北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2015.11.21 『オダッシュ山』(1,098m)
今年最後の三連休は、いつものように天気予報に従い、北日高に出かけた。
初日の21日(土)、雨の朝をゆっくりして8時にHiromiを迎えに行った。
日高山脈の今シーズンにおける積雪の状況がわからないので、まず新得から『オダッシュ山』に登ってみることにした。
狩勝峠を下り、新得町に入るとうっすらと降雪の形跡があるものの、殆どが解けてしまっていた。
10時50分、高速自動車道脇の登山口をスタート。
登山口で解けかかったわずかな積雪が、高度を上げるに従い徐々に量を増したものの、登行にはまだ全く影響がない。
12時10分、頂上着。
新得市街地からこの山に向かう途中は素晴らしい天気だったのに、すっかりガスに覆われてしまった。
そして風が強い。
記念撮影をして即移動。
頂上を少し下った地点で、風が弱いところをみつけて昼食。
いつも美味い山で食べるインスタントラーメンだが、寒いと更に美味さが増す感じだ。
昼食後は一気に下る。
多少の積雪が下山の下半身に心地よく、Hiromiも走って下山。
13時20分、登山口着。
一貫して雪模様の山行ではあったが、まあ楽しかったわぁ~
積雪の状況がわかったので、翌日の山行を『十勝幌尻岳』に決め、芽室町で入浴のあと拓成へと移動して車中泊とした。
2015.9.23 『佐幌岳』(1,060m) 《シルバーウィーク④》
シルバーウィーク最終日は夜明けから既に快晴だ!
サホロリゾート内の、とある場所で車中泊をさせていただいたが、この地は何度訪れても落ち着く。
シルバーウィークの最後は『佐幌岳』に登って締めくくりだ。
『佐幌岳』へは通常、狩勝峠頂上から続く長い稜線歩きの登山道で頂上に至る。
しかし今回はHiromiが初登となるスキー場から登ることにした。
スキー場大好きの私はこちらのルートの方が好きだ。
ただ、ルートとは言っても登山道があるわけではなく、スキー場の斜面いっぱいに生えた草をかき分けて登る。
6時30分、駐車地をスタートした。
素晴らしい快晴の中を、直近の斜面に取り付く。
登るにつれ、十勝連峰、表大雪、東大雪、そして日高山脈の山々がくっきりと見えてくる。
そしてこの連休初日に登った『雌阿寒岳』も確認することができた。
年に何度もないであろうこの快晴が、休日と重なるということになると、更に各率が低くなる。
なんとも幸運な日だ。
風もない。
そんな穏やかでのどかな日に広い斜面を登る。
私には最高の条件だ。
Hiromiも暑いくらいのコンディションの中、汗だくになりながら、しかし楽しく登ってゆく。
7時45分、頂上着。
頂上に立っても無風。
まだ時間が早いため、狩勝峠からの登山者も到着していない。
記念撮影をして一段下のリフト終点まで下って、朝食のラーメンを食べた。
下山は北側の登路とは反対に南側の斜面を下る。
このように、駐車地を起点にちょうど一周するルート取りを出来るのがサホロの特徴だ。
9時、駐車地着。
食事の時間を入れてもわずか2時間半の短い山旅ではあったが、心はなんとも十分に満たされている。
「Hiromiさま、4日間大変お疲れ様でした」
「Amigoよ、大儀であった」
だんだん偉くなるHiromiである。
帰宅してからの後片付けを踏まえ、早々と帰途に着いた。
4日間の山旅にお付き合いいただいたみなさん、またお会いしましょう!
いやあ、楽しかったなあ・・・
2015.8.30 『北日高岳』(751m)

土曜日の『ペンケヌーシ岳』下山で行方不明になりかけたHiromiだが、事件はそれだけでは済まなかった。
下山後しきりに体を掻いているので「どうした?」と問うと、「ジンマシンが出てきました」。
それは大変と、救急病院にて受診すべく、帰途につくことを提案したが、「大丈夫です、じきに治ります」。

どうやらジンマシンには慣れているらしい。
聞けば、幼少の頃から度々同様の症状が表れ、自然に治まっていたとのこと。
原因を知るべく検査を受けたものの、はっきり分からずに終わったようだ。

