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2017.12.29 『銀嶺山』(723m) 日高町のシンボル的存在に登る

  28日、『熊見山』から下山後、日高町まで戻り、

「日高高原荘」で汗を流して『銀嶺山』麓で車中泊。

天候が優れないので、高度を下げることにした。

『銀嶺山』は日高町市街地のすぐ西に位置するどっしりとした山で、

南北に長い稜線を抱く日高町のシンボル的存在だ。

私はHiromiとともに、二年ほど前の冬に一度登っている。

今回は時期が早く、積雪がまだ落ち着いていないことは、

雪面に頭を持ち上げている笹の状態でわかる。

明らかに雪不足だが、出たとこ勝負で、

8時10分、駐車地をスタート。

私のルートは南北に細長い『銀嶺山』の尾根の北の端に取り付き、

南進して縦断する格好で頂上に至る。

 

 林道入口の駐車スペースをスタートしてすぐ「ポロカワウシャップ川」を渡渉する。

水量は少ないがまたぐことができないので、

スノーシューを外しての渡渉だ。

それを終えてしばらく進むと尾根の北端が現れ、急登の開始。

雪が少ないので、スノーシューが笹にのまれる。

ただ、笹の背丈が低いので助かった。

今日使用した私の登山靴は新しく、

29cmのサイズにタブスの装着ベルト寸法がギリギリ。

従ってかかとに装着するのがやっとで、締め上げることができない。

それがネックとなり、この急登で数回外れてしまった。

頭の中を「リタイア」という文字がよぎる。

このルートの核心部である最初のピークまでの急登に耐え、

9時30分、「607mP」。

この顕著なピークに立つと、

あとは小さなアップダウンを繰り返しながら、

時には細尾根、またあるときには広々とした尾根歩きを楽しむ。

山裾は針葉樹林帯だが、尾根の両側は一貫して落葉樹林帯となっているため、

紅葉の季節は美しい景色が広がることだろう。

但し、夏道はないので藪こぎをしなければならないが。

  私のタブスは稜線状の尾根歩きとなると外れなくなった。

どうも急登で外れやすくなるようだ。

そのスノーシューだが、私は大小6セットを所有している。

そしてそのうち5セットが「NORLITE」製だ。

これが登り下りとも一番扱いやすい上、着脱に時間がかからない。

しかし製造をやめてしまったので、

それを使用するのがもったいなく、

修理に出した時の代替え用に用意したタブスを使用したものだ。

  Hiromiと浅いラッセルを交代しながら楽しく歩いて、

10時35分、『銀嶺山』。

あいにく強弱を繰り返すものの、

決して降り止むことのない雪のおかげで、

下界の風景をを自由に望むことはできない。

昼食にはちょっと早いので、そのまま下山を開始。

登路では随分アップダウンを繰り返した印象だが、

下りに入るとそのアップダウンが、どんどん高度を下げながら、

ということに気付かされる。

途中で昼食を摂り、サッサカ下って、

11時55分、駐車地。

ここで女房にメールした。

我が家の庭に積もった新たな降雪量と、

この朝除雪車が来て玄関前に大量の雪を置いていったかを確認したのだ。

すると降雪も除雪車の雪もあるとのことだったので、

明日までの山旅予定を打ち切って帰宅することにした。

江別に戻りHiromiを送り届けると、

Hiromiの車がスッポリと雪に埋まっていた。

30cmも降ったのではないか?

予定を打ち切って帰宅してよかった。

私も自宅に戻り、除雪作業に追われた。

冬はこれがあるので、副数日家を空けるのがなかなか難しい。

 

 

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2017.11.5 『佐幌岳』(1,060m)   サホロスキー場を登る

 三連休中日の4日、『オダッシュ山』下山後、

十勝の美しい風景を見て歩いたり、

屈足温泉「レークイン」でゆっくり汗を流すなど、ゆったりと過ごした。

そして入浴後は『佐幌岳』が最も美しく見られるポイントでその姿を楽しみ、

サホロリゾートへ移動した。

サホロリゾートへ、とは言っても、

その施設を利用することはなく、ただスキー場で車中泊だ。

この車中泊地もまた私は気に入っている。

 

