2015年12月30日(水) 31日目

2015-12-30 21:42:07 | 日記
今日は苦手な遅番(10:30~19:30)
まあ覚悟はしていたが、今日もヘルパーが少なかった。
夕食の時には、食事介助に2人のヘルパーが入り、あとは無し。

「これじゃあ、いくら何でも無理だろう」。
自分も2人分の食事介助を同時にしながら、他に何ができると言うのだろう。
もはや自虐的に笑うしかないという感じだった。
イライラするよりは、力なく笑う方がまだいい。

いやー、こんなにヘルパーが足りなくてこの施設大丈夫なんだろうか?
またしてもそんな思いに囚われてしまった


今日もめちゃくちゃ疲れたので、八つ当たり気味に、毒のある提言を・・・。
日本の地方議員の実態について。

日本の地方議員の年間実働日数は約50日に過ぎず、
そのくせ年収は約1000万円もあるということをご存じだろうか?
もちろんこの年収は、我々の税金から支払われている。

何が言いたいかは明らかで、
要するに日本の政治というのは、国も地方も徹底的に腐り切っているということだ。
有権者が政治家を甘やかし過ぎているのだ。
これについては、大手メディア(NHKを筆頭に!)も腐り切っているので、
有権者が正確な情報を得ることができないということも大きいと思う。
このことについては、後日、改めて徹底的に糾弾したいと思うが、
そんな腐り切った地方議員どもは、介護現場でボランティアで働いてみたらどうなんだ、
ということを私は提言したい!

年間実働50日程度なんだから、
150日くらいは介護現場でタダ働きしてくれてもいいんじゃない?
それでも年収1000万円なら、
年間約250日働く介護職員の年収の3倍から4倍だぜ!!!


以上、今日もヘトヘトに疲れて、八つ当たり気味の過激な提言でした。
でも、この不条理、なんとかならないものかなぁ。
日本社会のデタラメぶりをあげつらおうと思えば、
まだまだいくらでも書くことはありますよ。

悪行非道を悔いて、
投降するものは、
介護現場に集合せよ!



明日大晦日も遅番です。






2015年12月29日(火) オフの日

2015-12-29 22:20:15 | 日記
今日は今年最後のオフ。
母親を連れて車で親父のお墓参りに行った。

お墓参りの際は、いつもスポンジとタオルでお墓をピカピカにしているが、
今日は疲れていることもあって、お花と線香を供えるだけで勘弁してもらう。

親父は14年前に、肺癌→抗癌剤治療→間質性肺炎と患い、
自分で呼吸ができなくなってしまい、
約3カ月間病院で寝たきりになった末に亡くなった。
その時に、看護婦さんにおむつ交換してもらっていた光景を覚えているが、
まさか自分が毎日おむつ交換をする仕事に就くなんて、その時は思いも寄らなかった。

親父はあの世でどう思っているのだろうか・・・。


さて、ちょっと介護とは関係ない話。
最近、堕落が著しいと感じることしきりの朝日新聞だが、
たまにはいい記事もある。

なかにし礼さんのインタビュー。
我々の世代にとって、なかにし礼と言えば、
何と言ってもヒット曲、「時には娼婦のように」。
当時、私は中学生だったが、衝撃的な歌詞だった。
 
 「時には娼婦のように、淫らな女になりな」
 「自分で乳房をつかみ、私を誘っておくれ」・・・

そんな、なかにし礼さんが朝日新聞のインタビューで、こんなことを言っている。

 「歌はやっぱり、毒をもっていないと。
 毒が化学変化を起こして美しい花を作ったり、
 強固な武器を作ったりする。
 毒のないものは何でもない。
 あってもなくてもいい」

まったくその通りだと思う。さすがにいいことをおっしゃる。

このブログも毒のあるブログを目指します。


明日からしばらく苦手な遅番が続く。







2015年12月28日(月) 30日目

2015-12-29 00:25:38 | 日記
今日も早番(7:30~16:30)。
今日は朝かなり冷え込んだ。

今日の仕事は、午前も午後もお茶配り。
お茶配りは「水分」と呼ばれ、楽な仕事ではないが、
慣れればそんなに難しくはない。
午後はお茶に加えてお菓子も配らなければならないため、
若干負荷は増すが、初心者でもまあ問題なくこなせる仕事のように思う。

ただし、とろみをつけて飲むのを介助しなければならない利用者もいるため、
時間内に仕事を終わらせるためには、やはり相当なスピードが要求される。
ヘルパー数に余裕があれば、とろみの介助は手伝ってもらえるが、
今日はその余裕がなかったため、一人で全部やらなければならなかったが、
時間切れでやり残しが出てしまった。


ふぅー。今日も一日やっぱり疲れた。
休憩中に施設管理人のNさんと話す機会があり、
この施設がオープンして1年経つが、オープン当初に働いていたヘルパー20人のうち、
今でも続いているのは5人だそうだ。
そのうちの1人も来月で辞める予定・・・。