それではということで、平取温泉で汗を流し、『リビラ山』に向かった。
この山は私にとって未踏である。もちろんHiromiも。

Hiromiが持参した最新の「北海道夏山ガイド」を頼りに「ヌモトル林道」へ。
ところがこの林道はしばらく全く人の手が入っておらず、荒れ放題だ。
車で草をかき分けて走る状態だ。

ガイドブックでは「林道ゲートから1.6kmで広い駐車場」とあるが、実際には3.6km入ったところに、それらしき広場があった。
なんとも気持ちの悪い環境ではあったが、翌朝登ることにした。
ところが、そこまで走っていく間にHiromiのジンマシンが悪化した。

「いつもはこんなにひどくならないです」。
その一言でそこを離れることを決断した。
一夜を明かしてみて症状に改善が見られない場合、即救急病院に走るべく日高町まで戻ることにしたのだ。

日高町から往復120kmをただ走った。
日高町の静かなところで車中泊。

翌日曜日、疲れていたので目覚めが遅く、7時近くまで寝ていた。
Hiromiはというと、やはりかゆみが治まらず、寝ついたのが明け方のようだった。
しかし、ミミズ腫れになっていた皮膚は、ほんの一部分だけを残して殆どが回復していた。

これには私も驚いた。こんなに回復するものか? と。
とりあえずほとんど回復したとは言っても、またどうなるかわからない状況の中、とりあえず直近の『北日高岳』に登ることにした。

『北日高岳』は「日高国設スキー場」の山。
この地を通りすがるとき、時間があれば登る山だ。
また、スキー場を登るだけではなく、東の尾根を伝って登山道が施設されている。

8時スタートで「日高青少年の家」そばにある林道ゲートから入山した。
林道をしばらく歩くと登山道の入口が現れるのだが、この日はその前に古い作業道が目に入り、それを登ってみることにした。
ところがこの刈り分け道は北電が管理する大規模送電線の保守管理用のものであった。

しかし私にとってそれはおあつらえ向き。
一度送電線の下の、整備が行き届いた刈り分け道を歩いてみたいと思っていたものだ。
この日は短い距離であったが、アップダウンの激しい送電線直下歩きを楽しんだ。

そして刈り分け道はやがてスキー場斜面の中腹辺りに合流した。
スキー場を横断後は、また延々と南西に向かって行く。
それにしても、何度も登っているこのスキー場斜面を、送電線が横切っていたとは全く記憶にない。
情けねぇ~っ!

スキー場に出てからは滑走斜面を登ったが、Hiromiに異常はなし。
頂上のリフト終点には何やらベンチらしきものが!
これはいい。

そうだ、この山に登った登山者は、下山すると必ず麓の「日高高原荘」で入浴する。
そんなベンチサービスがあってもいいと納得。
それに比べ、この日もこの後寄ってきた『冷水山』の何とも商売っけのないことか。

『冷水山』は頂上のベンチどころか、もう数ヶ月前の「ヒグマ出没につき入山禁止」の看板が建てられたままだ。
『冷水山』だって麓には「レースいの湯」があるというのに、あれじゃあ入浴客が増えるはずがない。
2015.5.5 『トマム石山』(1,074m)

『トマム石山』は高速自動車道とJRトマム駅を挟み、『トマム山』の対岸に位置する。
この山に初めて登ったのが2年前。
以前から登ってみたいと思っており、10年近く前に一度試みたことがある。
しかしこのときは尾根の上部でスノーシューが壊れ、断念した。

それからその存在ごと忘れかけていたものを、天候の都合で一昨年登ることに。
そして登ってビックリ!
頂上には小さいながら、どなたかがくくりつけた「石山」の表示版があった。
夏道はないのに・・・

この日『トマム山』から見ると、下部では残雪が認められないものの、少々藪漕ぎに耐えれば雪渓に取り付けそう。
冬季には何度も登っているので、藪漕ぎ覚悟で登ることにした。

林道には一応ゲートがあるため、その近くに駐車してスタート。
さほど林道を歩くこともなく、広い尾根に取り付く。
もう笹が剥き出しになっているので、積雪期のようにどこからでも登れるというわけには行かない。

なるべく剥き出しの笹が薄そうなところを狙って取り付いた。
ところが、笹薮は警戒したほど濃くはなく、スイスイと進める。

融雪期の笹やぶは、雪の重さで横になっていたものが、雪面に降り積もった全てのゴミやチリを付着させたまま立ち上がるのでひじょうに汚く、それらをかき分けると衣服が汚れてしまう。
時には付着すると決して落ない炭のようなものまでがついてしまう。