 三連休最終日の朝、

6時20分、駐車地をスタート。

ここを登るときは広いスキー場の北側斜面を登り、

頂上に立ったあと南側の斜面を下ることにしている。

それで駐車地を起点にちょうど一周することになる。

  このブログで何度となく伝えてきたが、

我々は広いスキー場を登るのが大好きだ。

とにかく私は広いところが好きで、反面沢などの狭い空間が好きになれない。

サホロスキー場の斜面は結構傾斜がきついので、

なかなか下半身に負荷がかかる。

そしてそれがまたいい。

この日は体力、筋力的に完全に元に戻った私に対し、

Hiromiはどうもきつそうで遅れがちだ。

あとで「これがフツーですから」と言っていたが、

果たしてそうだろうか?

この秋私がきつくてどうしようもなかったときは、

一人でどんどん先を歩いており、今回のようなスピードではなかったHiromi。

3日目の山行で疲労が出たと思われる。

 

 スキー場をゴンドラ駅まで登りきると一旦平坦地となり、

それを詰めて最後の登りとなる。

最後はスキー場から登山道らしい細道をわずかに登って頂上だ。

ここでヒグマの足跡に遭遇。

北海道の山に登っていると、

ヒグマの足跡だのフンだのというものは、全然珍しくない。

しかしこの時期に何故?

というのが私の疑問。

もう高いところに食べ物なぞ見当たらない。

いったい何を求めて『佐幌岳』を越えてさまよっているのか?

それを思うと、なんとも哀れになる。

7時25分、『佐幌岳』。

 

 下る南側の斜面は傾斜がよりきつい。

ただ少々積もった雪が感触よく下らせてくれる。

二人してスタスタ下る。

高度を下げると下界の景色が見通せるようになった。

8時20分、駐車地。

  下山後富良野回りで帰途に着いた。

そして午後の早い時間に帰宅。

Hiromiは「秀岳荘」のバーゲン最終日に駆け込み、あれこれと物色。

その後またいつもの「サイゼリヤ」で、

楽しかった山旅の余韻に浸って、「かんぱ~いっ!!」

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2017.10.2 『北日高岳』(751m) 雨が降る前にサイボーグとともに

 

 1日(日)の夕方、翌朝の雨から逃れるべく日高町に移動して、

この地ではいつもの慣れた車中泊地で、冷たいビールを喉に流し込み、ゆっくり過ごした。

そして翌朝は『北日高岳』に登って帰るつもりだったので、

ゆっくり起きることにしていた。

そうしたら、目が覚めたのが午前8時。

間違いかと、腕時計を何度も見た。

いやあ、累積獲得標高1,800mがこたえたのねえ~

Hiromiはこの朝も私が起こすまでは絶対に起きない。

「おいっ、もう8時だぞ!」と言うと、

「ウソ!」と言って、飛び起きた。

 

 『北日高岳』は昨年も紹介しているが、「日高国際スキー場」の山だ。

ただ、スキー場とは別ルートで東側に登山道が施設されている。

今回もその登山道を頂上まで登り、広々としたスキー場を下ることにした。

 

 8時50分、スキー場麓の「日高高原荘」駐車場をスタート。

しばらく舗装道路を歩き、「国立日高少年の家」へ向かう。

ここでは現在道路の大規模改修工事が進められていた。

昨秋襲来した台風による水害で、沙流川護岸がえぐられ、

車道が決壊したことによるものだ。

キャタピラ付きのダンプが行き来するのをHiromiと二人、しばし見入ってしまった。

 

 9時5分、「ポロナイ林道」入口。

ここからしばらく林道歩きとなる。

紅葉にはちょっと早いが、もう10日もすると素晴らしい光景になるだろう。

 

 9時25分、登山口。

この登山口には以前何も案内がなく、「ここを入っていいのかな?」と、

首をかしげたことがあった。

しかし、何度も登ったが、一度も間違ったことはない。

その登山口に、今回は「登山道入口1」という案内板が設置されていた。

「登山道1」ぃ~っ!?

「1」  があるなら「2」もあるのかい?

