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2017.1.1 『狩勝山』(985m)


あけましておめでとうございます

  『狩勝山』頂上より、謹んで新年のご挨拶を申し上げます

 

 昨日の午後、Hiromiと十勝へ向かった。

いつも通り天気予報に従っての行動だ。

芽室町営円山牧場で車中泊し、ラジオでNHK紅白歌合戦を聴いた。

そこで言わせていただきたいが、私もHiromiも聞いたことのない名の歌手が次々と登場する。

テレビをあまり見ない我々だから、しかたないのかもしれないが、

歌を知らなくても、名前くらい聞いたことのある歌手を選んで欲しいものだ。

選考基準がまるでわからない。

だから紅白なんか見ないんだよね~

ただ、福山雅治が出たときは、ファンであるHiromiが携帯電話のテレビで映像を楽しんでいた。

 

 11時ころ就寝。

そして今朝起きて大失敗!

スキーにシールを貼っておくのを忘れた。

私の車はディーゼルエンジンの上、寒冷地仕様ではないため、

起床の1時間前にエンジンをかけても、水温計の針が少しも上がっていない。

結局-15℃という気象条件の中、シールは固まったまま粘着性を帯びず、全く貼り付かなかった。

そこから始まって、元旦早々どうも調子が悪い。

どこに登ろうかと考えながら、昨夕利用した十勝清水町の銭湯へ営業の確認をしに行ってみると、

元旦は休業。

ただ入浴するためだけに芽室町まで走る気はしない。

結局今日の入浴は金山湖と決めて、狩勝峠の落合側より『狩勝山』に登ることにした。

ところがスタート準備をしていると、

Hiromiが(スノーシューの)「リペット一個取れてる~」。

見ると前部の重要な位置だ。

応急修理用の物は持ち歩いているが、あくまでも「応急」であって、

そのまま連日連登はまずい。

更に、私が飲料水を入れたポリタンクを忘れた。

まあ、これはどうにでもなるが・・・

どうも調子が悪い。

Hiromiのスノーシューのことを考えると、一旦山旅をリセットして帰宅しなくてはならない。

というわけで帰宅し、明日改めて出かけることにした。

 

 8時50分、降雪量測定ボックスのある広い駐車スペースをスタート。

国道38号線北側の駐車スペースより、国道を横断して南側の樹林帯に入る。

と、ここで深くしっかりしたトレースを発見!

昨日5~6名のパーティーが登ったようだ。

これは助かった。

何の苦労をすることもなく、ただ淡々とトレースをたどって歩く。

このトレースがなければ、ふかふかの新雪にスノーシューを飲み込まれ、

+1時間の登り時間を強いられたことだろう。

美しい急斜面にモンスターが現れると頂上は近い。

10時15分、頂上。

短い行程だが、何度登っても高度感がすごい。

美しい風景を眺めて下山開始。

下山もしっかりしたトレースのおかげで速い。

11時05分、駐車地。

帰路で入浴をすることもカットし、まっすぐ帰宅。

なんだか運転ばかりでひどく疲れた。

さて、明日はどちらに向かって走ろうか・・・

 

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2016.10.22 『トマム山』(1,239m)

  この土日は特に土曜日、十勝方面へ出かけなければ雨に当たる予報。

しかし十勝まで行って北日高の山に近付こうにも、通行止めの嵐で近付けない。

そこで久しぶりに『トマム山』に登ることとし、

朝ゆっくり出てHiromiを拾った。

占冠からトマムに向かって走ると、どんよりとした厚い雲に覆われた空にもかかわらず、

雲の高さが結構有り、心配していた『トマム山』の姿もくっきりと見えていた。

 

 11時ちょうど。

スキー場のリフト下駐車地をスタート。

この山に登山道はなく、スキー場の作業道を伝うと、

現在「雲海テラス」として売り出しているゴンドラの終点駅まで行けるが、かなり遠回りになる。

私はこの山に登るとき、殆どが向かって左側(南側)のスキー斜面を登る。

傾斜がきつく、足元の草も少々うるさいが、短時間で登れる。

スキーの滑走斜面は間近に迫ったスキーシーズンを前に、

大々的に草刈り作業が始まっていた。

この草刈りをすることによって、降り積もった雪が速やかに地面を覆い、

スキー場のオープン時期も早まる。

スキー場にとっては欠かせない作業だ。

 

