人しかいないので、
自分も見切り発車的にそれをやらざるを得ないのは分かるのだけれども、
本当に1人でも欠けてしまえば大変なことになるのは目に見えているわけで、
人員的バッファーを設けなくて大丈夫なのかな、と心配になってしまう。

もう少しヘルパーの待遇を良くしていかないと、
フィリピン出身のAさんだって、近々辞めてしまうのではないかという憶測が専らだ。



さて、本日紹介したいのは、SEALDsメンバー福田和香子さんによるスピーチ。
昨年6月27日(ちょうど1年前)に渋谷ハチ公前で行われたこのスピーチの動画を観て、
私は不覚にも涙をポロポロ流して泣いてしまった。
近年、これほど感動的なスピーチを聴いたことはない。
魂の雄渾、勇気、純粋さ・・・。

いかなる名作映画といえども敵わない。
リンカーンもキング牧師もオバマも真っ青。

我々大人は彼女の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいと思う。
今の日本の大人たちの誰がこんなに思い切った発言ができるだろうか?

「私は今、自分の持つすべての可能性を賭けて、
安倍政権を権力の座から引きずり降ろします!」


「戦争法案に反対するハチ公前街宣アピール~SEALDs_福田和香子さん」

日本の社会をいい方向に変えていけるのは、
間違いなく彼女のような人間たちなんだろうと思う。



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『経済的徴兵制』
(著)布施祐仁
集英社新書


貧しい若者を戦場へ送る“企み”はすでに始まっている!
去る9月に安倍政権が強引な手法で安保関連法案を成立させ、
集団的自衛権の行使に付随する「徴兵制」導入への不安が高まるなか、
現憲法に反する強制的な兵役制度ではなく、
グローバルに拡がる経済格差の余波を受けた貧しい若者たちを軍隊(自衛隊)に志願させる
「志願制」、すなわち「経済的徴兵制」が水面下で進行しています。
本著では、自衛隊における「経済的徴兵」の歴史と現状の詳説に加え、
海外派遣に伴う本当のリスクを明らかにし、
貧しい若者を経済的利点を餌に勧誘し、
戦場に送り込む構造的な“悪制”の裏側に迫ります。

【目次】
序 章 「経済的徴兵制」の構図
第一章 徴兵制から「経済的徴兵制」へ ―― アメリカ・ドイツの場合
第二章 自衛隊入隊と経済格差
第三章 自衛隊「リクルート」史
第四章 「学校を開拓せよ! 」 ―― 募集困難時代への対応
第五章 戦地へ行くリスク ―― イラクの教訓
第六章 「戦死」に備える精神教育
第七章 「政・財・軍」の強固なスクラム





2016年6月25日(土) 117日目

2016-06-25 00:37:43 | 日記
今日は遅番(10:30~19:30)。

日勤帯は結構人員的に余裕があったので、ほっ。
午後は嘔吐物処理についての研修(1時間ほど)を受ける余裕もあった。

17:30~19:30の時間帯は遅番2人夜勤3人の5人体制でまあ普通。
全体的には無難な一日だったのかなー。
梅雨時で不快指数も高く、
スタッフも入居者もややイライラしている感もなきにしもあらずだが、
まあ自分としては、できるだけ感情を殺して、
ロボットのごとく仕事をするように心掛けているというところか・・・。

明日からあさってにかけては夜勤。
あまりいい予感はしないなー。


さて、今日気になった記事は、ニュースサイト「Hunter」より。
予想通り。大手メディアは絶対にこういうことをやってくると思っていた。
なにしろ腐り切っているからね。
民主主義を成立させるための重要な前提の一つは、
有権者に相当程度に正確な情報が行き渡っているということのはずだけれども、
その前提をぶち壊しているのが日本の大手メディア。
もう何度目になるだろうか? 何度でも言ってやる。
「日本の大手メディアは一刻も早く解体すべし!」


参院選情勢報道に重大な疑義 同一調査データ使い回しの可能性

 新聞各紙の選挙情勢調査に重大な疑義が浮上した。
 大手新聞各社の24日朝刊トップは参院選情勢調査の結果。いずれも自民党が勝利し、公明やおおさか維新を加えると、改憲に必要な3分の2に届く勢いであることを予想する内容だ。そろい過ぎた数字に違和感を覚え、各紙の調査方法を精査したところ、特定の調査会社の数字が使い回されている可能性が濃くなった
 参院選の公示からわずかに2日。調査対象を固定電話とする少ないデータを使い回して選挙選の流れを作った形となっており、意図的な世論操作が疑われる事態といえそうだ

読売、日経のサンプル数が一致

 24日の読売新聞朝刊。記事の詳細は省くとして、調査結果は与党優位を示す内容だ。ほぼ同じ記事を掲載したのが日本経済新聞。リードの部分に若干の違いはあるものの、その後の記事は構成も中身もほぼ同じ。冒頭で投票先未定の割合を示したあと、自民、公明、民進、共産、その他の野党の順で情勢を分析。“見出しが結論”という格好で、自公勝利を予測している。問題は、調査方法だ。