明日は今年最後のオフの日。




2015年12月27日(日) オフの日

2015-12-27 19:53:33 | 日記
今日はオフ。世間的にはもう年末のようだ。
まだ年賀状も書いていない。今年はもう諦めだ。

さて、今日も本の紹介を。
今年の3月頃に図書館で借りて読んだ本。
『希望としての介護』(三好春樹 著)




三好春樹さんは「介護界のカリスマ」と呼ばれる人物で、
著書もたくさんある。
この本の冒頭のメッセージにはしびれてしまった。

経済優先、いじめ蔓延の日本社会よ
君たちは包囲されている
悪行非道を悔いて
投降するものは
経済よりいのち
弱者優先の
介護の現場に集合せよ



私はこのメッセージにそそのかされて(笑)、
介護という過酷な現場に迷い込んでしまったと言っても過言ではない。

だってそうだろう。世の中のことを知れば知るほど、
政治もデタラメ、経済もデタラメ、金融もデタラメ、大手メディアもデタラメ、
世の中デタラメばかりだということが見えてくる。
彼らは綺麗ごとばかり並べ立てて、国民を騙しているが、
その実やっていることは弱い者いじめばかりじゃないか!

今の日本社会のデタラメさ加減について書きたいことは山ほどある。
でも今日は一つだけ。

政府は「介護離職ゼロを目指す」なんて綺麗ごとを抜かしているが、
だったらさぁ、そんなこと言う前に、
安倍も菅も麻生も谷垣も、アメリカのケツばかり舐めてないで、
寝たきり高齢者のおむつ交換でもやってみろよ!
うんこで汚れたお尻をきれいに拭いてあげてみたらどうだ!
(私はこれが言いたかった。スッキリ)

日本の政治って、結局アメリカの言いなりになっているだけなのに、
安倍がテレビで偉そうなことを抜かしているのを見ると、
胸クソが悪くなる。だからテレビのニュースは見ない。
先日もアメリカのアーミテージとラムズフェルドに、
日本はなんだかよく分からない勲章を与えたらしいが、
奴らは「ジャパンハンドラーズ」と呼ばれる一団の代表で、
日本を散々食い物にしてきた大悪党だろう。
(当然、介護に回るべきお金も大量に収奪されているのは間違いない!)
そんな奴らに勲章を与えるなんて、
いったいこの国はどうなっているんだ!!!


ついつい過激になってしまったが、
今の日本の政治のことを考えると、怒り収まらずという感じになってしまう。
私、思想は結構過激です。でも仕事は謙虚にやっています。

話を三好春樹さんに戻すと、
三好さんの文章には知性味が感じられる。そして反権力性も。だから好きだ。
この本の目次を見てもらえば、
その知性味の一端を感じてもらえるのではないかと思う。


『希望としての介護』三好春樹 著
(雲母書房/2012年2月15日発行)
【目次情報】

第1章 3・11以降に介護をする私たちへ
 ・介護職よ、死ぬんじゃない
 ・石原慎太郎にこそ天罰を
 ・経済よりいのち、原発より介護
 ・通底する日常の深さ・・・映画『無常素描』
 ・震災と認知症

第2章 介護現場の権力性
 ・介護者の孤独とは何か
 ・「プライバシーを守れ」という差別
 ・「御利用者様」の気味悪さ
 ・固有名詞の介護
 ・介護現場における暴力
 ・介護現場のほんとの3K
 ・団塊オヤジはなぜ蕎麦を打つのか

第3章 近代化と介護
 ・闘うべき3Kは4Kだった
 ・介護に覚醒剤はいらない
 ・生活か、医療か・・・療育員からの質問に答えて
 ・もっと自虐を・・・レヴィ=ストロース追悼に代えて
 ・「美しい」の謎が解けた
 ・〈対談〉生老病死の現在 三好春樹×徳永進

第4章 異文化と出合う
 ・いつまで「新しい介護」なの?
 ・未来へのタイムマシーン
 ・帰還兵・・・6回目のインド旅行のこと
 ・パラレルワールド・・・合理主義ではない世界へ
 ・ひさしぶりに見た月
 ・〈トークセッション〉降りてゆく~命の傾きを生きる
     向谷地生良×三好春樹×辻信一

第5章 希望としての介護
 ・野蛮からの脱出を実践する人たち
    映画『ただいま~それぞれの居場所』
 ・新しい世界・・・映画『9月11日』
 ・皮肉、負け惜しみ、そして希望としての介護


2015年12月26日(土) 29日目

2015-12-27 00:25:44 | 日記
今日も早番(7:30~16:30)。
早番は自分にとって働きやすい時間帯ではあるけれど、
それにしても今日も慌ただしかった。
50歳のおっさんとしては、ほぼ限界までスピードを上げて働いた。