 急な斜面を淡々と登り、ちょうど登りきったところに新しい人工建造物が建っていた。

よくみると展望台のようだ。

円形で周囲が見渡せるようになっている。

 

 12時ちょうど、ゴンドラ駅。

このゴンドラ駅がすなわち「雲海テラス」だ。

そしてそこからようやく登山道を登ることになるが、

これもまた手が加えられていた。

以前から利用されていた登山道に分岐ができており、

先ほどの円形展望台から新たな登山道が開削されていた。

このことは下山の時に確認した。

登山道にはうっすらと雪が積もっており、ハイマツにもこびりついた雪が身体を濡らす。

 

 12時20分、頂上。

この頃には低いガスが西から風に乗ってやってきて、

辺りを覆ってしまい、何も見えない。

早々に下山を開始。

先ほどの円形展望台まで下って昼食とした。

その後急斜面をスリップに気をつけながら下り、

13時30分、駐車地着。

 

 期待していなかった天候の中で、山の全体を見ることができたことに満足。

なかなかいい日だったじゃないかぁ~

 

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2016.10.10 『北日高岳』(751m)

 日曜日に『0の山』を下ると、それまで雨時々曇りだった天候が、雨一辺倒になってしまった。

そんなときは日高町へ向かう。

日高町には車がすっぽり隠れて雨に当たらない場所がある。

大きな橋の下だが、この橋には雨天時の車中泊をさせてもらって、随分お世話になった。

過去には車ごと雨宿りをしただけではなく、そのそばでToshiがテント泊をしたこともある。

テント泊だって雨はまっぴらだ。

 

 月曜(祝日)の朝ゆっくり起きて、

7時50分、日高高原荘の駐車場をスタートした。

『北日高岳』にはスキー場以外に登山道がある。

この日はHiromiがまだ歩いたことのない登山道を登って、スキー場を下ることにした。

スタートして日高青少年の家に向かう町道を歩いていると、いきなり台風の被害箇所に出くわした。

沙流川に護岸が削られ、舗装道路が一部崩れ落ちていた。

本当にすごい豪雨だったことが伺い知れる。

 

 日高青少年の家と隣接する林道入口に入林ボックスがある。

それからしばらくは林道歩きだ。

紅葉は初期の状態だが、それでも気持ちを和ませてくれる。

前日「500回登山」を達成したHiromiの足取りも軽い。

いつもはバカ笑いをしているが、この日はニッコニコ!

  8時30分、登山口。

以前この登山口には何も案内がなく、最初に登ったときは、

「ここから入っていいんだろうか?」と、首をかしげたものだ。

登山道に入ると、どこの山とも変わらない樹林帯が続く。

そして紅葉もちらほら見えて飽きない。

そんな中を淡々と登り、

9時15分、頂上。

この登山道のいいところは、最後頂上に飛び出すところ。

全く視界がきかない樹林帯の中から、突然開けた日高国際スキー場に飛び出し、目の前に素晴らしい展望が広がる。

早速Hiromiが、「このコースいいですねえ!」と、「お気に入り」に追加。

しばらく頂上からのパノラマを楽しんだあとは、スキー場の急な作業道を下る。

すたこら下って、

9時55分、「日高高原荘」駐車場。

わずか2時間あまりの山行ではあったが、

前日から雨に当たりっぱなしだった我々にとっては、晴天の中を実に楽しく歩けて大満足!

 

 下山後夕張まで戻っていつものように『冷水山』に登り、「レースイの湯」に浸かって帰途に着いた。

その『冷水山』では雨+アラレに当たり、結局二日間で4山のうち、

雨に当たらなかったのが『北日高岳』のみ。

そんな時もあるが、この山旅では何と言ってもHiromiの「500回登山達成」が心に深く残った。

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2016.10.9 『0の山』(743m)

Hiromiが通算500回登山を達成!