 下は、読売、日経の記事の最後。調査対象は「世帯」と「人」で違う表現だが、サンプル数はともに「2万7640人」。まったく同じ数字になっている。





 日経は記事の中で調査を行ったのが同紙のグループ会社で世論調査、マーケティングなどを専門にしている「日経リサーチ」であることを明記している。一方、読売はリードの冒頭で「読売新聞社は7月10日投開票の第24回参院選に関し、22,23の両日、全国世論調査を実施し……」。まるで独自の調査を行ったかのような書きぶりだ。しかし、全国調査でサンプル数がここまで一致するということはあり得ない。おかしいと思って世論調査の詳細を記した11面を開いたところ、左隅に次の説明が掲載されていた。



同一データ使い回しの可能性

 『本社世論調査』とある記事の基礎データは、日経リサーチ社のもの。読売は、日経と同じデータを使って、同じような記事を垂れ流していた。姑息なのは、1面の記事でまったくそのことに触れていないこと。調査方法まで読み込む読者が数多くいるとは思えず、たいていは読売が独自に行った調査に基ずく報道と思い込むだろう。実態は、与党に都合のいい数字を使った政権の犬たちによる誘導記事。公平・公正が聞いて呆れる。

 不可解なのは、同じく与党勝利を予測した毎日や共同通信のサンプル数まで日経リサーチのそれと同じであること。毎日は回答者数「2万7500人」、共同は「約2万7000人」。新聞各社の全国調査で、サンプル数がこうまで揃うことは奇跡に近く、報道各社が同じ調査会社の数字を使い回している可能性が否定できない。

 国政選挙の度に繰り返される選挙情勢報道。近年は、公示から1~2日で一斉に選挙結果の予想が報じられ、そのまま終盤までの流れが固まる状況だ。前回総選挙では、自民優勢を伝える報道が相次いだことで、「投票に行くのがバカバカしくなった」として棄権する人が続出。低投票率を望む自公を喜ばせる結果となった。日経は政府寄りで知られる会社。その子会社のデータを使い回して選挙予測が行われているとすれば、明らかに読者への背信行為である。




【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

この本は「ビデオニュース・ドットコム」で知った。
恐らく日本のメディア問題について最も本質的なことが書かれている本だと思う。
著者の日隅一雄さんはもう亡くなられてしまったが、
恐らく暗殺されたのではないかと疑っている。



『マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか(補訂版)
   — 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する』
(著)日隅一雄
現代人文社


東電福島第一原発事故で露呈したマスコミのふがいなさ。
その原因となっている日本独自のメディア規制システムの全貌を明らかにし、
真に独立したマスコミとなるための打開策を提言。
初版発刊以降の民主党与党の動きと原発事故に関する記者会見について加筆。

序 章 マスゴミになってしまったマスメディア
第1章 政府・企業によってがんじがらめの日本のマスメディア状況
第2章 さらなる強化が懸念される表現の自由への制約
第3章 放送・通信の内容規制が行われる通信・放送の融合法制
第4章 システムの改善への展望
第5章 民主党政権の誕生による期待と失望
終 章 東電福島第一原発事故後の報道に対する失望を希望に変えるために






2016年6月24日(金) オフの日

2016-06-24 22:24:43 | 日記
今日はオフの日。

昨日明けた夜勤では、かなりしんどい思いをしたけれども、
今日もまだお疲れモード。

それにしても、入居者の要介護度がどんどん上がっている感じがあり、
当然それにつれて仕事もどんどん負担が大きくなっている感じがする。

認知症が進んで昼夜問わず徘徊する人もいるし、
定時排泄に入らなければならない人数も増えているし・・・。
このままでは
先行きどこかでパンクしてしまうのではないかという予感もある。

もっともこれはこの施設だけではなくて、日本社会全体の問題でもあるのだろう。
今絶対に必要なのは、
公共サービスの質を落とさずに政治や行政をスリム化・効率化していくことだと思うけど、
(北欧諸国はそれに成功しつつあると聞いている)
日本の場合はそれ以前の問題として、
せめて平気で嘘をつかないまともな人格の人間が政治のトップに立ってくれないと・・・。
安倍なんかじゃまったく信用できなくてお話にならないよ。
どう見てもスリム化・効率化とは正反対のことをやっているとしか思えない。


ところで・・・
今日は英国の国民投票でEU離脱派が勝利したようだ。
意外だった。不正選挙で残留に導くのではないかと思っていたが、
どうも開票は手作業だったみたいだ。

日本の選挙も手作業で開票すべきと「新ベンチャー革命」では主張している。
自分も同意見。ムサシを使った不正選挙はかなりの確率で行われていると考えている。
そして大手メディアによる事前の「自民優勢」という捏造報道によって、
ますます不正選挙をやりやすくしているというのが手口だと思う。