今日の主な仕事は、おむつ交換と午後のお茶配り。
水一杯飲む余裕も、トイレに行く余裕もない。
自分のトイレに行くなんて随分贅沢なことだ、と思えてしまう。
(利用者のトイレ介助はたくさんやっているけどね)

ほんとに疲れた。
まあ8時間労働で上がれるのが救いだ。
サービス残業を強要されることはない。


それにしても・・・。
話によると、この施設では今年のある時期に、1カ月か2カ月、
70歳代の男性ヘルパーが働いていたことがあったそうだ。
しかし、肩を痛めて辞めてしまったという。

これってすごくもったいない話だと思う。
だって70歳代で介護の仕事をやるなんて、素晴らしいことではないか。
今後の日本ではそういう人がどんどん増えていくだろう。
いや、増えていかざるをえないのではないか?

なにしろ団塊の世代がこれから70歳代に突入してくる。
年金がやばいことは周知の通りだ。
人手不足が激しい介護の現場として、
彼らが働きやすいような柔軟な労働体制を築くことはできないものか?
ひたすらキツイだけの職場ではいけないのではないか、そんなことを考える。

50歳のおっさんとしても、いつ身体がパンクするか分からない。
身体のどこかを痛めたら、今の仕事内容をこなすことはまず不可能で、
自分もリタイヤするしかなくなるだろう。


まあ、介護現場からは社会のいろいろな問題が見えてくる。
それを今後も書いていきたいが、どこまで続くか・・・。

それにしても疲れた。
明日はオフなので気は楽です。


2015年12月25日(金) 28日目

2015-12-25 21:49:07 | 日記
今日は早番(7:30~16:30)。
本当は初の夜勤(16:00~翌朝9:00)の日のはずだったが、
ヘルパーが一人減ったことでシフトが突然変更になったらしい。
まあ「刑の執行」が先延ばしされたとでも言うべきだろうか。
夜勤なんて自分に務まるのか、まったく想像もできない。

ところで、今日は午後2時から4時まで、特別な催しがあった。
「お誕生日会とクリスマスパーティー」。

さすがにこの時間帯はバタバタと忙しく動き回る必要もなく、
比較的リラックスした雰囲気。
こんなにリラックスして利用者に接することができたのは初めてのような気がする。

この施設に入居している利用者のほとんどは戦前生まれ。
個人的な関心事として私は常々
「戦争中は何をなさっていたんですか」
という話を聞きたいと思っているのだが、そんな機会が持てるといいなぁ。
今日はそこまでの時間はなかったからね。

明日も早番になりました。







2015年12月24日(木) オフの日

2015-12-24 19:54:16 | 日記
今日はオフの日。
身体も心も疲れ気味だが、今日がオフなのは救いと言うべきか・・・。
(世間的には今日はクリスマスイブだったらしい)

ただ、完全オフというわけにもいかない。
休日は80歳になる一人暮らしの母親の支援を諸々することにしている。
主に買い物支援と精神的支援(うつ的傾向があるため)。
父親が死んで14年になるが、これは継続的にやってきたつもり。

おかげで、高齢者と接するというのはどういうことであるのか、
感覚的に理解できるので、有料老人ホームで働くにあたり、
利用者と接する際に戸惑うようなことはほとんどなかった。
認知症についても、伯父が晩年認知症を患ったので、
それがどういうものであるのかはだいたい認識していた。


この介護の仕事に就いて事前の想像以上だったことは、
求められるスピードである。
自分が『介護現場は、なぜ辛いのか』というテーマで何かを書けと言われれば、
何を置いても「スピードに対するプレッシャーがとにかくキツイ」、
ということを書くだろう。
これは結局ヘルパーの人数が足りないことに起因すると考えざるをえない。

人数が足りないから、とにかくスピードが求められる。
スピードが求められるから、精神的にも肉体的にもキツイ。
精神的にも肉体的にもキツイから離職率が高い。
離職率が高いから、慢性的にヘルパーの人数が足りない・・・。
まさに悪循環に陥っている、ということではないだろうか?