 

 日曜日、『佐幌岳』を下り、『オダッシュ山』を諦めたあと、しょうがないので金山湖に向かい、『0の山』に登った。

うっすらと紅葉が始まった。

天候は相変わらず雨時々晴れ。

登山口まで車で入ってしまうと歩行距離が短いので、少し手前に駐車して、

うっすら紅葉を楽しみながら歩くことにした。

歩き始めて間もなく、車や他の登山者に出会ったことのないこの林道を、一台の車が静かに下ってきた。

すれ違い様に車中に目をやると、女性がひとり。

こういう女性を見ると、Hiromiの触手が反応する。

単身で山の中へ分け入ることの勇気を称賛するのだ。

 

紅葉は思ったほど進んでいない。

今年はいつまでも温かいからなあ。

 林道から登山道に入って600mほど登ると、『0の山』頂上だ。

そして、「500回登山おめでとう!」。

本当はこの翌日の山で達成予定だったが、十勝のアクシデントで一日早まった。

500回と簡単に言うが、大変な回数だ。

2012年5月から始めたという山登り。

2013年6月に私と出会うまでに20数回の山登りを経験したそう。

その後私と知り合った途端、一気にのめり込み、ガンガン登るようになった。

私は「時間があれば登る、チャンスがあれば登る、とにかく登る、登る、登る」をモットーに生きてきたが、

その意識はそのままHiromiに乗り移ってしまった。

土日の山行の他、仕事が忙しい中、時間ができると札幌の山に通ってトレーニング登山を続けてきた。

そんな努力が短期間での500回達成をもたらした。

よく頑張った。

そんな努力を続けてきたHiromiはめんこいねえ~

 

雨に当たりっぱなしの一日ではあったが、豊かな気持ちで下山。

いい日だったなあ・・・

Hiromi、次は怪我に気をつけながら1,000回だ!

 

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2016.10.9 『佐幌岳』(1,060m)

 

  10月の三連休は初日の土曜日、Hiromiが仕事だったので、午後天気予報に従って十勝へ向かった。

夕張から高速自動車道を利用して十勝清水インター下車。

現在は日勝峠の複数箇所に渡る崩落で通行不能のため、この高速自動車道が道央と道東を結ぶ最短の手段だ。

清水駅横の銭湯で汗を長し、『芽室岳』登山口に向かった。

ところが芽室町営牧場の入り口で通行止め。

先月の台風による被害のためだ。

冬季の除雪終点箇所で、そこから歩くのでそれでもいいのだが、

どうにも車を止めて遊びに出かける雰囲気ではない。

災害の渦中にある風景が広がっている。

即別の道を当たるも、また通行止め。

更にその次も更にその先も通行止め。

林道に入るのは無理だろうと予想して出かけたものの、

林道走行が不要な『剣山』や『久山岳』にすら辿り着けない。

その遥か手前の町道にバリケードが設けられて「通行止め」となっている。

十勝地方に甚大な被害をもたらした台風だが、まさかこれほどとは・・・

あらためて地域住民の方々にはお見舞い申し上げたい。

十勝(北日高)の山は全滅と確信し、狩勝峠の『佐幌岳』向かってに車を走らせた。

江別を出たのが午後2時だったのに、結局『佐幌岳』の麓に着いたのが午後6時半を回っていた。

 

  日曜の朝7時45分、駐車地をスタート。

駐車地を起点に、スキー場のゲレンデを一回りするルートだ。

何度も触れてきたが、私は広々としたスキー場が大好きだ。

だからここも気に入っており、ずいぶん回を重ねて登ってきた。

傾斜はきついが、広くて気持ちのよい中を淡々と登る。

天候は晴れ時々雨。

ここに「曇り」という文字は当てはまらない。

晴れか雨のどちらかなのだ。

9時ちょうど、頂上。

雨には当たるが、なかなかよい景色が広がっているじゃないか!