よくわからん。

 

 登山口から樹林帯を登って行くと、

紅葉の美しいところにそこそこ出会うことができ、なかなか楽しい。

ただ、私は大腿に筋肉痛を抱えており、傾斜が増すほど登行が辛い。

それでHiromiに尋ねてみた、「お前筋肉痛ないの~?」

「ないよ~!」。

はぁ~っ!?

Hiromiは前日の『夕張岳』で、累積獲得標高1,800mを稼ぎ出したというのに、

下半身には全く何も疲労が残っていないというのだ。

「下半身はなんでもないけど、体全体がちょっとだるいかなあ・・・」だと。

あの行程で下半身の筋肉痛0なんてありえねえ~っ!

4年前に山で出会い、初めて同行登山をしたときは、

「私歩くの遅いんですぅ~」などと言っていたHiromiだったのに、

私はとんでもないマシーンを作り上げてしまったのか・・・

「サイボーグHiromi」・・・

 

 紅葉がなければ退屈な樹林帯を黙々と登り、

10時15分、『北日高岳』頂上。

そしてここが「日高国際スキー場」のリフト終点だ。

そこに立つと、我々が好む広々とした世界が広がる。

スキー場というのは何度登っても歩いてもいい。

ちょっと早めの昼食を摂り、下山はスキー場の草付き斜面や作業道を下る。

この下りでも私は大腿の筋肉痛が苦痛なのだが、

Hiromiは関係なし。

 

 雄大な景観を楽しみながら下って、

11時20分、駐車場。

前日使用した登山靴を車の屋根に干して登り、

若干雨を心配したが、最後まで降られることなく下山でき、「ホッ・・・」

登山靴はすっかり乾いていた。

「日高高原荘」で汗を流して帰る予定も、

日帰り入浴は13時からとの貼り紙に落胆し、そのまま帰途に着いた。

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2017.8.27 『落合岳』(1,166m) 俺は雨男か~っ!?

昨日の土曜日はあらかじめ休みを取っておいたが、

雨混じりの予報に遠出をやめ、午前中馬追丘陵でトレーニング。

そして午後、この日の午前中仕事に出ていたHiromiと『夕張岳』に向かった。

途中の夕張市内では雷と豪雨。

天気は突然変わる。

 

『夕張岳』の大夕張側は現在登山口へ通ずる約9kmの林道が、

昨秋の災害で通行止めとなっている。

それでMTBを積んで出た。

林道をMTBで走行して登山口に向かうためだ。

 

 林道入口の施錠されたゲート近くで車中泊。

昨日の夕方から今朝にかけて10台ほどの車がやってきては帰っていった。

林道の通行止めを知らずにやって来て、諦めて帰って行ったのだろう。

私も数年前の通行止めに当たり、ゲートから歩いて登山口まで行き、

そのまま登って帰ってきたことがある。

それほどハードなわけではないが、林道歩きが単調であきる。

 

 今日のまだ夜が明ける前、車の屋根をたたく雨音で目覚めた。

「おいおい、マジかよ~っ!?」

天気予報では雨が降るなんて言ってなかった。

5時前に起きてラジオのスイッチを入れる。

すると、「今日は全道的に晴れて行楽日和となるでしょう」と言っている。

何が行楽日和だ!?

目の前で雨が降ってるんだよ!

雨は止みそうにないため意を決して外に出、前日降ろしておいたMTBをまた積み上げ、

そして迷わずその場を離れた。

ドロドロの林道を走り、どっぷりと大量の雨水を含んだ笹をかき分けて登るのはまっぴらだ。

 

 変更先は直ぐに決まった。

以前から登ってみたいと思っていた『落合岳』だ。

ただ、登ってみたいと思っていたのは積雪期であり、

『マム山』からの縦走と決めていた。

夏道は幾寅峠頂上からNTTの管理道路を歩くだけなので、考えていなかった。

ところが過日、この地を訪れたときに幾寅峠が災害で通行止めの情報を得た。

通行止めならMTBを積んで登ってみましょうと思ったわけだ。

 

 今朝幾寅峠に向かう「石勝高原幾寅線」の大きなゲート前に移動しても、尚止まぬ雨。

しばらく待機しながら携帯電話で天気予報をピンポイントチェック。

しかしこの地の下トマムも、峠の向こうの南富良野町も終日晴れマークのみ。

雨どころか曇りさえも予報していない。

しかし、目の前で雨が降り続いてる現実がある。

天気予報の精度の悪さには、改めてあきれかえるばかりだ!