今週に入ってから女性ヘルパーが一人辞めたらしい。
そして北海道支店から応援に来ていた男性ヘルパーももういなくなる。
(彼は33歳らしいが、まるで愛想がなくて、上から目線で物を言う感じで、
人間的にはいけ好かない人物だが、仕事はズンズンこなしていくタイプで、
彼がいなくなると現場にとって相当痛手であろうと思われる)

こんな状況で年末年始、
仕事がどんなにきつくなるのか、想像するだに恐ろしい。
特に事故を起こしてしまった後、気持ち的に慎重にならざるを得ない状態で、
スピードに対するプレッシャーがかかったら、
パニックに陥りはしないか?
事故につながりかねない重要事項で、
頭から抜け落ちている事はまだあるかも知れないのだ。


ちなみに年末年始のシフトがようやく明らかになり、
自分は予想通り、大晦日も正月も出勤です。



2015年12月23日(水) 27日目

2015-12-23 23:38:29 | 日記
今日も早番(7:30~16:30)。
特に気を緩めているつもりはないのだが、
今日は結構重大な事故を起こしてしまった。
詳細を書くわけにはいかないが、
重要事項を正確に把握していなかったことによるミス。
弁解の余地はない。
利用者さんに怪我をさせてしまい、本当に申し訳ないことをした。
さすがに元気は出ない。

介護の仕事を始めて1カ月強。おむつ交換はなんとか一人でできるようになったとは言え、
まだ自分は何も分かっていないという感覚がある。
その場その場で断片的にいろいろなことを教えられてきたものの、
それが自分の中でつながっていないというか・・・。

先日このブログで紹介した本『介護現場は、なぜ辛いのか』では、
介護現場にはマニュアルがない、ということを批判していたが、
この点についてはどうも賛同できない。
マニュアル化してもこの仕事は習得できると思えない。あまりにも複雑すぎるのだ。
ある程度のアウトラインは文書化する必要があるとは思うが、
結局、自分の言葉で徹底的に分からない部分、曖昧な部分を質問して、
自分なりのマニュアルを作るしかないのではないか、そう思う。

ただ、しかし、私はこれまでそれをやってこなかった。
質問することを遠慮してきた。
言われたことに対して、余計なことは言わずに、
「はい」「分かりました」と返答するだけ。

最初の1カ月間はその方針でよかったのかも知れない。
でも、もうそれだけではダメなのだと今日は痛感した。
分からない部分、曖昧な部分は徹底的に質問していかなければダメなのだと痛感した。

でもこれをやると日本では疎まれるんだよね。














2015年12月22日(火) 26日目

2015-12-22 19:04:42 | 日記
今日は早番(7:30~16:30)。
割合得意な時間帯。
とは言え、今日はヘルパーの数が極端に少なかったみたいだ。
清掃作業員のNさんが「この人数じゃ無理だよ」とつぶやいていた。

でも今日、日勤帯のリーダーだったヘルパーのKさん(女性)。
この人はカリスマ的な雰囲気を漂わせているヘルパーだ。
歳は40代中盤と聞いている。
ほとんどのヘルパーが常にイライラセカセカした雰囲気を醸し出している中で、
このKさんはいつも悠々とした歩き方(私は秘かに「夕陽のガンマン」と呼んでいる)。
それでいて、仕事は的確に素早くこなす。
おむつ交換の手際などは見事なものだ。
とにかくカッコいいのだ。

人を動かす独特の能力も持っている。
今日もある利用者がどうしても昼食の時に食堂に移動しようとしてくれなくて、
私を始めとして、4人のヘルパーが執拗に促してもダメだったのに、
Kさんが促したら、あら不思議、その利用者は立ち上がって食堂に移動したのだ!
唖然としてしまった。

また、この施設のヘルパーの中で唯一「遊び心」を感じさせてくれるヘルパーでもある。
こんなにヘルパーの数が少ない日なのに、午後3時頃から「歌の時間」を設けて、
利用者に歌を歌わせていた。
こんなことは他のヘルパーではまず考えられないことだ。

うーん、すごいな、この人は。
自分自身はセカセカと忙しく動き回っていただけの1日だったが、
Kさんのカリスマ性には改めて感銘を受けた。
いるんだな、介護業界にもこういう人物が!










2015年12月21日(月) オフの日

2015-12-21 21:20:54 | 日記
今日はオフで、いくつかの私的な雑用をこなしたが、
基本的には身体を休めた。
でもまだなんとなく疲れが抜けてないなぁ。

今日は読み終えたばかりの本について。

『介護現場は、なぜ辛いのか』(本岡類 著)



介護施設の実態を描いたものとして定番とも言うべき本。
著者の本岡類氏は1951年生まれの作家。
50代で都内の特別養護老人ホームで非常勤職員として5カ月間働いた経験をまとめたもの。
さすがに作家だけあって文章表現力に優れていると思う。
この手の類書は他に見当たらないのではないか。

なぜ5カ月間でやめることになったのか、それは「おむつ交換」がうまくできなかったから。
ただし、ここで使われていたのは紙おむつではなく布おむつ。
自分は扱った経験はないが、どうやら布おむつの方が数段難しいみたいだ。

その他にも介護現場がいかに大変な状況にあるかが赤裸々に綴られている。
自分もうなづける部分が多々あった。
この本を読んで介護現場で働いてみようと思う人は少ないだろうなぁ、
というのが率直な印象。
でもこういう本はもっともっと出版されてしかるべきだと思う。