こんな状況の中では満足~

今年はシカのフンが少なのもよかった。

眼下に広がる広く美しい風景を楽しみながら、淡々と下って

9時50分、駐車地着。

 

時間が早いので、新得まで戻って『オダッシュ山』に登ることにした。

ところが北海道立畜産試験場を過ぎて間もなく、町道の深い雨裂を前に通行止め。

「オダッシュよお前もかぁ~っ!」

 

 

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2016.3.20 『トマム石山』(1,075m)

 この週末は、祝日の月曜日しか山に出かけられない予定だったが、急きょ日~月曜で出かけられることとなった。

 

日曜の早朝、Hiromiを拾ってトマムへ。

『トマム山』~『落合岳』を予定して出発したが、JRトマム駅でToshiと合流した時点で空は厚い雲に覆われ、『トマム山』は半分から上がガスの中だ。

それで即変更して、『トマム山』とは高速自動車道を挟んで向かい側(南側)にたたずむ、『石山』に登ることにした。

もう何度も登った山で、厳冬期は短い斜面だが、極上のパウダースキーを楽しめる。

今回は雪が締まっているので、スノーシューでの登行。

 

8時ちょうど、トマム駅真裏の林道除雪終点をスタート。

スタートするとすぐ左手に古い貯水池が二つ現れる。

それを過ぎると十三線の沢川に架かる唯一の小さな橋を渡る。

『石山』だけを目指すには、この橋を渡ってすぐ、右手の斜面に取り付く。

しかしそれでは短い行程で終わってしまい、この一座のためだけに札幌から車を走らせたToshiに申し訳ないので、大きく回って稜線歩きを楽しむことにした。

十三線の沢川沿いの平坦地を上流に向かって進む。

つまり南に向かって歩くわけだ。

緯度で右手の『石山』頂上の位置を過ぎて更に進む。

 

9時15分、尾根取り付き点。

この森は自然界に生きる動物たちにとって、豊かなのだろう。

トドマツの太い幹にはあちこちヒグマの爪痕が残っていた。

そこで疑問なんだが、ヒグマは松の巨木に登って、いったい何をするのだろう?

固い松ぼっくりを採って食べるとも思えないが。

 

尾根はどんどん傾斜を増していくが、固い雪面にスノーシューのアイゼンがよく効いて心地よく登れる。

  9時50分、稜線上、957m標高点。

さあ、ここからが楽しい稜線歩きだ。

深いアップダウンを繰り返して、今度は概ね北向きに『石山』頂上を目指す。

視界を遮るもののない稜線歩きは実に楽しく、風景も素晴らしい。

Toshiが参加すると、自然に写真撮りの役目が二分される。

私が先頭に立ち、後方の二人を撮る。

それに対し、Toshiは最後尾につき、私とHiromiの写真を撮る。

そしてHiromiは何を考えることもなく、勝手気ままに歩くものだから、ひとりポツンという写真ができてしまう。

まあ、いいんだけどね~

 

深いアップダウンと稜線美を楽しみながら、楽しく歩き、ジワジワと『石山』が近付く。

『石山』までの間には「1,088m」、「1,058m」、「1,002m」という大まかに3つのピークを超えて進むため、なかなかアップダウンが激しい。

しかし雪が締まって歩きやすく、稜線歩きを楽しむには良い季節となった。

「1,002m」付近でちょっとしたハプニングが起きた。

 

突然Hiromiがクレバスにはまったのだ。

最初は「助けてーっ!」、「早く助けてーっ!!」と、叫んでいたが、放っておくと自力で脱出。

やればできるじゃん!

しかし、抜け出したクレバスを見下ろすともHiromiの身長以上の深さがあった。

11時35分、『トマム石山』頂上着。

一貫して天候はまあまあ。

数年前頂上の頼りない松の細木にくくりつけられていた真新しい『トマム石山』の小さい手書き標識が、やけに古ぼけて、文字が見えにくくなっていた。

 

昼食タイム。

Toshiのデータによると、我々『ミニ山の会』の昼食タイムは平均35分だそうだ。

この日もそうだったのかな?

 

下山は北に伸びる尾根を伝い、適当なところから東に下る。そして、文頭で述べた十三線の沢川に架けられた唯一の橋手前に出る。

ここでちょうど一周するルートを辿ったわけだ。

う~ん、いいルートだねえ。

12時50分、駐車地着。

いやあ、楽しかったね~

  

この日日帰りで帰途に着くToshiは、着替えることもなく、速やかに去っていった。

残った我々二人は、時間があるので着替え、片付け等をゆっくり済ませ、「さあ、行くかあ!」

っと、Hiromiが指をさしてニヤニヤしている。

なんじゃ?