 

 雨が霧雨程度になった。

8時05分、石勝高原幾寅線の下トマムゲートをMTBでスタート。

ゲートのすぐ向こうにヒグマのフン。

それからこの行程でいったい何十箇所のフンを目にしたことか。

ヒグマのフンガ次から次へと現れ、踏まぬように歩くのが容易ではない。

これほじヒグマの影が濃い地域とは・・・

 

 舗装された広い道路を走るのは実に気持ちがいい。

しかしHiromiは低速ギアに入れたまま走っているので、さっぱりスピードが上がらない。

道はやがて砂利道に変わり、峠への登りが始まる。

ただ、自動車道なので傾斜が緩く、中間ギアで登行できる。

ところがHiromiはここでも最低速ギアに入れたままなものだから、

歩いているようなスピードだ。

だから、振り向くと視界から遠ざかってしまったHiromiをしばらく待つ。

そして追いついてきたらまた先に行って待つ。

そんな繰り返しで、私は休んでばかり。

 

 ゲートから峠までの約9kmを登り終え、

9時35分、NTTの管理道路ゲート着。

ここまでの間も、雨は弱いながらも降り続いていた。

NTTの管理道路に入ると、支笏湖の『紋別岳』や夕張の『真谷地岳』を思い出す。

みな同じように施設されている。

ただ、この『落合岳』の管理道路はそれらに比べて古く荒れていた。

頂上の高層アンテナ群を保守管理するのに、この道を車で上がっていけるのだろうか?

と、首をかしげてしまう。

そしてヒグマのフンだらけで、踏まぬようHiromiに声を出しながら歩く。

視界が効かずつまらない4.5kmの管理道路歩いて、

10時35分、頂上。

そこにはいかにも頂上らしいピークがあった。

折からの雨やガスで、あまり展望は良くなかったが、

そこには想像していた通りの風景が広がっていた。

 

またおびただしいヒグマのフンを踏まぬように注意しながら歩き、

11時55分、NTT管理道路ゲート。

ここからはMTBに乗って下る。

ガタガタ道をブレーキかけながら。

一箇所、私の鈴の音を聞いてヒグマが笹薮に飛び込んだ。

その後すごい重量感を漂わせながら沢沿いに下っていった。

 

 下りでもHiromiを待ちながら、楽ちん楽ちんで走り抜いて、

12時35分、駐車地。

どんな山でも初登の山は楽しい。

ただ、雨が降るとは言われていないのに雨が降り、

その雨から逃れようとしても逃れられない私は、

やはり女房が言う通り「雨男」なのだろうか・・・

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2017.7.1『佐幌岳』(1,060m)  4年ぶりに狩勝峠から

 先週に続き、この週末もぱっとしない予報だ。

そんな天気予報に従って、昨日の朝Hiromiを拾い、狩勝峠に向かった。

雲りが中心の予報であれば、高い山はガスに包まれて展望がきかない。

それで目標高度を下げる。

 

 『佐幌岳』の狩勝峠コースを登るのは、実に4年ぶりだ。

もう回を重ねて登ってきたルートだが、今日歩きながら考えると、

最後に登ったのは、Hiromiと知り合って間もない4年前だった。

 8時30分、狩勝峠頂上の登山口をスタート。

登山届けを見る限り、先行者はいない。

スタートと同時に、登山道を覆う笹と他の植物が目立ち出す。

そして短パンの私の脚を否応なく擦り、傷つけてくれる。

わずらわしい限りだが、長ズボンを着用し、暑さに耐えるよりはましだ。

昨日はとにかく暑かった。

風が当たらない樹林帯では汗が吹き出す。

 

小さなアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げて、

9時25分、ほぼ中間地点の『桜山』(949m)。

ここで休憩のため下ろした私のザックに、Hiromiがダニを発見!

