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2021.12.25 『芽奈野』(めなの・237m)  胆振東部地震の崩壊地を行く

 この週末はHiromiと別行動なので、

土曜日の朝家を出て、

平取町に向かった。

あちらは天候が安定しているので、

未踏の三角点ピークを登り歩く予定。

 朝家を出るときの外気温が-8℃。

それが走り行く中、

長沼町辺りで-15℃、

更に安平町追分では-17℃まで下がった。

寒い朝だったなあ。

なのに馬は元気に草を食んでいた。

安平町から厚真町に向かっていくと、

前方の平取町の空が、

真っ黒い雲に覆われていた。

こりゃあ雪が降ってる、

と確信して厚真町で足を止めた。

そして厚真町の未踏三角点ピークを狙うことにした。

 最近気になっていたのが、

厚真町高丘地区だ。

その辺りを地形図で眺めていると、

ほとんどが四等ではあるが、

三角点が結構ある。

それでこの地域の地形図は用意してあった。

ただ、「胆振東部地震」の、

災害復旧工事が進められているであろうと、

狭そうなこの町道に入ることを遠慮していた

 さて、どこから手をつけようか、

と思ったとき、

一番気になっていた、

「芽奈野」から登ってみることにした。

このピークは「幌内~高丘林道」を利用して登るのだが、

この林道を今回とは逆の、

「厚幌ダム」側から歩いて、

「花美有山」(ニ等三角点・309m)に登ったとき、

この辺りの風景を眺め、

次は逆から上がってみたいと思っていた。

町道から「幌内~高丘林道」に入ると、

間もなくエゾシカの防護柵とゲートが現れた。

そしてその前には駐車スペースがあったので、

9時45分、そこから歩きだした。

この林道に車の乗入れを規制するゲートはないので、

自由に乗り入れられるが、

自分の脚で歩いて辺りの風景を楽しみたい。

林道は広くて明るい。

前方にはこの辺りで見慣れた、

「胆振東部地震」による崩壊地の風景が広がる。

そして崩壊斜面の下には、

うず高く積み上げられた倒木群。

何度目にしてもすごい光景だ。

駐車地か3kmほど歩いた地点で、

上空を走る送電線の下をくぐった。

予定ではこの送電線が目印で、

ここから送電線下の作業道を利用して、

同じく送電線下の三角点を目指すつもりだった。

林道から笹の尾根に取り付き、

送電線に近付くと、

予想通り作業道が現れた。

もう笹に覆われてはいるが、

確実に目標に向かって伸びている。

この作業道は回りに樹木が少ないので、

こちらの姿が周囲から丸見えになる。

なんだかどこからか、

ハンターに狙われているようで落ち着かない。

間もなく前方に、

目指すピークが見えてきた。

天狗の鼻のように突き出たピークに、

送電線の鉄塔が建っている。

笹を濃いでピークに上がると、

360度遮るもののない風景が広がった。

この辺りでは非常に珍しく、

展望の良いピークだ。

風景の中で斜面に白く見える部分は、

全て3年前の「胆振東部地震」で、

一瞬にして崩れ去った斜面だ。

そして肝心の三角点だが、

笹の密度が濃くて見つからない。

周囲の意外なほどスッキリと見渡せる風景が、

標石探しの熱を冷めさせる。

標石探しはすぐに諦めて、

素晴らしい風景に見いる。

まあ、とりあえず、

11時05分、四等三角点「芽奈野」

下山は周辺に複雑に発達する作業道を歩いてみた。

それらを勘でつなぎ林道に下った。

そしてまたテクテク歩き、

12時20分、駐車地。

時間があるので次のピークへ。

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