指さす方に目をやると、なんとToshiのストックではないか・

「あいつまた忘れたのか!?」

そう、またなのよね~

昨シーズンも『芦別岳』登山口の雪の上にストックをを突き刺したまま帰宅した。

忘れ物や落とし物について、Toshiのことを語るときりがなく、とてもこの中では伝えきれないので、いつか別枠にてお伝えしよう。

とにかくToshiは忘れ物、落とし物のキングである!

そして原点は、小学生のころ、ランドセルに何も入れないで登校したことにあるようだ。

ランドセルを空にして学校へ、だぜぇ・・・

 

 

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2016.2.7 『696mP』(金山湖)

 

 今日は金山湖のホテル「ラーチ」北側より広い尾根に取り付いてほぼ直登し、『696mP』に登った。

やはり大腿骨、大転子の打撲による控えめ登山だ。

右脚大腿骨、大転子の腫れと痛みはなんの変化もなく継続中だ。

 

 私はこれまで約2,850回に及ぶ登山の中で、怪我や痛みにより登ることをためらったことがない。

「登ることによって、痛みを生ずる箇所を保護しようとする筋肉が発達する」、というのが私の持論だ。

従って膝が病んで、痛みに耐えながら這うようなスピードでしか登れなかった時も、ふくらはぎの筋肉が断裂した時も、足を引きずりながら登り続けた。

また、頭に怪我をし、9針縫った時も、傷口に医療用ホチキスの針を刺したまま『戸蔦別岳』を往復したこともある。

そしてここまで私の持論に間違いはなかった、という自負がある。

だから登り続ける。

今後そんな無理が原因で登れなくなったとしても、悔いを残すことなく登り続けたい。

何もせず後に、しなかったことを後悔するよりも、やるだけやって失敗した方がましだ。

 

 今朝は7時近くまで寝ていた。

今日も私が起こすまで、絶対に起きないHiromiだ。

以前から登ってみたいと思っていたが、短いのでなかなかチャンスをつかめないでいた本日のルート。

怪我をした今がちょうど良い機会。

 

 7時45分、ホテル「ラーチ」の駐車場をスタート。

すぐ北側のカラ松林に入る。

私はこのカラ松林が大好きだ。

まっすぐ天に向かってそそり立つカラ松が林立する姿は実に美しい。

そしてそんな中を歩いていると、誠清々しい気分になるものだ。

 

 長いカラ松林を抜けると、エゾ松の林が現れる。

この林はすぐに過ぎてしまうが、次なる景色が楽しみだ。

進行方向右手には『0の山』が現われる。

ルートは一旦尾根が狭まり、再び広くなると疎林となり、雪景色が美しい。

短いながらも実に変化に富んだ素晴らしいルートだ。 

 8時45分、『696mP』着。

素晴らしい景色とあまりの気持ちよさに、Hiromiが「寝っ転がるか!」。

なんのためらいもなくバタン → ふっかふか~

 

 短い行程で下山はあっという間。

9時15分、駐車場着。

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2016.2.6 『狩勝山』(985m)

 

 まったく「災い」というやつは、いつどこから降ってくるかわかりゃしない。

2月1日午後の仕事中、歩道上の氷に足を取られ、大腿骨最上部の大転子部分を、アスファルトの地面に強打してしまった。

痛みをこらえながら会社に戻ると妙な違和感を感じ、ズボンの上から患部に触れてみて驚いた。

こんもりと盛り上がっているではないか!

それが仕事を終えて帰宅すると、大人の握りこぶし大にまで腫れ上がっていた。

小袋に氷を入れ、ガムテープでぐるぐる巻きにして冷やした。

すると腫れは赤子のこぶし大にまで縮んだ。

しかしその後、現在に至っても腫れ、痛みともに変化がなく、この週末は短時間で登れる山行予定を組んだ。

 

 土曜の朝ゆっくり出かけて狩勝峠に向かった。

狩勝峠落合側8合目付近の駐車スペースより『狩勝山』に登った。

この山を単体で攻めると短時間で終了してしまうので、一旦東側の「832mピーク」に登り、南に向かう稜線上を辿って『狩勝山』を目指すとちょうどよい行程となり、風景も楽しめる。