一匹が見つかると次々に見つかる。

そしてそれは衣服にも!

お互いにお互いの全身をチェックし、数匹のダニを払い落とした。

そこに至るまでの笹漕ぎで付着したものだ。

 『桜山』から一旦大きく下り、

また小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げ、最後の登りとなる。

この登りで振り返ると、そこまで歩いてきた長い尾根の全貌が一望の下となる。

それは実に雄大で素晴らしい光景だ。

そんな光景を目にし、豊かな気持ちで歩を進め、

10時10分、『佐幌岳』頂上。

頂上からすっきりと空気の澄んだ十勝平野を眺めたかったのだが霞が濃く、

それはかなわなかった。

運動量が少ないので二人とも腹も減らず、早めの昼食を摂ることもなく、

頂上には20分ほど留まって下山を開始。

下山で眺め行く風景もまた素晴らしく、

時折足を止めてそれらに見いる私だが、

Hiromiは全くそういうことにはお構いなしで、ただ淡々と下っていく。

その辺が本当に山が好きな私と違うところ。

 その後笹を漕ぎ、ダニを気にしながらも淡々と下り、

11時45分、登山口。

最後にお互いがお互いの身体のダニをチェック!

するとちゃんと着いているんだわ、私にもHiromiにも。

ふぅ~っ、間一髪だった。

 

暑さに加え、どうも体のどこかがおかしいと思われる私は、

もう辛くて辛くてたまらないこの日の山行だった。

また、Hiromiがこの日の山歩きで、

また草にかぶれた。

幸いウルシではなかったが、ウルシの他にも何か悪さをする植物があるようだ。

しかも今回もそんなことに備えて、

長ズボンを着用しての山行だったというのに、

どうしてむかぶれてしまうのだろう?

不思議でならない。

アレルギー体質というのは面倒なものだ。

そんなこんなで疲労のためか、眠くて眠くてたまらず、移動途中の日高峠付近で昼寝をした。

そして日高町の日高高原荘で汗を流して、誰も来ない車中泊地で「カンパーイッ!!」

 

 

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2017.2.25 『石山(トマム)』(1,074m)

 

  天気予報の精度というのは、どうしていつまでたっても上がらないのだろう?

高い税金を費やして人工衛星を打ち上げ、

はるか上空から雲の動きを見つめているというのに、

その日の天気さえまるっきり当たらない。

今日はそれが顕著に表れた日だった。

  今朝Hiromiと天気予報に従い、トマムへ向かった。

予定していた『狩振岳』が、林道の除雪作業中で入れなかったので、

『石山』から南に伸びる稜線を伝い、『1,128mP』を折り返す案に変更した。

『石山』の麓に到着した頃、それまでまばゆいばかりだった陽のひかりが陰りだした。

そして十三線の沢川に沿う林道を進んでいると、チラチラ雪が降りだした。

その降り方は林道を外れ、尾根の急登に差し掛かると強くなり、

しまいにはひどい降りよう。

モチベーションがた落ちで登る足取りが重い。

更に雪が深く、スノーシューを一歩一歩飲み込む。

しかし、なんとか稜線に上がると強風だ。

雪は小降りとなったものの、西からの地吹雪に見舞われた。

ここで目標を捨て、『石山』頂上に立って下山することにした。

ところがHiromiに装備不足あり。

とても地吹雪の稜線を歩けない。

更に水分補給を拒んだため、

その場から強制的に登ってきたトレースを辿って下山させた。

五十肩が痛く、ザックをおろすのが面倒なのだろう。

しかし以前からすぐに取り出せるよう、

ザックのサイドポケットにボトルを入れておくよう言ってある。

その後は一人で『石山』の頂上に立ち、林道の入り口近くに下山した。

 

 冬山に足を踏み入れることに妥協はない。

必要なものは所持しなければならないし、いつ何があってもよいような準備はしなければならず、

Hiromiは冬山に対する意識を、もう一度見つめ直さなければならない。

 

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2017.1.28 『721mP』(金山湖)