 昨日、英国にてEU離脱の是非を決める国民投票が行われました。今朝のニュースでは、その開票作業に着手する様子が放映されていました。この画像を見る限り、この選挙の開票集計は手作業のようです。ロイターの報道でも、開票集計は手作業だそうです。英国民はおそらく、機械集計すると不正が行われることを知っているのでしょう。だから、英政府は機械を使用できないのです。英国の選挙も、日本の参院総選挙と同様に全国規模の選挙ですから、手作業で集計するのは大変でしょうが、機械でやったら、国民から猛反対されるのでしょう。

 われら日本国民も、英国に習って国民監視の下、手作業による開票集計を日本政府に要求すべきです。そのためには、ネット中心でムサシの不正疑惑を大騒ぎして英国民同様に、日本国民も選挙の機械集計に疑問を持つようになるべきです。

新ベンチャー革命 2016年6月24日
タイトル: 英国のEU離脱を問う国民総選挙の開票集計は手作業である:日本の総選挙の開票集計に機械を導入するのをマスコミも野党もなぜ黙認しているのか



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『12.16不正選挙』
(著)リチャード・コシミズ
ペーパーバック


12.16不正選挙
「不正選挙?そんな馬鹿な。」
その思い込みに裏社会はつけこんでくる。
彼らにはどうしても大規模な不正選挙を日本で敢行せざるにはいられない理由があった。
「日本人がそんなことをするはずがない」?
その通りだ。この不正選挙を主導したのは、日本人ではない。
では、一体誰がなんの目的で?
今、米国は未曾有の経済的危機に瀕している。
国家デフォルトを目前にして必死の延命策を講じている最中だ。
「そんなひどい状態ならメディアが報じるはずだ」?
報じない。報ずれば、米国に流れ込んでいる日本や世界のマネーが引き揚げられる。
米国の国家デフォルトを即座に引き起こしてしまう。
米国の裏社会は、未来の党の票1000万票以上を闇に葬り、
ほとんど得票のなかった自民公明を政権の座に返り咲かせた。
偽与党の誕生である。偽与党は、
①TPP、消費増税、原発存続を推し進め、米国ユダヤ資本に日本市場を明け渡す。
②日本と中国のあいだの戦争を惹起する。
極東の大きな戦争だけが、戦争インフレで米国経済を救うことができるのだ。
今、我々は12.16不正選挙を暴き、裏社会の目論見を粉砕すべく動き出した。
本書を読まれた方が、我々の野戦場での戦いに参戦されることを期待する。
我々の子供や孫を本物の戦場に送らないために。
2013.1.10 リチャード・コシミズ




『不正選挙――電子投票とマネー合戦がアメリカを破壊する』
(著)マーク・クリスピン・ミラー
亜紀書房


世界一の民主主義国家・アメリカを蝕む恐るべき選挙の実態。
迅速、低コスト、投票率向上も期待される電子投票に潜む闇とは?

「本書の告発を荒唐無稽な『陰謀論』と一笑にふすことは危険だ。
本格的な検証が必要ではないだろうか。」想田和弘(映画作家)

大統領選も含め、アメリカの選挙は日本のみならず、世界中に大きな影響を及ぼす。
その選挙に不正があるという。
例えば、ジョージ・ブッシュが大接戦を制した2000年のアメリカ大統領選。
集計過程に疑惑がもたれ、対立候補のアル・ゴアが票の数えなおしを訴えていた。
アメリカでは、選挙のたびに不正疑惑がもちあがっている。
特に電子投票システムは、タッチスクリーンで投票した候補と違う名前が表示される、
有権者の数を上回る得票数が出た、などのトラブルが多発。
「電子投票ソフトを操作するよう指示を受けた」という内部告発まで飛び出した。
世界一の民主主義を誇るアメリカで、ほんとうに不正選挙がはびこっているのか?





2016年6月23日(木) 116日目

2016-06-23 19:56:34 | 日記
40回目の夜勤終了。

今回は大変な夜だった。
救急搬送が2回あり(同じ利用者さん)・・・・・。

リーダー業務で3人体制だったが、
18時間休憩が取れなかった・・・これってちょっと殺人的。
(厳密にいえば10分くらいでおにぎり3個食べたけどね)

深夜に嘔吐があって苦しそうということで、119番したが、
解せないのは点滴1本打ってまた戻されたということ。
深夜の病院ってそんなものなのか・・・。
結局早朝にまた119番して救急搬送することになったが、
おかげで現場はてんてこ舞いだった。

不幸中の幸いだったのは、ヘルパーの1人が准看護士の資格を持つ女性で、
(彼女は正看護士の資格を取るために夜勤専門で働いている)
ほとんど彼女の指示通りに動いた。
リーダーは施設を離れられず、救急搬送には彼女に同行してもらった。

前々から思っていたことは、介護の仕事、とりわけ夜勤は、
看護的(医療的)センスがどうしたって必要だということ。
そんなものまるでない人間だからね、自分は。
(介護職員初任者研修ではそんなことほとんど教わらない)