しかしこの日は怪我を抱えてどれほどのことができるのか、試しながらの登行なので、最短ルートで登下降することにしていた。

 

 10時40分、駐車地をスタート。

スタート直後は古いスキーのトレースが雪の下に残っていたので、思いのほか楽をすることができた。

ただ、それは中間地点辺りまでで、その後は深い雪との戦いだ。

本来ならこの日はスキー登山を予定していたのだが、怪我を抱えてスキーは危険すぎる。

樹林帯から尾根上に上がると、雪は益々深くスノーシューをまるごと飲み込む。

天候は雪が降ったり止んだりを繰り返し、時折ガスの晴れ間から来し方を望むことができる。

 

 12時15分、頂上着。

深雪に苦労した割には登行時間が短かった。

頂上では雪が降ったり止んだりを繰り返している割に、なかなかよい展望が開け、Hiromiともども満足の図。

いつもならここで昼食となるのだが、朝食で食べたどんぶり山盛りの飯が、この程度の運動量では消化しきれず、Hiromiもまた空腹感がないことから、そのまま下山を開始。

下りは速い。

 

 13時、駐車地着。

歩行距離、時間とも短いが、怪我を抱えては程よいノルマで、十分楽しめる山行であったことに感謝!

 

 下山後トマムに移動することにしていたが、トマムリゾートで入浴することに、どうしても抵抗感があり、金山湖に向かった。

トマムリゾートの温泉(入浴料800円、バスタオル貸し出し付き)は、広い洗い場の中に浴槽がない。

いや、真ん中に浴槽があるにはあるのだが、水風呂だ。

温水の浴槽はと言えば、露天のみ。

広い露天風呂があるが、マイナス気温の中、なかなか体が温まるものではない。

更に、私が最も気に入らないのが、洗い場に鏡がないことだ。

私は自宅でも同様だが、入浴時に必ずカミソリでヒゲを剃る。

このヒゲ剃りに鏡がないというのは、本当に不便なのだ。

 

 金山湖ではいつもの保養施設(入浴料410円)で汗を流した。

こっちの方がずうっと落ち着く。

お湯の温度はちょっと低いけどねえ・・・

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2016.1.11 『0の山』(743m)

 三連休最終日は午前4時半起床予定だった。

ところが、化粧だ、コンタクトレンズだと時間がかかるHiromiが、珍しく気を遣って二階から降りてきた。

時計を見ると4時。

ログハウス内の階段を降りる音で目が覚め、「いっそ起きちゃおうかなあ」と思い、ベッドの掛け布団をよけた途端、Toshiが飛び起きた!

「起きますか!」

ふだんから早朝に目が覚めると眠れなくなるToshiは、私に遠慮して起き出したい気持ちをこらえていたんだろう。

けばこの夜は1時半に目が覚めてから眠れなかったそうだ。

歳をとると体力が減退して長く眠れないと言うが、Toshiも歳かねえ・・・(ダジャレではないよ~)

 

 準備でき次第スタートということにしており、それはあくまでもHiromiのペースに合わせてのことだった。

ところがこの朝足を引っ張ったのは私。

デジカメが見つからない。

慌てて探すもどこにもない!

前夜レストランから戻って写真を撮っているのだから、コテージの、しかもリビングルームにあることは間違いない。

しかし、イライラして探すも見つからず。

「Toshi、先に行ってくれ。夜明けに間に合わなかったら困る」。

「わっかりましたぁ。じゃあHiromiちゃん行くかい」。

二人がスタートした後も探す、探す、探す・・・

そして気付いた。

前夜、翌早朝デジカメを忘れては大変と、ザックのカメラケースに入れておいたのだ。

いやあ、几帳面すぎるのも困ったもんだ~

そして慌てて二人を追いかけたものだから、ヘッドランプを忘れた。

コテージの前は街灯の明かりで明るかったのだ。

暗いところまで歩いて気がついたものだから、もう引き返している暇はなく・・・

真っ暗!

