甘えられることのありがたさ

Mさんが前回に続いて
素敵な手作りマスクをプレゼントしてくれました

「優花ちゃんが好きそうな柄を選んでみたわ」



「ご主人にはコレ、立体的に作ってみたのよ」



なんと!裏地までお洒落にしてくださって



「先生にはこれをプレゼント
刺繡柄がとってもステキだったから取り寄せてみたの
どこかお出かけする時につけたら素敵でしょ」



な、なんと!
普段使いのものに加えて、お出かけ用のものまで



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10年前、父の認知症がどんどん進んできて

それまで妹と二人

「誰にも頼れない、私たち二人で何とかしなくっちゃ」

そう張り詰めた気持ちでがんばってきたけれど
もう私達だけの手には負えなくなってきていて

「どうしよう、どうしたらいいんだろう・・・」

と途方に暮れていた時
新しく父についてくれたケアマネージャーのNさんが

「もう2人だけで抱え込まなくていいのよ
順子さんにも三歌さんにもそれぞれの家庭があるでしょ
お父さんのことは私たちプロに任せて
自分達のことを優先していいのよ」

と言ってくれました

「えっ?誰かに頼っていいの?
お父さんのこと、一緒に考えてくれる人が他にいるの?」

私も妹も、しばしポカンとし(笑)
その後に、ぽろぽろぽろぽろ涙があふれてきました


誰かに相談できるって、なんてありがたいんだろう

誰かに頼れるって、こんなにも心が軽くなるんだ

誰かに優しくしてもらえるって、こんなにもありがたいものなんだ



あの時、Nさんに助けていただけたから
認知症の父を大嫌いにならずにいられたんだと思います


10年経った今でも
Mさんはじめ、皆さんに優しくしていただくと
あの時の気持ちが鮮明に蘇ってきます


人は一人では生きられないって本当ですね



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