これが自分の悪い予感だった。
こういう部分に関する教育をきちんと受けない以前に、
夜勤リーダーなんてやるべきじゃないと思うんだよね。

まあとにかく今回は疲れ切った。
自分ながらよく身体がもったものだと思う。


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さて、世間では参議院の選挙戦が始まったみたいだ。
自分にとって今回の選挙の争点は単純。
平気で嘘をつく「人格破綻者」を信任するのか否か。
これって人間にとって基本的なことだと思うんだけど、
結局日本人は信任しちゃうのかなぁ。
ものすごい違和感だ。この国はどうなっちゃったんだろう?
テレビで何を言っていたって、「新しい判断」で全部ひっくり返されちゃうんだぜ。
聞くだけ無駄だろう。

エコノミスト・高橋伸彰さんの最近のツイートより。

6月18日
アベノミクスのエンジンを、これ以上「空ふかし」するのは止めましょう。うるさいだけで前には進みません。道半ばではなく、進む道が間違ってるのです。最大のリスクは世界経済ではなくアベノミクスを続けることです。安倍政権を止めましょう。そうでなければ国民生活の安心と安定は実現できません ←まったくその通りだと思う

6月21日
我田引水の屁理屈で消費増税を2年半再延期した首相が、収録時間1分延びたくらいで「フェアじゃない」とわめくのか。これを口実に報道規制を強化したら、とんでもない暴君でありファシズムだよ→安倍首相「ちょっとフェアじゃない」番組収録で抗議 ←さすがは「人格破綻者」!

6月22日
安倍首相は有効求人倍率が上がったのを成果だと言う。でも一番増えてるのは高齢化による介護職。高齢化もアベノミクスの果実だと言うのか?税収が増えてるのも、日銀が将来世代の負担で国債を買いまくり、円安・株高、金利安を誘導したから。都合のよいところだけ拾い食いするのはフェアじゃないよ ←あ、これって俺のことじゃないか



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『安倍晋三「迷言」録』
(著)徳山喜雄
平凡社新書


「早く質問しろよ! 」
「国民の理解が深まっていない」
「全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」
政治家に失言や暴言はつきものだが、
かつてこれほど「迷言」を吐く首相がいただろうか。
自分に対する批判は「レッテル貼り」「デマゴーグ」。
一方で自らが発する暴言は「言論の自由」。
安保法制、戦後70年談話などをめぐる「アベ流言葉」を通して政治・言論状況を読む。






2016年6月21日(火) 115日目

2016-06-22 00:37:12 | 日記
今日は遅番(10:30~19:30)。

日勤帯で2人欠勤があって、人員的には不足気味だった。
なので今日は結構くたびれた。(1人でも休むとえらいことになる)
足がつってしまうような場面もあり・・・。

17:30~19:30の時間帯は遅番2人に夜勤3人の5人体制で、
まあ普通の人数ということで、それほどきつくはなかった。

明日からあさってにかけては夜勤だが、
メンバー的にはどうなんだろう? ちょっときついかも知れない。


さて、本日応援したい記事は、「晴耕雨読」というブログより。
まったく同感。大手メディアは平気で嘘をついて国民を騙しても恥じ入ることのない
「人格破綻者集団」安倍内閣と一心同体だと思う。
もはや救いようがない。一刻も早く解体すべし!


「今、満洲事変のような自作自演の謀略が行われたら、大手メディアは事実を報じるか?」 

実質的な『選択の自由』が与えられた環境で国民が投票できる選挙は、もしかしたら今回が最後になるかもしれない。ほとんどの日本人は、そんな風には考えていないでしょうが、古今東西の戦史や紛争史を調べれば、それと気付かないまま『最後の民主的選挙』を通り過ぎて、後戻りのできない『別の政治体制』へと移行した例は、決して少なくありません。

最後かどうかは、後になってから判明する。 憲法改正は選挙の争点になるか・ならないかという「主観的議論」はどうでもいい。

大手メディアは「今回の選挙結果によって、与党は憲法を変更するための大きなハードルを越えることになる。その点で従来とは異なる、きわめて重要な意味を持つ選挙です」という「事実」を受け手に伝えるのが仕事だろう。しかし日々の選挙報道を見ても、そんな「従来とは異なる、きわめて重要な意味を持つ選挙」という重さは全然伝わってこない。

「各党の公約は」とリリースを読み上げる「広報」ばかりで、過去の選挙で与党が出した公約と「選挙後に実際にやったこと」の乖離を検証して有権者に伝える報道は見当たらない。

一昨年12月の衆院選の前、菅義偉官房長官は「争点はアベノミクスであり、集団的自衛権ではない」と明言したが、今では「先の衆院選の結果は集団的自衛権への信任だ」という。

こういう欺瞞的手法に嫌気が差して、選挙に行かない人も多いだろうと思う。

現在の日本の政権与党は「選挙前に言うことと選挙後に実際にやることが正反対」という事例が続いているが、大手メディアの仕事が「国民の知る権利に応えること」なら、そうやって与党が繰り返し国民を騙してきたという「事実」にも触れるべきだろう。