正に森林の中は漆黒の闇だ。

二人のトレースに沿って歩くのだが、そのトレースさえ全く見えず、深雪につまずいて速く歩けない。

トレースを失する場面もあり、文字通り四苦八苦。

頂上に到着すると、二人が寒さに耐えながら夜明けを待っていた。

今回の目的は『0の山』から見る朝日に染まった『夕張岳』を撮ること。

このブログ内写真の『夕張岳』は、2年前の2月に私が撮ったもの。

これを見てからToshiが、自分の一眼レフで撮ってみたいと思い続けてきたものだ。

しかし残念!

頂上から見る『夕張岳』方向は雲の中に有り、とても晴れそうにない。

そして二人の寒さが厳しくなったところで、夜明けを待たずして下山開始。

途中で完全に夜が明けた。

 

 山登りをしてからの朝飯はうまい!

前夜と同じレストランでの朝食。

私は覚えていなかったが、ご飯を茶碗で5杯食べたようだ。

Toshiが3杯でHiromiが1杯半だった。

二人合わせても61歳の私より食べないんだからなあ・・・

うまかった~

Hiromiは眠くて、居眠りしながら・・・

9時、満足感いっぱいで「ラーチ」をあとにした。

来年の1月三連休のコテージ予約を忘れずに・・・

 

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2016.1.10 『954mピーク』(狩勝峠)

 

 今回の三連休は初日の土曜日が出勤日だったので、中日の10日(日)の朝8時、ToshiとHiromiを乗せて狩勝峠へ向かった。

昨年の同時期同様、金山湖のホテル「ラーチ」で一泊し、「新年会」をすることにしていた。

 

 天気予報によると、日曜日はどこもぱっとせず、いつも晴天予報の確率が高い十勝でさえせいぜい曇程度で、太陽は拝めそうにない予報だった。

ところがトマムから国道38号線に出る辺りで青空が見え出し、気分を高揚させる。

狩勝峠を車で走っていると、北側に国道とほぼ並行して連なる山並みが見える。

その姿は美しく、大いに登行意欲をかきたてられるものだ。

私自身、そんな思いから数年前この山域に足を踏み入れた。

 

 10時45分、国道脇の駐車スペースから北の稜線に向かって入山した。

この駐車スペースからは南側の『狩勝山』(985m)も近い。

スタートしてすぐ、ペイユルシエペ川の渡渉となる。

もっと積雪が多い時期だとスノーブリッジが架かり、それを利用して渡渉できるのだが、今回は水に足を入れなければならなかった。

但し水量は少なく、浅瀬もあるので靴中を濡らすことはない。

渡渉が終わるとすぐに稜線への急な登行が始まる。

今回はギリギリセーフだったが、この稜

線までの登りは笹の海であり、もっと少ない積雪の時にスキーが笹の中に潜って登れなかったことがある。

カラ松林を抜けると、背中に『狩勝山』の鋭角で美しい姿が見えてくる。

その後はほとんど常に『狩勝山』を背にして歩くことになる。

 

 11時45分、稜線上に出た。

稜線上に出ると進路を東に向ける。

美しい稜線は新雪を蓄えて、スノーシュー歩行のスピードを鈍らせる。

ラッセルを交代しながら徐々に高度を上げていく。

私は『954mP』の長い登りで振り返る景色が大好きだ。

アップダウンがはっきり見て取れる稜線は美しく、西から北へと向きを変えて続いて行く。

そして今度は西に向かって歩いてみようという思いが湧き上がる。

 

 13時5分、『954mP』着。

ただその前に、すぐ先の『948mP』まで行って折り返した。

この『948mP』を越えて小ピークを過ぎて行くと、大きなアップダウンを越えて『桜山』(949m)に至る。

『桜山』は、夏道で狩勝峠頂上から『佐幌岳』を往復したことがある方ならお分かりいただけると思う。

過去の登行ではこの『桜山』まで行き、そこから直接西側の平地に下って、駐車地を起点にちょうど一周するトレースを刻んだのだが、今回は積雪状態を見て、『954mP』折り返しとした。

  『954mP』で昼食を摂り、登ってきた稜線をトボトボと下る。

登りで刻んできたトレースは、強風に吹き寄せられた雪が殆どを埋め尽くして消えていた。

  最後にまたスノーシューを外して渡渉をし、

14時20分、駐車地着。

たいして良くない天気予報の中、上々の山行ができたことに感謝し、金山湖へと向かった。

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