 この週末はまた金山湖のホテル「LARCH」に宿泊することにしていた。

そして今回は私、Toshi、Hiromiの3人。

 

 昨日(土曜)の朝、一旦早朝出勤をしなければならなかったHiromiを9時に迎えに行った。

夕張から高速自動車道を利用して占冠へ。

占冠からトマムに向かったのだが、

高速道無料区間を利用せず、道々を走ってトマムに向かった。

そしてそれは大正解であった。

途中高速道と並行して走るあ辺りから、びっしり詰まって動かない車列を目にした。

高速道で事故が発生したのだろう。

その車列は延々と続く。

3人して「下を走ってよかったなあ」と安堵。

トマムに近付くに従って吹雪きだした。

 

『石山』に登る予定だったがいつも除雪されているところが、

今回はされておらず入れない。

他に駐車スペースもないので、そのまま落合方面に向かって走った。

高速道のトマムインターからは車が溢れ出てくる。

どうやら上下線とも通行止めになった模様。

この日の「ツキ」きはまだあった。

落合に近付くと、前方の対向車線で大型トレーラーが凍ったわずかの上り坂を登れず立ち往生。

こちらからは下り坂になるため、我々の前を走っていた車が危うくそのトレーラーに衝突しそうになり、

雪山に突っ込んで停止した。

 
 
そしてその場を私と前2台が徐行して進んだ。

動けなくなったトレーラーの後ろには既に延々と後続車が続いていた。

私と前2台は難なく落合へ抜けたが、何度確認しても後続車が来ない。

おそらく大型トレーラーを排除するため、通行止めにしたのだろう。

落合で国道38号線に出ると、警察が出動していてトマム方面を通行止めにしていた。

あの動けなくなった大型トレーラーから続く車列は落合を過ぎ、狩勝峠へと続いていた。

いやあ、またまたラッキー!

あとほんの少し時間が遅れたなら、いつ国道38号線に出られたか、全く不明だ。

そんな「ツキ」が重なったあとは、もう宿泊予定の「LARCH」に向かうことにした。

南富良野一帯も吹雪模様で、強風が吹き荒れていた。

  「LARCH」に着くともう昼を過ぎていたので、

宿泊するコテージから裏山の「721mP」に登ることにした。

このピークは先日「新年会」を催した翌日踏んだところだ。

山陰に位置するコテージ辺りは風がおさまり、曇り空だった。

雪質は悪く、スキーを装着してもズブズブと飲まれる。

 

Hiromiとラッセルを交代しながら進む。

途中で降り出した雪が、ピークに近付くに従って激しくなり、

ピークではひどい降りようとなった。

辺りの雪はパウダーだが重い。

滑り出すと顔面シャワー。

途中で僅かな登り返しが何箇所かある。

それを越えるスノーボードのToshiが辛い。

Hiromiはマイペースでハの字滑降。

そんなゆっくりゆっくりのHiromiが最後にコテージに着き、開口一番!

「やっぱりスキーは速いねえ!」、

一同ガクッ・・・

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2017.1.9 『0の山』(743m)~『721mP』

 9日の祝日は、しっかりと二日酔いの状態で目覚めた。

頭がクラクラする。

そしてそれはToshiとTakも同じ。

それに対し、もともとそんなに飲まないAotaとMocchanはすっきりした様子。

7時30分、前夜のレストランで朝食だ。

帰宅して写真を見、改めて驚いたのだが、皆前夜と同じ席に腰を下ろしている。

別に席を指定したわけじゃないのにねえ~

 

こんな時の朝食って美味しいんだわぁ。

私はご飯をおかわりして4杯食べた。

そしてToshi、Tak、Mocchanまでもがおかわりをしていた。

ただ、Aotaだけは冷静で、茶碗一杯を上品に食して、「ごちそうさま」。

 

