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2021.12.29 『蕃家沢』(ばんけざわ・206m)  崩壊地の作業道を進む

 いよいよ年末も大詰めの29日朝、

同じく休みに入ったHiromiを迎えに行き、

厚真町に向かった。

そして先日に続き高丘地区に入った。

あれから3日しか経っていないが、

こちらも積雪量がずいぶん増えていた。

先日「芽奈野」に登った際に利用した、

「幌内高丘林道」入口に駐車。

ここは林道入口だったが、

降り積もった雪の上に、

車が入った跡はない。

車外に出て準備をしている間に、

ハンターの車2台が「幌内高丘林道」に入っていった。

 9時40分、ツボ足でスタート。

まだギリギリツボ足で歩ける。

地形図に記されている、

破線林道を伝って高度を稼ぐ予定だ。

ところが歩きだして間もなく、

この破線林道をあっさりと見落としてしまった。

と言うのも林道脇に、

エゾシカの防護柵が巡らされており、

今歩いている林道を進むしかない。

実は柵の途中に破線林道入口があったのだが、

廃道の上に柵で気付くわけもない。

その後しばらく歩き、

地形図とは違って、

嫌に曲がりくねることで気付いた。

ただこの作業道も面白そうではあるし、

目的の方向に向かっているようなので、

そのまま利用することにした。

しかしこの作業道も既に廃道で、

決壊箇所が次々に現れる。

いずれも胆振東部地震で崩壊したものだ。

そしてこの作業道は、

等高線に忠実に沿って伸びるものだから、

やたら曲がりくねって遠回りをする。

だからと言って藪に目をやると、

結構な密度の笹が目に入り、

とてもそこに入ろうという気にはなれない。

曲がりくねって続く作業道は、

いつしか消失してわからなくなった。

ところが別の作業道が現れ、

利用するがそれも長続きせず切れる。

しかし次々と新たな作業道が現れるので、

それらに助けられて、

元の破線林道が続く尾根上に上がった。

すると破線林道自体は廃道で、

面影すらも残っていなかったが、

幸いなことに尾根上は藪が薄かった。

快適な尾根歩きで「蕃家沢」のピークを目指す。

多少のアップダウンを繰り返し、

11時40分、四等三角点「蕃家沢」

予定よりずいぶん時間がかかってしまった。

ピークそばで昼食とした。

下山は既に廃道の、

破線林道が続く尾根を下ることにした。

尾根筋をしばらく下ると、

林道の跡が現れた。

しかし笹がけっこううるさく、

そこに雪がのっているものだから、

ひじょうに歩きにくい。

それでも登路の曲がりくねった、

長い林道を下るよりはマシだ。

最後は最下部で登路の林道に下り、

13時40分、駐車地。

すぐ次の一座でを目指すべく移動したが、

アクシデントで山に入れず、

次の候補に切り替えるも、

まだ夕暮れが早いこの時期としては、

無理することを避け、

厚真町「こぶしの湯」に向かい、

早々と温泉で温まることにした。

そして温泉を出ると、

どんよりとして重苦しい空から雪が降り出した。

そうなるともう、

「おうち帰りたい!」。

しかし翌30日は2021年の登り収めだ。

一晩ガマンの車中泊とした。

 

 

 

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