政治権力者が国民を騙そうとしている時、それを知っていながら国民に伝えないメディアは、騙す側に立っている。


1931年の満洲事変の際、現地の新聞記者はそれが日本軍の仕業と知っていたが、日本軍将校との「懇談会」で飲み食いしながら相談し、国民を騙す片棒を担いで「張学良軍の仕業」と報じた。

今、満洲事変のような自作自演の謀略が行われたら、大手メディアは事実を報じるか。それとも「懇談会」での打ち合わせに従って「中国人の仕業」と足並み揃えて書き立て、中国への敵意を煽るか。

日々の報道を見る限り、後者の可能性の方が高いと思う。日本はもう既に、そんな社会になってしまっている。




【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】

日本評論社のようなお堅い出版社がこんな本を出してくれるなんてちょっと驚き。
今の日本はよほどの異常事態なのだ!



『逆走する安倍政治』
(著)纐纈 厚
日本評論社


戦前、日本の支配層は軍国主義に偏在し、
平和実現の名目で戦争に突き進み、近隣諸国に多大な被害を与え、
日本社会にも壊滅的打撃を与えた。
安倍政治の本質は、戦前政治と質的な類似性がある。
文字通り、それは戦前へと逆走するに等しい行為である。
安倍政権が進める立憲主義、民主主義、平和主義破壊の政治の本質を明らかにし、
憲法を基盤に置く日本社会の方向性を展望する。




2016年6月20日(月) オフの日

2016-06-21 00:18:05 | 日記
今日はオフの日。

父親の命日が近いということで、
今日は車でお墓参りに行く。
くもりがちの天気だったけど結構暑かったなー。

それにしても、最近はテレビは見ないで新聞の番組欄を見る程度にしているけど、
ニュース番組は未だに舛添報道をトップに持ってきているみたいだ。
ほんとテレビって「一億総白痴化」を狙っているとしか思えない・・・。


さて、本日応援したい人は作家の島田雅彦さん。
作家は言葉のプロであるわけだから、
今の明らかに異常な政治・社会状況に対する違和感を、
言葉を尽くして表現してもらいたいと思う。

本来であれば“権力の監視”はジャーナリズムが担うべき役割のはずだが、
今の日本はジャーナリズムがほとんど機能していないので、
作家にそれをお願いせざるを得なくなってしまっている。
何度でも書くけれど、社会に害毒を垂れ流すという要素の方が強くなっている
大手メディア(とりわけテレビ局)は解体すべき!

今回の記事もニュースサイト「リテラ」より。


作家・島田雅彦が安倍批判小説を発表!
「安倍自民はルペンやネオナチと同じ極右」との批判も


 今年2月、芥川賞作家の田中慎弥氏が安倍晋三首相をモデルにしたディストピア小説『宰相A』(新潮社)を発刊、話題となったが、今度はあの大物作家が安倍首相をモデルに小説を発表したと注目を集めている。

 その小説のタイトルは、『虚人の星』(講談社)。主人公は中国のスパイとさせられた多重人格者の外交官なのだが、そこに、暴走する世襲総理・松平定男が絡むというストーリーだ。執筆したのは、現在、芥川賞の選考委員を務め、安保法制にも反対を表明している作家・島田雅彦氏である。

 3代にわたる政治一家の生まれで、血筋のよさだけで選ばれた総理大臣──そう言われるとたしかに安倍首相の顔が浮かんでくるが、島田氏が同作とほぼ同時に発売した『優しいサヨクの復活』(PHP)の記述によると、小説は〈第二次安倍政権の暴走を横目で見ながら〉執筆したものの、〈(作中の総理は)安倍晋三に似ていなくもないが、安倍自身がコントの類型化された人物のようで、風刺の対象にすらならなかった〉とのこと。

 というよりも、この小説内で松平首相が発表する「談話」は、島田氏からの〈現政権へのアンチテーゼ、現政権の安全保障政策への代案〉なのである。

 その「談話」の中身とは、まず、敗戦後ずっとアメリカに占領され、奉仕してきた対米従属から日本が脱却することが明言される。そして、アジアへの植民地支配・侵略の謝罪とともに、〈アジア諸国共通の歴史観の構築を努力〉することが語られ、領土問題、とりわけ尖閣諸島については〈日中合意の下、領有権問題を再度、棚上げすること〉を提案し、〈両国が互いに軍事衝突を避ける努力をすることを確認した上で解決に向けた多様で、柔軟な可能性を探る〉ことが指し示される。

 さらに日米安保については、〈沖縄の米軍基地のグアム移転〉の推進を述べ、〈アジア太平洋地域の安全保障は日米安保体制を維持するだけでは不十分〉とし、〈日中平和友好条約を安全保障上の連携にまで発展させることも考慮し、同時に中国の軍備拡張に不安を抱えるアジア諸国と連携も強化し、理性的なアジア共同体構築に向けた外交努力を続けてゆく〉ことを表明するのだ。