 朝食後部屋に戻って手早く片付け。

前日の山行で濡れたものは、全てカラカラに乾いた。

8時40分、ホテル前をスノーシューでスタートした。

ホテル辺りから見える『0の山』の特徴ある頂上部分が、ガスで見えない。

前日とは天候が一変したものの、天候面で大変良い思いをしたあとだけに、腹も立たない。

ルートは林道を忠実に歩き、『0の山』頂上から金山湖に向かって派生する尾根に取り付いた。

こうすることによって、今回ホテルを起点に周遊するルートが組める。

尾根に取り付いてからは、高度を上げるほどにガスが濃くなり風も強くなった。

頂上近くの風に吹かれて、私、Toshi、Takのクラクラ頭は覚めたかなあ・・・

 

10時20分、『0の山』。

記念撮影をして、今度は進路を西に取る。

ここから先、西に向かっても東に向かっても、600~700mのピークが連なる。

そんな稜線歩きは楽しい。

積雪状態は、スノーシューで程よい感じ。

小さなアップダウンを繰り返して進む。

樹林の薄いところからは進行方向左右の風景が見てとれる。

あいにくこの日はガスが低いため、あまり景色を望めなかったが、

晴れていると進行方向右側に十勝連峰、左側に金山湖を見渡すことができる。

途中の「702mP」を過ぎて、

 11時ちょうど、『721mP』。

ここからまた進路を南に変え、尾根を伝って一直線にホテルまで下る。

そんな下降尾根でTakが「こんなにホテルまでの距離がありましたっけ?」と、ポツリ。

私には楽しくて長くは感じないんだがなあ・・・

 

 11時30分、ホテル駐車場。

前日入浴した「金山湖保養所」で再び汗を流して帰途に着いた。

参加したみんな、ご苦労さん!

特にTakは神奈川まで帰っていくんだからなあ。

また来年も来いよ!

いやあ、楽しい二日間だったねえ・・・

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2017.1.8 『タケノコ山』(1,039m)

   三連休の中日。

この日は毎年『ミニ山の会』の「新年会」の日だ。

それで夜の「新年会」を前に、スキーを楽しむことにした。

今年に入って既に2度目の『タケノコ山』。

そして今日は、もう今シーズンこんな晴天に恵まれることはないだろう、と思われる快晴。

下山後近くのホテル「LARCH」に宿泊するため、時間を余してもしょうがないので、

この朝8時、我が家にAotaとMocchanを招き、私の車で出発。

Toshiは別働隊として札幌のホテルへTakを迎えに行き、現地で合流することにしていた。

 

 『タケノコ山』の駐車地に着いてみると4台の車が止まっていたが、

スタート時刻に大きな差があったので、どのパーティーとも出会うことはなかった。

 

 11時20分、林道の駐車地をスタート。

前回よりも積雪が増えている。

先行者のトレースがしっかりしているので使わせていただいたが、

締まり過ぎていてシールが滑る。

スノーボードを背負ってスノーシュー登行のToshi以外は皆山スキー。

ところがその山スキーの登行操作にTakがAotaが、Mocchanが苦労していた。

3人とも山スキー一式を買い揃えてからの使用回数が少なく、まだ慣れていないのだ。

特にジグを切って登る際のターンでつまずき、こける。

そんな中休憩していると、

ToshiがMocchanのザックにくくりつけられたヘルメットに装着していたゴーグルがないことに気が付いた。

登行中に落下したのだろうが、はてどこで?

スノーシューのToshiがささっと下って探しに行った。

こんな時のToshiは身軽で速い!

そしていくらも経たないうちに「ありました!」

そこでMocchan、「ありがとうございます!」

よかったねえ、なくさないで。

Toshiは自分がなくしてきた多くのものを見つけることはできなかったが、

人のものだと見つけられるんだねえ。

Mocchanの道具は全てが新品なので、なくすと大変だ。

大活躍のToshiだったが、実はこの日自慢のデジカメを忘れてきたんだよ。

何日も前にザックを用意した際、カメラケースも取り付けた。

でも、当日肝心の中身を忘れたというわけ。

Toshiにしてみればフツーの出来事であり、さして気にする様子もなく・・・

また、登行途中で終始気になるのがAotaのことだ。

昨年手術をした経緯が有り、無理はさせられない。

しかし問題なくマイペースで登る。

 

 やがて樹林帯を抜けて頂上に近付くと、素晴らしい展望が開けた。

空気が澄んで、遠くの山々までもがはっきりと見える。

特に「十勝連峰」と『芦別岳』が美しい。

今回わざわざ神奈川県からやって来たTak。

このTakは凄まじいほどの「雨男」で、Takが参加すると必ず雨模様になってきた。

昨年だって2月14日という厳冬期にもかかわらず、北海道にやってきて雨を降らせたのだ。

そんなTakも汚名返上!