笹薮からわずかな雪渓を見つけては登り次ぐ。
急登、急登の斜面は『トマム山』のあとだけにきつい。

ゆっくりゆっくり登って、頂上から北に伸びる尾根の頭に上がった。
その後も雪渓を登り継ぎ、頂上基部に至る。
その頃になると、背にトマムの風景が広がり、心ワクワクする登行だ。

そしてゆっくり登っても、スタートしてから1時間半で頂上だ。
そんな手軽に登れる山とは思えないほど楽しめる『トマム石山』。
私の好きな山の一つだ。

更にこの山は厳冬期のスキーが楽しい。
東斜面は短いが、フッカフカのパウダースノーが楽しめる。

13時20分下山。
この日も余裕をもって移動できた。
下山後は樹海温泉「はくあ」で汗を流し、夕張まで戻ってまたまたうまい「のどごし生」を思いっきり流し込んだ!
この夜異変が起きた。

酒を全く口にしないHiromiは、夕食の度に終えると横になって寝てしまうのだが、この夜はどうしたわけか眠らない。
とにかく寝てばかりのHiromiは、車での移動中もほとんど口を開けて寝ている。
それどころか、たまに寝言じみたことを口にする。
ひとが運転している間に、よくもそこまで眠り込むことができるものだと感心する日々。
そんなHiromiが何故夕食後眠らなかったのか?
その前の夜も、そのまた前の夜も、ずっと寝ていたのに・・・
2015.5.5 『トマム山』(1,239m)

私のGW3日目の朝は、JR石勝線が走る線路下の、とあるトンネルの中で目覚めた。
前夜からの雨を避けるため、車ごと雨宿りをできる場所を探して見つけたところだ。
ここはいい。

廃道寸前の林道の入り口となっているため、他の車が入ってくる心配もない。
おかげで、一晩中降り続いた雨を感じることなく過ごせた。

起床後トマムスキー場に移動。
この日の予定は、『トマム山』~『落合岳』だ。
ところが現地に行ってビックリ!
スキー場にほとんど雪がない。

GWの時点でこんなに雪が融けてしまった風景は記憶がない。
当然『トマム山』から先の残雪状態が気にかかる。

雪が消えてしまっては、ハイマツ帯を越えて『落合岳』に向かうことは不可能だ。
そして『トマム山』の頂上に立つと、嫌な予感が的中。
雪がなくハイマツがむき出しだ。
しかたなく記念撮影を終えて下山。

私はトマムの風景が大好きだ。
山の上から見下ろすその景観は、メルヘンチックで、ヨーロッパのとある山村の風景を思い描く。

そんな素晴らしい風景を目にしながら、楽しく下山。
ただ、シカのフンが年々多くなり、なんとか踏まないように避けて下るため、おちおち景色を眺めていられないのが実情だ。
下山してもまだ10時半だったので、JRトマム駅裏手の『トマム石山』へ。
2015.3.29 『双珠別岳』(西・1,347m)
この『双朱別岳』は同名で二山ある。
もう一方の『双朱別岳』(1,389m)は、この山の東約10kmのところに位置し、冬山スキーを志す岳人にとってはポピュラーな山だ。

それに対し、西の『双朱別岳』はほとんど人が訪れることがない静かな山だ。
と言うのも、容易に登れるであろう、北側の尾根は、除雪されている双朱別ダムまで車で入った後、当該尾根の取り付き点まで、結構な歩きを強いられるようだ。
しかしながら、反対の日勝峠側からだと、奥行きが浅いため、急峻な尾根が続く。
そんな日勝峠側に数年前、独自のルートを切り開いた。

しかしこの時は頂上手前で猛吹雪に見舞われて撤退した。
そんな山に、今日もリベンジ登山だ。

6時30分、駐車地をスタートした。
沙流川を渡り、いきなり斜度45度の斜面に取り付く。
それからはとにかく急登急登の連続だ。
おまけにスタート時点で0℃と気温が高いため、雪が凍らずに腐ったままだ。

今日はこの腐れ雪にとことん悩まされた。
一歩一歩スノーシューを深く飲み込む腐れ雪。
それが登っても登っても続く。

時間ばかりかかってさっぱり進まない。
もう嫌気がさし、何度リタイアしようと思ったことか。
そんなズブズブ、グサグサ状態も、樹林帯を抜けて日照りの良い尾根に上がると、ようやく解消した。
そうなると歩行が楽しくなる。