 ──安保法制の議論では、安倍首相を筆頭に賛成派たちは「代案を出せ」の一点張りで論争を拒否してきたが、そうした経緯もあって島田氏は小説内の「談話」というかたちで「代案」を示すことにしたのだろう。島田氏は〈こちらの方が自民党の安保法案より百倍現実的である〉(「本の雑誌」10月号/本の雑誌社)と書いているが、たしかに頷ける。

 しかも島田氏は、小説のみならず、前述した『優しいサヨクの復活』で、保守とは名ばかりのネトウヨまがいへと成り果てた現政権が企む戦前回帰の政策を徹底的に批判している。

 〈多くの人は保守と右翼を混同しているが、実は全くの別物で、いまの自民党議員たちの主張を聞く限り、保守というより、ルペンやネオナチのような極右に近い。本来、保守主義というのは、ある程度の政治経験と歴史に対する理解がないと成立しないもので、伝統と経験に基づいて作られた社会を性急に変化させることには慎重な態度を取る。だが、極右は「押しつけ憲法」を拒否し、軍備拡張をし、公然と中国を敵国と見做す。実際、安倍晋三の政治姿勢は左派や自民党内のリベラル勢力を一掃するクーデターのようなものだった。「問答無用」で安保関連法案を成立させてしまったところも二・二六事件の青年将校みたいであった〉 〈現行憲法を押しつけだからといって改めようとするくせに、同じ押しつけである日米安保条約は頑なに守ろうとする。つまりは日米安保を憲法の上位に置こうとする政治方針なのである

 そして、自民党の憲法改正草案についても、〈国民を国家の暴力から守る憲法から国民を戦争に駆り出せる憲法へ。これは明らかに「憲法改悪」だ〉と怒りを滲ませる。とくに、「戦後レジームからの脱却」などと言いながらアメリカとの関係を見直すことは拒絶し、先の戦争への反省もなく愛国・軍国主義への道を歩む安倍首相への言葉は舌鋒鋭い。

 〈祖父の屈折を孫が踏襲する。一族の政治的DNAに翻弄される日本はほとんど江戸幕府に先祖返りしたかのようだ〉 〈事情説明も支離滅裂で、野党議員の質問にもまともに答えられない総理は、それこそ国会の場でしか生きられないだろう。一般社会でそのような態度を取る者は誰にも相手にされなくなるはずだ。そのような人物であっても、血筋が良ければ、総理になれるこの国は徳川時代のままなのか?〉

 危機を叫ぶくせに外交努力を怠り、社会保障費を削って軍拡を進めるだけで、未来のビジョンはさっぱりない。普通に考えれば、アメリカから見れば日本はたんなる金づるでしかなく、いくら中国と軍拡を競っても日本に勝ち目はないのだ。だからこそ島田氏は、憲法9条の“外交的影響力”を主張する。

 〈大日本帝国を復活させたら、敗北もまた反復しなければならない。どっちに転んでも、日本がマゾ的政治状況を甘受しなければならないなら、憲法九条に忠実に戦争放棄を徹底し、自衛隊を災害救助隊や、国内テロに対応する警察予備隊に戻し、非同盟、中立を宣言するという選択もあるのだ。そうすれば、これまでの外交の敗北は一転、外交の勝利となり、戦争せずとも米中露のような帝国に理念的に対抗できるはずなのだが、こういう議論を悪い冗談だと思う人がまだ多数を占めるのは悲しいことである〉

 戦後70年、アメリカの意のままに操られつづけてきた日本。ゆえに島田氏は〈いわば永遠のオルタナティブとして、公然とアメリカの方針と違う政治姿勢を取る根拠になり得るのが、現行の憲法だ〉と評する。そう、〈本当に日本の自立を志向するなら、日米安保ではなく、日本国憲法に忠実たればよい〉からだ。

 安保法制の可決を振り返り、島田氏はこう綴る。

 〈二〇一五年の夏は、「優しい日本人」が笑顔を強張らせ、銃を手に取る未来への忌まわしい転換点として、世界の人々に記憶されるだろう。時の政権の暴走を止められず、気がついたら平和国家とは別のルートに乗せられ、アメリカの傭兵にさせられ、戦地で武器を手に戦い、東京ではイスラム過激派のテロが日常化する。このままいくとそれが日本の現実になる〉 〈安保法制をめぐる国会答弁にしても、折々の総理の発言にしても、虚言やすり替えや誤摩化しのオンパレードで、このような支離滅裂な人物に国政を委ねること自体が国家存立の危機だと思った。議会制民主主義はそうした危機を招いてしまうことに多くの国民が気づき、異論を唱えたり、デモに参加したりと理性的な行動に出た。安倍を退陣に追い込んでも、対米従属、日米安保堅持、改憲の方針を踏襲する別の総理が現れるだろう。彼らの暴走に歯止めをかける保険として、サヨクには復活してもらう必要がある、と三十二年前に『優しいサヨクのための嬉遊曲』を書いた私は思う〉