いいときに来たなあ。

 

  13時25分、頂上。

全員簡易的な昼食を口にし、記念撮影をしたあと早速滑ることにした。

いざ滑るとなると登行で苦労した例の3人は、深雪に自信なさげだ。

しかし滑り出してしまえばそんな不安もどこへやら!

楽しく滑って、滑って、転がって下って行く。

ここでToshiがアクションカメラをヘルメットに取り付けて動き回る。

 

 14時30分、駐車地。

いやあ、晴れ渡る美しい風景の中、実に楽しかったなあ~

みんな無題満足の一座だった。

そしてホテル「LARCH」へ!

 

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2017.1.3 『タケノコ山』(1,039m)

  3日の朝、金山湖畔で目覚めると、辺りはどんよりとした曇り空の下にあった。

トマムへ移動する予定も即変更し、最寄りの『タケノコ山』に登ることにした。

アプローチは南富良野スキー場から南に伸びる町道を、最終人家がある除雪終点となる。

 

 地形図に『タケノコ山』などという名はなく、1,039m標高点のピークを誰かがこう呼び始めたのだろう。

以前アプローチ地点を確認するために寄ったことはあったが、登るのは初めてだ。

そして今回は林業関係の作業のためだと思われるが、林道の奥まで除雪されており、アプローチが大変楽だった。

  7時50分、林道の駐車スペースをスタート。

と、途端におびただしい数のトレース。

さすが滑ることを目的とするなら最高の山だ。

私は滑ることを目的とはしておらず、山スキーはあくまでもピークに立つための道具と捉えている。

そんな道具を使う山登りはアップダウンがつきものであるから、

『羊蹄山』やニセコの山、またはこの『タケノコ山』でない限り、

ピークから滑りっぱなしというところはない。

必ず登り返しがある。

それでアップダウンが激しいところはスキーを避けてスノーシューで登る。

 

 スタートして30分ほど登って行くと、突然樹林帯を抜けた。

そして目の前に標高差400mほどのオープンバーンが現れた。

こういう景色には滅多にお目にかかれない。

なるほど、バックカントリー愛好家たちをとりこにさせるはずである。

と、同時に不安が頭をよぎる。

はたしてHiromiはこの斜面を滑り降りられるのだろうか?

斜面には凄まじい数のシュプールが、右に左にと走り回り、なんとも落ち着かない光景だ。

斜面は高度を上げるほど斜度を増し、不安は更に広がる。

しかしHiromiは黙々と樹林帯に入ってラッセルを続ける。

私は思い余って声をかけた、「お前ここ滑れるの?」、

「わかんない…」

不安を抱えながらも頂上手前のピークに近付き、スキーをデポしてツボ足で登ることにした。

Hiromiの危険を回避するためだ。

頂上付近の危ないところは滑らせられない。

9時50分、1,039mピーク。

美しい風景が広がる。

さて、Hiromiにとって恐怖の滑降が始まる。

最初「シールつけたまま下りるかなあ…」と言い出したが、それはそれで、前につんのめって危ない。

しぶしぶシールを剥がし、スタート。

ところがありゃりゃ!

なんかスイスイ!

ハの字(ボーゲン)スタイルではあるが、かなり傾斜がきつい深雪斜面をスイスイ滑る。

そして楽しそうだ。

なぁんだ、やればできるじゃん!

結局楽しみながら滑り降りて、

10時45分、駐車地。

そこでHiromi曰く、「いやあ、速かったね~」、ガクッ・・・

 

 下山後時間が早いので、車中泊を切り上げてまた帰途に着き、

夜は「サイゼリヤ」でToshi、Mocchanとともに「新年の一杯会」を開いた。

 

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