天気は上々!
登りゆく尾根の両側に広がる景色が美しい。
前回吹雪で撤退した地点は、頂上まで約200mのところであったことを確認した。

そしてその地点は細尾根であり、その先は更に急登となる。
Hiromiはスノーシュー技術に不安があるので、アイゼンを装着することにした。
そして正解。
Hiromiはスノーシューよりアイゼン歩行の方が歩きやすいという。

駐車地をスタートして3時間45分、ようやく頂上に立った。
私としては長年そこに立つことに思いを寄せていたので、久々に達成感で満たされた。

そして360度遮るもののない頂上からの展望に、Hiromiも大満足。
東の『双珠別岳』は頂上がどっしりとして広く、はっきり言ってどこが正確なピークなのか厳密には指さし難いが、西の『双珠別岳』は頂上が狭く、いかにも「ピーク」といった感がある。

途中で昼食を摂り、また腐れ雪の中へ。
登りで苦労した腐れ雪の長い急斜面は、下りだと危険がプラスされる。

スノーシューが腐れ雪に取られて体がつんのめり、転倒を繰り返す。
終いにHiromiはスノーシューを脱いでツボ足で下りだした。
それはそれでまた大変で・・・

素晴らしい景色を堪能できた西の『双珠別岳』ではあったが、腐った雪の中の長い歩行はどうも・・・
しかし、未踏の頂に立てた満足感を胸に帰途に着いた。
2015.3.21 『ハッタオマナイ岳』(1,021m)

この週末は金曜の夜、Hiromiと出かけた。
歳を取ってくると、早朝の出発がおっくうでたまらない。
起きてすぐ山に登れるのならいいが、運転がおっくうなのだ。

それで極力金曜の夜出かけるようにしている。
酒を飲む時間が減るのも惜しいのだが、それを我慢してある程度走ってしまった方が翌朝のためにはいい。

そしてそんな慌ただしい金曜夜の出発に対し、Hiromiも快く着いて来てくれるので助かる。

土曜の朝、石勝樹海ロード「モトツトンネル」手前の駐車スペースで、Toshiと合流した。
Toshiはこの朝札幌の自宅を出て来た。

準備を整え、『ハッタオマナイ岳』(1,021m)を目指してスタートした。
数年ぶりに登る山ではあるが、何度も登っている山でもある。
Toshiは2度目、Hiromiは初めてだ。

そしてこの日の行程がこれまでの中で一番楽であった。
と言うのも、雪面が程よく締まっており、スノーシューでの歩行が楽だったからだ。

これまでには単独行で深い新雪に悩まされて時間切れとなり、途中で撤退したこともある。
その時は自らがつけたトレースを惜しみ、また悔しくて翌日も登って頂上に立った。

この日は天気予報が報じたよりはるかに天候が良く、3人揃ってウキウキだ。
樹林帯を抜けるといきなり純白の美しい『夕張岳』が目に飛び込んできた。

うっとりするほど美しい。
それからの行程は、素晴らしい景色を見放題。
随所で写真撮りを楽しみ、なかなか進まない。

この行程はアップダウンが激しいのでスノーシューを使う。
しかし、『ハッタオマナイ岳』が近付くにつれ気温が上がり、スノーシューのアイゼンに雪だんごができて煩わしい。

スタートして3時間20分で頂上へ。
頂上もほとんど風がなく、ひじょうに穏やかだ。
遠く日高山脈の主峰『幌尻岳』を中心とした山並みが眼前に広がる。

更にこの山の頂上からは360度の景観が楽しめる。
人と出会うこともなく、静かな山だ。

頂上で昼食を摂った後下山と言うか、復路の行程に入った。
この復路でHiromiが何を考えてか、ガゼン張りきり、一人でどんどん行ってしまう。

私とToshiは何度も何度も立ち止まり、写真撮影と山座同定を繰り返した。
こんな天気に恵まれることはなかなかないというのに、困ったやつだぁ・・・

下山後夕張まで戻って入浴。
更に大夕張まで移動して、久々に3人の車内宴会だ。
まあまあ、笑った笑った。

ボクたちって、どうてこうもバカっ話しに花を咲かせて笑えるのでしょう?
この夜は『ミニ山の会』が『ミニバカの会』となり、夜遅くまで笑い転げたのであった。
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