 島田氏が1983年、大学在学中に発表し、芥川賞候補作となったデビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』(講談社文庫)は、高度資本主義の社会のなかで大文字の目的を失った左翼を「サヨク」とカタカナにしてその変質を表現した。いま、島田氏はサヨクの存在価値を〈主流派にはならないかもしれないが、おかしいと思うときに声を上げ〉ることにある、と書く。自由を重んじ、個人主義であるサヨクはなかなか連帯できないものだが、いまこそそれを乗り越える必要があるのだと。なぜなら、この先、未来からこの2015年を振り返ったとき、「なぜあのとき声を上げなかったのか」「間違った方向を正すことができなかったのか」と後悔しても、もう遅いからだ。

 今回の安保法制に反対するうねりのなかで、奇しくも島田氏と同様に「ポストモダン文学の旗手」と呼ばれた作家・高橋源一郎氏も、民主主義とは何かを市民に問いかけた。本稿で取り上げた『優しいサヨクの復活』は、高橋氏よりももっと直接的に政治へ斬り込んだ一冊となっているが、島田氏は同書でこのようにも嘆いている。

 〈このような至極真っ当な正論をアウトサイダーの小説家が呟かなければならないこと自体、日本は末期症状を呈しているのである。政治がバランスよく機能していれば、小説家は異端でいられるし、安心してコトバの多様性を拡大できるのに〉

 いま、わたしたちの目の前に広がっている光景は、まさにディストピア小説の現実化だ。島田氏が訴えるように、安倍政権の退陣を迫りつつ、市民が声を上げてこの末期症状の景色を変えなくてはいけない。




【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『虚人の星』
(著)島田雅彦
講談社


小学生のとき父に置き去りにされた星新一は、
自分の中の七つの別人格に苦しめられてきた。
一方、自由民主党の議員、松平は四十四歳の若さで首相に就任。
血筋と顔立ちだけが取り柄の傀儡首相と思われていたが、
ある日、米大統領もうならせる名演説を披露して周囲の度肝を抜く――。
七つの人格をもつ二重スパイと、血筋だけが取り柄の三代目首相。
交互に明かされる諜報と政権の秘密。二人が交差する時、日本の命運が決まる。
国家の自殺を食いとめることはできるのか?




『優しいサヨクの復活』
(著)島田雅彦
PHP新書


安保法制をめぐって近年にない政治運動が巻き起こった日本。
なかでも学生たちによるデモ活動は社会に大きなインパクトを与えた。
彼らの素直な感性が国を変えていく力になる、
とかつて『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビューした現代を代表する作家は指摘する。
国家が暴走を始めたとき、一見時代遅れにも思えるサヨクが真の価値を発揮する。
戦後日本における右・左の対立軸、日本国憲法の本質、
隣国との付き合い方から転換期を迎える資本主義社会のサバイバル術までを、
本書は豊かな想像力で描いていく。
政治家にも評論家にも語りえない、作家ならではの現代日本論。






2016年6月19日(日) 114日目

2016-06-20 01:34:59 | 日記
39回目の夜勤終了。

今回もリーダー業務で3人体制。
今回も他の2人が自分よりも能力の高いヘルパーということで、
そういう意味では楽だった。
おむつ交換とか起床介助とか、とにかくやるスピードがやたらに速い。
自分の倍くらいの速さと言っていい。

また、大きな問題も起こらず、平穏な夜だったという運の良さもあった。

でも今回から夜間のおむつ交換の回数が1回増えることとなり、
(夏は蒸れるから、という理由だと聞いたが・・・)
メンバー構成によっては今後かなりきついことになるだろうと思う。
夜勤は人数が少ないということもあり、
メンバー構成によって負担感がまったく異なってくる。

まあ、次の夜勤はどうなるかなんて、
先のことはできるだけ考えないようにしているけれど・・・。


ところで、昨日の「久米宏ラジオなんですけど」に出演した作家の赤川次郎さん
やはり安倍という政治家が大嫌いみたいだ。
私も大嫌い。実に気が合う。応援しよう。

こんな記事もありますよ。(「リテラ」より)

赤川次郎が安倍政権におもねる大新聞と
SEALDsバッシングの「週刊新潮」に「ジャーナリズムの恥」と徹底批判



【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『東京零年』
(著)赤川次郎
集英社


脳出血で倒れ介護施設に入所している永沢浩介が、
TV番組に一瞬だけ映った男を見て発作を起こした。
呼び出された娘の亜紀は、たどたどしく喋る父の口から衝撃の一言を聞く。
「ゆあさ」―それは昔殺されたはずの男・湯浅道男のことだった。
元検察官の父・重治が湯浅の死に関与していた事を知った健司は、
真相を解明すべく亜紀とともに動き出す。
時は遡り数年前、エリート検察官の重治、
反権力ジャーナリストの浩介、その補佐を務める湯浅。
圧倒的な権力を武器に時代から人を消した男と消された男がいた―。

【アマゾンのカスタマーレビューより】
日本が、戦前の様な「警察国家」になってしまった近未来を描いています。
警察も検察もすべて「権力」の都合の良い様に動きます。
都合の悪い人間は事件をでっち上げて、どんどん消してゆきます。
どこにいても監視カメラが追いかけてくる、そんな窮屈な社会です。
そんな中で、主人公の健司と亜紀が様々な危険を掻い潜って、
将来の明かりを見せてくれるという物語です。
タイトルの「東京零年」は、そうした未来の明かりに向けての第一歩ということでしょうか。
現在の右傾化する日本への心配を、作者が若い人たちに、
そんな社会にしないで欲しいと書いた作品の様に思えます。





2016年6月17日(金) オフの日

2016-06-18 00:13:53 | 日記
今日はオフ。

かなり気温が上がった。
でも体調はそれほど悪くなかった。
実家に帰って、軽く車で買い物に行った程度。

明日からあさってにかけてはまた夜勤。


さて、今日応援したい人は芥川賞作家の田中慎弥氏。
朝日新聞6月15日(水)夕刊の文芸・批評欄に載っていた新刊についての記事より。
ここまでメチャクチャやっているのに、尚且つ
安倍政権に違和感を覚えない作家なんて信用できないよ。
どんどん違和感を表現してもらいたい。


政治的な空気の変化突く

作家の田中慎弥さん(43)が、短編集『炎と苗木』(毎日新聞出版)を出した。2012年2月から約3年半分の新聞連載44編をまとめたもの。時代の気分、特に政治的な空気の変化をそのまま閉じ込めたような一冊だ。

<国益に反するとは、民主主義そのものを否定する、いわば国民の安全をおびやかすということであります>・・・ 収録作「国益の作法」では、そう演説する「首相」の主導によって、“国益に反する”表現を規制する「出版文化保護法」が成立した世界を描いた。

これまで父と子の関係など家族を主なテーマにしてきたが、「そんな作家でも、いまの政治には丸投げできないと感じる。日々の違和感を、作品にアウトプットしていきました」。

自民党の憲法改正草案は、表現の自由について、「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動」は認められないと条件をつけた。「自分の5年後、10年後の執筆にも関わるかもしれない。参院選の論点の一つとして、メディアはもっと反論すべきでしょう

別の一編「自由の首輪」はそんなメディアへの痛烈な批判。犬の首輪を身につけるのがはやり、「政治取材がしやすくなった」と喜ぶ記者や編集者たちを描いた。<むしろ、首輪なしで忠誠を示さずに自由な報道が出来ないっていう方が、メディアの怠慢です>と悪びれた様子もない記者。取材対象に食い込もうとするあまり、取り込まれかねない危うさを突いた。 ←もうすでに取り込まれてるだろう!

得意としてきた短編だが、いったん封印して長編に専念する。昨年7月、生まれ育った山口県下関市から、東京に拠点を移した。「心機一転、40代いっぱいジタバタしてみます」



そう言えば、明日の「久米宏ラジオなんですけど」に、あの赤川次郎氏が出演するらしい。
ラジオの生放送に出演するのは初めてとのこと。
ぜひ今の政治に対する違和感を吐露していただきたい。
こんな記事もありますよ。(「リテラ」より)




【時間も金もないので、どうせ読めないだろうけど、面白そうな本】



『炎と苗木』
(著)田中慎弥
毎日新聞出版


7年にわたり書き続けてきた田中文学の結晶。
<掌の小説>集大成、衝撃の44篇!

1篇1600字に世界が凝縮。生と死、過去と未来、絶望と希望、作家のイマジネーションが、いま、あらゆる境界を突破する。<田中慎弥の聖書>とも言える標題作はじめ、小説の醍醐味に満ちた作品が織りなす圧巻の文学体験。2012年に出版界の話題をさらった『田中慎弥の掌劇場』の第2弾。

【「連載を終えて」毎日新聞西部本社版より】
「作家が死んでも小説は残る。つまり自分の命より価値のあるものを自分で書かねばならないのが作家であり、一日で一気に仕上げる「掌劇場」の場合は特にそれを実感させられた。作家の自分が人間の自分を徹底的に痛めつける時間だった。 私自身と死について扱ったものがあった。自殺に関するものもあった。私が何度も実行しようとしたのは事実だ。生涯他人に言えないことを見たり体験したりした末のことだった。また、身近な人がいなくなり、自分一人が生きていていいのかと悩んだ結果でもある。死に接近し、死を描くことが私の道になった。明日死ぬとしても今日のところは小説を書こう、という意識は、一日で仕上げる「掌劇場」の形式に添ったものと言えた。それと同じ時期に、現実の政治や、私の地元選出の総理大臣を反映させて書いたものもある。あの総理大臣に私が感じる反発は政治的、社会的背景のものではない。それだけに、私は私自身の今後が恐ろしい。死への恐怖より怖いのは、生きる恐怖だ。そして、この二つの距離はいまや、ほとんどない。」